ボクのツガイは獅子獣人の王様

カムクラ

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8話

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 朝、ニクスが起きるとロワはもういない。ニクスは召使いが運んできた朝食を1人で食べ、体調がすこぶる悪かったので部屋で過ごす。
 
 正午過ぎに一度ロワが部屋に戻り、体調に異常がないかどうかニクスに確認してからまたすぐに仕事に戻る。
 
 夜、ロワは家族と、ニクスは部屋でひとり夕食を食べて、ロワはニクスを浴室に連れて行って彼と入浴する。
 
 
「体調はどうだ。」
 
 
「昼間よりは良くなりました…」
 
 
「そうか。」
 
 
 そのあとロワはクシでニクスの毛繕いをし、2人で就寝。
 
 竜人の訪問以来、ロワはニクスに対して淡白になった。
 
 体調が良く時はいつもの教師に授業をしてもらったり、ロワは彼の召使いに付き添われて広い庭を散歩する。孤児院の子供達とは文通している。
 
 ロワも常に身体のことを気遣ってくれる。だから決して充実していないわけではない。子育てに夢中で放置され気味だった前回に比べれば遥かに楽しい生活だ。
 
 けれど前よりも寂しさを強く感じるようになった。
 
 
「うぇぇ……」
 
 
 夜中に突然気持ち悪くなって備えておいたバケツに吐いているニクスの背中を、ロワは黙ってさする。
 
 
「…治ったか。」
 
 
「起こしてすみません…口洗ってきます。バケツも…」
 
 
 結局ロワもついていく。そしてまた黙って床についた。
 
 
 翌日は2人で庭を散歩したが、やはり会話は少ない
 
 
 実は竜人と子供を作っていて、その子供を置いて自分だけロワと暮らそうとしたから失望されたのだろうか。
 
 それとも、将来的に女の人と結婚すると言われたから親密にすることを避けて、他の人と同じようにただの依頼人になったのだろうか。
 
 ニクスはそんなことを考えながら毎日を過ごす。
 
 
「なんか変だとは思ったけど、あの子は全く……」
 
 
 ロワの母親、妃の部屋に呼ばれて香油付きのクシで毛繕いされるニクス。最近、彼女はよく構ってくれる。 
 
 
「あの子、毎日を墓参りしてるでしょう。」
 
 
「はい。ご先祖のお墓だと聞いています。」
 
 
「そう。宮殿の墓地に眠っているのは先代たちなのだけど、あの子の弟もそこにいるの。4年前、病で急死したわ。…私は病だと認めてないけど。」
 
 
「それは初めて聞きました。」
 
 
「生きていればあなたと同じくらいの歳。だから…あなたをあの竜人達に返すことになって、残念に思ってるのよ。」
 
 
 あの竜人達がニクスのためを思っていたとは、誰も想像していなかった。
 
 
「それにしても学ばないわねぇ、もうすぐ子供が産まれるっていうのに。」
 
 
 正直に言えば竜人がニクスを想っていたことより本当にニクスが身籠ったことの方が彼女にとって驚きなのだが、それを口にするほど愚かではなかった。
 
 妃はニクスの毛を整え終えると服を着せ、散歩にも付き合う。ロワとは違い、話しながら。その他にも薄い毛布を差し入れたり、体調が悪化してまともに食事が摂れないときは果物やミントの葉を差し入れるなど何かとお節介をする。
 
 子供は大事な世継ぎなので世話を焼かれるのは当然と言えば当然だが、今までずっとロワといたニクスにとっては彼の両親や召使い達と親しくなるきっかけにもなった。
 
 
「ニクスくん、もうすぐ湯が沸くから準備していて。」
 
 
 夜、ロワは仕事でまだ戻らないため1人で湯浴みをする。クローゼットを開けて着替えるためのローブを取ろうとした時にふと甘い香りを嗅ぎ取った。
 
 香水の匂い。何年か前、一時期嫌というほど嗅いだ、娼婦が良く使うような香水の匂い。
 
 
「背中洗おうか?ひとりで良い?」
 
 
「ひとりで大丈夫です。」
 
 
 召使いを下がらせて身体を洗う。その際、自分の股間に手を伸ばした。少し揉めば一気に膨張する。
 
 身籠るとお腹の方の欲は当然弱まるが、本来の雄の方はさほど変化しない。むしろお腹の方が落ち着いたおかげで朝に勃っていたり夢精することが増える。つくづく変な身体である。こうなると本来は雌で、雄の部分の方が付け足されているようにも思えた。
 
