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「本当だ。蝙蝠のお前の耳はとても可愛い。三角がピンと立ち感情のようにヒクヒクユラユラと動く。腹の白は雪の色、ベルベットの布の手触りを連想させる。そこについた傷はコウの辛い過去だが、私はそれから目を背けられなかった。同じ苦しみ痛みが襲うようで、胸が掻き毟られるだけで……昨日はなかなか声を掛けられなかった」
「アスラン、さま……」
目の裏が熱くなって、涙がぼろりと出てくる。それだけで終わればいいのに後から後から出て、止まらない。
アスランは不便な耳を可愛と言い、翼を醜くないと言う。
これまでの痛みも苦しみも、出会ったばかりなのに、どうしてここまで彼は共感してくれるのだろう。
「ど、して……どうして……そんなに優し、い、のですか……」
「お前がコウだからだ。他の誰かだったら私はここまで優しくない。すぐに追い返していただろう」
「なんで、僕は……ただの、ひ弱な……」
「それは、私がコウに聞きたい。なぜコウはこうも私の心を掴むのだ。香りを放ち誘うのだ」
「アスラン、さま」
アスランがコウの肩に手を置き、唇にかみつくようなキスをした。
コウにとっては初めての経験だった。コウはキスを知らない。キスをすることの意味を知らない。
だけど、これが特別であるのはわかった。だって、自分は喜んでいる。
抱っこされた時も、腕の中で眠った時も、今だって肌が触れ合っていたのに、この唇を合わせるという行為はそれ以上に胸をドキドキさせる。そして、すごい勢いで気持ちが流れ込んでくるようなのだ。
「んっ……」
息継ぎの時間を与えられ、それからまた重ねる。アスランの動きに合わせて呼吸を重ねる。
そうすればもっと気持ち良くなる。
身長差にアスランが耐えかねたのだろう。コウをひょいっと持ち上げ、抱っこ状態にする。コウも驚いてアスランの腹に足を絡め後ろで組み、腕は肩に回した。
これで二人の顔の位置は同じになる。
昨日も熱を測るためにこれくらい、これ以上の位置にいたのに、どうしてだろう、今は息があがって、心臓がどくどくと壊れそうなくらいに動く。
「あっ、アスラン様の目が……赤くて綺麗です」
「怖くはないか?」
「全然。たき火のような温かい赤です。周りが揺らめていて、黄色もあります……橙色もあって」
「コウ、私は性に触れると変異するのだ。ほらここも」
爪が伸び黒色になった爪を見せられる。そかしそれはコウにとって見慣れたものだった。蝙蝠となった自分が持つ爪ととても良く似ていると思ったからだ。
コウの爪は豆や穀物を掴み裂き食べるためだけにあるが、アスランのものは戦闘の武器にもなりそうだ。大きな違いはそこかもしれないけれど、実際どうであってもコウのそれに対する気持ちは変わらない。
「やっぱりアスラン様はご立派です。かっこいいです」
ともすればコウをも傷つける爪に触れる。それは無邪気に。
「やはりコウはかわいい。丸ごと食べてしまいたい」
「やっぱり、食べたいのですか? やせっぽちで美味しくないのですが」
「いや、コウは、美味しそうだ……」
アスランは肩を甘噛みする。そこはつるつるしていて美味しいことをもうアスランは知っている。
少し力を入れれば、そこは皮膚を裂き血を噴き出すだろう。それを舐めとればどれほどの歓喜がこの身の内を巡るのだろうと夢想する。
「アスラン様、いたいです……」
興奮した歯がじんわりとコウの肌を押していて、地味な痛みがずっと続いている。
「では、コウも私を食べるといい」
アスランは自分の人差し指をコウの口内に入れ含ませる。口に物が入るとつい動いてしまうのか、コウは戸惑いながらもアスランの指を唇でハムハムしている。
アスランの指は味がしない、けれどこうしていると落ち着く。
落ち着くぅ……
コウは口に入る指が二本に増えても大人しく指をしゃぶった。
「どうだろうコウ、少しお前を食べてみてもいいだろうか。この辺の腕なら齧っても目立たないと思うのだがいいだろうか、わかっているほんの少しだ」
