ハイエルフの幼女は異世界をまったりと過ごしていく ~それを助ける過保護な転移者~

まぁ

文字の大きさ
2 / 54
1章 異世界トラバース

1章ー2 神界と神様

しおりを挟む
 あれ? ここはどこだ。僕はさっき女の子を助けようとして―――

 ズキッ
 
 頭が痛む。どうしてあんなことを、いや。結果として人を助けたのだから戒められることはないし、むしろ称賛されるべき行動だ。

 だけど、普段の僕ならあんなことはしない、できないはずっだ。

 普段だったら迷っている間に事故が起きてたはずだ。

 って、違う。僕はあの車にひかれて死んだはず。もしかして奇跡的に助かったのか?

 『いや、死んでるよ』

 へっ?

 『あぁ、気が付いたみたいだね』

 頭の中に響く声が終わると、僕の前には中年の男が立っていた。

 「えっと、神様ですか?」

 「いかにも」

 死んだ後の白い空間といえば神様で間違いはず。と思い質問してみたらまさかの当たりだった。

 「それで僕はこの後異世界に?」

 神様は首を大きく振る。

 えっ、違うの? 定番ならチート能力を手に入れて異世界で好きに生きなさいとかじゃないの?

 「世の中、そんなには甘くないぞ。まぁ、その代わりに私が鍛えてやるから安心しなさい」

 「甘くは、ないんですね。いや、でも、わかりました。ぜひお願いします。それで、訓練の前にいろいろ説明してほしいのですが、よろしいでしょうか?」

 「うむ、まずお主は、ひとまずここでは少女としておくが、少女を助けるために車にひかれてしまいその結果死んでしまった。ここまではいいな」

 僕は頷く。ひとまずは少女って、あの子もしかしてずっと年上だったのかな?

 「ゆくゆくはお主には異世界へと旅立ってもらうことになる。その異世界とは、お主達の世界のRPG世界とやらに似ている。魔物もいるし、魔法もある。そんな世界だ。そして、旅立つ前に私と訓練してもらう、これはまぁ力をつけた方がいろいろと便利だからだ。サービスというやつだ」

 「えっと、異世界へ行った後に僕はなにかしないといけないんですか?」

 「特にはない。今回は救済措置みたいなものだから――、とまぁ大体の説明はこんものだが」

 「えっと、大丈夫です。なんか知っている話と似ているので」

 「ラノベ、というやつだな」

 「はい、ご存じで!?」

 「もちろん、神だからの」

 神様もラノベ読んでるのかな? 僕なんかとこんなにも話をしているし神様って案外暇だったり

 「しないぞ。と、早速訓練と行くかの。まず、お主の体だが事故で使い物にならなかったから新しく作っておいた」

 そういわれて、僕は正面に出された鏡を見る。そこには15.6歳の少年の姿が見えた。黒目・黒髪の普通の中高生みたいだ。

 「新しく人生をやり直すわけだからな、このぐらいがちょうどいいだろう。お主が行く世界、トラバースでは16歳で成人となる。なので異世界へ行くときは16歳として初めは行動してもらう」

 「わかりました。それでは、いったい何から始めたらいいでしょうか?」

 僕がそういうと、神様がなにかしたのか白い世界が急に暗転し、変な浮遊感が一瞬僕を襲う。そしてすぐにあたりに再び光がともる。するとそこは草原だった。

 驚きで乱れた息を整え僕は神様と向かいあい、指導を受けることに。

 「まずは、戦闘訓練からだ。これができれば生きていは行ける。まず、戦闘で一番大事なのはなんだと思う?」

 「LVやステータス、スキルですか?」

 「1つといっただろうに。まぁ、よい。結論から言うとそれらは全く重要ではない。1番重要なのは魔力だ」

 「魔力ですか? でもスキルとかないと――」

 疑問に思った僕の声を遮り、神様は再び話始める。

 「魔力が一番大事で、これがあれば他は何もいらない、もちろんそれを使いこなせればだがな」

 「どういうことなんですか?」

 「LVによるステータスアップやスキルによる特殊能力、そういったものはいわゆるレプリカだ」

 「レプリカ、複製品ってことですか?」

 「そうだ。我々神々も時には戦うこともある。その時スキルなんてものは使わないし、ステータスも関係ない。そう、先ほど白い空間からこの場所へ転移するのに私は魔法やスキルは一切つかってない」

 「それじゃどうやって?」

 「ただ、そうあれと思っただけだよ」

 「思っただけですか?」

 「そう、思っただけだ。私達神は莫大な量の魔力を超高圧縮して高密度となった魔力、神気というものを体内外に流し纏っている。すると、敵の後ろに行きたいと考え動くと勝手に転移が起き、敵を燃やし尽くしたいと考え腕を振るうと炎を生み出すことができる。そして、強くありたい、速くありたいと思えば神気が身体能力を上げてくれる。つまりステータスを上げてくれるわけだ。つまりはだ、私たち神々の行動の結果が魔法やスキルとなって現れるといってもいい。人々はそれを精霊の力を借りたりしながら劣化再現しているということだ。どうだい、わかったかい?」