 そしてニクスは片手で肉棒を軽く握り、しごく。ロワとの行為を思い出しながら、雄らしく自慰にふける。
 
 盛るのはロワも同じ。ニクスが身籠ろうが、ロワの身体には関係ない。身籠って体調を崩しているニクスに欲をぶつけるよりも娼館に行った方がお互い気も使わない。
 
 元々ロワは雌と親密になることを避けてきたのだし、今自分がしているように欲を晴らしに行っただけ、身体のことを気遣って娼館を選んだだけなんだと、そう納得したのにやはり胸が苦しかった。
 
 肉棒から白濁が飛び出る。ニクスは手についたそれを見つめた。今も今までも子を孕んできたニクスにとって、手に纏わりつく自分の子種で誰かを孕ませるというのは想像できず、もはやそれが自分にとって不自然に思えてしまった。
 
 
 そんな満ち足りない日々続く。毎日のように安定して悪かった体調は、日や時間によって起伏が激しくなる。そして日課の散歩の時に感じるようになった、なんとなく服が引っ張られらような感覚。子供の方は順調らしい。
 
 ベッドの上に座ってお腹を撫でながら、今日も独りの夜を過ごす。ロワは会議が長引いているらしい。
 
 相変わらずベッドも一緒だが、それがかえって虚しかった。
 
 
「ん…」
 
 
 不意にニクスの目が熱くなって、涙が溢れる。気持ちが一気に沈んで、息も荒くなる。理由もなく泣いたのは以前もあったことだ。こうして子供ができると情緒が安定しなくなる時がある。
 
 みんなが自分に親切にするのは、自分ではなくお腹の子が大切だから。
 
 自分はロワを騙した。竜人が許嫁を探してくれる約束を建前だという確証もなくロワと一緒にいたいなどと言って期待させた。彼はそんな自分に失望したのだ。
 
 
 …悪い考えが頭を巡り始めたので、大きく深呼吸して落ち着こうとした。自分は普通には暮らせないから、これが最善だからと自分に言い聞かせる。
 
 しかし涙は止まらず、嗚咽まで堪えられなくなった。迷子の幼子のように、独りで泣いた。
 
 
「ニクス…?」
 
 
 ロワの声。きっと、寝てるかもしれないからと音を立てずに入ってきたのだろう。
 
 そんなに気遣ってくれるのに、どうして距離を置くの?
 
 声の方を向いたが、涙で視界が歪んでいて何も見えなかった。
 
 
「ニクス、どうしたんだ、何かあったのか?」
  
 
 ドスドスとニクスに足音が近づいて、ベッドが軋むとニクスは抱きしめられた。
 
 
「どうしたんだ。」
 
 
 しゃくり上げるせいでまともに話せない。それに久しぶりに温もりを感じてさらにひどくなった。ロワの胸が開いているジャケットの下の、分厚い胸板に顔が触れて無意識に頬擦りをする。
 
 
 泣きじゃくるニクスを、ロワは黙って抱きしめ頭を撫でる。ニクスをどう扱えばいいか分からない。ただ、泣くニクスに罪悪感が湧く。意図的に避けたことを、それによってニクスが寂しい思いをすることをわかっていたからだろう。
 
 やるせなさを感じて、思わず胸に抱くニクスの頭に自分の頬を乗せる。泣いていて可哀想。でも愛おしさを感じている。もしニクスを家族として迎え入れることができていたなら、どんなに良かったか。
 
