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王都魔法学校入学編
ヤバい奴がやって来た!
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天井は高い位置。四方は数メートルの広さはある空間。
同じ岩壁に同じ地面。
さっきは無かった大岩が数個と散らばる死体。
奥には宝箱はなく通路が続いている。
そして後ろは壁に囲まれ、路はなくなっていた。
「ヴェル…ごめん……。……しかしこの臭いはなん━━なっ、なっ、なっ、なんだよこれっ! ヴェ、ヴェル! 何がどうなった!?」
マホンも目が慣れ、臭いの元を目の当たりにする。
マホンのすぐ周りには死体が散らばっていた。
「落ち着けっ!マホン! その場で待機だ! いいか?ちょっと一旦整理しよう」
「━━わ、わかった。 うっぷ……これはひどい…」
マホンが言うように、本当に酷い有り様だった。
比較的きれいな死体もあるが、四肢を失っていたり、原型を留めていないモノまでが転がっていて、その数を正確に知ることはできない。
ただ、一桁の数でここまでの惨状を作ることはできないと思われる程に、広範囲に渡って目を背けたくなる光景があった。
「━━マホンが箱を開けると光に包まれた。あまりの眩しさに当然二人とも目を閉じる。 そして、目を開くと無かった死体があり、あったはずの箱が無くなっている。それから、正面だったはずの行き止まりが後ろになり、通路があの奥に続いている、と」
「す、すまん……」
独り言のように呟く俺に対し、両の手のひらを合わせて謝るマホン。
「まあ今さらそれはいいんだけど。 しかし……死体が部屋に現れた…? いや、違うか。似ているけどここは違う場所……俺達が移動したのか? マホン、転移トラップとか魔道具でそういうのってあるかな?」
「……ある。 知ってるやつ、…聞いたことがあるだけなんだが…、
魔道具なんだけど、箱型で蓋を開けたら指定先に転移できるやつだね。 たしか、光に包まれて周囲数メートルまで効果あって一方通行だったよ」
「…………」
「…………」
オッケー…解決っと。
さてと。
一方通行であるならここはどこなのだろうか。
あの奥に行かなくては始まらないか………。
この惨状を見る限りあまり行きたくはないけど…。
見る限りここにある死体は冒険者で間違いなさそうだけど、そもそも何で死んだんだ?
俺はそこで改めてゆっくりと周辺を見渡してみた。
「あいつは━━」
俺は急いでそいつの側へと駆け寄る。
三体がかたまって横たわったいた。
内二体は損傷が激しいが、一人は剣を握りしめたまま血だらけの状態で倒れている。
全身血だらけで、手足の欠損もあって分かりづらいが、コイツはピュールだ。間違いない。
損傷の激しい一人はナイフを握っていることからテンだろう。そしてもう一人が仲間のマクランか?
こっちはさらに酷く人かどうかも判別できない。
「おいっ! 生きてるかっ?!」
反応がないな……。
……いや、僅かに胸が動いてる。
「黒王樹」
俺が杖を構えると同時にマホンが近づいてきた。
「なんだ? ヴェルの知り合いか?」
「そう。 時間がないから━━月光草の花」
俺は杖を振るい地面に花を咲かせると、すぐに摘み取り神秘の滴をすかさず振りかけた。
すると、全身を青白く光らせ瞬く間に傷が塞がっていく。
「おぉ…すごいな……」
俺はさらに見える範囲で探るが、他に命が残っていそうな者はいなかった。
ギリギリだったが、何とかピュールだけは助けることができた。
しばらくは目を覚ましそうにないから、とりあえずここに置いていくか。
俺はまだ驚いているマホンに声をかけ、穴の奥へと移動しようとしたその時━━。
「…グフ…フ…グフ…グ……」
穴の奥から聴こえてくる微かな音。
いや、声だ。
聞き覚えのあるグフグフ声。
足音や金属音等も混じり、近づいてくる複数音。
まずい。
「━━マホン。 オークだ! とりあえずここから動くなよ」
「━━あ、ああ! わかった!」
幸いにして、ここは巨大な岩陰にちょうど隠れていた。
ピュールもすっぽりとかくれ、向こうからは死角になっている。はずだ。
段々と近づく声。
するとマホンが小声で耳打ちしてきた。
「あいつら、鼻がいいから見つかっちゃうかも……」
前世の魔物図鑑にもオークは嗅覚が発達しているとか書いてあったな。
オークとウルフ系は嗅覚が優れているから、風上に立たないこと。
匂いの強いものを身に付けないことが注意書してあったっけ。
「たしかに。 ピュールは服が血だらけのままだから紛れるけど、俺達はまずいな…よし、手を出して」
手のひらを出すマホンと自分の片手へと、俺は杖を振る。
「薔虹薇━━黄」
すると一輪の黄色い花が、俺達の手の中へ現れた。
数枚の花弁が、中心に向かい渦を巻くように円く型どった無臭の花である。
「うお!」
「━━時間がない。とりあえずそれを食べてくれ!臭いが消えるから」
おいしくはないんだよな、これ。
甘かったりすればいいのに。
俺がそれを口にすると、それを見たマホンも真似をして口に含んだ。
これで臭いではバレないだろう。
と、寸でのところでぞろぞろとやってくるオーク達。
顔が出せないからよく見えないが、数はこないだと同じくらいか?
