391 / 488
第390話
しおりを挟む
『ふぅ。やっと姿が見せられるな』
グレイとアリシアが歩いていると、イズが姿を現す。
「イズ、窮屈な思いをさせてすまん」
「イズさん、申し訳ございませんでした」
グレイとアリシアがイズに謝る。
イズは器用に肩をすくめる仕草をすると、
『二人とも気にすることはない。我も目立つのは避けておいた方が良いからな』
グレイとアリシアに返事をする。
「いつもありがとうな・・・そうだ、今回も助かったよイズ」
グレイがイズに改めて礼を言う。
「本当にありがとうございますわ。イズさんが居なかったらと思いますとぞっと致しますわ」
グレイに続き、アリシアも礼を言う。
イズの結界を破壊する能力さえなければグレイがアリシアを助けることも貴賓室の結界を破ることも出来なかっただろう。
『・・・気にするでない。我は我にしか出来ぬ事をしたまでだ』
イズがぶっきらぼうに答える。
何だかんだで付き合いが長くなっているグレイとアリシアにはイズが照れ隠しをしようとしていることが良く分かった。
グレイとアリシアは顔を見合わせると、
「ははっ」
「ふふふっ」
笑みを深めた。
『・・・むぅ』
イズは何かを言ってもこの二人には通じない事を理解しているため呻くのみであった。
「アリシア、じゃあ俺たちはここで待っている」
「はい。では、すぐに戻ってきますね」
グレイの言葉を聞いたアリシアは部屋のある建物に入っていく。
「ふぅ」
アリシアを見送ったグレイは近くのベンチに向かい、座る。
『お疲れさん』
「・・・ああ。ありがとう」
イズの言葉に聞いて返事をするグレイ。
(今日は本当に疲れたな・・・)
グレイはぼーっと目の前の光景を見つめる。
『・・・それにしても沢山の人が出ていくな』
イズがグレイと同じ光景を見ながら周りに聞こえないように呟く。
今、グレイとイズの前では【魔法武闘会】に来るために訪れていた観客達が魔法学園から出ていこうとひっきりなしに移動を始めてた。
「そうだな・・・あれだけの騒ぎが起こったらさっさと帰りたいだろうよ」
グレイは今日起こった事を思い出す。
(まったく、マドッグの奴め完全にぶち壊してくれたな・・・)
グレイは内心で溜息を吐く。
『そうだな・・・というか不味く無いかグレイ?』
イズがふと思い出したようにグレイに尋ねる。
「ん?何が??」
グレイが気を抜いてベンチに腰掛けたままイズに返事をする。
『マドッグの奴がグレイ目当てだって事が分かったらグレイも責任を取らされる・・・という事にはならないか?』
「うっ・・・」
グレイはイズの言葉を聞いて呻く。
「いやいや・・・流石にそうはならないだろ?・・・ならないよな??」
グレイは額に汗を垂らした。
グレイとアリシアが歩いていると、イズが姿を現す。
「イズ、窮屈な思いをさせてすまん」
「イズさん、申し訳ございませんでした」
グレイとアリシアがイズに謝る。
イズは器用に肩をすくめる仕草をすると、
『二人とも気にすることはない。我も目立つのは避けておいた方が良いからな』
グレイとアリシアに返事をする。
「いつもありがとうな・・・そうだ、今回も助かったよイズ」
グレイがイズに改めて礼を言う。
「本当にありがとうございますわ。イズさんが居なかったらと思いますとぞっと致しますわ」
グレイに続き、アリシアも礼を言う。
イズの結界を破壊する能力さえなければグレイがアリシアを助けることも貴賓室の結界を破ることも出来なかっただろう。
『・・・気にするでない。我は我にしか出来ぬ事をしたまでだ』
イズがぶっきらぼうに答える。
何だかんだで付き合いが長くなっているグレイとアリシアにはイズが照れ隠しをしようとしていることが良く分かった。
グレイとアリシアは顔を見合わせると、
「ははっ」
「ふふふっ」
笑みを深めた。
『・・・むぅ』
イズは何かを言ってもこの二人には通じない事を理解しているため呻くのみであった。
「アリシア、じゃあ俺たちはここで待っている」
「はい。では、すぐに戻ってきますね」
グレイの言葉を聞いたアリシアは部屋のある建物に入っていく。
「ふぅ」
アリシアを見送ったグレイは近くのベンチに向かい、座る。
『お疲れさん』
「・・・ああ。ありがとう」
イズの言葉に聞いて返事をするグレイ。
(今日は本当に疲れたな・・・)
グレイはぼーっと目の前の光景を見つめる。
『・・・それにしても沢山の人が出ていくな』
イズがグレイと同じ光景を見ながら周りに聞こえないように呟く。
今、グレイとイズの前では【魔法武闘会】に来るために訪れていた観客達が魔法学園から出ていこうとひっきりなしに移動を始めてた。
「そうだな・・・あれだけの騒ぎが起こったらさっさと帰りたいだろうよ」
グレイは今日起こった事を思い出す。
(まったく、マドッグの奴め完全にぶち壊してくれたな・・・)
グレイは内心で溜息を吐く。
『そうだな・・・というか不味く無いかグレイ?』
イズがふと思い出したようにグレイに尋ねる。
「ん?何が??」
グレイが気を抜いてベンチに腰掛けたままイズに返事をする。
『マドッグの奴がグレイ目当てだって事が分かったらグレイも責任を取らされる・・・という事にはならないか?』
「うっ・・・」
グレイはイズの言葉を聞いて呻く。
「いやいや・・・流石にそうはならないだろ?・・・ならないよな??」
グレイは額に汗を垂らした。
126
あなたにおすすめの小説
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる