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第2章 新たな国へ!
13話 家を購入!⑤
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ケンジは、マイマールの視線を感じ、マイマールの顔を見るのだった。
「まあ、好きにしたらいいと思うわ。それがケンちゃんらしいと言えばケンちゃんらしいものね」
「まあ、そんなに責めんなよ……やっぱりちゃんとした、部屋を与えてあげたいし!」
そこに、ギルスレイン達が大部屋に入ってきたのだった。中の様子を見たギルスレイン達は、部屋の様子がすっかり変わっており、ケンジにふたたび頭を下げお礼を言うのだあった。
「主、本当にありがとうございます。それにしても、今までいた宿屋より快適な感じはしますが……」
「いやいや、みんな一緒でプライベートがないんだぞ!」
「あの……プライベートってなんですか?」
「プライベートって言葉はないのか?えーっとな、個人それぞれが過ごせる空間とか時間の事だ」
「ご主人様、普通奴隷にそんなものある訳ないですよ。」
セイラが驚いたように言ってきた。
「でも……ご主人、私達の事本当に考えてくれてありがとうございます」
マードックは、部屋の綺麗さを見てはしゃぎ、俺のベットはここ!とか言っていたのだった。それを見たオリヴィアは、マードックを押さえつけて静かにさせていたのである。
「マードック!はしゃぎ過ぎないで、ご主人様にまずお礼を言いなさい!」
それを見たケンジは、やっぱりこんな風にほのぼのと、みんな楽しく生活していきたいと思っていたのだった。それを後景みた、ケンジは幸せそうに笑ったのだった。
「ご主人様!本当にありがとうございます。わたくし達は本当に、ご主人様に買われた事を幸せに思います」
「オリヴィア、大袈裟すぎるよ。俺としては、この大部屋で生活してもらうだけでも、心苦しいと思ってるんだぞ」
ケンジは、オリヴィアの肩に手を置き、オリヴィア達を奴隷扱いはしないと言ったのに結果、オリヴィア達を大部屋に住まわせる事を謝罪し、頭をやさしく撫でるのだった。
「ご主人様、そんなに優しくしないでください。気持ちが揺らぐじゃないですか……」
ケンジの優しさに、声が小さくなるオリヴィアだった。
「この店舗になる建物は、裏口から出入りしたらいいからな。表の入り口は当分使わないし、閉じたままにして結界を張っておくから、強盗も心配しなくて大丈夫だよ」
ケンジは、光属性魔法の※①【サンクチュアリ】を建物全体に唱えるのだった。
「この魔法は、野営とかに使った事あるから知っていると思うが、一回かけたら500時間は保つから安心するといいよ」
「主、何から何までありがとうございます」
「あ、そうだ!ギル、ちょっといいか?聞きたい事があるんだけど」
「なんなりと聞いて下さい!どんな事もやらせてもらいます」
「まあ、そんな気構え無くてもいいんだけど……この屋敷の事なんだけど、何人くらいいれば維持できると思う?」
「そうですね、我々が6人いるので、後4人いればいけると思います」
「いや……ギル達は、昼間は俺について護衛とかしないといけないだろ。帰ってきてからやるつもりなのか?」
「ええ、そのつもりですが!」
「ギル!そんな事したら過労死してしまうからだめだ!それに、眠いの我慢して俺の護衛をするつもりか?そんな体調管理で冒険に出るというなら、俺は君達を一緒に町の外には連れていくのを許可はできないぞ」
「いや……それでも、私達は主の役に立ちたいのです。だから、そんな事気にせず私達に命令してくれたらいいのですよ」
すると、ギルスレイン以外の者達からも、ケンジに訴えかけてきたのだった。
「そうです!ご主人様は優しすぎるので、命令をしてくれたらいいのです」
「こんな立派な部屋も与えてくれているのです!」
「そうですよ!それに今までも美味しいご飯も与えてくれているのに!」
ケンジは、ギルスレイン達の気迫に押され、返答に困ってしまったのだった。
「ケンちゃん、その返答はちょっと待ってもらってじっくり考えたら?」
「ああ、そうだな……今すぐじゃなくても大丈夫だしな……ギルもみんなも、そんなに大きな声を出すな。家の維持についてはもうちょっと考えてみるよ。それに、新たな奴隷というか仲間が必要なのはわかってるし、部屋で今日一日考えてみるよ!皆はこの部屋で今日はゆっくりしていてくれ」
