42 / 69
ひまわり観察日記(その他)
しおりを挟む
【ひまわり観察日記。二年いちくみ。たなかみよこ】
五月初旬。
学校のしゅくだいで、きょう、ひまわりの種を植えました。
『夏の青空に似合うヒマワリは子供から大人まで人気の花。さまざまな品種があるので、作り比べても楽しいですね』
(ここまでコピペ引用)
三つの鉢に種をうえ、一せんちくらい土をかぶせます。
おおきくなるのに、なんで鉢うえなの? とパパにたずねたら、おおきくなってから花壇に移したらいいんだよ。それまでは、こっちの方がめんどうを見やすい、と言って、うふふと笑いました。どことなく、きもちわるいですね。
これはひまわり。おれはおまわり、なんてギャグでも思いついたのでしょうか?
あ、わたしのパパはけいさつかんです。
五月中旬。
一しゅうかんほどで、たいぼうの芽がでてきましたよ。
某天空の城よろしく、左から、パ〇ー、シー〇、ムス〇と名前をつけましたよ。
「芽がー!!」なんちゃって。
五月下旬。
ひまわりもだいぶおおきくせいちょうしてきたので、花壇の方に移しました。
でも、おかしいな? ひまわりにしては茎が細いというか、たよりないというか。日の光が、たりないのでしょうか?
家族のなかでいちばん(ある部分が)光っているおじいちゃんに、ひまわりの側でずっと立ってて、とおねがいをしてみました。
ことわられました。
そくとうかよ。
かわいい孫の宿題なのだから、協力してほしいものです。ぷんぷん。
六月初旬。
ひまわりもおおきく成長してきました。でも、やっぱり茎が細い? ママにそうだんしてみたら、つるがうまく絡まるよう、棒を立てるといいよ、と言われました。ひまわりって、おったつまでは、時間がかかるのですね。
立ててみると、棒を支えにしてみんな上手に伸びてるみたい!
これでこそ、太陽にむかって咲く花だよね?
でも、かんかくが近すぎたのか、〇ズーの体が隣のシ〇タにからまってしまいました。
くんずほぐれつだね、と言ったらママに怒られました。なんで?
六月中旬。
また来年も、ひまわりの花を植えられるよう、種がとれるといいな!
よーし、わたしもちょっとだけ、サポートしちゃうぞー。
計画をいまからたてておきましょう。花が咲いたら、パ〇ーのおしべを、〇ータのめしべに──あれ? なんで書いてる途中で消しちゃうのママ?
六月下旬。
ひまわりはぐんぐん伸びています。
あいかわらず、なんだかなよなよですが。
これではシ〇タの尻に敷かれてしまいますよ、パズ〇。パパのようにならないでくださいね。
七月初旬。
たいぼうの、ひまわりの花が咲きましたよ! うすむらさき色の、とってもかわいい花です!
……っていうかこれ。
「どう見ても、アサガオじゃろがい!!!」
ばしっと絵日記を地面にたたきつけました。
この気持ち、マジで絶叫。
許すまじ、マジで絶許。
プリント見直し真実発覚。
配布する種、ひまわりか朝顔。
最初に言えよマイマザー。
聞かないわたしが悪いのか?
言わないママが悪いのか?
一寸先は闇のなか。
諸行無常の鐘が鳴る。
生麦生米生卵。
青巻紙赤巻紙黄巻紙。
「見ろ、ひとがゴミのようだ」
チェケラッチョ。
おしまい。
五月初旬。
学校のしゅくだいで、きょう、ひまわりの種を植えました。
『夏の青空に似合うヒマワリは子供から大人まで人気の花。さまざまな品種があるので、作り比べても楽しいですね』
(ここまでコピペ引用)
三つの鉢に種をうえ、一せんちくらい土をかぶせます。
おおきくなるのに、なんで鉢うえなの? とパパにたずねたら、おおきくなってから花壇に移したらいいんだよ。それまでは、こっちの方がめんどうを見やすい、と言って、うふふと笑いました。どことなく、きもちわるいですね。
これはひまわり。おれはおまわり、なんてギャグでも思いついたのでしょうか?
あ、わたしのパパはけいさつかんです。
五月中旬。
一しゅうかんほどで、たいぼうの芽がでてきましたよ。
某天空の城よろしく、左から、パ〇ー、シー〇、ムス〇と名前をつけましたよ。
「芽がー!!」なんちゃって。
五月下旬。
ひまわりもだいぶおおきくせいちょうしてきたので、花壇の方に移しました。
でも、おかしいな? ひまわりにしては茎が細いというか、たよりないというか。日の光が、たりないのでしょうか?
家族のなかでいちばん(ある部分が)光っているおじいちゃんに、ひまわりの側でずっと立ってて、とおねがいをしてみました。
ことわられました。
そくとうかよ。
かわいい孫の宿題なのだから、協力してほしいものです。ぷんぷん。
六月初旬。
ひまわりもおおきく成長してきました。でも、やっぱり茎が細い? ママにそうだんしてみたら、つるがうまく絡まるよう、棒を立てるといいよ、と言われました。ひまわりって、おったつまでは、時間がかかるのですね。
立ててみると、棒を支えにしてみんな上手に伸びてるみたい!
これでこそ、太陽にむかって咲く花だよね?
でも、かんかくが近すぎたのか、〇ズーの体が隣のシ〇タにからまってしまいました。
くんずほぐれつだね、と言ったらママに怒られました。なんで?
六月中旬。
また来年も、ひまわりの花を植えられるよう、種がとれるといいな!
よーし、わたしもちょっとだけ、サポートしちゃうぞー。
計画をいまからたてておきましょう。花が咲いたら、パ〇ーのおしべを、〇ータのめしべに──あれ? なんで書いてる途中で消しちゃうのママ?
六月下旬。
ひまわりはぐんぐん伸びています。
あいかわらず、なんだかなよなよですが。
これではシ〇タの尻に敷かれてしまいますよ、パズ〇。パパのようにならないでくださいね。
七月初旬。
たいぼうの、ひまわりの花が咲きましたよ! うすむらさき色の、とってもかわいい花です!
……っていうかこれ。
「どう見ても、アサガオじゃろがい!!!」
ばしっと絵日記を地面にたたきつけました。
この気持ち、マジで絶叫。
許すまじ、マジで絶許。
プリント見直し真実発覚。
配布する種、ひまわりか朝顔。
最初に言えよマイマザー。
聞かないわたしが悪いのか?
言わないママが悪いのか?
一寸先は闇のなか。
諸行無常の鐘が鳴る。
生麦生米生卵。
青巻紙赤巻紙黄巻紙。
「見ろ、ひとがゴミのようだ」
チェケラッチョ。
おしまい。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
麗しき未亡人
石田空
現代文学
地方都市の市議の秘書の仕事は慌ただしい。市議の秘書を務めている康隆は、市民の冠婚葬祭をチェックしてはいつも市議代行として出かけている。
そんな中、葬式に参加していて光恵と毎回出会うことに気付く……。
他サイトにも掲載しております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる