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7.誕生日プレゼントde好感度アップ作戦
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ニーチ台地から帰ってきて早速職人さんにポポン草のセーターを編んで貰います。
これで北の神殿に行けます。
北のノルン神殿には火の魔法に弱い種類の魔物が多いそうです。
セーターが出来る間、フレドリック殿下は火魔法を重点的に鍛えました。
デュモンド卿もセーガン卿も火魔法が得意だそうです。
北のノルン神殿は深い万年雪の峡谷を越えて行きますが、スキーで行ったのでひとっ飛びでした。
私はスキーが出来ないので、デュモンド卿におんぶして貰いました。
寒さ対策はポポン草のセーターのおかげでぬくぬくです。
ノルン神殿には氷で出来た怪物がいましたが、フレドリック殿下と二人の騎士様の三人掛かりであっという間に倒してしまいました。
「殿下、お強くなりましたな」
とセーガン卿も褒めてます。
ノルン神殿の聖句もやっぱり消えかかってましたが、無事に修復出来ました。
***
私、今、悩んでることがあります。
それは……。
「クルト、ちょっと相談があります」
私はクルトに相談を持ちかけました。
ちょうど玄関先にいたクルトを柱時計の影に呼んで内緒話です。
「はいはいエリザベートお嬢様、何でしょうか?」
「クルト、十三歳の男の子はどんなお誕生日プレゼントを貰ったら嬉しいでしょうか」
「あーそーかー、そろそろフレドリック殿下の誕生日ね」
二階の踊り場からジョゼフィーヌお姉様がヌッと顔を出します。
「はひっ!」
「ジョゼフィーヌお嬢様?」
内緒だったのに、お姉様は神出鬼没です。
ジョゼフィーヌお姉様にバレてしまいました。
「誕生日プレゼントかぁ……あいつのねー。そんなの適当でいいわよ、適当で」
とお姉様はパタパタ手を振ります。
「えぇ……」
「あいつ、エリリンのプレゼントならどくだみの花でも喜ぶわよ」
どくだみはお腹に良く効くちょっと臭いハーブです。
「えぇ……」
クルトはお姉様の話を聞かなかったことにしたようです。
「エリザベートお嬢様、殿下への贈り物でしたら羽根ペンなどいかがでしょうか。幾つ持っていてもいいものですし」
「そうですね、羽根ペンはいいですね。さすがクルトです」
「誕生日プレゼント……思い出してきたわ。あのぶりっ子イモ女も誕生日プレゼントをあげてたわ。ショボい焼き菓子とか変なしおりとかマフラーとか『私が作ったんですぅ!』ってあげてたわー」
お姉様は遠い目をしました。
「だからワタクシもあいつに、この美の女神ジョゼフィーヌ様の直筆サイン入り肖像画をあげたけど、飾ってるの見たことなかったわ」
「あ、いいですね、それ」
とクルトが言いました。
「肖像画!?」
「いえ、そっちじゃなくて、手作りのお菓子はどうですか?きっと殿下もお喜びですよ」
「……お菓子、作ったことありません」
私に出来るでしょうか。
「クッキーなどは割に簡単に作れるようですよ。料理長が言ってました。一度相談してみては……?」
「そうね。何事もチャレンジよ」
とお姉様も乗り気です。
三人でクッキーを作ることになりました。料理長はびっくりしたみたいですが、美味しいクッキーの作り方を教えてくれました。
そして、私、お姉様、クルトの三人はフレドリック殿下の誕生日会に王宮にお招き頂きました。
フレドリック殿下のご両親、陛下と王妃様は未成年の王子王女様のお誕生日を過度に豪華にお祝いするのはお好みでないそうです。
なので今日は子供だけが招かれたお茶会でした。
お天気のいい日なので、王宮のお庭でガーデンパーティーです。