「それでもだめです。痛そうです。食べられてしまったら、再生しません。痛くて喋ることもできなくなります。全部食べられてしまったら会えなくなります。僕はまだアスラン様のお世話をまだできていません」
「そうか……食べてしまってはコウに会えない。うむ、やはりそれは困る……」
「僕も困ります」
少し冷静さを取り戻したアスランが自分に暗示をかけるようにつぶやく。
コウは食べてこの身の肉にしてしまいたほど可愛い。しかしなってしまっては本末転倒……
「わかった、やはりコウを食べるのは無理のようだ」
「助かります。今後もそうして頂けると、本当に助かります」
「ではコウ。私はこの行為の先をコウと試してみたいと思うのだ。唇を合わせもっと深く繋がり合いたい。それをコウはどう思う。それなら許してくれるか」
「この先に、続きがあるのですか?」
「互いを愛し慈しみ特別な存在になるための行為だ。そうすれば私はコウを食べられなくてもいい気がするのだ。これは確信だ。できれば、この先に進みたい」
「特別……」
「唯一とも言い換えられる。コウが許すのであれば、この生涯、ずっとコウの隣あってコウを愛し守っていくつもりだ。もちろん、食べたくなっても食べない。しかし代わりに、その体を愛させて欲しい」
ただならない告白にコウは言葉を失う。
コウはアスランが何者かを知らない。龍と言われてもピンとくるものはない。お城に住まう王族のように、高貴な方であることに予想がつくだけだ。それも自分がいた国よりも、もっと立派な場所に違いない。
そんな人が、ちびで何も持たない自分に……いいのだろうか。
「……僕のような者が、アスラン様の特別になれるのですか。なってもいいのですか? きっと誰かに反対されるのではないですか……声の主様だって、こんなことになるのなら、僕を送らなければよかったと思うはずです」
「ジイが反対するわけない。むしろそのためにコウを番いの候補として送ったのだからな」
「番? そうなのですか?」
「むしろそれしかないのだと思うぞ。コウ、ジイは私にずっと番を探し決めるように迫っていたのだ。私が出した条件というのは使用人へのものではなく、一生を共にする伴侶に対する条件だったのだ」
数々の条件は使用人じゃなかった……
コウは初めて知る事実に呆然とした。
こんな僕をこんな立派な方のために選んだ。
たまたま拾った蝙蝠が条件を満たしていたからといって、結構無茶苦茶です、声の主様。
「コウ、私はとうに、周りに影響を与える地位から退いている。そして意見されるような立場ではない。やるべきことをやり、その後のことは任せてここへ来たのだ。もし口を挟む奴がいたとしても黙らせることができる。私は自由だ。自由を得た私にもたらされた奇跡。それがお前だ。匂いだけに魅かれただけではない」
「……こんな、僕が、欲しいのですか……これまで誰も欲しがらなかった、むしろ、邪魔でみっともない……蝙蝠でですよ……」
「だったら私もそうだ。私こそ凶暴な身体を持ち、小さく可愛いコウを傷つけてしまうかもしれない。となると私はコウに相応しくないのだ。それでも、私はコウがいい。コウじゃなくてはだめだ」
「本当にずっと? 一緒にいるのですか」
「言葉の通り、ここを出てからもずっとだ」
コウは肩に顔をうずめ隠してしまった。
嬉しかった。
誰かに求められ必要とされる。労働力としてではなく、ただ隣にいればいいと言ってくれる。こんな風に求められたのは初めてだ。ずっと期待してもこなかった。最期まで一人だと思い込んでいた。
小さく小刻みに揺れていた肩が、痙攣したように跳ねる。
「……匂いがなくなっても、僕がいいのですか……」
「むしろその方が穏やかでいい。欲求に抗うのは随分と骨が折れるのだ」
「うっ……うっく……僕も、アスラン様がいいです。もう一人は嫌だ。ずっと隣にいて、それから、唇を合わせて、もっと先もして……ずっと隣にいたいです……きっと好きなんです」
「コウ……ありがとう」
アスランの指がコウの髪をなでる。慎重に傷つけないように。
