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間話 ニーチ台地の帰り道
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霧に覆われたニーチ台地から、麓の宿屋までは下り坂を一時間以上歩かないとたどりつけない。
視界が悪いので馬では行けず、急な山道を一行は夕暮れの光に追い立てるように、だが慎重に降りていく。
「…………」
フレドリック王子は横に並んで歩く男を嫉妬の視線で見上げた。
騎士のデュモンドの腕にはエリザベートがすやすやと気持ちよさそうに眠っている。
十二歳のフレドリック王子に十歳の少女を担げる体力はないが、決して愉快な気分ではない。
出来れば、その役目は自分がやりたかった。
騎士のように、颯爽と。
とはいえ、大柄なデュモンドはエリザベートを軽々と縦抱きしているため、二人の姿は仲の良い親子にしか見えない。
「お疲れだったんでしょうな。よくお休みだ」
デュモンドは大きな地声を潜めてそっと言う。
直接戦いこそしないがエリザベートは防御力アップや素早さアップの魔法を唱えて、四人を支援していた。
「……ああ。リーザは頑張り屋なんだ」
エリザベートは王子妃教育の傍らで本来淑女が習わなくてもいい護身術や魔法の勉強に励んでいる。
高位貴族達は高い魔力を持ち、それを誇るが、魔法使いを職業に選ぶ者は多くはない。
待遇は良いが、騎士同様に危険な任務があったり、そもそも修行が辛い。
その辛い修行をエリザベートはこなしている。
「それは殿下も同じでしょう」
とデュモンドが言い、後ろを歩いていた同じく騎士のセーガンも言った。
「お二人は良く頑張ってますよ」
「そんなことは……」
フレドリック王子は思わず頬を染めた。
フレドリック王子は褒められた経験が案外少ない。優秀な王の後継である自分は、全てのことが出来て当たり前だと自他共に思っている。
逆にお追従で過剰に褒めそやされることはあるが、デュモンドやセーガンの言葉はそれとは何となくだが違うのだ。
「それにクルト」
と急にセーガンに話を振られてセーガンの隣を歩いていたクルトは飛び上がる。
「えっ、僕ですか?」
「君もよく頑張っている」
「あ、ありがとうございます」
クルトは口ごもりながら礼を言った。クルトもまた照れる。
栄えあるクラウン公爵家の執事見習いも何でもそつなくこなして当然だからだ。
最近は魔物退治だの神殿行きだの執事とは無縁の仕事ばかりだが。
「それにしてもエリザベート様の姉上のジョゼフィーヌ様は妹思いですな。ポポン草など昔話に出てくるような薬草をよくご存じだ」
「…………!」
話題がクラウン公爵家の最高機密ジョゼフィーヌに移ったのでクルトは内心焦った。
「そうだな、ポポン草は魔力に反応して暖まる草だ。魔力がないとただの草だから防寒具としては今はほとんど忘れられていた。これで北の大地でエリザベート様が凍えなくて済む」
「若いのによくこんなものをご存じだ」
と二人の騎士は感心している。
「は、はあ」
クルトは否定するわけにもいかない。カクカクと首を振った。
「そうだな、ジョゼフィーヌ嬢は勉強家だ」
とフレドリック王子も同意した。
「…………」
クルトはこっそりフレドリック王子の様子を伺う。
ポポン草の存在は『あのヤロー』ことフレドリック王子が前世でジョゼフィーヌに教えた。
「南の地の異変にも最初にお気づきだ」
『……それも違うんです』
と言いたくても言えないクルトである。
ジョゼフィーヌの前世のことはクラウン公爵家の秘密だ。誰にも明かすわけはいかない。
「ジョゼフィーヌ様は聡明な上にまだ少女ながら実にお美しい。クラウン公爵家は安泰だな」
「ああ、まだ十二歳であのお美しさだ。デビューなさったら貴公子は皆目の色変えるだろう」
「……私は、リーザの方が可愛いと思う」
とフレドリック王子は反論した。