そういって、ケンジはマイと2人で屋敷の方へ戻っていくのだった。
ケンジは、あれからずっと部屋でこれからの事を考えていて、夕方になっていた事に気づかずにいたのだった。すると、部屋の扉をノックの音が3回なるのだった。
「主、部屋に入りますがよろしいですか?」
ギルスレインの声が聞こえてきて、ケンジは窓を見ると陽がとっくに沈み、外は真っ暗になっているのが見え、ハッとするのだった。
「主、ずっと部屋に籠っていて、声をかけるかどうか迷っていましたが、もう陽が沈み時間が時間なので、ご飯を勝手に作らせていただきました」
「あ~~~!ごめん……ギル!考え込んでいて時間がわからなかったよ」
「マイさんの指示で、オリヴィアが作った料理ができていますよ」
「そっか。それは楽しみだな。下の食堂に行こうか」
屋敷の中は、魔道ランプみたいなものがあちこちに設置されており、地球の時のように、屋敷の中はランプの明かりで照らされていた。
ランプとはいえない位明るく、ランプの中には魔石みたいなものが入っていて、それが明るく照らされていたのだった。
ケンジは、食堂にある大きなテーブルに数多くの料理に笑顔をみせたのだった。
「今日はご馳走だな!美味しそうだ」
「ご主人様!今日は家の購入記念として腕を振るいました」
「そっか、オリヴィアありがとな。みんなで暖かいうちに早く食べよう!」
マイマールは、オリヴィア達に食事はみんな一緒にしないと、またケンジに文句言われるから、今まで通りにみんなの分用意したほうが良いとアドバイスし、皆の食事がテーブルに並んでいたのだった。
食材などは、マイマールが出してくれていてマイマールとオリヴィアとマードック3人で、買い出しに行ったのだった。
「あ~~~!美味かった。オリヴィアまた、料理の腕が上がったんじゃないのか?」
「ご主人様にそういってもらえるとうれしいです。ありがとうございます。それと申し訳ないのですが、今日のご飯の食材はマイさんに出していただきました」
「あ、そっか、マイありがとな。後でその分払うよ」
「あ、いいよいいよ。この位はあたしに出させてよ。この家に、一緒に住まわせてもらうんだしさ」
「そっか、なんか悪いな」
「何言ってるのよ。これから一緒に暮らしていくんでしょ?遠慮してたらやっていけないよ」
「ああ、ありがとな。」
「それより、ケンちゃん部屋に一日籠って考えはまとまったの?」
「いや……それがまとまらなかった」
ケンジは、何も気にしてなさそうにハハハと笑うだけであった。
「じゃ、家の維持はどうするの?」
「考えたんだけど、まずギルの言ったようにあと4人、家の維持に必要な人材を買いに行こうと思う」
「それで?」
「後はそれからだな!考えても俺にはそんな経験はないから新たな仲間になる人、執事やメイドそんな経験豊富な人間に聞いた方が早いと思うんだよ」
「ああ、なるほど!確かにあたし達はその辺りに関しては素人だもんね。あたし達だけで、あれこれ考えてもしょうがないか……」
「そういうことだ」
ケンジとマイは、談笑しながらこれからの事を想像し楽しくなっていたのだった。
*-----*-----*-----*
この話で出てきた魔法
※①【サンクチュアリ】
光属性魔法 8階位
消費MP 150
詠唱速度 120秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 レベル×1時間
効果対象 一個所
効果範囲 魔法をかけた場所を中心に半径10m(任意に指定)
必要秘薬 紫水晶50個
備考
魔法をかけた範囲を光属性魔法により清浄化し、弱い魔物や
悪意ある者から守ることが出来る。一般的な使用方法としては
野営をする場合、テントにかける事で安全度が大幅に上昇し
安全に旅を続ける事が可能になる。
デメリットとしては結界を張る前に、結界の中に入られると意味が
無くなるので、詠唱時間が長い為魔法を完成するまで、仲間が周りを
守らないといけない。
上級者向けの使い方は、Sクラスの光属性の魔石を4つ用意し、
それぞれの魔石にエンチャントした場合、結界に守られた土地を作れる。
こういった上級的な使い方は、何百人者の魔法使いが協力し作られて、
主要都市等に用いられるのである。
この上級的な使い方は、町の結界システムに用いられ、魔道具として
使われ魔力確保の為、インゴットなどが用いられている。