サラサラ、サラサラと。
「コウ、可愛い顔を見せて、口づけをさせてくれ」
涙を拭きながら顔を上げる。もっとアスランの肌を頬に感じていたかったけれど、コウもアスランの顔がみたかった。
「アスラン、さま……」
目の裏が熱くなって、涙がぼろりと出てくる。それだけで終わればいいのに後から後から出て、止まらない。
アスランは不便な耳を可愛と言い、翼を醜くないと言う。
これまでの痛みも苦しみも、出会ったばかりなのに、どうしてここまで彼は共感してくれるのだろう。
「ど、して……どうして……そんなに優し、い、のですか……」
「お前がコウだからだ。他の誰かだったら私はここまで優しくない。すぐに追い返していただろう」
「なんで、僕は……ただの、ひ弱な……」
「それは、私がコウに聞きたい。なぜコウはこうも私の心を掴むのだ。香りを放ち誘うのだ」
「アスラン、さま」
アスランがコウの肩に手を置き、唇にかみつくようなキスをした。
コウにとっては初めての経験だった。コウはキスを知らない。キスをすることの意味を知らない。
だけど、これが特別であるのはわかった。だって、自分は喜んでいる。
抱っこされた時も、腕の中で眠った時も、今だって肌が触れ合っていたのに、この唇を合わせるという行為はそれ以上に胸をドキドキさせる。そして、すごい勢いで気持ちが流れ込んでくるようなのだ。
「んっ……」
息継ぎの時間を与えられ、それからまた重ねる。アスランの動きに合わせて呼吸を重ねる。
そうすればもっと気持ち良くなる。
身長差にアスランが耐えかねたのだろう。コウをひょいっと持ち上げ、抱っこ状態にする。コウも驚いてアスランの腹に足を絡め後ろで組み、腕は肩に回した。
これで二人の顔の位置は同じになる。
昨日も熱を測るためにこれくらい、これ以上の位置にいたのに、どうしてだろう、今は息があがって、心臓がどくどくと壊れそうなくらいに動く。
「あっ、アスラン様の目が……赤くて綺麗です」
「怖くはないか?」
「全然。たき火のような温かい赤です。周りが揺らめていて、黄色もあります……橙色もあって」
「コウ、私は性に触れると変異するのだ。ほらここも」
爪が伸び黒色になった爪を見せられる。そかしそれはコウにとって見慣れたものだった。蝙蝠となった自分が持つ爪ととても良く似ていると思ったからだ。
コウの爪は豆や穀物を掴み裂き食べるためだけにあるが、アスランのものは戦闘の武器にもなりそうだ。大きな違いはそこかもしれないけれど、実際どうであってもコウのそれに対する気持ちは変わらない。
「やっぱりアスラン様はご立派です。かっこいいです」
ともすればコウをも傷つける爪に触れる。それは無邪気に。
「やはりコウはかわいい。丸ごと食べてしまいたい」
「やっぱり、食べたいのですか? やせっぽちで美味しくないのですが」
「いや、コウは、美味しそうだ……」
アスランは肩を甘噛みする。そこはつるつるしていて美味しいことをもうアスランは知っている。
少し力を入れれば、そこは皮膚を裂き血を噴き出すだろう。それを舐めとればどれほどの歓喜がこの身の内を巡るのだろうと夢想する。
「アスラン様、いたいです……」
興奮した歯がじんわりとコウの肌を押していて、地味な痛みがずっと続いている。
「では、コウも私を食べるといい」
アスランは自分の人差し指をコウの口内に入れ含ませる。口に物が入るとつい動いてしまうのか、コウは戸惑いながらもアスランの指を唇でハムハムしている。
アスランの指は味がしない、けれどこうしていると落ち着く。
落ち着くぅ……
コウは口に入る指が二本に増えても大人しく指をしゃぶった。
「どうだろうコウ、少しお前を食べてみてもいいだろうか。この辺の腕なら齧っても目立たないと思うのだがいいだろうか、わかっているほんの少しだ」
「それでもだめです。痛そうです。食べられてしまったら、再生しません。痛くて喋ることもできなくなります。全部食べられてしまったら会えなくなります。僕はまだアスラン様のお世話をまだできていません」