「まあエリザベート様は可愛いですね。清純可憐と申しましょうか」
「だろう!リーザは可愛いんだ」
フレドリック王子は我が意を得たりと力説する。
「明るい茶色の髪は色白で人形みたいに愛くるしいリーザに良く似合っているし、目ははしばみ色で子鹿みたいにくりんとして可愛いし、とにかく可愛い」
「落ち着いて下さい、殿下、大きな声を出すとエリザベート様が起きてしまいます」
「あ、すまない」
フレドリック王子はあわてて口をつぐむ。
そして愛しそうにエリザベートの寝顔を見ている。
「殿下はジョゼフィーヌ様には昔からあまり興味がなくて、エリザベート様に一目惚れだった」
とセーガンは唐突に言った。
「セ、セーガン」
「ああ、そうなんですか?」
とデュモンドが言う。
「そうなんだ。あの頃は華やかなジョゼフィーヌ様を押す声が強かったが、当の殿下がエリザベート様を強く望まれた」
「ああ、そうでしたか」
「……ジョゼフィーヌ嬢が優秀で綺麗なのは理解していたが、優秀なだけにライバル心の方が強くなってしまって。幼心に彼女と結婚したいとはあまり思えなかった。今では良きライバルだと思うが、結婚はしたくない」
とフレドリック王子は呟いた。
ジョゼフィーヌがこの場にいたなら、「ワタクシだってあんたはねーわよ」と胸ぐら掴んで叫んだだろうが、いなかったのでクルトは心底ホッとした。
『まあ、殿下はお優しい方だな』
時々だが、ジョゼフィーヌはフレドリック王子にとんでもない暴言を吐いている。
だが、ジョゼフィーヌの不敬な発言を内々に収めて咎めたことがない。
「リーザとは五歳の時に出会ったが、初めて見た時、とても可愛くて……目が離せなかった。最初は私には懐いてくれなくて、でも会ううちに少しずつ打ち解けていって……それもリスや猫みたいで可愛かった。近くに寄ってもビクッとしなくなった時には本当に嬉しかった」
一度真情を吐露すると、フレドリック王子の愛はだだ漏れていく。
『やはりジョゼフィーヌお嬢様の言った通り、殿下は小動物系に弱いな』
クルトは「ふんふん」と興味深げに耳を傾けるデュモンドに尋ねた。
「そういえばデュモンド様は一昨年頃から殿下のお付きですよね。それ以前は王都にいらっしゃらなかったのですか……?」
王子付きの近衛騎士は数人のローテーションが組まれていて公爵家の一使用人にいちいち紹介などされない。それでも何となく顔ぶれを覚えるもので、デュモンドは二年ほど前から見かけるようになった新入りの騎士だ。
一方、セーガンはフレドリック王子が公爵家を訪れるようになった七歳の頃からずっと見かける馴染みの騎士だ。三十二歳でフレドリック王子やクルトと同じくらいの歳の子がいると聞いたことがある。
「ああ、自分は学生だったんだ」
「えっ!」
「やっぱり年上に見えるかな?これでも十九歳なんだが……」
『二十九歳くらいに見えます……!』
老けているというわけではないが、大男で物腰が落ち着いている。クルクルと癖のある栗色の巻き髪も年齢不詳に拍車を掛けている。子供の扱いも上手く、何となく子持ちのイメージすらあった。
実際には子だくさんの田舎貴族で兄弟が大勢いるらしい。
「殿下が十歳になり、お忍びが解禁になったのを期に友人枠として宛がったのがデュモンドなんだが……。あまり……こう、そういう用途では役に立たなかった」
「なんだかすみません」
「いいよ、デュモンドはとても優秀だ。助かっている」
とフレドリック王子は取りなした。
「クルトはずっと公爵邸にいるな。両親があの家に仕えているのか?」
「いいえ、僕は執事のセバスチャンさんのお父さんの従兄の孫でして。みなしごだったところをセバスチャンさんに引き取って貰ったんです」
「そうなんだ。立ち入ったことを聞いてすまない」
フレドリック王子は驚いて謝るが、公爵邸の住人なら誰もが知っていることだ。自分の境遇を不憫に思ったことはない。
