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暗雲
第39話 スライムの効能(前)
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流石に多少時間を置いただけでは回復しきれなかったのか、旭陽が吐き出す絶頂の証は既に色がない。
それでもさっきから精液が零れる度に、弱りきっていたスライムが回復していくのが伝わってきた。
繋がっているからこそ気付けることだが、この個体の渇きは予想を遥かに上回る。
多分普通の人間からだったら、ヤり殺す勢いで搾り取っても何一つ変わらないほどだ。
それがはっきり回復しつつあると感じられるんだから、旭陽の魔力は余程上質なんだな。いや、分かってたけど。
「ッヒ、ぃ゛イああッ!? ゃっぁ゛ッ、ァひっ! ひぐっ、ッャ……! っぁ、きィ……っ!」
感心している間にも、旭陽は俺の手に爪を立てて止まらない絶頂に耐えていた。
シーツから腰を浮かせて、困惑と微かな恐怖を綯い交ぜにした嬌声をひっきりなしに上げている。
ここまで露骨に混乱しているのは珍しい。
色のない精液を吐き出し続けている狭い孔に、ゼリー状の体を細めて潜り込ませた。
「、ァ゛、ッ!」
息を吸おうとして失敗したような、引き攣った音が空気を震わせた。
目一杯見開かれた黄金が、過剰な刺激にぶるぶると震えている。
旭陽が我に返るより先に、狭すぎる路を逆さに辿って奥を目指していった。
「ッぁ、あっヒッ――ぃ゛ゥっ……ッ」
俺の意思通りに動くスライムの動きに合わせて、がく、がく、と褐色の腰が揺れる。
体も頭も、人の手では到底再現できない刺激に理解が追い付いていないようだ。
訳が分からないって顔も可愛いけど、やっぱり気持ち良すぎて取り乱してる声のほうが良いな。
意識を俺のほうへ引き戻すべく、痙攣している腸壁へ一斉に齧り付かせた。
一層大きく全身がしなる。
「――ッあ゛ぁああーーッ゛ッ!」
咆哮じみた悲鳴が耳を打った。
吐き出すものがないまま、胎内が激しく蠢いている。
俺の手とシーツを、切羽詰まった力ががりがりと引っ掻いた。
「旭陽」
耳にキスを落とせば、それだけで「ひっ」と啼いて新たな精を零した。
痙攣する体に腕を回し、上半身を引き起こす。
「ッぁう! ッひ、ァ゛ぐっ、ぁっ、ァううッ……!」
触れられるだけでもつらいのか、旭陽が腰をがくがくと震わせながら大粒の涙を落とした。
痙攣が止まらない体を起こさせて、背中を俺の胸板を凭れ掛からせる。
うん、こっちのほうが触りやすい。
満足しながら首筋に吸い付き、両腕で旭陽の体を抱き締めた。
「ッンア! っゃ゛、だ、っぁき、ィ゛ッ、さわっ……!」
背後から唇を押し付けて、痕が残らない程度に肌の味を確かめる。
舌を滑らせていると、力が入っていない体をびくつかせながら旭陽が何かを訴えてきかけた。
触られると余計につらいんだろうな。
否定されるより前に、尿道口から侵入させていた体を精嚢の中へ押し込ませる。
「ッぁ゛ッっひ!?」
がち、と歯が鳴った音がした。
一気に緊張した体を抱き締めて、精嚢の中へ催淫効果を持つ体を流れ込ませていく。
「ッひぐっ、ィッ、ぁ゛あーッ! ゃ゛っアッ、ッ! ぁッぎ、ッひィ゛いーーっ!」
嫌がって逃げようとする体を両腕で抱き留め、結腸を拡げている体をぶるぶると震わせる。
本来なら勢いよく噴き上がるはずの精液は、出口から精嚢まで全てを埋め尽くしているスライムの体内にじわじわと広がるだけに留まった。
今のはあんまり射精感はなかったかもしれない。
慰めるように腹部を撫でると、旭陽の泣き声が一層大きくなる。
「ひァッ、あっ、ッっか――ッア゛、ら、っぁき、ッぁ、つ゛ぃい……っ!」
完全に力が抜けている全身を俺に預けきって、ぐずぐずと旭陽が泣きじゃくっている。
熱いってことは、スライムの催淫効果は確かだったようだ。
……つまり今って、前も後ろも性感帯が媚薬で満タンにされてる状態か?
