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第三章
14.引き続き男の子ですが、貞操の危機です
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※BL注意です。
もうすぐ第三章も終わりです。
-*-*-*-*-*-
今回のエルシー誘拐事件は、ネイト様が最初に拉致されて、変身薬を使って第一王子の側近がネイト様になりすまし、要塞の将軍の居住区に侵入したらしい。
変身薬を第一王子一行に与えたのは、カンデュラ国だそうだ。
第一王子一行の供述により、ネイト様は掃除用具部屋の中ととってもお約束な場所から無事に救出された。
「どうすればエルシーは元に戻る?」
王子は不機嫌そうに周りの人に尋ねた。
「後一時間くらいじゃないかしら。エルシー様、誘拐されたのそのくらいだから」
ジェローム様が答えると王子は更に不機嫌そうに顔をしかめる。
「一時間もか」
「一時間……」
そのくらいしか経ってないのか?長いような、短いような、時間の感覚が全然分からない。
「あの、グレン様、戻られたんですね」
と声を掛けると王子は眉を上げる。
怒っているのかな?
「……声も可愛くない」
と彼はため息をついた。
そっちか。
「王子、手っ取り早く戻すにはイかせちゃうといいですよ」
とアラン様が言った。
「えっ」
「あんた、なんでそんなの知ってるの?」
ジェローム様が、多分、その辺にいた人が皆聞きたかったことを聞いた。
アラン様はテヘッと頭を掻いた。
「この前、百合ゴッコしてたら元戻っちゃって」
「お前なぁ……いや、ジェロームもだ。本当、何やってるんだよ……」
とテレンス様が脱力した様子で肩を落とした。
「分かった」
と王子は頷く。
そして王子は私を肩に担いだ。
「えっ、自分で歩けます」
だが、返事もなく王子は足早にズンズン進んでいく。
皆、あっけにとられたようだが、目に見えて機嫌が悪い王子に声を掛けられる人はあまりいない。
さーっと潮が引くように道が空けられ、王子が進んでいく。
はるか後方で、「テレンスさん、止めないんですか、あれ」と言うアラン様の声が聞こえ、
「どうやって止めるんだよ。王子を」
とテレンス様の声が聞こえたので、見捨てられたぽい。
「ぐぇ」
意外とこの体勢、目線は高いし、揺れるし、お腹圧迫されるし、王子の足速くて怖い。
特に階段駆け上がる時。
「あのー、私、歩きます。グレン様聞いてます?怒ってます?」
「怒っていないと思うか?」
と地を這うような声色で返事される。
「一月ぶりに愛しい妻に会えると勇んで王都に向かったのに、離宮はもぬけの殻だった」
「……すみません」
「カンデュラ国が、熱病がと、三日も王都に足止めされて、急ぎ戻ってきたもののエルシーが行方不明だと聞かされた」
「その辺は私のせいじゃないんですけど、すみません」
「とても心配をした」
「……ごめんなさい」
あっという間に将軍の居住区に駆け戻り、寝室に入るとようやくそこで、王子は私を肩から降ろした。
王子は私を前に立たせ、自分は後ろから私の着ていた騎士見習いの制服の上着のボタンを外し始めた。
……ドレスを脱がせるより手慣れている。
「あのー、今から本当にあの、……するんですか?まだお昼にもなってないですし、それにもう変身が解けるまで後三十分くらいですよ……」
一応、言ったが、王子は首を横に振る。
「もう待てない」
ズボンのベルトを外してシャツの裾から、胸元に手を突っ込まれる。
「うひゃ」
びっくりして変な声が出た。
「胸はないな」
王子は明らかに落胆した様子だった。
「おっ、男の子ですから……」
「声も違う」
「そっ、そうですね」
「エルシーはもっと美しい声をしている。鈴が転がるようなとても可愛らしく甘やかな声だ」
「あ……そうなんですか?」
それ以外、何と言えばいいのだ?
「……!」
王子はズボンとパンツをずり降ろすと私のおちんちんを手でしごき始めた。
「あっ…あ!……」
片方の手で乳首を摘ままれてビクッとした。
男の子も胸は気持ち良いのか?
