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6章 勇者召喚編

進路

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さて、全員の冒険者登録が終わったので、これからの事を決めようかな。

ミーちゃんとルーちゃんはこれからどうしたいんだろう。
私は2人の安全が確保されてから召喚した連中を懲らしめに行くつもりなんだけど。

一緒に来たいのか、自由にこの世界を見て回りたいのか。

ミーちゃんは即答で「付いていくにゃ!」と言ったので連れていく事に。

ルーちゃんは私達が何か使命みたいな物があって、自分達がそれを邪魔してしまうんじゃないかと思ってたそうだ。

いや、元凶をシメたら観光するつもりだと答えたら「付いていきます!」と元気よく宣言した。



2人は正式に仲間に入る事になり、パーティを組む事になった。
パーティ名は「お寿司美味しい」
名付け親コトノ
何でも良いとは言ったけどコレは酷い。

ミーちゃんルーちゃんは「お寿司」がわからなかったけど、コトノが食べさせたら「お寿司美味しい!」とパーティ名を連呼していた。

暫くパーティ名を含んだ会話をしていたけど長いからか途中からお 「おすしい」と略され、さらに「すし」になった。

登録名も「寿司」にした。
呼びやすくなったから「お寿司美味しい」よりましかな。



勇者と拳聖はどうしてるかな?と思い意識を向けると、召喚した王城で豪華な食事を食べていた。
しかも近くにいる国王らしき人物が懐に隷属の首輪を隠し持っている。

勇者と拳聖は油断しまくっているようだ。
直ぐに私達と別れたから情もなにも無いので助けないけど、何で私達には警戒して王様にはしないのか。馬鹿なのかな?

よし!ほっとこう。



馬鹿達が元凶の元に居て、懲らしめに行くと馬鹿達を助ける形になるので暫くは町でのんびり冒険者する事にした。
ミーちゃんルーちゃんも修行が楽しいと言っている。

ここに来るまでは森だったから家を出して寝泊まりしてたけど、これからは街道を進むと思うから馬車でも用意しようかな。
コトノがファーストで使ってたヤツ、あんなのが良いな。
馬は・・・売っているけど平凡だな。創造しようつくろうかな。

黒馬にしよう、キューティクルツヤツヤの黒馬。
ガッシリして力強い感じで、威圧で魔物を倒せるくらい眼光が鋭いヤツ。

牧場内に作り出した黒馬は理想そのままの強面イケメンなブラックホースだった。

「カッコイイです!ウチのウマコとお見合いさせてみたいです!」
作り出した黒馬を見ていたコトノがキャッキャ言いながら喜んでいる。

そういえば番探してるんだっけ?ウマコ

馬が用意出来たので馬車の方を作ろう。
馬車作りはコトノと共同で作ることになった。
一度作っているから手際が良い。

またこの謎の金属使うのか。
コトノタイト、軽いのに信じられないくらい硬くて、物理・魔法反射のチート素材。

「羨ましいならコトナタイトも作るです?」
作らないです。

「アタリタイト作りたーい!作って良い?」
良いけどヤバイヤツならお蔵入りだよ。



危なかった。
アタリのやつブラックホールを金属にしやがった。
【無限世界】内に作った「創作部屋」だから良いものの、この世界で作ってたらこの辺り一面吸い込まれて潰れてたぞ。

ブラックホールとは、とんでもなく重い重力場だから、下手したら星ごと重力に引っ張られて潰れてた。

ちなみに無限世界はブラックホールくらいではビクともしなかった。
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