「いえ、公爵様のご慈悲でお嬢様方の遊び相手として教育も付けて頂いてますし、僕は恵まれていると思います」
身の上話に興じつつ、一行は麓の宿屋を目指して歩いた。
視界が悪いので馬では行けず、急な山道を一行は夕暮れの光に追い立てるように、だが慎重に降りていく。
「…………」
フレドリック王子は横に並んで歩く男を嫉妬の視線で見上げた。
騎士のデュモンドの腕にはエリザベートがすやすやと気持ちよさそうに眠っている。
十二歳のフレドリック王子に十歳の少女を担げる体力はないが、決して愉快な気分ではない。
出来れば、その役目は自分がやりたかった。
騎士のように、颯爽と。
とはいえ、大柄なデュモンドはエリザベートを軽々と縦抱きしているため、二人の姿は仲の良い親子にしか見えない。
「お疲れだったんでしょうな。よくお休みだ」
デュモンドは大きな地声を潜めてそっと言う。
直接戦いこそしないがエリザベートは防御力アップや素早さアップの魔法を唱えて、四人を支援していた。
「……ああ。リーザは頑張り屋なんだ」
エリザベートは王子妃教育の傍らで本来淑女が習わなくてもいい護身術や魔法の勉強に励んでいる。
高位貴族達は高い魔力を持ち、それを誇るが、魔法使いを職業に選ぶ者は多くはない。
待遇は良いが、騎士同様に危険な任務があったり、そもそも修行が辛い。
その辛い修行をエリザベートはこなしている。
「それは殿下も同じでしょう」
とデュモンドが言い、後ろを歩いていた同じく騎士のセーガンも言った。
「お二人は良く頑張ってますよ」
「そんなことは……」
フレドリック王子は思わず頬を染めた。
フレドリック王子は褒められた経験が案外少ない。優秀な王の後継である自分は、全てのことが出来て当たり前だと自他共に思っている。
逆にお追従で過剰に褒めそやされることはあるが、デュモンドやセーガンの言葉はそれとは何となくだが違うのだ。
「それにクルト」
と急にセーガンに話を振られてセーガンの隣を歩いていたクルトは飛び上がる。
「えっ、僕ですか?」
「君もよく頑張っている」
「あ、ありがとうございます」
クルトは口ごもりながら礼を言った。クルトもまた照れる。
栄えあるクラウン公爵家の執事見習いも何でもそつなくこなして当然だからだ。
最近は魔物退治だの神殿行きだの執事とは無縁の仕事ばかりだが。
「それにしてもエリザベート様の姉上のジョゼフィーヌ様は妹思いですな。ポポン草など昔話に出てくるような薬草をよくご存じだ」
「…………!」
話題がクラウン公爵家の最高機密ジョゼフィーヌに移ったのでクルトは内心焦った。
「そうだな、ポポン草は魔力に反応して暖まる草だ。魔力がないとただの草だから防寒具としては今はほとんど忘れられていた。これで北の大地でエリザベート様が凍えなくて済む」
「若いのによくこんなものをご存じだ」
と二人の騎士は感心している。
「は、はあ」
クルトは否定するわけにもいかない。カクカクと首を振った。
「そうだな、ジョゼフィーヌ嬢は勉強家だ」
とフレドリック王子も同意した。
「…………」
クルトはこっそりフレドリック王子の様子を伺う。
ポポン草の存在は『あのヤロー』ことフレドリック王子が前世でジョゼフィーヌに教えた。
「南の地の異変にも最初にお気づきだ」
『……それも違うんです』
と言いたくても言えないクルトである。
ジョゼフィーヌの前世のことはクラウン公爵家の秘密だ。誰にも明かすわけはいかない。
「ジョゼフィーヌ様は聡明な上にまだ少女ながら実にお美しい。クラウン公爵家は安泰だな」
「ああ、まだ十二歳であのお美しさだ。デビューなさったら貴公子は皆目の色変えるだろう」
「……私は、リーザの方が可愛いと思う」
とフレドリック王子は反論した。
「まあエリザベート様は可愛いですね。清純可憐と申しましょうか」
「だろう!リーザは可愛いんだ」
フレドリック王子は我が意を得たりと力説する。
「明るい茶色の髪は色白で人形みたいに愛くるしいリーザに良く似合っているし、目ははしばみ色で子鹿みたいにくりんとして可愛いし、とにかく可愛い」
