女嫌いの俺が女に転生?!しかも何故かチート能力持ってる!

れぷ

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5.魔王降臨?!

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 ブラックドラゴン討伐から2日、俺達デュランダルは休暇中だ。
ダンジョンアタックの後はいつも休みだが、今回はブラックドラゴン戦もあったから2、3日休もうって事になった。

 緊急事態は去ったから、これからはまた日常が戻ると思っていたのだが。

「神託?」

「そうだ。全ての教会で同時に神託が降りたみたいでな。魔王が現れたからそれに備えろ。勇者も誕生しているので勇者を筆頭に人類の滅亡を阻止せよ・・・って内容らしい。」

「魔物の増加はその魔王とやらが原因だったのかしら?」

 薄々そうなりそうだとは感じていたけど思ったより早くて焦る。
せめて俺が成人するまで待って欲しかったな。
チンチクリンの俺では正直どこまでやれるのかわからん。






 冒険者の仕事で強力な装備を作ったり回復薬の入手などが支えられているので、俺達冒険者は引き続きダンジョンアタックをする事になった。
勇者が現れたら俺らが入手した物資を支援するためだ。
収入が少し減るが、冒険者一人一人からは微量を税金みたいに取るだけなので大打撃ってほどでも無い。

 俺は勇者の1人なのか?このまま冒険者やってても良いのだろうか?
うーん、わからん。











「勇者の仲間に?」

「そうだ。」

 ある日ギルマスに呼ばれたら急にそんな事を言われた。

「この国の勇者、アキフミ殿が優秀な仲間を募っていてな。しかもアキフミ殿と歳の近い者が良いと言うのでな、アキフミ殿は18歳だから12のお前は近いだろう?」

「はぁ・・・」

 名前的に前世日本人だよなぁ・・・カナタって名前は意外とこの世界にいるので問題ないか。

「行ってくれるか?」

「わかりました・・・デュランダルのお二人にはギルマスが説得してくださいよ?」

「うっ!・・・わ、わかった!・・・あいつらカナタを溺愛してるからなぁ」

 そこまでかな?子供扱いはされてるけども。











「くっ!!気をつけるんだぞカナタ!辛くなったら直ぐに帰って来い!!俺達は何時迄もお前の家族だ!!」

「そうよ!意地悪されたら帰って来なさい!あたしたちの娘はそんな奴らに渡さないわ!!」

「あ、はい。」

 ギルマスの言う通り、溺愛されてたっぽいです。気がつかなかったぁ・・・




 という訳で俺は勇者の仲間候補としてこの国の王都に移動した。
まだ候補だからな。
候補の中から勇者自身が見て判断するらしい。

 王城の一角に集まったのは10代後半程の若い人達ばかりだ。
前提条件が歳の近い者、だからな。

 俺も到着したのでその集まりの中に混ざり込む。
流石に俺ほど幼い者は居ないようだ。
見た目8、9歳児だもんな俺。
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