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三話 初めての戦闘と配下
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目が覚めるとルトは木の生い茂る森の中に居た。
通常、FRWOでは人間やそれに近い種族が住む「始まりの街」がスタート地点となる。
しかし、種族に魔物や動物等を選んだプレイヤーは山や森、海や洞窟等からスタートする様に設定されている。
もっとも、このゲームの最大の売りは異形の人外になれる事であるので、人間の街が普通、という事も無いのだが。
「とにかく、今は敵を倒して他プレイヤーと接触ふるのが目標かな。……なんか反応があるな、これはスキル?《気配察知》か?」
頭の中にどちらの方向にどのくらいの大きさの生物が居るのか、大雑把なイメージが浮かぶ。
ルトにはその気配に見覚えがあった。
(この感覚は知ってる……子ゴブか?)
ルトは茂みの奥に居るリトルゴブリンの存在を認識すると、《隠密》を発動させ、直ぐに詠唱を開始する。
「……闇よ、球となって敵を撃て!<闇球>!」
不意打ちで回避が出来ないゴブリンは、吹き飛ぶ。
「グギャッ、!」
「流石に一発では無理か!水よ、球となって敵を撃て!<水球>!」
杖から産み出された水は球体を形づくって行き、反撃の隙を与えずにゴブリンの体に命中する。
「ギャ、ギャ……」
ゴブリンは体力が削り切られたのか、淡く光るポリゴンとなって死体が崩れる。
《闇魔術》《水魔術》《気配察知》《隠密》のスキルレベルが上昇している事を確認する。
死体があった場所には、ゴブリンの持っていた棍棒と小綺麗に切られた肉塊、骨の何本かが落ちている。
「《鑑定》。」
ルトはウィンドウに表示された鑑定結果を覗き込む。
「【小鬼達の低品質の棍棒】【子供小鬼人の鎖骨】【子供小鬼人の肉塊】……なるほど、これを使えば……!」
ルトはある事を思い付く。
(これは、もっとドロップアイテムが必要だ。)
即座に《気配察知》に意識を集中させ、近くに居る魔物を探す。
◆◇◆◇◆
「風よ、球となって敵を撃て!<風球>!……ふぅ、これで十匹目か。」
リトルゴブリンの上位種、【小鬼人】からドロップしたアイテムを回収し、魔力回復までの休憩をする。
「それにしてもここら辺はゴブリンばっかりだ。
たまに獣型や虫型の魔物も居るけど、ほとんどゴブリン、ゴブリン、ゴブリン……何か集落かダンジョンか何かがあるのかね?」
独り言で悪態を付くルトの《気配察知》に、またもやゴブリンの反応が引っかかる。
「ひぃ、ふぅ、みぃ、……子供五体に普通一体か、分が悪いな。」
相手はこちらには気付いていない様子だが、それも時間の問題。
恐らく仲間が大勢居なくなった事で、集団行動を取り始めたのだろう。
「よし、本当はゴブリンの本拠地を潰す時に使う予定だったけど。」
そういうとルトはこれまで倒して来たゴブリンの骨をアイテムストレージから取り出し、杖を持ち詠唱を始める。
「既に死した骸よ、我が配下となり敵を討ち取れ!<下級不死者創造・蠢く骸骨>!」
ゴブリンの骨はカタカタと音を立てて動き始め、関節がくっつき、欠損した部分が少しづつ再生される。
やがてゴブリンの全身骨格がルトに跪く。
「《鑑定》。」
◇
名前:無し
性別:無し
種族:
【蠢く骸骨(小鬼人)】
カルマ:-15(小悪)
ポイント:0
HP:34/34
MP:7/7
STM:─/─
筋力:Ⅱ
物耐:Ⅱ
魔耐:Ⅰ
健康:Ⅰ
器用:Ⅰ
俊敏:Ⅱ
知力:Ⅰ
精神:Ⅰ
スキル
・種族スキル
《呼吸不要》《闇耐性Ⅰ》《飲食不要》
《打撃脆弱Ⅴ》《光脆弱Ⅴ》《浄化脆弱Ⅴ》
《暗視Ⅰ》《聖脆弱Ⅴ》《即死耐性Ⅰ》
《呪耐性Ⅰ》《病毒系状態異常無効》《炎脆弱Ⅴ》
《負の力Ⅰ》《聖域時弱体化Ⅴ》《肉体ペナルティ軽減Ⅰ》
《光魔法習得不可》《聖魔法習得不可》《スタミナ不要》
《棍棒術Ⅰ》
◇
(魔力はあと半分くらいだな。思ったよりもアンデッド作成に魔力を使ったな。
召喚は数分で消える見たいだから、敵に人数がある以上使いたくないし。
性能テストを兼ねて俺は少し援護するくらいだからこの魔力量でも十分かな?)
