ゲームで自滅する悪役貴族に転生したのでゲーム知識で最強になって愛する嫁達との楽園を作る

岩の上の朴念仁

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8話 レベルアップ

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 隠し部屋でキラーラビットを夢中になって狩り続けていると、気づけば8時間も経過していた。
 魔物は倒すと煙になって消えてしまうため、正確にはわからないが、数千匹はキラーラビットを狩っただろう。

 「さあ、どのぐらいレベルが上がっただろうか。」

 ワクワクしながらステータスを開くと、

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レベル : 30
名前 : アルベルト・シュトレーゼン
性別 : 男
年齢 : 17歳
職業 : 英雄

体力  : 170
攻撃力 : 200
速度  : 220
防御力 : 170
魔力  : 150
知力  : 230

スキル : 植物成長LV 1、不屈の闘志LV 1


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 レベルが8から30まで上がった。予想以上の成果だ。それに、「英雄」の効果で攻撃力と速度が想像以上に高くなっている。俺はゲームの時から速度を1番重視していたため、これからもどんどん上げていこう。

 それと、スキルに不屈の闘志が追加されている。職業が「英雄」の状態でレベルを20以上上げれば獲得できるスキルなのだがメチャクチャ使える。
 このスキルさえあれば10階層までは簡単に攻略できるだろう。

 この世界で一般的な騎士のレベルが25ぐらいなので、キラーラビットを倒し続けただけで俺は、一般的な騎士よりも強くなれたらしい。
 何年も訓練を積んできた騎士の方々には少し申し訳なくなってしまうな。
 
 レベル30まで上がったが、今回のダンジョン攻略で、ひとまずの目標であったレベル50まで上げてしまいたいので、今日はこの隠し部屋で寝て明日からまたダンジョン攻略を再開しよう。
 



 目が覚めると全身の筋肉が悲鳴をあげていた。急なレベルアップによる肉体の変化に加えて、硬い石の床でそのまま寝たのが良くなかったようだ。
 
 次から、ダンジョンで眠るときには忘れずに寝袋を持ってこよう。

 その後は軽い軽食をとり、ダンジョン攻略を再開したが、2層でかなりレベルを上げていたためなんの苦労もなく10層まで進めた。
 
 本来なら、次の層につながる道などを確認しながらの攻略になるのだろうが、俺の頭にはこのダンジョンの構造が全て頭に入っているため、一切迷うことなく10層まで突き進めた。 

 10層の奥までやってくると、祭壇の様な円形の空間の真ん中で、後にある次の階層に繋がる階段を守る様にボスモンスターであるホブゴブリンが立っていた。

 俺が近づくと、ホブゴブリンは侵入者を追い払う様にうめき声をあげて棍棒を振り回しながら、こちらに突進してくる。

 「ゴフッ」

 「おっと、そんな遅い攻撃当たるかよ。」
 
 2メートルはあろうかという巨大な棍棒を振り回しながら襲いかかってくるボブゴブリンの攻撃は当たればかなりキツそうだが、速度で大幅に上回っている俺に当たることはない。

 かといって、奴の防御力は異常なほど高いので、俺が全力で攻撃したとしても大したダメージにはならないだろう。

 このまま戦ったところで、お互いに無駄な体力を消耗し続けるだけだ。
  
 俺は状況を変えるために、スキル「不屈の闘志」を発動する。
 このスキルの効果は、体力と魔力の半分を消費する代わりに、攻撃力と速度を3倍にしてくれるというものだ。
 
 「おい、ハゲ野郎。めんどくさいからとっとと死んでくれ。」

 「ゴフッーー」

 俺に攻撃が当たらず怒り狂った様に棍棒を振り下ろしてきたので、横にずれら事でひらりと奴の攻撃をかわし無防備な状態となった奴の首を一撃で跳ね飛ばした。

 ホブゴブリンが煙になって消えると、そこには小さな金のブレスレットが残されている。
 
 防御力を少し上げてくれる効果がついているものの見た目があまり好きでわないのでマジックバックに収納した。
 いつか使う機会があるかもしれないしな。

 そして、ホブゴブリンを倒したことでレベルアップしただろうステータスを確認する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レベル : 58
名前 : アルベルト・シュトレーゼン
性別 : 男
年齢 : 17歳
職業 : 英雄

体力  : 330
攻撃力 : 400
速度  : 420
防御力 : 330
魔力  : 210
知力  : 390

スキル : 植物成長LV 1、不屈な闘志LV 1


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「よし、目標達成だ!このステータスなら並大抵の奴には勝てるだろう。」

 想像以上にレベルが上がったことで上機嫌になった俺はひとまず家に帰ってゆっくりと休むことにした。
 
 近いうちにシャーロットとデートにでも行きたいな。
 

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