プンプン丸も、ちがった、レッドオークもいるようだ。
しかも一体じゃないな……。
━━━ぞわっ。
突然、俺の全身に鳥肌が立つ。
頭の中に警鐘が鳴り響き、全身の毛が逆立つ。
ヤバイ。
ヤバイ奴が混じっている。
マホンを見ればカタカタと震えている。
「……オーク達よ。 肉が腐る前に片付けろ。 糧とし、己の血と肉にし、力をつけよ。 オスは糧。メスは苗床。 力をつけ固体を増やし蹂躙するのだ」
漆黒のローブを羽織り、頭まで全身を隠しているソレが声を発する。
顔は見えないが、見つめていればすぐに居場所が見つかってしまいそうだ。
溢れでる強者のオーラ。冷たい、ひんやりとする恐怖の重圧。
与え続けられる恐怖は、俺の首にずっと死神の鎌を当てているように錯覚させる。
同じ空間にいるだけで、常人ならすぐに気が狂ってしまいそうだ。
俺達は息を殺してじっとするしかなかった。
嵐が過ぎるのをただただ待つしかなかった。
オーク達はそこらにある遺体を咀嚼し、平らげていく。
その肉を食べる音、骨をバリバリと砕く音は不快でしかなかった。
ローブのそいつは、しばらくすると通路を引き返し消えていった。と、同時に重圧がスッと消えていく。
それから数十分もすると、オーク達も通路の奥へと戻って行った。
残されたのは俺達三人と冒険者の服だった物や持ち物、それからオークの食べ散らかした血肉と骨だけであった。
同じ岩壁に同じ地面。
さっきは無かった大岩が数個と散らばる死体。
奥には宝箱はなく通路が続いている。
そして後ろは壁に囲まれ、路はなくなっていた。
「ヴェル…ごめん……。……しかしこの臭いはなん━━なっ、なっ、なっ、なんだよこれっ! ヴェ、ヴェル! 何がどうなった!?」
マホンも目が慣れ、臭いの元を目の当たりにする。
マホンのすぐ周りには死体が散らばっていた。
「落ち着けっ!マホン! その場で待機だ! いいか?ちょっと一旦整理しよう」
「━━わ、わかった。 うっぷ……これはひどい…」
マホンが言うように、本当に酷い有り様だった。
比較的きれいな死体もあるが、四肢を失っていたり、原型を留めていないモノまでが転がっていて、その数を正確に知ることはできない。
ただ、一桁の数でここまでの惨状を作ることはできないと思われる程に、広範囲に渡って目を背けたくなる光景があった。
「━━マホンが箱を開けると光に包まれた。あまりの眩しさに当然二人とも目を閉じる。 そして、目を開くと無かった死体があり、あったはずの箱が無くなっている。それから、正面だったはずの行き止まりが後ろになり、通路があの奥に続いている、と」
「す、すまん……」
独り言のように呟く俺に対し、両の手のひらを合わせて謝るマホン。
「まあ今さらそれはいいんだけど。 しかし……死体が部屋に現れた…? いや、違うか。似ているけどここは違う場所……俺達が移動したのか? マホン、転移トラップとか魔道具でそういうのってあるかな?」
「……ある。 知ってるやつ、…聞いたことがあるだけなんだが…、
魔道具なんだけど、箱型で蓋を開けたら指定先に転移できるやつだね。 たしか、光に包まれて周囲数メートルまで効果あって一方通行だったよ」
「…………」
「…………」
オッケー…解決っと。
さてと。
一方通行であるならここはどこなのだろうか。
あの奥に行かなくては始まらないか………。
この惨状を見る限りあまり行きたくはないけど…。
見る限りここにある死体は冒険者で間違いなさそうだけど、そもそも何で死んだんだ?
