浮気されたけど特になんとも思ってません!!

みず

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第14話 きれいにしたいんだ

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「俺もゴミ拾いに参加してもいいですか?」

「堂道君は、若者なのに偉いな!!感心感心」

前ゲーセンであったときとはイメージが違う。こっちのほうが素な感じだ。

背中をパシン、パシンと叩かれた。元気なおじいさんだなぁ。
というか背中が凄く痛いんで止めてください。手形がついたかなって思うくらい痛い。

「痛、いえいえ、俺はそんな偉いやつでは無いですよ。この公園には、色々とお世話になったので。あの木の近くの草むらにポイ捨てされてる空き缶でも拾おうかなっと思いまして」

「やけに具体的だな。空き缶のポイ捨てには困ったものだ!」

「本当ですよね。誰かが踏んで音を立てたらどうするんですかね」

「?」

あの空き缶が無かったら、工藤のやつにバレなかったと思う。俺達が隠れていた辺りの空き缶を拾っていこう。っておじいさんに言っても分かるわけないな笑

「最近、ポイ捨てをしているのを見かけたら注意するようにしてるんだが、ポイ捨ては全然減らないんだ。一体どんな教育をしてるんだか!!」

「そうなんですね。やっぱり、学生のポイ捨てが多い感じですか?」

「まぁそうだな~。確か・・・一昨日の夜だったか。犬の散歩をしていた時に、あそこのベンチでイチャイチャしてたカップルがいてな。飲み終わった空き缶を森の方に投げてたぞ。堂々とポイ捨てして頭にきたな」

一昨日の夜?・・・まさかあいつらじゃないよな。あいつらが投げた空き缶を踏んでたらなんか嫌だな。というかポイ捨てとかだめだろ。公園なんだから、ゴミ箱くらいあると思うんだけど。

「ふざけてますね。そのあとどうしたんですか?」

「ポイ捨てを注意しようとしたんだけど、太郎が急に走り出したから注意出来なかったな。今度見つけたら、絶対に注意する」

太郎?犬かな?
おじいさんの目はメラメラしていた。

「逆ギレとか怖いんで、程々でお願いしますね」

工藤に注意なんてしたら、あいつはキレそうだな。なにをするか分からないような恐怖があった。
警察官には嫌々したがう感じだったけど、おじいさん相手だったらどんな態度を取ってくるか。ちょっと怖いよな。

「分かっとる。分かっとる。じゃあ、どうしようか?まずは落ちてるゴミとか空き缶とか見つけたらゴミ袋に入れてくれるかい?ゴミ袋はうちの孫が持ってると思うが・・・」

「お孫さんも来てるんですね」

「お~い、みのり~みのり~」

おじいさんは大声でお孫さんを呼び出した。ゴミ拾いしているおじいさん、おばあさんが一斉にこっちを見て笑っている。なんかこういう空気もいいな。おじいさんは、この人達の中心なのかもしれないな。

「みのりちゃん?おじいちゃんが呼んでるよ」

「は~い、ちょっと待ってね~」

「高校に入ってから中々一緒にいれなかったんだけど、今日はゴミ拾い運動に付き合ってくれてるんだ」

高校になると、家族で出かける機会は減るよな。こういう活動に出てくれる孫って凄い偉い!

「高校に入ると忙しいですからね。それにしてもお孫さんは優しいですね」

「そうなんだよ。うちの孫は可愛すぎるからな~」

おじいさんはデレデレしてる。

足音に視線を向けると、黒い髪のポニーテールを揺らしながら、こちらに走ってくる美少女が見えた。近くに来るにつれて、顔がしっかり見えてきた。目がぱっちりとしており、全体的に整った顔をしている。まさしく美少女って感じだ。

「おじいちゃん?大声で呼ばないでよ。恥ずかしいんだから!!」

「悪い悪い、ちょっと、こちらの堂道君がゴミ拾いを手伝ってくれるみたいだから、ゴミ袋とか軍手とか色々もらいたくてな」

「そういうことね。えっと・・・」

俺に視線を送ってくる。

「堂道昇です。宜しく!」

なんとなく年下のような感じがしたので、フランクな感じで挨拶をした。

「私は、倉敷《くらしき》みのりです。今日は宜しくお願いします」

「みのり、なに緊張してんだ!」

うん?別に緊張してなさそうに見えるけど?家族がみると分かるもんなんだね。最初っからフランクな感じは不味かったか。

ガハハって感じでおじいさんは笑っている。

「緊張なんてしてないってば~!!も~~!!」

「分かった、分かった。堂道君、ちなみに私は倉敷《くらしき》ごん蔵《ぞう》だ。改めて宜しく頼む」

ごん蔵ってなんかカッコいいな。

「こちらこそ、宜しくお願いします」

「じゃあ、堂道君、このゴミ袋使っていいよ。でも軍手はこれね。とりあえず、時間になったら、この笛で合図をするからあそこの時計のところに来てね」

倉敷さんは、公園の中心にある時計を指差した。

「了解~。ありがとう」

倉敷さん達と別れて、俺は、例の草むらに来ていた。ここはあまり人が入らないようで結構ゴミが落ちていた。俺は腕まくりをして、ゴミを拾うことにした。

こっちにも空き缶、あっちにも空き缶。あの時は暗くて分かりづらかったが、空き缶だけじゃなく、スプレー缶とか、お弁当のゴミとか色々あった。
予備のゴミ袋をもらっておいて良かったな。

俺は黙々とゴミを拾っていった。

* * *

ふぅ~。だいぶマシになってきたな。辺りを見渡すと、まだゴミはあるが、結構きれいになっている。ゴミ拾いって清々しい気分になるな。

「お~い、堂道君。どこにいるの?」

「ここにいるよ!!」

倉敷さんの声が聞こえたので、返事をする。

「あ、見つけた!こんなところにいたんだ。合図したのに全然来ないから、先に帰っちゃったのかと思ったよ」

「ごめん。集中してたから全然合図に気づかなかった」

「集中力が凄いね!それにしても、こんな場所あったんだ~。しかもゴミも多い・・・」

「だいぶ拾ったけど、今日だけじゃ無理そうだ」

「あ、大丈夫だよ。月に1,2回この活動をしてるから、次のときに私がやっておくよ」

「次もあるんだ。1人じゃ大変だよな。次も俺出ていい?」

「いいけど・・・」

ちょっと、困惑した感じになってる?浮気のこととかは言わないけど、少しだけ話すか。

====================
ここまで読んで頂きありがとうございます。

次話、明日の12時頃、更新します。

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