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第104話 作戦⑥
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コンコンコン
「失礼致します」
ドアがノックされ、ミリーナが許可を出すと2人の人物が中に入ってきた。
一人は言わずとしれた執事のルマイルだ。手に紙を持っているところを見ると無事に情報を入手できたのだろう。
もう一人は、赤い髪をショートカットにした野性味溢れる女性である。
ミリーナは見覚えのある人物の登場に声を上げる。
「あ、あなたは、セリス騎士団長!どうしてこちらに?」
ミリーナの言葉に赤髪の女性・・・ゼーラの街の騎士団団長のセリス・マーロウ一級騎士は笑みを浮かべてから答える。
「先ほどぶりですねミリーナ近衛騎士班長。私は、今回の件をルマイル殿に教えて頂き駆けつけた次第です」
「そうだったのですね。心強いです」
団長のセリスがいるということは、街の騎士団もこちらに協力してくれるということに他ならない。
ミリーナは味方が増えて安心感が増すのを感じる。
「そう言っていただけると駆けつけた甲斐があるというものです。そちらの方はどなたでしょうか?」
セリスがルークを見てミリーナに尋ねる。
「あ、こちらはルークです。細かいことは言えませんが私の相棒ですね」
(あー!相棒っていっちゃったよあたし!)
思わず口から出た言葉にミリーナは内心で発狂するがそのことはおくびにも出さない。
「そうでしたか。初めまして、ゼーラの街の騎士団団長のセリス・マーロウ一級騎士です」
ミリーナの言葉を受けて、笑顔でルークに握手を求めながら自己紹介をするセリス。
「ルークだ。よろしく頼む」
セリスと握手をしながら、ルークが名乗る。
「・・・ルーク殿。はっ!?もしや『剣鬼』殿ですか!?」
流石、騎士団団長。セリスがルークの名前だけで『剣鬼』であることに気づく。
「そうだ」
「こ、光栄です!!宜しくお願い致します!!」
先ほどのまでの余裕のある態度が一変し、緊張しながらセリスが頭を下げる。
そんなセリスの姿を見ながら、ルークは思いにふける。
(・・・ミリーナに言われたことが段々理解してきたな)
ルークは自分の名前・・・通り名の方が広まってはいるが・・・がいかに世に知れ渡っているかを漸く自覚してきたのだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
本日は私の誕生日(6/14)なので、記念に5話更新を目指します!!
少しでも気に入ってくださった方は是非ともお気に入り登録をよろしくお願い致します(^o^)
とても気に入ってくださった方は是非是非、ご友人やご兄弟姉妹の方にオススメしてくださーい\(^o^)/
お気に入り登録数が増えたり24hポイントが増えるのをいつも楽しみにしています。皆さんの支えがあってこその小説だなぁといつも思ってます(^^)
本当にありがとうございます!!
【『第105話 作戦⑦』の更新は2023/06/14 15:00です】
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「失礼致します」
ドアがノックされ、ミリーナが許可を出すと2人の人物が中に入ってきた。
一人は言わずとしれた執事のルマイルだ。手に紙を持っているところを見ると無事に情報を入手できたのだろう。
もう一人は、赤い髪をショートカットにした野性味溢れる女性である。
ミリーナは見覚えのある人物の登場に声を上げる。
「あ、あなたは、セリス騎士団長!どうしてこちらに?」
ミリーナの言葉に赤髪の女性・・・ゼーラの街の騎士団団長のセリス・マーロウ一級騎士は笑みを浮かべてから答える。
「先ほどぶりですねミリーナ近衛騎士班長。私は、今回の件をルマイル殿に教えて頂き駆けつけた次第です」
「そうだったのですね。心強いです」
団長のセリスがいるということは、街の騎士団もこちらに協力してくれるということに他ならない。
ミリーナは味方が増えて安心感が増すのを感じる。
「そう言っていただけると駆けつけた甲斐があるというものです。そちらの方はどなたでしょうか?」
セリスがルークを見てミリーナに尋ねる。
「あ、こちらはルークです。細かいことは言えませんが私の相棒ですね」
(あー!相棒っていっちゃったよあたし!)
思わず口から出た言葉にミリーナは内心で発狂するがそのことはおくびにも出さない。
「そうでしたか。初めまして、ゼーラの街の騎士団団長のセリス・マーロウ一級騎士です」
ミリーナの言葉を受けて、笑顔でルークに握手を求めながら自己紹介をするセリス。
「ルークだ。よろしく頼む」
セリスと握手をしながら、ルークが名乗る。
「・・・ルーク殿。はっ!?もしや『剣鬼』殿ですか!?」
流石、騎士団団長。セリスがルークの名前だけで『剣鬼』であることに気づく。
「そうだ」
「こ、光栄です!!宜しくお願い致します!!」
先ほどのまでの余裕のある態度が一変し、緊張しながらセリスが頭を下げる。
そんなセリスの姿を見ながら、ルークは思いにふける。
(・・・ミリーナに言われたことが段々理解してきたな)
ルークは自分の名前・・・通り名の方が広まってはいるが・・・がいかに世に知れ渡っているかを漸く自覚してきたのだった。
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