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【第一章】
第二話 始めたてのジンクス
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久しぶりに外の空気を吸う。
街の南に広がる草原から、森に入ると俺は戦う準備をする。
ミュラからもらった三つの依頼票を確認し、どれから先に手を付けるかを決めた。なお、一番左の記号はランクを表わしている。
【E:南森のゴブリン討伐×10 報酬:3銀貨】
【E:チロル草の入手×10 報酬:1銀貨】
【D:レッドウルフの牙の入手×1 報酬:3銀貨】
通貨の価値は、金貨=銀貨10枚=銅貨100枚といった感じで、金貨一枚あれば切り詰めれば二日は暮らせる計算だ。
これを全てこなせば、取りあえず一日分の生活費くらいにはなる。
まずは手近なゴブリン退治からやっていこう。
ゴブリンは複数体いると新米だとやや荷が重い位のモンスターであるが……幾度となく倒したので、今の俺なら余裕のはずだ。
足元に転がっているしっかりした木の棒を持ち上げてビュンビュン振るう。
「どうするかな……さすがにゴブリン位なら素手でも殴り倒せるけど、これでいいか」
武器を持つのは久々の感触で、手にはわずかな緊張が走る。
冒険者資格証では前衛となっていたが、一応、以前の冒険で投具や弓も一通り扱えるようになっている。俺はもう片方の手に石を拾い上げると、慎重にゴブリン達の姿を探した。
「……いた。二匹か、手頃だな」
まだこちらには気づいていない……。
(いける……)
俺は素早く振りかぶり石を投擲する。
そして命中を確信すると同時に走り出した。
骨が砕ける音がして片方のゴブリンが吹っ飛び、もう片方がこちらを振り向く。
だがもう遅い。
目の前に迫るゴブリンの頭を振りあげた棒の先が砕き、奴は灰になる。
「よっし、終わり……流石にこん位は余裕だな」
あっという間に二匹のゴブリンを退治した俺は、灰の中から小さな魔石とドロップアイテムであるゴブリンの牙を拾い上げる。これらも全部お金になるのだから馬鹿には出来ない。加工すれば装備品にもなる。
「おっ、チロル草見っけ。さぁ、どんどん行こう」
久々の戦闘が上手く行ったのに気を良くすると、俺は引き続きターゲットを探しにゆく。
――そうして数時間。
「ゴブリンはもう十分だな……チロル草も集まったし。もう少し奥に行くか」
残り一つの依頼の品、ドロップアイテムであるレッドウルフの牙獲得のために俺は森のさらに奥に進む。すると……。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」
女性の甲高い悲鳴が上がり、俺は身を竦ませた。
「あ~……しゃあない、行くしかないわな」
ジンクスとして、始めたての冒険者はトラブルに遭遇しやすいと言うのがあるが……こうしてまた新たな実例が一つ増えてしまったらしい。
こんな場所に踏み入るのは同業者位のもの。
放っといたら寝覚めが悪いし、帰って来なければミュラ達も心配するだろう。
届いてきた戦闘音を頼りに、俺はその場を走り出した。
◆
『――オォォォォォン!』
こちらが向かっているのを足音を警戒したのか、一つ雄叫びが上がった。
レッドウルフ――Dランク。赤い毛並みを持つ狼の魔物。
ただし、三匹以上での集団での戦闘力はCランク相当とされている。
視界の先では、一人の少女の周りを狼が取り囲んでいる。
『やぁっ! こ、こっちこないで! 《ファイアボール》!』
火炎魔法の詠唱により火球が生み出される。
しかし……手のひらほどのそれは、情けない音を立て煙と共にその場で掻き消えた。数体の狼が倒れていて、確かに効果もあったのだろうが……もう魔力が足りないようだ。
『グルアゥッ!』
もう脅威はないと見て取ったのか、一匹の狼が慎重に少女へと距離を詰めてゆき、飛び掛かろうとする。
「――よっ!」
