こうもりのねがいごと

宇井

文字の大きさ
42 / 47

42

しおりを挟む
 仕事のあるサイラスとその場で別れてからは、アケメと一緒に緑の豊かな丘へと足をのばすことになった。
 そこは王城管理地ながら解放されていて、少し小高くなっているから、街よりも城が見えると言うのだ。
 休憩を入れながら歩いて一時間かかる場所だが、王都でも庶民の交通手段は馬か人力か徒歩だから、人々は歩きでの移動を苦ともとらない。
 当然コウもアケメもそうで、往復二時間ならば昼過ぎには家に帰れるだろうと計算していた。

 街の中心から外側へ向かうのだから、大きな建物もなくなり人の姿もちらほらとなっていく。道は土を踏み固めてあるから埃はないし、飛び出している石もないから歩きやすい。
 途中、地面に穴を掘り、そこで篝火をあげている場面に出くわした。直径は三メートル、深さは三十センチほどで、その周りでは五人の男女が座りこんでいる。
 何をしているのかとアケメが話し掛けると、彼等流の儀式のようなものだと教えられた。それでウタリの病が抜けるように祈祷しているのだ。
 王都には各地から様々な種族部族の人がやってくる。あまり目立たないようにしながら彼等の種族のやり方で願っているのだ。
 もう儀式は終わったところらしいが、そこにアケメもコウも仲間に入れてもらい一度休憩を取った。


 やっと着いた!

 すっかり運動不足になっていたコウに、万年引きこもりのアケメは同時に安堵の溜息をついた。
 街中にも緑は多いがそこは別格だ。
 斜面の草原に名もないような小さな花が咲き、草がゆれている。木があるのはもっと天辺の方だ。少しだけ故郷を思い出してしまう。
 どうせなら上まで行こうと誘われ、そこからも頑張って歩いてようやくたどり着いたのだ。 普段家にこもりきりのアケメとコウには辛い道のりだった。しかし互いに引き返そうという気にならなかった。
 
「疲れたぁー。でも来てよかった。見晴らしがよくて気持ちがいいね」
「はい」
「ほら、下にいるよりお城が見えるでしょ。壁は中にも二重にあって立派だよね。ほら重なって見えるでしょ」

 アケメが指をさす方向に目を凝らす。

「はい、とても立派です」
「お弁当もってくればよかったね」
「本当です。外はとても気持ちがいいです」

 腰を降ろすと二人とも手を後ろについて、荒れた息を整える。平日にここまで来る人はおらず、コウとアケメの二人きりだ。
 神域にあった緑とは違い、こちらの緑は風に揺れているせいか、光が反射して生き生きとして見える。

「ちょびっと休憩ね」

 アケメはふわぁと欠伸をしてから足を投げ出して座る。
 脱力するのもしかたがない。普段は人との関わりがほとんどないのに、コウと暮らすことになったし、久しぶりに遠くまで来たのだ。
 コウはお城の鐘打ち塔の先端が見えることが嬉しくて、アケメの横でずっとそこを眺めていた。
 鐘は鳴っていない。
 ウタリが亡くなることで鳴るのなら、ずっと鳴らなければいい。

 リジルヘズにきて、三人での暮らしに慣れてきて、でも会いたい人には会えない……

 色んなことがありすぎて、そこに悲しみが襲ってきて、それでもコウは生きている。アスランに会うという、たった一つの願いがあるからだ。

 今朝はちょっとお腹が減って、昨夜の残りのスープが胃にしみるみたいに美味しかった。
 そう、コウの周りには人がいて、美味しい食べ物がある。
 幸せだと思った。
 アスランがいればもっと幸せになる。
 あの神域での二人きりの生活は本当に夢のようだった。だからと言って夢で終わらせたくはない。
 小さな小屋、それに寄り添う小花。息が詰まるほどの緑、葉の天井からこぼれる光……
 