 
 ニクスは深呼吸を始めた。ロワの匂いと温もりがニクスの感情を安定させていく。
 
 
「…落ち着いたか?」
 
 
「はい…すみません…なんでもないです…何もないです…」
 
 
 そう言いつつ、ニクスはまだロワに体重を預けていた。
 
 ロワもニクスの背に腕を回したままだった。何と言葉をかけるべきか、召使いを呼んで何か温かい飲み物でも作らせようかと考えていた時、胸に甘い感触。
 
 
「ん?」
 
 
 ニクスが舌を這わせている。そしてロワの股間が温もりに包まれた。ニクスの手がズボンの上からあてられている。
 
 
「ニクス…?」
 
 
 ずしりとしたそれは、すぐに固くなってズボンがはち切れそうになる。初めて会った日を除けばニクスから誘ったのは初めてだった。
 
 ニクスはロワのズボンのホックを外すと飛び出た巨根の亀頭をスリスリと撫で、ロワから離れて彼の下腹部に顔を埋めるとその雄槍を咥えた。
 
 片手で扱きながら、亀頭を棒付き飴のようにしゃぶる。
 
 ロワはしばらくされるがままになっていたが、ニクスを離し抱き抱えてソファまで連れて行きそこに座らせると、自分は立ったままニクスに雄槍を差し出した。
 
 ちょうど顔の高さにある雄槍を、ロワの腰を抱きながら咥え込む。竿も亀頭もムラなく口内で刺激する。
 
 ニクスはいつになく熱心にしゃぶった。顔を捻って上顎で擦りつつ舌を動かして裏筋も責める。顔を引いた時に唾液が垂れそうになって、ニクスはジュルッと音を立てて吸った。
 
 ぞわり、とロワの毛が興奮で逆立つ。急にどうしたのかと思いながらも、娼婦を相手にするときよりもずっと早く射精感が込み上げてくる。
 
 
「ニクス、出るぞ。いいのか?」
 
 
 ニクスはやめず、むしろ激しく吸った。咀嚼する様にごく軽く牙を当てて、親指で睾丸と竿の間を刺激する。
 
 ロワがニクスの小さな顔を鷲掴みにして腰を動かせばニクスはロワの動きに任せる。
 
 そしてロワはニクスの顔を軽く引き寄せる。ニクスは応えるようにロワの腰を抱いて自ら奥まで咥え込む。
 
 ロワがうめき、雄槍がニクスの口内で跳ね、吐精する。
 
 
「っ…あぁ…ニクス…」
 
 
 喉奥にぶつけられた熱い粘液を器用に飲み込んで、その際口内の圧力が下がってロワから精液を搾り取る。
 
 
 肉棒を離した時にニクスは数回咳き込んで、そしてローブを脱いで裸になる。
 
 ロワは何も言わずに自分と裸体になると、跪いてニクスの太ももを舐め、肉棒を舐めてお腹を愛撫する。
 
 
「…もう大きくなってきたのか。」
 
 
 見た目ではふわふわな体毛で良く分からないが、触ると確かに張っていることがわかる。
 
 ニクスの目を見れば、求めるような視線と共に彼の手がロワのたてがみを撫でた。
 
 ロワはニクスに抱きついて、彼の頬を舐める。
 
 
「身体は大丈夫なのか。」
 
 
「今日は大丈夫です。」
 
 
 ニクスの手がロワの頬を撫でる。ここまで露骨に求めることも初めてだ。その悩ましげな顔がロワをそそらせる。少し躊躇って、ニクスに口付けをした。ニクスは夢中で応えた。
 
 口付けをしたまましばらく愛撫を続け、そしてロワの雄槍が優しくニクスに沈められた。
 
 お腹の子に障らないように、ロワはニクスのお腹の中を肉棒でほぐしていく。ニクスの華奢な身体を片手で抱いて、もう片方の手でニクスの雄槍を包み親指の腹で亀頭を揉む。
 
 今度はニクスが快楽で鼻息を荒くした。かき回されているお腹の方は身籠ったせいか以前より快感が鈍い。一方の肉棒は今にも果ててしまいそうだった。ロワの温もりに擦られて溶けてしまいそうだった。
 
 ニクスの身体がこわばって、玉袋が縮む。ニクスがロワを抱く力が強くなる。ロワがニクスの肉棒の裏より少し奥をグリグリと亀頭で押すと、ニクスの雄から勢いよく精液が飛んだ。
 