大魔道士職業レベル150以上魔法スキル120.00で使用可能。
「まあ、好きにしたらいいと思うわ。それがケンちゃんらしいと言えばケンちゃんらしいものね」
「まあ、そんなに責めんなよ……やっぱりちゃんとした、部屋を与えてあげたいし!」
そこに、ギルスレイン達が大部屋に入ってきたのだった。中の様子を見たギルスレイン達は、部屋の様子がすっかり変わっており、ケンジにふたたび頭を下げお礼を言うのだあった。
「主、本当にありがとうございます。それにしても、今までいた宿屋より快適な感じはしますが……」
「いやいや、みんな一緒でプライベートがないんだぞ!」
「あの……プライベートってなんですか?」
「プライベートって言葉はないのか?えーっとな、個人それぞれが過ごせる空間とか時間の事だ」
「ご主人様、普通奴隷にそんなものある訳ないですよ。」
セイラが驚いたように言ってきた。
「でも……ご主人、私達の事本当に考えてくれてありがとうございます」
マードックは、部屋の綺麗さを見てはしゃぎ、俺のベットはここ!とか言っていたのだった。それを見たオリヴィアは、マードックを押さえつけて静かにさせていたのである。
「マードック!はしゃぎ過ぎないで、ご主人様にまずお礼を言いなさい!」
それを見たケンジは、やっぱりこんな風にほのぼのと、みんな楽しく生活していきたいと思っていたのだった。それを後景みた、ケンジは幸せそうに笑ったのだった。
「ご主人様!本当にありがとうございます。わたくし達は本当に、ご主人様に買われた事を幸せに思います」
「オリヴィア、大袈裟すぎるよ。俺としては、この大部屋で生活してもらうだけでも、心苦しいと思ってるんだぞ」
ケンジは、オリヴィアの肩に手を置き、オリヴィア達を奴隷扱いはしないと言ったのに結果、オリヴィア達を大部屋に住まわせる事を謝罪し、頭をやさしく撫でるのだった。
「ご主人様、そんなに優しくしないでください。気持ちが揺らぐじゃないですか……」
ケンジの優しさに、声が小さくなるオリヴィアだった。
「この店舗になる建物は、裏口から出入りしたらいいからな。表の入り口は当分使わないし、閉じたままにして結界を張っておくから、強盗も心配しなくて大丈夫だよ」
ケンジは、光属性魔法の※①【サンクチュアリ】を建物全体に唱えるのだった。
「この魔法は、野営とかに使った事あるから知っていると思うが、一回かけたら500時間は保つから安心するといいよ」
「主、何から何までありがとうございます」
「あ、そうだ!ギル、ちょっといいか?聞きたい事があるんだけど」
「なんなりと聞いて下さい!どんな事もやらせてもらいます」
「まあ、そんな気構え無くてもいいんだけど……この屋敷の事なんだけど、何人くらいいれば維持できると思う?」
「そうですね、我々が6人いるので、後4人いればいけると思います」
「いや……ギル達は、昼間は俺について護衛とかしないといけないだろ。帰ってきてからやるつもりなのか?」
「ええ、そのつもりですが!」
「ギル!そんな事したら過労死してしまうからだめだ!それに、眠いの我慢して俺の護衛をするつもりか?そんな体調管理で冒険に出るというなら、俺は君達を一緒に町の外には連れていくのを許可はできないぞ」
「いや……それでも、私達は主の役に立ちたいのです。だから、そんな事気にせず私達に命令してくれたらいいのですよ」
すると、ギルスレイン以外の者達からも、ケンジに訴えかけてきたのだった。
「そうです!ご主人様は優しすぎるので、命令をしてくれたらいいのです」
「こんな立派な部屋も与えてくれているのです!」
「そうですよ!それに今までも美味しいご飯も与えてくれているのに!」
ケンジは、ギルスレイン達の気迫に押され、返答に困ってしまったのだった。
「ケンちゃん、その返答はちょっと待ってもらってじっくり考えたら?」
「ああ、そうだな……今すぐじゃなくても大丈夫だしな……ギルもみんなも、そんなに大きな声を出すな。家の維持についてはもうちょっと考えてみるよ。それに、新たな奴隷というか仲間が必要なのはわかってるし、部屋で今日一日考えてみるよ!皆はこの部屋で今日はゆっくりしていてくれ」
そういって、ケンジはマイと2人で屋敷の方へ戻っていくのだった。
ケンジは、あれからずっと部屋でこれからの事を考えていて、夕方になっていた事に気づかずにいたのだった。すると、部屋の扉をノックの音が3回なるのだった。