「アスラン様……」

 会いたいです。

 コウは巻いていたストールを外して膝におき、亀のマスコットに守られた金貨を取り出そうとする。もう何度とやってきた動作に皮の紐がからまり、主様にいただいていた首飾りも飛び出した。
 それは淡い色をしていて、光を受けると散らした粉のようにキラキラとして七色に輝く。

 そういえば、これはお返しするべきものだ。

 しかし当人が死の淵にいる。
 これをお返しする時、その時のコウがどんな立場にあるか想像できないけれど、当たり前にやってくるのだと思っていた。
 主様はロミーのようにひょいっと現れたりするかもしれない、神域を出たあとには必ず顔を合わせるのだと。
 そこでコウはあることを思い出す。これはただの首飾りではなく、笛であったのだと。

 どちらに口をあて息を吹き込むんだろう。

 コウは細まっている方に唇に近付け、遠慮気味に息を吹きかけた。しかし音はならない。楽器には触れる機会がなかったコウは、やはり自分には難しく何度か練習が必要なのだと思い、少し恥ずかしくなってしまう。
 アケメはたまに目を閉じたりして何もなに場所を見ている。眠そうにしているものの昼寝する気はないらしく、コウと目が合っても微笑むだけで何も言わなかった。

「これは笛らしいのですが、僕には無理のようです」

 えへっと照れ隠しして今度はもっと息が通るように、触れるギリギリにまでよせて息を一本の糸になるように意識してみた。

 ふーっ。

 空気が抜けて息が抜ける音だけがして、反応してくれなかった。
 これでは神域で鳴らしたとしても、リジルヘズにいる主様にはとても届かなかっただろう。仮に高く大きな音が鳴ったとしても何もかもを飛び越えて響くものだろうか。

 龍であればそれもできるのかな。

 コウは音を出すことを諦めて金貨と首飾りを戻し、またストールを巻き付ける。
 すると隣にいるアケメが座ったまま飛び上がった。視界のはじっこでそんなふうに見えた。

「アケメさん?」
「……っ……な……っ……!」

 アケメが驚きの声をあげる。
 喉の奥にあるのは悲鳴で、でも出てくる前に自分で押しとどめているようだ。
 アケメの声にびくりとしたコウは、アケメが震え見つめる正面に自分も顔を向けた。

 あれは……

 お城の方向の空にはコウが見たことがない何かが浮かんでいた。コウが見たことのある飛ぶ獣の中で一番大きな生き物が鷹だった。
 でもそれは鷹よりも大きくて、お城を潰すこともできるほど大きくて、そもそも飛ぶための翼もなく、まったく違う形状をしている。

「あれって……龍のお姿……だよね。ねえ、コウちゃん!?」

 龍は滅多に変異せず、公務のお時はすべて人の姿。
 たまたま空に姿を見られた人々は、自然に膝をつき手を組み、地上に現れてくれた歓びに感謝の祈りをするという。
 アケメもまたそうように、体が勝手に動き祈りのように構え頭を垂れた。
 リジルヘズの民は大切な龍を失いそうになり光を失っている。この先にやってくる龍のいなくなる未来を憂いていることとも重なってもいる。
 一番国民に近く長く国を支えてきたウタメ。彼を私たちから奪わないでください。神の元へと還るのはまだ早すぎるのです。
 そんな時に民が雄々しい龍の姿を見ることができれば、それは何よりの慰めと励みになる。
 この瞬間を見ている者はアケメとコウだけではないだろう。城下ではきっと大騒ぎになっているはずだ。

「……なんて、ありがたい……えっ、ええっ……なんでっ」

 アケメが呆けるようにつぶやいたあと、その形相を変える。
 それもそのはず、その龍がこちらへ向かってやってくるように見える。いや、実際に来ているのだ。
 その巨体で尾を一かきすれば風をともないながらずいっと進む。