 ニクスが果ててようやく接吻を解く。
 
 
「気持ち良かったか?」
 
 
「はい…」
 
 
 2人はしばらく見つめ合う。
 
 
「ニクス…ごめんな。俺が悪かった。」
 
 
 そう言ってロワは、また腰を動かした。穏やかだったが、熱く、長引いた。黙って交わり続け、子供が育っている奥に向けて精が放たれた。長引いたせいか、吐精は長かった。
 
 
 終えるとタオルで粘液を拭いて、2人はベッドで抱き合う。
 
 
「身体は大丈夫か。」
 
 
「はい。」
 
 
 ニクスがロワを見上げる。久しぶりの快楽と温もりで目がトロンとしていたが、寂しげだった。
 
 
「…俺が15の時、婚約者がいたんだ。早いと思うかもしれないが王族だからな、俺が生まれたのは親父が14のとき。だから俺ももう子供がいてもおかしくない歳だった。」
 
 
 ニクス撫でながら、ロワはどこか遠くを見ていた。
 
 
「俺は良くも悪くも、親父と違って外の事に夢中だった。武芸の稽古と、街に出てみんなと話すことばかりしていて婚約者に気が回らなかった。あの時の俺にとっちゃただの同居人に過ぎなかった。結果、愛想尽かされて破談。次期国王の妃を辞退するくらいだ、傷つけてたんだろうな。」
 
 
 ニクスは抱かれたまま、静かに耳を傾けていた。
 
 
「俺に弟がいた事って、話したっけ?」
 
 
「ロワ様のお母様から聞きました。病気で亡くなったって…」
 
 
「俺は病と認めてないが、まぁその通りだ。元々仲が良くて、稽古も街を出る時も一緒だった。だが破談のこともあったから次の婚約者が決まった時はそっちに集中したんだ。俺は彼女に尽くしたよ。弟そっちのけで。結果は言わなくてもわかるだろ?」
 
 
 ロワはため息をついて、ニクスを抱き直す。
 
 
「弟は死んだ。死ぬ直前まで俺は知らなかった。弟が俺に気を遣って俺に知らせるなと言っていたらしい。婚約者に夢中で弟が姿を見せない事に疑問を持たないどころか気がつきもしなかった。最後にいつ何を話したかも覚えてない。可愛い弟だった。寂しかったろうに…。そうまでして尽くした婚約者が王族を乗っ取ろうとしてた奴らの手先だったんだから、何もかも無駄になったってことだ。」
 
 
 そしてロワは許嫁をことごとく拒否して娼館に入り浸るようになった。皮肉にも、街に出る時間が増えたことでより民に慕われるようになった。
 
 
「そして俺は何も学ばずにお前を傷つけた。そうだろ、ニクス。将来があるからとか言い訳してろくに相手をせず寂しい思いをさせてたら、そりゃ破談にもなるわな…」
 
 
「…ロワ様は、もう少し素直になって良いと思います。」
 
 
 ボソリとニクスがこぼして、ロワは目を丸くした。ニクスが寝返りをうってロワに背を向ける。そして自分のお腹を撫でた。
 
 
「僕は雄だけど、抱かれるのは気持ち良いし子供を作る事にも…もう慣れました。本当に嫌って言えばあの人達はやめてくれると思うけど、僕はむしろ、あなたの子供を産みたいと思いました。だから寂しかったです。僕を…」
 
 
 ニクスの勇気ではそこまでが限界だったが、ロワには十分だった。ニクスを返して欲しいという主張に反論できず諦めて拗ねていた自分より、ニクスの方がずっと大人びて見えた。
 
 ロワはニクスの背中を抱きしめ、彼のお腹を撫でる。
 
 
「お前が帰っても手紙は送るしこの子を連れて会いにいく。…これからは”良い客”になる。だから許してくれ、ニクス…」
 
 
 今度は手遅れになる前に。ニクスが帰るまでの時間を大切にしよう。ロワはそう誓った。
 
 
 
 つづく。
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