「フレドリック殿下、お誕生日おめでとうございます」
フレドリック殿下と同じ年頃の子供達が挨拶に来ます。
婚約者の私はフレドリック殿下のお隣の席に座っています。
「ありがとう」
とフレドリック殿下は王子様スマイルで応対してます。
『あれ?』
高位貴族の子女で見たことある子もいますが、見たことない子もいます。
私服の子もいますが、中にはお揃いの学生服を着た子もいます。
クルトは見たことない子達と楽しそうに話してます。お姉様も
「今日もお綺麗です!ジョゼフィーヌ様!」
って言われて、
「まあありがとう。おほほほっ」
と高笑いしてます。
「クルトもジョゼフィーヌ嬢も王立学園中等部の同じクラスなんだ」
「そうなのですか」
三人とも同じ一年A組らしいです。うらやましいです。
「今日はクラスメイト全員を招いているんだ。私は王子として他にやることがあるから、毎日は学園に行けない。少しでも親交を深めようと思って」
「それはいいお考えです」
フレドリック殿下のお誕生日がお休みの日で良かったです。
学生服は王立学園中等部の制服だったようです。
王立学園は国一番の名門校で身分に関係なく入学出来ます。
生徒は貴族の子弟がほとんどですが、平民の子もいるそうです。
「もし良ければ、リーザにクラスメイトを紹介するよ」
「はい、お願い致します」
座っておりましたが、立って談笑している皆様のところに行きます。
まず紹介されたのは、騎士団長のご令息、魔法師団長のご令息、宰相閣下のご令息です。いずれも高位貴族のご子息方です。
「改めて紹介しよう、クラウン家のご令嬢で私の婚約者のエリザベートだ」
「エリザベートでございます」
「お噂はかねがね」
「可愛らしいご令嬢ですね」
定番のご挨拶です。
「じゃあ、また」
お三方はまだ殿下とお話ししたいようですが、殿下はすぐに別の場所に向かいます。クルト達のところです。
お姉様は意外なことにこの一団の中にいました。
お姉様は高位貴族の子息にも令嬢にも人気ですのにどうしたのでしょう。
これで北の神殿に行けます。
北のノルン神殿には火の魔法に弱い種類の魔物が多いそうです。
セーターが出来る間、フレドリック殿下は火魔法を重点的に鍛えました。
デュモンド卿もセーガン卿も火魔法が得意だそうです。
北のノルン神殿は深い万年雪の峡谷を越えて行きますが、スキーで行ったのでひとっ飛びでした。
私はスキーが出来ないので、デュモンド卿におんぶして貰いました。
寒さ対策はポポン草のセーターのおかげでぬくぬくです。
ノルン神殿には氷で出来た怪物がいましたが、フレドリック殿下と二人の騎士様の三人掛かりであっという間に倒してしまいました。
「殿下、お強くなりましたな」
とセーガン卿も褒めてます。
ノルン神殿の聖句もやっぱり消えかかってましたが、無事に修復出来ました。
***
私、今、悩んでることがあります。
それは……。
「クルト、ちょっと相談があります」
私はクルトに相談を持ちかけました。
ちょうど玄関先にいたクルトを柱時計の影に呼んで内緒話です。
「はいはいエリザベートお嬢様、何でしょうか?」
「クルト、十三歳の男の子はどんなお誕生日プレゼントを貰ったら嬉しいでしょうか」
「あーそーかー、そろそろフレドリック殿下の誕生日ね」
二階の踊り場からジョゼフィーヌお姉様がヌッと顔を出します。
「はひっ!」
「ジョゼフィーヌお嬢様?」
内緒だったのに、お姉様は神出鬼没です。
ジョゼフィーヌお姉様にバレてしまいました。
「誕生日プレゼントかぁ……あいつのねー。そんなの適当でいいわよ、適当で」
とお姉様はパタパタ手を振ります。
「えぇ……」
「あいつ、エリリンのプレゼントならどくだみの花でも喜ぶわよ」
どくだみはお腹に良く効くちょっと臭いハーブです。
「えぇ……」
