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扇町中学編
波紋
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中2の3学期の始業式ー。
「えー。では、転校生の杉原さんを紹介します。杉原さん。自己紹介を。」
「杉原です。よろしく。」
元、広島南小のマドンナの突然の転入に、我が扇町中学はてんやわんやの大騒ぎになった。
「ツヤ。杉原だって。見に行こうぜ。」
「クマ、そっとしといてやれよ。それに、俺ちょっと忙しいんだ。」
別に何にも忙しくないんだが、小学校の時、転校生としてさらし者になった自分としては、杉原の姿を見に行こうとは思えなかった。杉原は苦手な女子だったが、転校生同士のよしみで、今回は野次馬になるのは避けた。
杉原は、1組に入る事になった。
深川、北野、西田の3人がいるワイルドな2年2組、そして広島南小時代にトラブルがあった僕のいる2年4組は外したようだった。1組には、深川の元取り巻きCがいる。
深川は早速、取り巻きCを呼びつけた。
「あんた、わかっているわね。」
「ええ、…深ちゃん。」
取り巻きCはおびえている。深川の後ろには北野をはじめとする不良少年たちが控えていた。
「ま、そのうち、あんたにも働いてもらうから。それまで、杉原からは距離を置くこと。」
「シカトするって事?」
取り巻きCが上目遣いで深川の指示を仰いだ。
「…そのくらい自分で考えなさい。」
深川は取り巻きCをナメきっている。
「深ちゃんも酷い女じゃ。」
北野は茶々を入れる。
「え?私そんな酷いこと言ったかしらん、自分で考えなさい、とは言ったが。」
「酷いな。結果的にシカトしろ、とは言っとらんが、シカトしろ、って命令したようなもんじゃろ。」
北野は冷静に深川に詰め寄る。深川はぶりっ子になった。
「え、あたしそんなひどいこと言ってないがぁ、あたし大人しくてか弱い女じゃけ。」
「広島弁でぶりっ子になってもなぁ」
不良達はたわいない話を続けている。しかし、この扇町中のトップの成績の女の子である深川と不良連中の仲がいいという事が、未だに自分には理解できない。
昔僕といざこざのあった西田と、深川の取り巻きAの仲がいいという事はまあいいとして、不良集団のトップの北野と深川の仲がいいという事はどう考えても自分には分からない事だった。ただ、北野はそこそこ勉強はできるらしい。
「えー。では、転校生の杉原さんを紹介します。杉原さん。自己紹介を。」
「杉原です。よろしく。」
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「ツヤ。杉原だって。見に行こうぜ。」
「クマ、そっとしといてやれよ。それに、俺ちょっと忙しいんだ。」
別に何にも忙しくないんだが、小学校の時、転校生としてさらし者になった自分としては、杉原の姿を見に行こうとは思えなかった。杉原は苦手な女子だったが、転校生同士のよしみで、今回は野次馬になるのは避けた。
杉原は、1組に入る事になった。
深川、北野、西田の3人がいるワイルドな2年2組、そして広島南小時代にトラブルがあった僕のいる2年4組は外したようだった。1組には、深川の元取り巻きCがいる。
深川は早速、取り巻きCを呼びつけた。
「あんた、わかっているわね。」
「ええ、…深ちゃん。」
取り巻きCはおびえている。深川の後ろには北野をはじめとする不良少年たちが控えていた。
「ま、そのうち、あんたにも働いてもらうから。それまで、杉原からは距離を置くこと。」
「シカトするって事?」
取り巻きCが上目遣いで深川の指示を仰いだ。
「…そのくらい自分で考えなさい。」
深川は取り巻きCをナメきっている。
「深ちゃんも酷い女じゃ。」
北野は茶々を入れる。
「え?私そんな酷いこと言ったかしらん、自分で考えなさい、とは言ったが。」
「酷いな。結果的にシカトしろ、とは言っとらんが、シカトしろ、って命令したようなもんじゃろ。」
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「え、あたしそんなひどいこと言ってないがぁ、あたし大人しくてか弱い女じゃけ。」
「広島弁でぶりっ子になってもなぁ」
不良達はたわいない話を続けている。しかし、この扇町中のトップの成績の女の子である深川と不良連中の仲がいいという事が、未だに自分には理解できない。
昔僕といざこざのあった西田と、深川の取り巻きAの仲がいいという事はまあいいとして、不良集団のトップの北野と深川の仲がいいという事はどう考えても自分には分からない事だった。ただ、北野はそこそこ勉強はできるらしい。
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