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第7章・二つの心
◆ 15・カエルにも分からない? ◆
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ルーファを宥めすかせ、お茶や軽食を再度運び込ませた所でライラが首を傾げた。
「あたしたちは殿下の事に関して、安心して良いという事になるのかしら?」
「……そうね、そこよ。どうなの、ルーファ」
「おう。いずれ時が来れば、ココに戻るさ。今は俺様の膨大な記憶の波で藻掻いてるだろうがな」
オリガに見せられたアーラの記憶も断片しか記憶できていない。
どれ程の量があろうとも、受け入れる側に能力がなければ意味のないものなのだろう。だからこそ、私は安心した。
「あんたこそアレックス舐めてんじゃないわ。ライラのフルネームを言えるレベルよ?」
「チャーリー、名前の持ち主としてはその賛辞ちょっと……」
「待て待て、俺も言える。だが、……安心した。無事で、戻れるならそれでいい。ちなみに10年後とか100年後とか言わないよな?」
スライ先輩の言葉に慌てて悪魔たちを見る。
「そりゃ、本人次第だろ。そういや、一つ契約外の事を頼まれたな。弟を注視してくれって、どの弟の事かわかんねぇけど」
2番目の王子ヴィンセントの事だわ。
「そりゃヴィンセント殿下の事だろう? 託宣から察するに魔王にも関わらず、魔女オリガは勇者に配したようだし。どう考えても気になる」
スライ先輩が心の声を代弁してくれた。
全くもってその通りだ。
「カエルは託宣の事、何も言ってなかったの?」
「言ってたぞ、3番目が良く分からないってな」
3番目?
確かに、アレックスの託宣が他国への響きが秒妙でカエルになったりの画策があり、ヴィンセント王子の方も地獄匂わせる酷いもので、3番目の王子に期待を寄せてたんだっけか。
「第三王子か、まだ10になるかそこらじゃないか」
思案げに声をだす男に、ルーファは首を振る。
「いや、産まれ順だ。アレックスはベスって言ってたぞ」
エリザベス!!!!!! 第一王女エリザベスっ!!
確かにカエルの妹で、王子王女の順位的には3番目だわ! ちなみにカエルとエリザベスの中はクソ程悪い。つまり互いに存在を認知すらしないレベルで悪い。
同時に私ともあまり良くはない。
「どういう事? エリザベス王女のどのへんを? ごく普通の……鉄面皮娘だったと思うけど」
「そ、うね……無表情で無口、愛想笑いの一つもしない方だったわ」
ルーファは「託宣がな」と呟く。王子が二人も先に生まれていた事で、王女の託宣に関してはそこまで重要視されなかった所為か、私も覚えていない。
ただ耳障りの良い物だったことは覚えている。カエルと同じくそれも操作されているなら、元の託宣を聞くのが怖くなった。
「分からないんだと」
「は?」
「アレックスは一度聞けば覚えるらしいじゃねぇか? そんなアレックスの耳にすら届かなかったんだとさ。本当の託宣の内容が」
言葉は、思った以上の衝撃となって私の心を占めた。
「あたしたちは殿下の事に関して、安心して良いという事になるのかしら?」
「……そうね、そこよ。どうなの、ルーファ」
「おう。いずれ時が来れば、ココに戻るさ。今は俺様の膨大な記憶の波で藻掻いてるだろうがな」
オリガに見せられたアーラの記憶も断片しか記憶できていない。
どれ程の量があろうとも、受け入れる側に能力がなければ意味のないものなのだろう。だからこそ、私は安心した。
「あんたこそアレックス舐めてんじゃないわ。ライラのフルネームを言えるレベルよ?」
「チャーリー、名前の持ち主としてはその賛辞ちょっと……」
「待て待て、俺も言える。だが、……安心した。無事で、戻れるならそれでいい。ちなみに10年後とか100年後とか言わないよな?」
スライ先輩の言葉に慌てて悪魔たちを見る。
「そりゃ、本人次第だろ。そういや、一つ契約外の事を頼まれたな。弟を注視してくれって、どの弟の事かわかんねぇけど」
2番目の王子ヴィンセントの事だわ。
「そりゃヴィンセント殿下の事だろう? 託宣から察するに魔王にも関わらず、魔女オリガは勇者に配したようだし。どう考えても気になる」
スライ先輩が心の声を代弁してくれた。
全くもってその通りだ。
「カエルは託宣の事、何も言ってなかったの?」
「言ってたぞ、3番目が良く分からないってな」
3番目?
確かに、アレックスの託宣が他国への響きが秒妙でカエルになったりの画策があり、ヴィンセント王子の方も地獄匂わせる酷いもので、3番目の王子に期待を寄せてたんだっけか。
「第三王子か、まだ10になるかそこらじゃないか」
思案げに声をだす男に、ルーファは首を振る。
「いや、産まれ順だ。アレックスはベスって言ってたぞ」
エリザベス!!!!!! 第一王女エリザベスっ!!
確かにカエルの妹で、王子王女の順位的には3番目だわ! ちなみにカエルとエリザベスの中はクソ程悪い。つまり互いに存在を認知すらしないレベルで悪い。
同時に私ともあまり良くはない。
「どういう事? エリザベス王女のどのへんを? ごく普通の……鉄面皮娘だったと思うけど」
「そ、うね……無表情で無口、愛想笑いの一つもしない方だったわ」
ルーファは「託宣がな」と呟く。王子が二人も先に生まれていた事で、王女の託宣に関してはそこまで重要視されなかった所為か、私も覚えていない。
ただ耳障りの良い物だったことは覚えている。カエルと同じくそれも操作されているなら、元の託宣を聞くのが怖くなった。
「分からないんだと」
「は?」
「アレックスは一度聞けば覚えるらしいじゃねぇか? そんなアレックスの耳にすら届かなかったんだとさ。本当の託宣の内容が」
言葉は、思った以上の衝撃となって私の心を占めた。
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