ここで、《死霊術》について少しだけ補足をさせて頂く。
現在《死霊術》でルトの使える魔術は<下級不死者創造>と<下級不死者召喚>の二つである。
この創造と召喚の違いを少しだけ解説する。
創造は何か材料を触媒として使い、アンデッドを作り出す魔術である。
創造は触媒を使っている為、時間制限が無く、成長するというのが特徴だ。
また、創造は使用した触媒によって強さや種族、持っているスキル等が細かく別れるので、自由度の高い物と言えるが、当然触媒が強ければ使用魔力も高くなってしまう。
一方、召喚されたアンデッドは使用魔力が少ない変わりに、時間制限付きの成長しないと言うものである。
ちなみに、時間が経ってしまうと、霧の様に消えてしまう。
「あのゴブリンの小隊を倒せ。俺も魔術で援護する。」
ゴブリンのスケルトンはカタッと音を立てて頷くと、どこからか取り出した棍棒を手に持ち、一直線にゴブリン達のもとへと走る。
それに気付いたゴブリン達も、戦闘態勢に入る。
ゴブスケ(ゴブリンのスケルトン)は子ゴブに先制攻撃をして一体を倒す事が出来たが、二体の子ゴブに殴られ、致命傷をおってしまった。
(不味い、《殴打脆弱》の事を忘れてた!)
「我の魔術で街すらも埋め尽くさん!<魔術範囲小拡大>!
呪いよ、奴を傷付けよ!<小負傷>!
呪いよ、奴の躰を堕落させよ!<身体能力微減少>!」
ルトは《無魔術》で範囲を拡張した《呪術》をゴブスケを含む全体にかける。
アンデッドは《負の力》によって一部のバフをデバフへ、デバフをバフへと変換する。
つまりゴブスケには回復と物理能力上昇、ゴブリン達にはダメージと物理能力の減少がされるのである。
僅かではあるが、ゴブスケの傷は癒えていき、ゴブリン達は弱っている様に見える。
「カタカタカタッ!」
ゴブスケは反撃とばかりに自分を攻撃したゴブリン達を殴りつける。
弱体化と仲間を殺された事によって、残りのゴブリン達は逃げようとするが、ゴブスケに二体ほど殴り殺されてしまった。
ゴブスケは残り一人も殺そうとするが、ルトがそれを止める。
「待て、そいつは殺すな。逃がせ……うん、支援をしながらなら中々使い物になりそうだな。」
ルトの言葉にゴブスケはカタカタッと嬉しそうに骨を鳴らす。
「既に死した骸よ、我が配下となり敵を討ち取れ!<下級不死者創造・蠢く骸骨>!」
ルトは小鳥型のモンスターの死骸を取り出し、魔術を発動する。
ルトは鳥スケ(鳥のスケルトン)に逃げていくゴブリンを追いかけさせる。
ちなみに、鳥スケの素材となった【斥候燕】は生き残る為に隠密能力と監視能力を進化させ、敵から逃れる事が出来るようにした、と言う設定のモンスターである。
「行け。ゴブリンの跡をつけて、アジトがあったら戻って俺達に知らせろ。
後、俺が着ている装備と似たような装備をした奴らが居れば、それも報告してくれ。」
「ピィッ!」
鳥スケはどこから発声したのか分からない鳴き声を上げ、カタカタと飛んで行った。
通常、FRWOでは人間やそれに近い種族が住む「始まりの街」がスタート地点となる。
しかし、種族に魔物や動物等を選んだプレイヤーは山や森、海や洞窟等からスタートする様に設定されている。
もっとも、このゲームの最大の売りは異形の人外になれる事であるので、人間の街が普通、という事も無いのだが。
「とにかく、今は敵を倒して他プレイヤーと接触ふるのが目標かな。……なんか反応があるな、これはスキル?《気配察知》か?」
頭の中にどちらの方向にどのくらいの大きさの生物が居るのか、大雑把なイメージが浮かぶ。
ルトにはその気配に見覚えがあった。
(この感覚は知ってる……子ゴブか?)