「主、部屋に入りますがよろしいですか?」
ギルスレインの声が聞こえてきて、ケンジは窓を見ると陽がとっくに沈み、外は真っ暗になっているのが見え、ハッとするのだった。
「主、ずっと部屋に籠っていて、声をかけるかどうか迷っていましたが、もう陽が沈み時間が時間なので、ご飯を勝手に作らせていただきました」
「あ~~~!ごめん……ギル!考え込んでいて時間がわからなかったよ」
「マイさんの指示で、オリヴィアが作った料理ができていますよ」
「そっか。それは楽しみだな。下の食堂に行こうか」
屋敷の中は、魔道ランプみたいなものがあちこちに設置されており、地球の時のように、屋敷の中はランプの明かりで照らされていた。
ランプとはいえない位明るく、ランプの中には魔石みたいなものが入っていて、それが明るく照らされていたのだった。
ケンジは、食堂にある大きなテーブルに数多くの料理に笑顔をみせたのだった。
「今日はご馳走だな!美味しそうだ」
「ご主人様!今日は家の購入記念として腕を振るいました」
「そっか、オリヴィアありがとな。みんなで暖かいうちに早く食べよう!」
マイマールは、オリヴィア達に食事はみんな一緒にしないと、またケンジに文句言われるから、今まで通りにみんなの分用意したほうが良いとアドバイスし、皆の食事がテーブルに並んでいたのだった。
食材などは、マイマールが出してくれていてマイマールとオリヴィアとマードック3人で、買い出しに行ったのだった。
「あ~~~!美味かった。オリヴィアまた、料理の腕が上がったんじゃないのか?」
「ご主人様にそういってもらえるとうれしいです。ありがとうございます。それと申し訳ないのですが、今日のご飯の食材はマイさんに出していただきました」
「あ、そっか、マイありがとな。後でその分払うよ」
「あ、いいよいいよ。この位はあたしに出させてよ。この家に、一緒に住まわせてもらうんだしさ」
「そっか、なんか悪いな」
「何言ってるのよ。これから一緒に暮らしていくんでしょ?遠慮してたらやっていけないよ」
「ああ、ありがとな。」
「それより、ケンちゃん部屋に一日籠って考えはまとまったの?」
「いや……それがまとまらなかった」
ケンジは、何も気にしてなさそうにハハハと笑うだけであった。
「じゃ、家の維持はどうするの?」
「考えたんだけど、まずギルの言ったようにあと4人、家の維持に必要な人材を買いに行こうと思う」
「それで?」
「後はそれからだな!考えても俺にはそんな経験はないから新たな仲間になる人、執事やメイドそんな経験豊富な人間に聞いた方が早いと思うんだよ」
「ああ、なるほど!確かにあたし達はその辺りに関しては素人だもんね。あたし達だけで、あれこれ考えてもしょうがないか……」
「そういうことだ」
ケンジとマイは、談笑しながらこれからの事を想像し楽しくなっていたのだった。
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この話で出てきた魔法
※①【サンクチュアリ】
光属性魔法 8階位
消費MP 150
詠唱速度 120秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 レベル×1時間
効果対象 一個所
効果範囲 魔法をかけた場所を中心に半径10m(任意に指定)
必要秘薬 紫水晶50個
備考
魔法をかけた範囲を光属性魔法により清浄化し、弱い魔物や
悪意ある者から守ることが出来る。一般的な使用方法としては
野営をする場合、テントにかける事で安全度が大幅に上昇し
安全に旅を続ける事が可能になる。
デメリットとしては結界を張る前に、結界の中に入られると意味が
無くなるので、詠唱時間が長い為魔法を完成するまで、仲間が周りを
守らないといけない。
上級者向けの使い方は、Sクラスの光属性の魔石を4つ用意し、
それぞれの魔石にエンチャントした場合、結界に守られた土地を作れる。
こういった上級的な使い方は、何百人者の魔法使いが協力し作られて、
主要都市等に用いられるのである。
この上級的な使い方は、町の結界システムに用いられ、魔道具として
使われ魔力確保の為、インゴットなどが用いられている。
大魔道士職業レベル150以上魔法スキル120.00で使用可能。
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