俺はそこで改めてゆっくりと周辺を見渡してみた。
「あいつは━━」
俺は急いでそいつの側へと駆け寄る。
三体がかたまって横たわったいた。
内二体は損傷が激しいが、一人は剣を握りしめたまま血だらけの状態で倒れている。
全身血だらけで、手足の欠損もあって分かりづらいが、コイツはピュールだ。間違いない。
損傷の激しい一人はナイフを握っていることからテンだろう。そしてもう一人が仲間のマクランか?
こっちはさらに酷く人かどうかも判別できない。
「おいっ! 生きてるかっ?!」
反応がないな……。
……いや、僅かに胸が動いてる。
「黒王樹」
俺が杖を構えると同時にマホンが近づいてきた。
「なんだ? ヴェルの知り合いか?」
「そう。 時間がないから━━月光草の花」
俺は杖を振るい地面に花を咲かせると、すぐに摘み取り神秘の滴をすかさず振りかけた。
すると、全身を青白く光らせ瞬く間に傷が塞がっていく。
「おぉ…すごいな……」
俺はさらに見える範囲で探るが、他に命が残っていそうな者はいなかった。
ギリギリだったが、何とかピュールだけは助けることができた。
しばらくは目を覚ましそうにないから、とりあえずここに置いていくか。
俺はまだ驚いているマホンに声をかけ、穴の奥へと移動しようとしたその時━━。
「…グフ…フ…グフ…グ……」
穴の奥から聴こえてくる微かな音。
いや、声だ。
聞き覚えのあるグフグフ声。
足音や金属音等も混じり、近づいてくる複数音。
まずい。
「━━マホン。 オークだ! とりあえずここから動くなよ」
「━━あ、ああ! わかった!」
幸いにして、ここは巨大な岩陰にちょうど隠れていた。
ピュールもすっぽりとかくれ、向こうからは死角になっている。はずだ。
段々と近づく声。
するとマホンが小声で耳打ちしてきた。
「あいつら、鼻がいいから見つかっちゃうかも……」
前世の魔物図鑑にもオークは嗅覚が発達しているとか書いてあったな。
オークとウルフ系は嗅覚が優れているから、風上に立たないこと。
匂いの強いものを身に付けないことが注意書してあったっけ。
「たしかに。 ピュールは服が血だらけのままだから紛れるけど、俺達はまずいな…よし、手を出して」
手のひらを出すマホンと自分の片手へと、俺は杖を振る。
「薔虹薇━━黄」
すると一輪の黄色い花が、俺達の手の中へ現れた。
数枚の花弁が、中心に向かい渦を巻くように円く型どった無臭の花である。
「うお!」
「━━時間がない。とりあえずそれを食べてくれ!臭いが消えるから」
おいしくはないんだよな、これ。
甘かったりすればいいのに。
俺がそれを口にすると、それを見たマホンも真似をして口に含んだ。
これで臭いではバレないだろう。
と、寸でのところでぞろぞろとやってくるオーク達。
顔が出せないからよく見えないが、数はこないだと同じくらいか?
プンプン丸も、ちがった、レッドオークもいるようだ。
しかも一体じゃないな……。
━━━ぞわっ。
突然、俺の全身に鳥肌が立つ。
頭の中に警鐘が鳴り響き、全身の毛が逆立つ。
ヤバイ。
ヤバイ奴が混じっている。
マホンを見ればカタカタと震えている。
「……オーク達よ。 肉が腐る前に片付けろ。 糧とし、己の血と肉にし、力をつけよ。 オスは糧。メスは苗床。 力をつけ固体を増やし蹂躙するのだ」
漆黒のローブを羽織り、頭まで全身を隠しているソレが声を発する。
顔は見えないが、見つめていればすぐに居場所が見つかってしまいそうだ。
溢れでる強者のオーラ。冷たい、ひんやりとする恐怖の重圧。
与え続けられる恐怖は、俺の首にずっと死神の鎌を当てているように錯覚させる。
同じ空間にいるだけで、常人ならすぐに気が狂ってしまいそうだ。
俺達は息を殺してじっとするしかなかった。
嵐が過ぎるのをただただ待つしかなかった。
オーク達はそこらにある遺体を咀嚼し、平らげていく。
その肉を食べる音、骨をバリバリと砕く音は不快でしかなかった。
ローブのそいつは、しばらくすると通路を引き返し消えていった。と、同時に重圧がスッと消えていく。
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