クルトはお姉様の話を聞かなかったことにしたようです。
「エリザベートお嬢様、殿下への贈り物でしたら羽根ペンなどいかがでしょうか。幾つ持っていてもいいものですし」
「そうですね、羽根ペンはいいですね。さすがクルトです」
「誕生日プレゼント……思い出してきたわ。あのぶりっ子イモ女も誕生日プレゼントをあげてたわ。ショボい焼き菓子とか変なしおりとかマフラーとか『私が作ったんですぅ!』ってあげてたわー」
お姉様は遠い目をしました。
「だからワタクシもあいつに、この美の女神ジョゼフィーヌ様の直筆サイン入り肖像画をあげたけど、飾ってるの見たことなかったわ」
「あ、いいですね、それ」
とクルトが言いました。
「肖像画!?」
「いえ、そっちじゃなくて、手作りのお菓子はどうですか?きっと殿下もお喜びですよ」
「……お菓子、作ったことありません」
私に出来るでしょうか。
「クッキーなどは割に簡単に作れるようですよ。料理長が言ってました。一度相談してみては……?」
「そうね。何事もチャレンジよ」
とお姉様も乗り気です。
三人でクッキーを作ることになりました。料理長はびっくりしたみたいですが、美味しいクッキーの作り方を教えてくれました。
そして、私、お姉様、クルトの三人はフレドリック殿下の誕生日会に王宮にお招き頂きました。
フレドリック殿下のご両親、陛下と王妃様は未成年の王子王女様のお誕生日を過度に豪華にお祝いするのはお好みでないそうです。
なので今日は子供だけが招かれたお茶会でした。
お天気のいい日なので、王宮のお庭でガーデンパーティーです。
「フレドリック殿下、お誕生日おめでとうございます」
フレドリック殿下と同じ年頃の子供達が挨拶に来ます。
婚約者の私はフレドリック殿下のお隣の席に座っています。
「ありがとう」
とフレドリック殿下は王子様スマイルで応対してます。
『あれ?』
高位貴族の子女で見たことある子もいますが、見たことない子もいます。
私服の子もいますが、中にはお揃いの学生服を着た子もいます。
クルトは見たことない子達と楽しそうに話してます。お姉様も
「今日もお綺麗です!ジョゼフィーヌ様!」
って言われて、
「まあありがとう。おほほほっ」
と高笑いしてます。
「クルトもジョゼフィーヌ嬢も王立学園中等部の同じクラスなんだ」
「そうなのですか」
三人とも同じ一年A組らしいです。うらやましいです。
「今日はクラスメイト全員を招いているんだ。私は王子として他にやることがあるから、毎日は学園に行けない。少しでも親交を深めようと思って」
「それはいいお考えです」
フレドリック殿下のお誕生日がお休みの日で良かったです。
学生服は王立学園中等部の制服だったようです。
王立学園は国一番の名門校で身分に関係なく入学出来ます。
生徒は貴族の子弟がほとんどですが、平民の子もいるそうです。
「もし良ければ、リーザにクラスメイトを紹介するよ」
「はい、お願い致します」
座っておりましたが、立って談笑している皆様のところに行きます。
まず紹介されたのは、騎士団長のご令息、魔法師団長のご令息、宰相閣下のご令息です。いずれも高位貴族のご子息方です。
「改めて紹介しよう、クラウン家のご令嬢で私の婚約者のエリザベートだ」
「エリザベートでございます」
「お噂はかねがね」
「可愛らしいご令嬢ですね」
定番のご挨拶です。
「じゃあ、また」
お三方はまだ殿下とお話ししたいようですが、殿下はすぐに別の場所に向かいます。クルト達のところです。
お姉様は意外なことにこの一団の中にいました。
お姉様は高位貴族の子息にも令嬢にも人気ですのにどうしたのでしょう。
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