戸惑っているうちにどんどんしごかれて、おちんちんが大きく膨らんでいくのが分かる。
おちんちんが熱くなって、体が熱くなって、グワンと目が回る。
「あっ……!」
――変身が解ける。
もうすぐ第三章も終わりです。
-*-*-*-*-*-
今回のエルシー誘拐事件は、ネイト様が最初に拉致されて、変身薬を使って第一王子の側近がネイト様になりすまし、要塞の将軍の居住区に侵入したらしい。
変身薬を第一王子一行に与えたのは、カンデュラ国だそうだ。
第一王子一行の供述により、ネイト様は掃除用具部屋の中ととってもお約束な場所から無事に救出された。
「どうすればエルシーは元に戻る?」
王子は不機嫌そうに周りの人に尋ねた。
「後一時間くらいじゃないかしら。エルシー様、誘拐されたのそのくらいだから」
ジェローム様が答えると王子は更に不機嫌そうに顔をしかめる。
「一時間もか」
「一時間……」
そのくらいしか経ってないのか?長いような、短いような、時間の感覚が全然分からない。
「あの、グレン様、戻られたんですね」
と声を掛けると王子は眉を上げる。
怒っているのかな?
「……声も可愛くない」
と彼はため息をついた。
そっちか。
「王子、手っ取り早く戻すにはイかせちゃうといいですよ」
とアラン様が言った。
「えっ」
「あんた、なんでそんなの知ってるの?」
ジェローム様が、多分、その辺にいた人が皆聞きたかったことを聞いた。
アラン様はテヘッと頭を掻いた。
「この前、百合ゴッコしてたら元戻っちゃって」
「お前なぁ……いや、ジェロームもだ。本当、何やってるんだよ……」
とテレンス様が脱力した様子で肩を落とした。
「分かった」
と王子は頷く。
そして王子は私を肩に担いだ。
「えっ、自分で歩けます」
だが、返事もなく王子は足早にズンズン進んでいく。
皆、あっけにとられたようだが、目に見えて機嫌が悪い王子に声を掛けられる人はあまりいない。
さーっと潮が引くように道が空けられ、王子が進んでいく。
はるか後方で、「テレンスさん、止めないんですか、あれ」と言うアラン様の声が聞こえ、
「どうやって止めるんだよ。王子を」
とテレンス様の声が聞こえたので、見捨てられたぽい。
「ぐぇ」
意外とこの体勢、目線は高いし、揺れるし、お腹圧迫されるし、王子の足速くて怖い。
特に階段駆け上がる時。
「あのー、私、歩きます。グレン様聞いてます?怒ってます?」
「怒っていないと思うか?」
と地を這うような声色で返事される。
「一月ぶりに愛しい妻に会えると勇んで王都に向かったのに、離宮はもぬけの殻だった」
「……すみません」
「カンデュラ国が、熱病がと、三日も王都に足止めされて、急ぎ戻ってきたもののエルシーが行方不明だと聞かされた」
「その辺は私のせいじゃないんですけど、すみません」
「とても心配をした」
「……ごめんなさい」
あっという間に将軍の居住区に駆け戻り、寝室に入るとようやくそこで、王子は私を肩から降ろした。
王子は私を前に立たせ、自分は後ろから私の着ていた騎士見習いの制服の上着のボタンを外し始めた。
……ドレスを脱がせるより手慣れている。
「あのー、今から本当にあの、……するんですか?まだお昼にもなってないですし、それにもう変身が解けるまで後三十分くらいですよ……」
一応、言ったが、王子は首を横に振る。
「もう待てない」
ズボンのベルトを外してシャツの裾から、胸元に手を突っ込まれる。
「うひゃ」
びっくりして変な声が出た。
「胸はないな」
王子は明らかに落胆した様子だった。
「おっ、男の子ですから……」
「声も違う」
「そっ、そうですね」
「エルシーはもっと美しい声をしている。鈴が転がるようなとても可愛らしく甘やかな声だ」
「あ……そうなんですか?」
それ以外、何と言えばいいのだ?
「……!」
王子はズボンとパンツをずり降ろすと私のおちんちんを手でしごき始めた。
「あっ…あ!……」
片方の手で乳首を摘ままれてビクッとした。
男の子も胸は気持ち良いのか?
戸惑っているうちにどんどんしごかれて、おちんちんが大きく膨らんでいくのが分かる。
おちんちんが熱くなって、体が熱くなって、グワンと目が回る。
「あっ……!」
――変身が解ける。
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