仕方なく俺は、地面にあった石を素早く拾い相手の鼻づらにぶつけた。
勢いをそぐことに成功し狼が倒れ込む。
「「グルルッ!」」
進行方向を塞ぐように二体の狼が躍り出る。
「舐めんなよっ! こちとら元A級なんだ!」
俺は意にも介さず……勢いのままに一体の鼻づらを薙ぎ払い、もう一体は避けざまに首根っこを掴んで、地面に思いきり叩きつける。
灰になるのを見届けずに、俺は少女に駆け寄って背を庇った。
「ふーっ、大丈夫か? 動ける?」
「……は、ぃ」
呆然としていた彼女は、何とか頷いて立ち上がるが、足ががくがく震えている。
残り五体が遠巻きにして見ている。しかもその内一体は二回りも大きい……。
「亜種か……運が無かったな」
稀に魔物の中に、突然変異で特殊な個体が現われるのは有名な話だ。
単独で行動していた彼女も悪いが、運なくそうした個体が含まれた群れに出会ってしまったらしい。
亜種ともなれば、通常より戦闘力は二段階ほど上がる……個体としてはBランク相当の相手。見たところ新米冒険者っぽいし、敵うはずがない。
「あ、あの……もうわたし、もう魔法が……」
「大丈夫だ。ちょっと待ってな」
これだと少し手こずりそうだし、俺は装飾品を使うことを決める。
ポーチから取り出した一つの指輪を嵌め、感触を確かめるように手を握って開く。
「よっし、行って来る」
「行ってくるって……わぁっ!」
そして俺は先程と比べ物にならないスピードで飛び出した。
そう、この装飾品には、身体能力を大幅に高める効果が付いているのだ。
俺のような鑑定スキル持ちにはこんな風に見えている。
《★★★★★ 魔銀の指輪(装飾品)》
スロット数:3
基本効果:魔力+50、精神力+50
追加効果:【体力+100】【素早さ+100】【力+100】
そして、これを装備した実際の俺のステータスがこれだ。
【冒険者名】テイル・フェイン 【年齢】21
【ランク】E 【ポジション】前衛
《各ステータス》
体力 (C) 162(+200)
力 (C) 124(+200)
素早さ(C) 108(+200)
精神力(B) 180(+100)
魔力 (D) 82(+100)
器用さ(S) 297
運 (E) 7
《スキル》装飾品細工(56)
《アビリティ》鑑定(52)
なぜ、追加される能力値の数値が倍になっているかというと、《スキル》のレベルを上げることで獲得した技能に関係がある。以下が、その一例。
《細工術スキル・獲得技能》
(1 ) 細工品質上昇 (アンコモン)
(5 ) 細工品作成時・基礎能力ボーナス追加
(10)装飾品鑑定
(15)細工品質上昇 (レア)
(20)装飾品規定・自然物
(25)最大スロット増加(2)
(30)細工品質上昇 (ユニーク)
(35)付与(装飾品のみ)
(40)装飾品装備時補正能力値二倍
……以降続く
このような形で、俺達はスキルを成長させることで様々な技能を覚えていくことが出来る。
ステータスが大幅に向上しているのは、装飾品の能力だけではなく、一番下にある装備時補正能力値二倍の効果が表れているからなのだ――。
よって飛び出した俺の速度を狼たちは追い切れず、群れのリーダーである亜種――その左右にいた二匹ずつが二薙ぎでそれぞれ灰に変わった。
「後はお前だけだ……っと!?」
「グォルアッ――」
亜種は仲間をすべて倒されて驚きながらも、ぐっと身を反らせて息を吸い込み、口から火炎を吐き散らす。
「……ブフゥゥゥ……ウォォォ!! オン?」
どうやら切り札だったらしく、勝利を確信したのか奴は一つ雄叫びを上げようとしたが……そこで、頭上に落ちた影に気づき、間抜けに口を開いた。
「アホめ。避けるわ」
――そこには俺がいた。
そのまま振りかぶった木の枝を奴の頭へと振り下ろすと、勢いのまま地面へ叩き潰す。
持ち前の器用さと上昇した力により狼の脳天はクリティカルに砕かれ……巨体がドロップアイテムを残し崩れてゆく。それを見届け、一緒に折れてしまった枝を投げ捨てると、やっと俺は一息ついて振り返った。