「……怒ってる…ように見えない?」
「すごく、怒っているようです」

 震えるアケメに対して、冷静にみえたのがコウだった。しかし心臓がバクバクと体中に血を送ってくるから、耳の後ろがうるさい。

 龍……これが龍……

 アスランが地面に描いていた絵とはまったく違う。
 その後に受けた説明のようにヘビのように長い体を持ち、リジルヘズを縦断する大河のように蛇行している。
 翼はなくとも頭から尾まである羽のようなものは、ゆらりゆらりと順に左右に揺れ空気をかいているようだ。
 鱗が光に反射しているけれど、背は青、腹はうすい藤色だ。口は大きく鼻は突きだし、頭には二本の枝のような角がある。

「……アスラン様です……」
「えっ、あれってアスラン様なの? コウちゃんがここにいるって、きっとわかってるんだろうけど……」

 アケメはそれが誰であるかまでの特定ができない。
 ぐんと近付く龍はまっすぐにこちらを目指していた。
 ここまでくるとアケメにもそれがわかる。龍の目的はコウだと。赤紅の瞳がコウだけを狙っている。

「アケメさん……アスラン様に、やっと会えました……」

 つぶやくとコウは笑う。
 青の鱗を持つ龍は雄々しく美しい。キラキラと光を反射するさまはあの泉と似た尊さを思わせる。
 そして何よりコウが目を奪われるのは、その瞳の赤。何度となく自分を追いつめ、息さえ奪われそうになった色。
 そのギラギラとした瞳は、出会った頃を思い出させる。アスランは何度もコウに言ったのだ。
 お前を食べたいと。食べていいのかと。

「……アスラン様が、僕を見つけて来てくれました……」

 僕を食べるために。

 アケメには言えない。でもコウが感じていたのは、アスランが自分を喰らおうとしている猛々しさだった。
 でもそれでいい。こんなに寂しい別れがまた訪れるとしたら自分はもう耐えられないだろう。だったらアスランにこの場で食い殺された方がましだ。
 アスランと別れ、この地に来てからずっと堪えてきたものが決壊する。
 ぼろぼろ流れる涙を隠すみたいに両手で顔を覆ってゴシゴシこする。
 
「うぁぁ……ん……」

 嗚咽がとまらなくなった。
 生まれて初めて、みっともないほどに泣いた。

「うっく……ひぃ……」

 変な声が出て、鼻水まで出てくる。赤ん坊でもこれほど醜く泣かないだろう。肩が震えて体全体で呼吸して息が間に合わない。
 コウはアケメもサイラスも好きだ。泉の亀様も好きだ。だけどそれ全部が束になってもアスランを思う気持ちには敵わない。それはもう別次元にあるので比べようがない。
 アスランが好きなのだ。

「コウ……危ないっ。ここを離れようっ」

 龍から発せられるただならぬ怒気を感じたのだろう、アケメはコウを庇うように抱き来た道を戻ろうとする。しかしコウは抱き付かれる以上の力でその腕を引き離した。

「僕は逃げません」
「どうして!? このままじゃ危ないよ。悪い予感しかしないんだ。何て言うか、あの龍は違うよ。アスラン様であってもビブレスにいたアスラン様はとは違うんじゃないの!?」
「ごめんなさい、アケメさん。何があっても、起こっても、心配しないでください。僕は……アスラン様のもとへ戻ります。帰るだけなんです……どんなアスラン様もアスラン様です。あの龍は間違いなく、アスラン様なのです」

 コウはその場面を目撃することになるアケメを気遣う。
 その腕でひねりつぶされるのか、それとも鋭い牙のある歯でとどめを刺されるのか。どんな方法でもいい、アスランが自分を食べるのであれば、なんでもいい……
 
「今まで本当に、ありがとうございました。短い間だったけど、とっても楽しくて……出会えて良かったです。サイラスさんにもそう伝えてください……」

 ザアァアア。
 コウの言葉は風音に途切れる。
 龍が連れてきた風が丘を襲い、木だけでなく足元の短い草も根元から揺らす。首にまいていたストールの端が風の渦に取られ、コウの首をぐっと絞めつける。
 舞い上がった砂がチリチリと肌に攻撃してくる。

