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第3章 万年筆

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 赤松さんは呆気に取られています。

「付喪神……ですって?」
「そうだ。信じられんだろうが、俺達のようなあやかしは実在する。見えないだけだ。いつも人間と共生している。普段は簡単に人前に現れてはいけないのだが、この失くし物屋では許されているのだ」

 へえ。それは初めて知る情報です。

 赤松さんは一歩後退りしました。

「つまり、お化けみたいなもの、という事かしら?」
「俺は、どう認識されても構わん。妖怪でも化け物でも怪物でも超常現象でもただの幻でも。だが、実在するという事実は変わらん」

 筆丸は威厳のある態度で言いました。

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