「ふう……とりあえず手当てしなきゃな。あれ」
「……きゅぅ」
それを見て彼女はへなへなと崩れ落ち、目をぐるんと回して気を失ってしまった。
街の南に広がる草原から、森に入ると俺は戦う準備をする。
ミュラからもらった三つの依頼票を確認し、どれから先に手を付けるかを決めた。なお、一番左の記号はランクを表わしている。
【E:南森のゴブリン討伐×10 報酬:3銀貨】
【E:チロル草の入手×10 報酬:1銀貨】
【D:レッドウルフの牙の入手×1 報酬:3銀貨】
通貨の価値は、金貨=銀貨10枚=銅貨100枚といった感じで、金貨一枚あれば切り詰めれば二日は暮らせる計算だ。
これを全てこなせば、取りあえず一日分の生活費くらいにはなる。
まずは手近なゴブリン退治からやっていこう。
ゴブリンは複数体いると新米だとやや荷が重い位のモンスターであるが……幾度となく倒したので、今の俺なら余裕のはずだ。
足元に転がっているしっかりした木の棒を持ち上げてビュンビュン振るう。
「どうするかな……さすがにゴブリン位なら素手でも殴り倒せるけど、これでいいか」
武器を持つのは久々の感触で、手にはわずかな緊張が走る。
冒険者資格証では前衛となっていたが、一応、以前の冒険で投具や弓も一通り扱えるようになっている。俺はもう片方の手に石を拾い上げると、慎重にゴブリン達の姿を探した。
「……いた。二匹か、手頃だな」
まだこちらには気づいていない……。
(いける……)
俺は素早く振りかぶり石を投擲する。
そして命中を確信すると同時に走り出した。
骨が砕ける音がして片方のゴブリンが吹っ飛び、もう片方がこちらを振り向く。
だがもう遅い。
目の前に迫るゴブリンの頭を振りあげた棒の先が砕き、奴は灰になる。
「よっし、終わり……流石にこん位は余裕だな」
あっという間に二匹のゴブリンを退治した俺は、灰の中から小さな魔石とドロップアイテムであるゴブリンの牙を拾い上げる。これらも全部お金になるのだから馬鹿には出来ない。加工すれば装備品にもなる。
「おっ、チロル草見っけ。さぁ、どんどん行こう」
久々の戦闘が上手く行ったのに気を良くすると、俺は引き続きターゲットを探しにゆく。
――そうして数時間。
「ゴブリンはもう十分だな……チロル草も集まったし。もう少し奥に行くか」
残り一つの依頼の品、ドロップアイテムであるレッドウルフの牙獲得のために俺は森のさらに奥に進む。すると……。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」
女性の甲高い悲鳴が上がり、俺は身を竦ませた。
「あ~……しゃあない、行くしかないわな」
ジンクスとして、始めたての冒険者はトラブルに遭遇しやすいと言うのがあるが……こうしてまた新たな実例が一つ増えてしまったらしい。
こんな場所に踏み入るのは同業者位のもの。
放っといたら寝覚めが悪いし、帰って来なければミュラ達も心配するだろう。
届いてきた戦闘音を頼りに、俺はその場を走り出した。
◆
『――オォォォォォン!』
こちらが向かっているのを足音を警戒したのか、一つ雄叫びが上がった。
レッドウルフ――Dランク。赤い毛並みを持つ狼の魔物。
ただし、三匹以上での集団での戦闘力はCランク相当とされている。
視界の先では、一人の少女の周りを狼が取り囲んでいる。
『やぁっ! こ、こっちこないで! 《ファイアボール》!』
火炎魔法の詠唱により火球が生み出される。
しかし……手のひらほどのそれは、情けない音を立て煙と共にその場で掻き消えた。数体の狼が倒れていて、確かに効果もあったのだろうが……もう魔力が足りないようだ。
『グルアゥッ!』
もう脅威はないと見て取ったのか、一匹の狼が慎重に少女へと距離を詰めてゆき、飛び掛かろうとする。
「――よっ!」
仕方なく俺は、地面にあった石を素早く拾い相手の鼻づらにぶつけた。
勢いをそぐことに成功し狼が倒れ込む。
「「グルルッ!」」