ちょっとやりすぎだろうか……。
心配になって見下ろせば、焦点がぶれ始めている黄金と目が合った。
肩に乗せられた頭は後ろに仰け反って、ちょうど俺を仰ぎ見る姿勢になっている。
あ、キスしやすそう。
そう感じてしまえば我慢できなくて、泣いている男の口に唇を重ねた。
「ッン゛んぅ!」
驚きか快感か、引き攣った呼吸が跳ねる。
熱い口腔を掻き回し、舌を絡め取った。
いつもなら何らかの反応があるそれも、今は応えることも逃げることもできない様子だ。
力なく痙攣している舌に甘く噛み付き、じゅうじゅうと吸い上げる。
「ッぅ゛、ぁッン、ン゛ぅうー……ッ!」
ぷしゃ、とスライムの中に透明の液体が吐き出された。
精とはまた違った味に、また繋がった先の渇きが少し満たされる。
手に旭陽の腕が絡んできて、加減を失っている爪に強く引っ掻かれた。
「っ」
痛みに一瞬眉を寄せたが、それも泣きじゃくる声の心地良さが押し流していく。
「旭陽、そろそろちゃんとイきたい?」
キスしながら、少し唇に隙間を作って声をかけた。
意識が飛びかけている旭陽が、僅かに俺のほうへ瞳を揺らした。
ほんの少しだけ、見間違い程度に頭が横に振られた気がする。
どちらか分からなかったから、俺の好きにしよう。
俺の意思に従って、奥深くまで潜り込んでいたスライムが一気に手前まで引いてきた。
「あ゛ーーーッ! ヒぃッ、くあッ、ゃ゛あぁアアアーッ!」
熟れきった前と後ろから同時に引き抜かれて、旭陽の全身が激しく跳ね上がった。
透明の液体がびしゃびしゃと下肢を濡らし、シーツに小さな水溜まりを作っていく。
暴れる体を腕の中へ無理矢理閉じ込め、まだ射精が終わっていない鈴口にまた不定形の体を伸ばさせた。
「ッあ゛ッがっひ゛ぅうッ! ャっあ゛ッ~~~っぁあアアア゛ーーーッッ!!」
吐き出している最中の精液を押し戻されて、あまりの苦しさに旭陽の体が硬直する。
強張ったまま震えている腕を撫でて宥め、後ろにもまた飲み込ませていった。
「ーーーーーッ゛っ!!」
がくりと体を揺らした旭陽が、声もなくはくはくと唇を震わせている。
閉じられない口から真っ赤な舌が覗いて、考えるよりも先に歯を立てていた。
舌から滴っている唾液を舐め取り、口付けの角度を深める。
「っぅ゛、ぁ゛、……っん、ンぅ゛ぅァ……ッ」
深く口腔を弄っていれば、ぶるぶると震えていた瞳が瞼の奥に隠れていく。
やばいとは咄嗟に理解したが、甘い唾液の味につい咥内を荒らし続けてしまう。
完全に瞼が落ちてから、やっと口を離せた。
力尽きた頭がかくりと垂れる。
涙や唾液の混じった体液がシーツに滴り落ち、水溜まりを少し広げた。
「……旭陽」
そっと肩を撫でてみても、がくりと体は震えるのに瞼が持ち上がらない。
しまった。いつもより混乱してる旭陽が珍しくて、ついトばさせてしまった。
俺のこの張り詰めすぎてズキズキしてる雄はどうしたらいいんだ……
困っていると、弱弱しさがなくなった桃紅色がぷるぷると体を震わせた。
お礼に俺のを扱こうかと提案してくれているらしい。
元気になってくれば質量まで増えて、旭陽の前と後ろに潜り込んでもまだ体の一部が外に存在している。
確かに俺の逸物を包むくらいはできるだろう。
……気持ちは嬉しいけど。
「いや、いいよ。後で旭陽に責任取ってもらうから」
旭陽以外でヨくなるつもりはないから、首を振って否定を返した。
ぷる、と弾力が出てきた体を振ってスライムが納得を示す。
物分りの良い相手に笑って、腕の中の熱い体を優しく抱き締めた。
早く起きろ、旭陽。
嬉しいって気持ち、まだお前に注げてないんだから。