ルトは茂みの奥に居るリトルゴブリンの存在を認識すると、《隠密》を発動させ、直ぐに詠唱を開始する。
「……闇よ、球となって敵を撃て!<闇球>!」
不意打ちで回避が出来ないゴブリンは、吹き飛ぶ。
「グギャッ、!」
「流石に一発では無理か!水よ、球となって敵を撃て!<水球>!」
杖から産み出された水は球体を形づくって行き、反撃の隙を与えずにゴブリンの体に命中する。
「ギャ、ギャ……」
ゴブリンは体力が削り切られたのか、淡く光るポリゴンとなって死体が崩れる。
《闇魔術》《水魔術》《気配察知》《隠密》のスキルレベルが上昇している事を確認する。
死体があった場所には、ゴブリンの持っていた棍棒と小綺麗に切られた肉塊、骨の何本かが落ちている。
「《鑑定》。」
ルトはウィンドウに表示された鑑定結果を覗き込む。
「【小鬼達の低品質の棍棒】【子供小鬼人の鎖骨】【子供小鬼人の肉塊】……なるほど、これを使えば……!」
ルトはある事を思い付く。
(これは、もっとドロップアイテムが必要だ。)
即座に《気配察知》に意識を集中させ、近くに居る魔物を探す。
◆◇◆◇◆
「風よ、球となって敵を撃て!<風球>!……ふぅ、これで十匹目か。」
リトルゴブリンの上位種、【小鬼人】からドロップしたアイテムを回収し、魔力回復までの休憩をする。
「それにしてもここら辺はゴブリンばっかりだ。
たまに獣型や虫型の魔物も居るけど、ほとんどゴブリン、ゴブリン、ゴブリン……何か集落かダンジョンか何かがあるのかね?」
独り言で悪態を付くルトの《気配察知》に、またもやゴブリンの反応が引っかかる。
「ひぃ、ふぅ、みぃ、……子供五体に普通一体か、分が悪いな。」
相手はこちらには気付いていない様子だが、それも時間の問題。
恐らく仲間が大勢居なくなった事で、集団行動を取り始めたのだろう。
「よし、本当はゴブリンの本拠地を潰す時に使う予定だったけど。」
そういうとルトはこれまで倒して来たゴブリンの骨をアイテムストレージから取り出し、杖を持ち詠唱を始める。
「既に死した骸よ、我が配下となり敵を討ち取れ!<下級不死者創造・蠢く骸骨>!」
ゴブリンの骨はカタカタと音を立てて動き始め、関節がくっつき、欠損した部分が少しづつ再生される。
やがてゴブリンの全身骨格がルトに跪く。
「《鑑定》。」
◇
名前:無し
性別:無し
種族:
【蠢く骸骨(小鬼人)】
カルマ:-15(小悪)
ポイント:0
HP:34/34
MP:7/7
STM:─/─
筋力:Ⅱ
物耐:Ⅱ
魔耐:Ⅰ
健康:Ⅰ
器用:Ⅰ
俊敏:Ⅱ
知力:Ⅰ
精神:Ⅰ
スキル
・種族スキル
《呼吸不要》《闇耐性Ⅰ》《飲食不要》
《打撃脆弱Ⅴ》《光脆弱Ⅴ》《浄化脆弱Ⅴ》
《暗視Ⅰ》《聖脆弱Ⅴ》《即死耐性Ⅰ》
《呪耐性Ⅰ》《病毒系状態異常無効》《炎脆弱Ⅴ》
《負の力Ⅰ》《聖域時弱体化Ⅴ》《肉体ペナルティ軽減Ⅰ》
《光魔法習得不可》《聖魔法習得不可》《スタミナ不要》
《棍棒術Ⅰ》
◇
(魔力はあと半分くらいだな。思ったよりもアンデッド作成に魔力を使ったな。
召喚は数分で消える見たいだから、敵に人数がある以上使いたくないし。
性能テストを兼ねて俺は少し援護するくらいだからこの魔力量でも十分かな?)