進行方向を塞ぐように二体の狼が躍り出る。
「舐めんなよっ! こちとら元A級なんだ!」
俺は意にも介さず……勢いのままに一体の鼻づらを薙ぎ払い、もう一体は避けざまに首根っこを掴んで、地面に思いきり叩きつける。
灰になるのを見届けずに、俺は少女に駆け寄って背を庇った。
「ふーっ、大丈夫か? 動ける?」
「……は、ぃ」
呆然としていた彼女は、何とか頷いて立ち上がるが、足ががくがく震えている。
残り五体が遠巻きにして見ている。しかもその内一体は二回りも大きい……。
「亜種か……運が無かったな」
稀に魔物の中に、突然変異で特殊な個体が現われるのは有名な話だ。
単独で行動していた彼女も悪いが、運なくそうした個体が含まれた群れに出会ってしまったらしい。
亜種ともなれば、通常より戦闘力は二段階ほど上がる……個体としてはBランク相当の相手。見たところ新米冒険者っぽいし、敵うはずがない。
「あ、あの……もうわたし、もう魔法が……」
「大丈夫だ。ちょっと待ってな」
これだと少し手こずりそうだし、俺は装飾品を使うことを決める。
ポーチから取り出した一つの指輪を嵌め、感触を確かめるように手を握って開く。
「よっし、行って来る」
「行ってくるって……わぁっ!」
そして俺は先程と比べ物にならないスピードで飛び出した。
そう、この装飾品には、身体能力を大幅に高める効果が付いているのだ。
俺のような鑑定スキル持ちにはこんな風に見えている。
《★★★★★ 魔銀の指輪(装飾品)》
スロット数:3
基本効果:魔力+50、精神力+50
追加効果:【体力+100】【素早さ+100】【力+100】
そして、これを装備した実際の俺のステータスがこれだ。
【冒険者名】テイル・フェイン 【年齢】21
【ランク】E 【ポジション】前衛
《各ステータス》
体力 (C) 162(+200)
力 (C) 124(+200)
素早さ(C) 108(+200)
精神力(B) 180(+100)
魔力 (D) 82(+100)
器用さ(S) 297
運 (E) 7
《スキル》装飾品細工(56)
《アビリティ》鑑定(52)
なぜ、追加される能力値の数値が倍になっているかというと、《スキル》のレベルを上げることで獲得した技能に関係がある。以下が、その一例。
《細工術スキル・獲得技能》
(1 ) 細工品質上昇 (アンコモン)
(5 ) 細工品作成時・基礎能力ボーナス追加
(10)装飾品鑑定
(15)細工品質上昇 (レア)
(20)装飾品規定・自然物
(25)最大スロット増加(2)
(30)細工品質上昇 (ユニーク)
(35)付与(装飾品のみ)
(40)装飾品装備時補正能力値二倍
……以降続く
このような形で、俺達はスキルを成長させることで様々な技能を覚えていくことが出来る。
ステータスが大幅に向上しているのは、装飾品の能力だけではなく、一番下にある装備時補正能力値二倍の効果が表れているからなのだ――。
よって飛び出した俺の速度を狼たちは追い切れず、群れのリーダーである亜種――その左右にいた二匹ずつが二薙ぎでそれぞれ灰に変わった。
「後はお前だけだ……っと!?」
「グォルアッ――」
亜種は仲間をすべて倒されて驚きながらも、ぐっと身を反らせて息を吸い込み、口から火炎を吐き散らす。
「……ブフゥゥゥ……ウォォォ!! オン?」
どうやら切り札だったらしく、勝利を確信したのか奴は一つ雄叫びを上げようとしたが……そこで、頭上に落ちた影に気づき、間抜けに口を開いた。
「アホめ。避けるわ」
――そこには俺がいた。
そのまま振りかぶった木の枝を奴の頭へと振り下ろすと、勢いのまま地面へ叩き潰す。
持ち前の器用さと上昇した力により狼の脳天はクリティカルに砕かれ……巨体がドロップアイテムを残し崩れてゆく。それを見届け、一緒に折れてしまった枝を投げ捨てると、やっと俺は一息ついて振り返った。
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