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第三章 あの人の居場所とすまし汁
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「この筍飯、美味いよ。筍にしっかり味が染み込んでいて、甘味がある。米と合うね」
彦さんは味噌汁も満足そうに啜った。
「しょっぱすぎず、良い塩梅だ」
「良かった。彦さんなら気にいると思ったわ」
「筍もシャキシャキとしている。こごみは柔らかく、香りが良い」
「そう、片方は歯応えがあって、片方は柔らかい。食感を楽しめるでしょ」
「これだけで白飯の十分なおかずになるよ」
久々の、和やかな時間だった。
彦さんが完食する頃、噂のあの人はやって来た。
「おタキさん、今日はこれで上がるよ」
うちで雇っている、もう一人の船頭。
「分かりました、父に伝えておきます。ただ、ちょっと寄って行ってください。筍飯を炊いたから」
「何? それはわしの好物だ」
六郎次郎こと六さんは、彦さんの隣に着いた。
アタシは彦さんのと同じように、筍飯と味噌汁を運んだ。
「こりゃ、ご馳走だ。頂きます」
六さんは顔を綻ばせて食べ始めた。
「彦さん、まだ時間ある?」
「ああ」
「じゃあ、もうちょっと居て頂戴」
母と姉は風呂に行ってるし、時間はある。
私はあの印籠をサッと取り出した。
「これと似た印籠、六さん持ってますよね」
彦さんは味噌汁も満足そうに啜った。
「しょっぱすぎず、良い塩梅だ」
「良かった。彦さんなら気にいると思ったわ」
「筍もシャキシャキとしている。こごみは柔らかく、香りが良い」
「そう、片方は歯応えがあって、片方は柔らかい。食感を楽しめるでしょ」
「これだけで白飯の十分なおかずになるよ」
久々の、和やかな時間だった。
彦さんが完食する頃、噂のあの人はやって来た。
「おタキさん、今日はこれで上がるよ」
うちで雇っている、もう一人の船頭。
「分かりました、父に伝えておきます。ただ、ちょっと寄って行ってください。筍飯を炊いたから」
「何? それはわしの好物だ」
六郎次郎こと六さんは、彦さんの隣に着いた。
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「こりゃ、ご馳走だ。頂きます」
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「彦さん、まだ時間ある?」
「ああ」
「じゃあ、もうちょっと居て頂戴」
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「これと似た印籠、六さん持ってますよね」
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