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1章 コトナ、ワーランドに降り立つ編

すたんぴーど

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スタンピード。
それは何らかの影響でモンスターが大発生し、それが人の住む地へと一斉に襲いかかってくる現象である。
それが今、此処ドラゴニック領で起ころうとしていた。
後1日もすればモンスター達が領地へと到達したであろう。
しかし逆にスタンピードを蹂躙する存在がドラゴニック領へと赴いた事で、未来が大きく変わるのであった。私である。



「いっぱいいますねぇ。」

念のため、ここ数日で稼いだ経験値をレベルアップに使ったら、レベル16になった。
魔力は2,621,440になり、私の間合いは半径2621キロ440メートルになった。すでに宇宙まで間合いに入っている。そのうちこの星丸ごと間合いに入るな。

そのおかげでスタンピードのモンスター達が余裕で間合いに収まっている。
というか、今いる大陸を大体カバーしている。

何匹いるか面倒いから数えないけど、ドラゴニック領の領民より数が多いとだけ言っておこう。

私の横で青い顔をしているアンディさん。
こんなに居ると思わないよね、私もそう思う。

「じゃ片付けますね、ちょーのーりょくー!」
さっと収納、ハイ終わり。

「き、消えた!?」
驚くアンディさん。

「終わりましたよ。帰りましょう。」
「あ、あぁ。」
驚きすぎて呆けているアンディさんの背中を押して馬車に押し込む。

やり過ぎただろうか?
でもやらないと領民、いや国民がやばかったもんね。


「ありがとうコトナ、君は英雄だ!国王陛下に褒章を授けるよう進言しよう!」
しばらくすると青ざめた顔から一転、今度は興奮した様子で私を英雄として祭り上げようとしている。やめてほしい。

何とか宥めて、国王陛下への報告、謁見は良いけど、英雄扱いは止めてもらった。

アンディさんは領地でまだやる事があるらしいので、私は王都に戻ることにした。
馬車で送ると言ってくれたが、超能力で帰った方が早いと言って断った。

更生させた元闇ギルドの連中の監視もあるので王都に居ておきたいのだ。


戻ってきました王都。

元闇ギルド達は悪い事をしてないようだ、もう少し様子を見ておこう。

あれ、マネーさん王都に帰ってきているな。
会いに行こう。

マネーさんのお店はなかなか立派な建物で、日用品と雑貨、薬品も少し扱っているようだ。

「おお!コトネ様ようこそいらっしゃいました!」
マネーさんは私の事をちゃんと覚えていてくれていた。

「どうもマネーさん、無事王都に戻ったんですね。」
簡単な挨拶を済ませ少し話をした。

話の流れで私がスキルや農場で作った物を買い取れるか聞いたみた所、凄い食いつかれた。
【無限世界】農場で個人で消費出来ないほど取れた調味料と野菜、果物。
スキルで作った家具、寝具、服飾。

詳しく商談をしたいと、個室へ案内された。
目がお金のマークになってますよマネーさん。

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作品の仮表紙書きました
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