「コウ、大丈夫……!?」
「……大丈夫です……アケメさん、危ないから、伏せてください……伏せてっ」

 根ごと剥がされた草が舞い、土が跳ね、アケメは姿勢を低くして腕で顔を覆う。
 さっきまで自分たちの上にあった光はなくなり、嵐のように緑と土色が舞っている。

「アスラン様……いいのです。約束を守れなかった、僕を許さなくていいのです……!」

 聞こえているだろうか。
 顔に何かがぶつかり痛みを感じ、口を開ければ土や葉が入ってくる。それでもコウは大きく声に出した。
 龍となったアスランは姿を現してから数十秒でコウの前に辿り着いた。その次の動作も速かった。その大きな顔にある大きな口をガバリと開け、コウを飲み込んだ。すべての出来事は一瞬だった。

 その瞳はどこまでも赤く、縦に割れた瞳孔にある火勢にも怒気しか感じられない。
 龍は元々生物のなかでもっとも凶猛な容姿を持っている。目にしたとしてもいつも遠く小さな姿。それを息遣いを知るほど間近で見る機会など、生涯一度もないのが当たり前だ。
 それを現実としたアケメは伏せたまま腰を抜かしていた。顔を庇い細めた目の隙間から、コウが龍の口に喰われるのを見ていることがしかできなかった。悲鳴さえ上げられなかった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

【本編完結】最強S級冒険者が俺にだけ過保護すぎる!

天宮叶
BL
前世の世界で亡くなった主人公は、突然知らない世界で知らない人物、クリスの身体へと転生してしまう。クリスが眠っていた屋敷の主であるダリウスに、思い切って事情を説明した主人公。しかし事情を聞いたダリウスは突然「結婚しようか」と主人公に求婚してくる。 なんとかその求婚を断り、ダリウスと共に屋敷の外へと出た主人公は、自分が転生した世界が魔法やモンスターの存在するファンタジー世界だと気がつき冒険者を目指すことにするが____ 過保護すぎる大型犬系最強S級冒険者攻めに振り回されていると思いきや、自由奔放で強気な性格を発揮して無自覚に振り回し返す元気な受けのドタバタオメガバースラブコメディの予定 要所要所シリアスが入ります。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

竜王陛下、番う相手、間違えてますよ

てんつぶ
BL
大陸の支配者は竜人であるこの世界。 『我が国に暮らすサネリという夫婦から生まれしその長子は、竜王陛下の番いである』―――これが俺たちサネリ 姉弟が生まれたる数日前に、竜王を神と抱く神殿から発表されたお触れだ。 俺の双子の姉、ナージュは生まれる瞬間から竜王妃決定。すなわち勝ち組人生決定。 弟の俺はいつかかわいい奥さんをもらう日を夢みて、平凡な毎日を過ごしていた。 姉の嫁入りである18歳の誕生日、何故か俺のもとに竜王陛下がやってきた!?   王道ストーリー。竜王×凡人。 20230805 完結しましたので全て公開していきます。

氷の婚約者様に破談を申し出たら号泣された

楽矢
BL
目が覚めると、レースの牢獄のような天蓋付きベッドの上だった。 何も覚えていない出来損ない下級貴族ミラ。無能だクズだと冷酷な罵詈雑言を浴びせてくる氷の騎士セティアス。 記憶喪失から始まる、2人のファンタジー貴族ラブコメディ。 ---------- ※注) かっこいい攻はいません。 タイトル通りそのうち号泣しますのでご注意! 貴族描写は緩い目で雰囲気だけお読みいただけると幸いです。 ハッピーエンドです。 激重感情をこじらせた攻→受な関係がお好きな同志の方、どうぞよろしくお願いします! 全16話 完結済み/現在毎日更新予定 他サイトにも同作品を投稿しています。 様子を見ながらそのうち統合するかもしれません。 初めての一次創作でまだよく分かっておらず、何かおかしなことをしでかしていたら申し訳ないです!

処理中です...