それでもさっきから精液が零れる度に、弱りきっていたスライムが回復していくのが伝わってきた。
繋がっているからこそ気付けることだが、この個体の渇きは予想を遥かに上回る。
多分普通の人間からだったら、ヤり殺す勢いで搾り取っても何一つ変わらないほどだ。
それがはっきり回復しつつあると感じられるんだから、旭陽の魔力は余程上質なんだな。いや、分かってたけど。
「ッヒ、ぃ゛イああッ!? ゃっぁ゛ッ、ァひっ! ひぐっ、ッャ……! っぁ、きィ……っ!」
感心している間にも、旭陽は俺の手に爪を立てて止まらない絶頂に耐えていた。
シーツから腰を浮かせて、困惑と微かな恐怖を綯い交ぜにした嬌声をひっきりなしに上げている。
ここまで露骨に混乱しているのは珍しい。
色のない精液を吐き出し続けている狭い孔に、ゼリー状の体を細めて潜り込ませた。
「、ァ゛、ッ!」
息を吸おうとして失敗したような、引き攣った音が空気を震わせた。
目一杯見開かれた黄金が、過剰な刺激にぶるぶると震えている。
旭陽が我に返るより先に、狭すぎる路を逆さに辿って奥を目指していった。
「ッぁ、あっヒッ――ぃ゛ゥっ……ッ」
俺の意思通りに動くスライムの動きに合わせて、がく、がく、と褐色の腰が揺れる。
体も頭も、人の手では到底再現できない刺激に理解が追い付いていないようだ。
訳が分からないって顔も可愛いけど、やっぱり気持ち良すぎて取り乱してる声のほうが良いな。
意識を俺のほうへ引き戻すべく、痙攣している腸壁へ一斉に齧り付かせた。
一層大きく全身がしなる。
「――ッあ゛ぁああーーッ゛ッ!」
咆哮じみた悲鳴が耳を打った。
吐き出すものがないまま、胎内が激しく蠢いている。
俺の手とシーツを、切羽詰まった力ががりがりと引っ掻いた。
「旭陽」
耳にキスを落とせば、それだけで「ひっ」と啼いて新たな精を零した。
痙攣する体に腕を回し、上半身を引き起こす。
「ッぁう! ッひ、ァ゛ぐっ、ぁっ、ァううッ……!」
触れられるだけでもつらいのか、旭陽が腰をがくがくと震わせながら大粒の涙を落とした。
痙攣が止まらない体を起こさせて、背中を俺の胸板を凭れ掛からせる。
うん、こっちのほうが触りやすい。
満足しながら首筋に吸い付き、両腕で旭陽の体を抱き締めた。
「ッンア! っゃ゛、だ、っぁき、ィ゛ッ、さわっ……!」
背後から唇を押し付けて、痕が残らない程度に肌の味を確かめる。
舌を滑らせていると、力が入っていない体をびくつかせながら旭陽が何かを訴えてきかけた。
触られると余計につらいんだろうな。
否定されるより前に、尿道口から侵入させていた体を精嚢の中へ押し込ませる。
「ッぁ゛ッっひ!?」
がち、と歯が鳴った音がした。
一気に緊張した体を抱き締めて、精嚢の中へ催淫効果を持つ体を流れ込ませていく。
「ッひぐっ、ィッ、ぁ゛あーッ! ゃ゛っアッ、ッ! ぁッぎ、ッひィ゛いーーっ!」
嫌がって逃げようとする体を両腕で抱き留め、結腸を拡げている体をぶるぶると震わせる。
本来なら勢いよく噴き上がるはずの精液は、出口から精嚢まで全てを埋め尽くしているスライムの体内にじわじわと広がるだけに留まった。
今のはあんまり射精感はなかったかもしれない。
慰めるように腹部を撫でると、旭陽の泣き声が一層大きくなる。
「ひァッ、あっ、ッっか――ッア゛、ら、っぁき、ッぁ、つ゛ぃい……っ!」
完全に力が抜けている全身を俺に預けきって、ぐずぐずと旭陽が泣きじゃくっている。
熱いってことは、スライムの催淫効果は確かだったようだ。
……つまり今って、前も後ろも性感帯が媚薬で満タンにされてる状態か?