 ようは、たくさん魔力を纏ったら強くなれるし、なんでもできるってことであってるのかな。

 「それで間違ってないよ」

 なるほど、正解したみたいでよかった。でも、言うほど簡単なことじゃないんだよね? 神様の力でわりとパパっとできたりは

 「しないね。とりあえず、戦闘関係だけみっちりやって1年、プラスで1年あれば大体いけるはずかな。とにかく、始めようか」

 神様は僕の腕をつかむ。おじさんに掴まれて喜ぶ趣味はないけど、いったい何をするのかな。

 「とりあえず、私が神気を流すからそれを感じて。それができたら次はそれを留める練習。これができれば最初の1年の8割はクリアだよ。これからできるまではずっと流しているか頑張って。もちろん、飲まず食わずに寝ずにね」

 まじですか? そんなことしたら僕死んじゃう・・・・・・。死んでるんだった(笑)

 「笑ってる場合じゃないよ。神気を自分で纏えるようになるまで、結構いたい思いするから、なるべく早く取得した方が、ね」

 神様はそうまくしたてると、神気を流し始めたみたいで・・・・・・。

 めっちゃ痛い。今までに感じたこともないような痛みが僕を襲う。

 「あははぁ、がんばって~」

 神様、なんか軽いよ? 急に性格変わった? もしかしてそれが地の性格なの??


******************
せっかくなので本日もう一話投稿します。
時間は今日21時予定です。

18.2/18 一部訂正しました。
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

追放された荷物持ちですが、実は滅んだ竜族の末裔でした~のんびり暮らしたいのに、なぜかそうならない~

ソラリアル
ファンタジー
目が覚めたら、俺は孤児だった。 家族も、家も、居場所もない。 そんな俺を拾ってくれたのは、優しいSランク冒険者のパーティだった。 「荷物持ちでもいい、仲間になれ」 その言葉を信じて、俺は必死についていった。 だけど、自分には何もできないと思っていた。 それでも少しでも役に立ちたくて、夜な夜な一人で力を磨いた。 だけどある日、彼らは言った。 『ここからは危険だ。荷物持ちは、もう必要ない』 それは、俺の身を案じた「優しさ」からの判断だった。 俺も分かっていた。 だから、黙ってそれを受け入れ、静かにパーティを離れた。 「もう誰にも必要とされなくてもいい。一人で、穏やかに生きていこう」 そう思っていた。そのはずだった。 ――だけど。 ダンジョンの地下で出会った古代竜の魂と、 “様々な縁”が重なり、騒がしくなった。 「最強を目指すべくして生まれた存在」 「君と一緒に行かせてくれ。」 「……オリオンを辞めさせた、本当の理由を知っている」 穏やかなスローライフ生活を望んだはずなのに、 世界はまた、勝手に動き出してしまったらしい―― ◇小説家になろう・カクヨムでも同時連載中です◇

『農業スキルはいらない』と追放されたが、魔境の開拓ライフが勝手に世界配信されていた件。聖女や竜が集まり、元仲間は完全に詰みました

たまごころ
ファンタジー
「悪いがクビだ。魔王討伐に『農業』スキルなんて役に立たないからな」 幼馴染の勇者からそう告げられ、俺、アレンはパーティを追放された。 あてがわれたのは、人が住めないと言われるS級危険地帯『死の荒野』。 しかし、彼らは知らなかった。俺の農業スキルが、レベルアップによって神の領域(ギフト)に達していたことを。 俺が耕せば荒野は豊潤な大地に変わり、植えた野菜はステータスを爆上げする神話級の食材になり、手にしたクワは聖剣すら凌駕する最強武器になる! 「ここなら誰にも邪魔されず、最高の野菜が作れそうだ」 俺は荒野で拾ったフェンリル(美少女化)や、野菜の匂いにつられた聖女様、逃げてきたエルフの姫君たちと、にぎやかで楽しいスローライフを送ることにした。 その一方で、俺の生活が、荒野に落ちていた古代のアーティファクトによって、勝手に世界中に『生配信』されていることには全く気づいていなかった。 「え、この野菜食べただけで瀕死の重傷が治った!?」 「主様、強すぎます! ドラゴンを大根で叩き落とすなんて!」 『コメント:なんだこの配信……神か?』 『コメント:勇者パーティが苦戦してるダンジョン、この人の家の庭じゃね?』 これは、無自覚に最強の農園を作り上げた男が、世界中から崇拝され、一方で彼を追放した勇者パーティが没落していく様子を、リスナーと共にほのぼのと見守る物語。

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

処理中です...