ここで、《死霊術》について少しだけ補足をさせて頂く。
現在《死霊術》でルトの使える魔術は<下級不死者創造>と<下級不死者召喚>の二つである。
この創造と召喚の違いを少しだけ解説する。
創造は何か材料を触媒として使い、アンデッドを作り出す魔術である。
創造は触媒を使っている為、時間制限が無く、成長するというのが特徴だ。
また、創造は使用した触媒によって強さや種族、持っているスキル等が細かく別れるので、自由度の高い物と言えるが、当然触媒が強ければ使用魔力も高くなってしまう。
一方、召喚されたアンデッドは使用魔力が少ない変わりに、時間制限付きの成長しないと言うものである。
ちなみに、時間が経ってしまうと、霧の様に消えてしまう。
「あのゴブリンの小隊を倒せ。俺も魔術で援護する。」
ゴブリンのスケルトンはカタッと音を立てて頷くと、どこからか取り出した棍棒を手に持ち、一直線にゴブリン達のもとへと走る。
それに気付いたゴブリン達も、戦闘態勢に入る。
ゴブスケ(ゴブリンのスケルトン)は子ゴブに先制攻撃をして一体を倒す事が出来たが、二体の子ゴブに殴られ、致命傷をおってしまった。
(不味い、《殴打脆弱》の事を忘れてた!)
「我の魔術で街すらも埋め尽くさん!<魔術範囲小拡大>!
呪いよ、奴を傷付けよ!<小負傷>!
呪いよ、奴の躰を堕落させよ!<身体能力微減少>!」
ルトは《無魔術》で範囲を拡張した《呪術》をゴブスケを含む全体にかける。
アンデッドは《負の力》によって一部のバフをデバフへ、デバフをバフへと変換する。
つまりゴブスケには回復と物理能力上昇、ゴブリン達にはダメージと物理能力の減少がされるのである。
僅かではあるが、ゴブスケの傷は癒えていき、ゴブリン達は弱っている様に見える。
「カタカタカタッ!」
ゴブスケは反撃とばかりに自分を攻撃したゴブリン達を殴りつける。
弱体化と仲間を殺された事によって、残りのゴブリン達は逃げようとするが、ゴブスケに二体ほど殴り殺されてしまった。
ゴブスケは残り一人も殺そうとするが、ルトがそれを止める。
「待て、そいつは殺すな。逃がせ……うん、支援をしながらなら中々使い物になりそうだな。」
ルトの言葉にゴブスケはカタカタッと嬉しそうに骨を鳴らす。
「既に死した骸よ、我が配下となり敵を討ち取れ!<下級不死者創造・蠢く骸骨>!」
ルトは小鳥型のモンスターの死骸を取り出し、魔術を発動する。
ルトは鳥スケ(鳥のスケルトン)に逃げていくゴブリンを追いかけさせる。
ちなみに、鳥スケの素材となった【斥候燕】は生き残る為に隠密能力と監視能力を進化させ、敵から逃れる事が出来るようにした、と言う設定のモンスターである。
「行け。ゴブリンの跡をつけて、アジトがあったら戻って俺達に知らせろ。
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