ちょっとやりすぎだろうか……。
心配になって見下ろせば、焦点がぶれ始めている黄金と目が合った。
肩に乗せられた頭は後ろに仰け反って、ちょうど俺を仰ぎ見る姿勢になっている。
あ、キスしやすそう。
そう感じてしまえば我慢できなくて、泣いている男の口に唇を重ねた。
「ッン゛んぅ!」
驚きか快感か、引き攣った呼吸が跳ねる。
熱い口腔を掻き回し、舌を絡め取った。
いつもなら何らかの反応があるそれも、今は応えることも逃げることもできない様子だ。
力なく痙攣している舌に甘く噛み付き、じゅうじゅうと吸い上げる。
「ッぅ゛、ぁッン、ン゛ぅうー……ッ!」
ぷしゃ、とスライムの中に透明の液体が吐き出された。
精とはまた違った味に、また繋がった先の渇きが少し満たされる。
手に旭陽の腕が絡んできて、加減を失っている爪に強く引っ掻かれた。
「っ」
痛みに一瞬眉を寄せたが、それも泣きじゃくる声の心地良さが押し流していく。
「旭陽、そろそろちゃんとイきたい?」
キスしながら、少し唇に隙間を作って声をかけた。
意識が飛びかけている旭陽が、僅かに俺のほうへ瞳を揺らした。
ほんの少しだけ、見間違い程度に頭が横に振られた気がする。
どちらか分からなかったから、俺の好きにしよう。
俺の意思に従って、奥深くまで潜り込んでいたスライムが一気に手前まで引いてきた。
「あ゛ーーーッ! ヒぃッ、くあッ、ゃ゛あぁアアアーッ!」
熟れきった前と後ろから同時に引き抜かれて、旭陽の全身が激しく跳ね上がった。
透明の液体がびしゃびしゃと下肢を濡らし、シーツに小さな水溜まりを作っていく。
暴れる体を腕の中へ無理矢理閉じ込め、まだ射精が終わっていない鈴口にまた不定形の体を伸ばさせた。
「ッあ゛ッがっひ゛ぅうッ! ャっあ゛ッ~~~っぁあアアア゛ーーーッッ!!」
吐き出している最中の精液を押し戻されて、あまりの苦しさに旭陽の体が硬直する。
強張ったまま震えている腕を撫でて宥め、後ろにもまた飲み込ませていった。
「ーーーーーッ゛っ!!」
がくりと体を揺らした旭陽が、声もなくはくはくと唇を震わせている。
閉じられない口から真っ赤な舌が覗いて、考えるよりも先に歯を立てていた。
舌から滴っている唾液を舐め取り、口付けの角度を深める。
「っぅ゛、ぁ゛、……っん、ンぅ゛ぅァ……ッ」
深く口腔を弄っていれば、ぶるぶると震えていた瞳が瞼の奥に隠れていく。
やばいとは咄嗟に理解したが、甘い唾液の味につい咥内を荒らし続けてしまう。
完全に瞼が落ちてから、やっと口を離せた。
力尽きた頭がかくりと垂れる。
涙や唾液の混じった体液がシーツに滴り落ち、水溜まりを少し広げた。
「……旭陽」
そっと肩を撫でてみても、がくりと体は震えるのに瞼が持ち上がらない。
しまった。いつもより混乱してる旭陽が珍しくて、ついトばさせてしまった。
俺のこの張り詰めすぎてズキズキしてる雄はどうしたらいいんだ……
困っていると、弱弱しさがなくなった桃紅色がぷるぷると体を震わせた。
お礼に俺のを扱こうかと提案してくれているらしい。
元気になってくれば質量まで増えて、旭陽の前と後ろに潜り込んでもまだ体の一部が外に存在している。
確かに俺の逸物を包むくらいはできるだろう。
……気持ちは嬉しいけど。
「いや、いいよ。後で旭陽に責任取ってもらうから」
旭陽以外でヨくなるつもりはないから、首を振って否定を返した。
ぷる、と弾力が出てきた体を振ってスライムが納得を示す。
物分りの良い相手に笑って、腕の中の熱い体を優しく抱き締めた。
早く起きろ、旭陽。
嬉しいって気持ち、まだお前に注げてないんだから。
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