「落ち着いて下さい、殿下、大きな声を出すとエリザベート様が起きてしまいます」
「あ、すまない」
フレドリック王子はあわてて口をつぐむ。
そして愛しそうにエリザベートの寝顔を見ている。
「殿下はジョゼフィーヌ様には昔からあまり興味がなくて、エリザベート様に一目惚れだった」
とセーガンは唐突に言った。
「セ、セーガン」
「ああ、そうなんですか?」
とデュモンドが言う。
「そうなんだ。あの頃は華やかなジョゼフィーヌ様を押す声が強かったが、当の殿下がエリザベート様を強く望まれた」
「ああ、そうでしたか」
「……ジョゼフィーヌ嬢が優秀で綺麗なのは理解していたが、優秀なだけにライバル心の方が強くなってしまって。幼心に彼女と結婚したいとはあまり思えなかった。今では良きライバルだと思うが、結婚はしたくない」
とフレドリック王子は呟いた。
ジョゼフィーヌがこの場にいたなら、「ワタクシだってあんたはねーわよ」と胸ぐら掴んで叫んだだろうが、いなかったのでクルトは心底ホッとした。
『まあ、殿下はお優しい方だな』
時々だが、ジョゼフィーヌはフレドリック王子にとんでもない暴言を吐いている。
だが、ジョゼフィーヌの不敬な発言を内々に収めて咎めたことがない。
「リーザとは五歳の時に出会ったが、初めて見た時、とても可愛くて……目が離せなかった。最初は私には懐いてくれなくて、でも会ううちに少しずつ打ち解けていって……それもリスや猫みたいで可愛かった。近くに寄ってもビクッとしなくなった時には本当に嬉しかった」
一度真情を吐露すると、フレドリック王子の愛はだだ漏れていく。
『やはりジョゼフィーヌお嬢様の言った通り、殿下は小動物系に弱いな』
クルトは「ふんふん」と興味深げに耳を傾けるデュモンドに尋ねた。
「そういえばデュモンド様は一昨年頃から殿下のお付きですよね。それ以前は王都にいらっしゃらなかったのですか……?」
王子付きの近衛騎士は数人のローテーションが組まれていて公爵家の一使用人にいちいち紹介などされない。それでも何となく顔ぶれを覚えるもので、デュモンドは二年ほど前から見かけるようになった新入りの騎士だ。
一方、セーガンはフレドリック王子が公爵家を訪れるようになった七歳の頃からずっと見かける馴染みの騎士だ。三十二歳でフレドリック王子やクルトと同じくらいの歳の子がいると聞いたことがある。
「ああ、自分は学生だったんだ」
「えっ!」
「やっぱり年上に見えるかな?これでも十九歳なんだが……」
『二十九歳くらいに見えます……!』
老けているというわけではないが、大男で物腰が落ち着いている。クルクルと癖のある栗色の巻き髪も年齢不詳に拍車を掛けている。子供の扱いも上手く、何となく子持ちのイメージすらあった。
実際には子だくさんの田舎貴族で兄弟が大勢いるらしい。
「殿下が十歳になり、お忍びが解禁になったのを期に友人枠として宛がったのがデュモンドなんだが……。あまり……こう、そういう用途では役に立たなかった」
「なんだかすみません」
「いいよ、デュモンドはとても優秀だ。助かっている」
とフレドリック王子は取りなした。
「クルトはずっと公爵邸にいるな。両親があの家に仕えているのか?」
「いいえ、僕は執事のセバスチャンさんのお父さんの従兄の孫でして。みなしごだったところをセバスチャンさんに引き取って貰ったんです」
「そうなんだ。立ち入ったことを聞いてすまない」
フレドリック王子は驚いて謝るが、公爵邸の住人なら誰もが知っていることだ。自分の境遇を不憫に思ったことはない。
「いえ、公爵様のご慈悲でお嬢様方の遊び相手として教育も付けて頂いてますし、僕は恵まれていると思います」
身の上話に興じつつ、一行は麓の宿屋を目指して歩いた。
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