「そうか……食べてしまってはコウに会えない。うむ、やはりそれは困る……」
「僕も困ります」
少し冷静さを取り戻したアスランが自分に暗示をかけるようにつぶやく。
コウは食べてこの身の肉にしてしまいたほど可愛い。しかしなってしまっては本末転倒……
「わかった、やはりコウを食べるのは無理のようだ」
「助かります。今後もそうして頂けると、本当に助かります」
「ではコウ。私はこの行為の先をコウと試してみたいと思うのだ。唇を合わせもっと深く繋がり合いたい。それをコウはどう思う。それなら許してくれるか」
「この先に、続きがあるのですか?」
「互いを愛し慈しみ特別な存在になるための行為だ。そうすれば私はコウを食べられなくてもいい気がするのだ。これは確信だ。できれば、この先に進みたい」
「特別……」
「唯一とも言い換えられる。コウが許すのであれば、この生涯、ずっとコウの隣あってコウを愛し守っていくつもりだ。もちろん、食べたくなっても食べない。しかし代わりに、その体を愛させて欲しい」
ただならない告白にコウは言葉を失う。
コウはアスランが何者かを知らない。龍と言われてもピンとくるものはない。お城に住まう王族のように、高貴な方であることに予想がつくだけだ。それも自分がいた国よりも、もっと立派な場所に違いない。
そんな人が、ちびで何も持たない自分に……いいのだろうか。
「……僕のような者が、アスラン様の特別になれるのですか。なってもいいのですか? きっと誰かに反対されるのではないですか……声の主様だって、こんなことになるのなら、僕を送らなければよかったと思うはずです」
「ジイが反対するわけない。むしろそのためにコウを番いの候補として送ったのだからな」
「番? そうなのですか?」
「むしろそれしかないのだと思うぞ。コウ、ジイは私にずっと番を探し決めるように迫っていたのだ。私が出した条件というのは使用人へのものではなく、一生を共にする伴侶に対する条件だったのだ」
数々の条件は使用人じゃなかった……
コウは初めて知る事実に呆然とした。
こんな僕をこんな立派な方のために選んだ。
たまたま拾った蝙蝠が条件を満たしていたからといって、結構無茶苦茶です、声の主様。
「コウ、私はとうに、周りに影響を与える地位から退いている。そして意見されるような立場ではない。やるべきことをやり、その後のことは任せてここへ来たのだ。もし口を挟む奴がいたとしても黙らせることができる。私は自由だ。自由を得た私にもたらされた奇跡。それがお前だ。匂いだけに魅かれただけではない」
「……こんな、僕が、欲しいのですか……これまで誰も欲しがらなかった、むしろ、邪魔でみっともない……蝙蝠でですよ……」
「だったら私もそうだ。私こそ凶暴な身体を持ち、小さく可愛いコウを傷つけてしまうかもしれない。となると私はコウに相応しくないのだ。それでも、私はコウがいい。コウじゃなくてはだめだ」
「本当にずっと? 一緒にいるのですか」
「言葉の通り、ここを出てからもずっとだ」
コウは肩に顔をうずめ隠してしまった。
嬉しかった。
誰かに求められ必要とされる。労働力としてではなく、ただ隣にいればいいと言ってくれる。こんな風に求められたのは初めてだ。ずっと期待してもこなかった。最期まで一人だと思い込んでいた。
小さく小刻みに揺れていた肩が、痙攣したように跳ねる。
「……匂いがなくなっても、僕がいいのですか……」
「むしろその方が穏やかでいい。欲求に抗うのは随分と骨が折れるのだ」
「うっ……うっく……僕も、アスラン様がいいです。もう一人は嫌だ。ずっと隣にいて、それから、唇を合わせて、もっと先もして……ずっと隣にいたいです……きっと好きなんです」
「コウ……ありがとう」
アスランの指がコウの髪をなでる。慎重に傷つけないように。
サラサラ、サラサラと。
「コウ、可愛い顔を見せて、口づけをさせてくれ」
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