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第3章 ダンジョンへ!
8話 厄介事!①
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ケンジ達は盗賊を捕らえて町に帰ってきたのだった。ダンジョンから帰る途中、一日野営をするのだがここで襲われたのだった。
ケンジ達の野営は他の者たちの生産者とは違い、晩御飯は充分に美味しそうで温かい料理を全員が食べられて体力のある奴隷が2名づつ交代でするのである。
その上、ケンジの【サンクチュアリ】の結界魔法で守られているのである。そんなところに何十人と攻め込んだとしても落とせるわけがないのだ。それにもかかわらずその盗賊は5人で攻め込んだのである。
「なあ、お前たちここは人通りもまだ多い方だ!なぜ俺達を襲ったんだ?」
縛りあげられた盗賊たちは黙秘を続け目をそらせるのだった。
「・・・」
「金に決まってるだろ!お前たちは野営にもかかわらず・・・」
「おい!黙れ!」
「す・・・すいません!リー、親方!」
そのやり取りを見てケンジは盗賊たちを睨むのだった。
「おい!お前たちは本当に盗賊か?」
「ああ、そうだ!食うに困って盗賊に堕ちたばかりだよ!」
「そうか・・・残念だったな。落ちたばかりで俺達を狙うとはな・・・」
「で、お前たちの家族は?」
盗賊たちはその言葉に反応するがすぐさま目をそらし怒鳴り始めたのだった。盗賊の親分だろう人間が威勢よく胸を張るのだった。
「俺達は天涯孤独の身よ。そんなものはいない!」
親分の目はなにか悲しそうな眼にみえるのだった。
「じゃ、質問をかえてやる?正直に話せよ。」
「誰に命令されて俺達を襲った?」
ケンジの言葉にマイやギル達は驚きケンジをみつめるのだった。
「ケンちゃん、どうゆうこと?」
「マイ、これはテンプレだよ。ホントこの世界の権力を持った者はクソばかりだよな。まあ、全員とは言わないけど・・・」
マイやギル達はまだわからないらしくケンジは事の説明を盗賊の前で説明をするのだった。
「まだ、わからないのか?こいつらはダンジョンの守りをやっていた国の兵士だよ。」
「ち、違う!俺達は食うに困ってお前等を!」
「大方、あの団長に命令されたか、家族を人質にされてたか、弱みを握られて俺達を襲ったんだろうよ。」
それを聞き、盗賊たちはガクッと項垂れるのだった。
「で、もう一度聞くがお前たちは、だ・れ・に!頼まれたんだ?」
「リーダーもう無理だ・・・ここは素・・・」
「ば、馬鹿!黙れ!お前は何を言っている!」
「しょうがないか・・・じゃ個人個人に聞くしかないか…ギル!そっちの奴をこっちに連れてきてくれないか?」
「プリムたちはここでこいつらを見張っていてくれ!」
「はい!」
ケンジはプリムたちにこの強盗達の口封じには充分気をつけるようにと言い、さっき吐きかけた強盗の一人と馬車の中に入るのだった。その際に親方役だった兵士に「いいな!絶対にしゃべるなよ!」と怒鳴っていたが無視して馬車に兵士の一人を引きずり入れたのだった。
「いいか!これから君達一人一人別に聞いていこうと思う。答えたことが違ったらわかってるよね?」
「素直に正直に答えた方が身のためだよ。いいね。」
「で、誰にたのまれたんだ!」ケンジは兵士の一人を威圧するのだった。
兵士の一人はなんで生産ギルドの人間がこんなにも威圧できるのか?解らない事ばかりでこの目の前にいる人間が恐ろしくてしょうがなかった・・・自分も兵士の中では力があるほうなのにケンジには逆らってはいけないと警鐘が鳴り響くのだった。
その兵士はケンジの瞳を凝視して目を反らしたら首を引きちぎられて食われてしまうような猛獣の前にいるような気持になり動けないでいた。
「悪かったな。」ケンジは威圧を解きにこやかな笑顔でまた質問をしたのだった。
「貴方は初級ダンジョンにいた兵士さんだろ?」
「・・・・」
「で、あの団長に俺達を殺れと命令されたんだろ?ひょっとして団長に勤務態度の査定をちらつかせられて命令されたんじゃないのか?」
その兵士はケンジの言葉にポツリポツリとしゃべり始めたのだった。
「俺には妻と子供がいて兵士をクビになる訳にはならんのだ。子供の薬代を稼がないと・・・だからここで口を割れば家族が!」
「だがこのままだったら、俺は貴方を町の兵士に突き出し奴隷に落とされるぞ。どのみち貴方の家族は路頭に迷う事になり子供の薬代はなくなり、近い将来子供は死ぬことになるけどそれでもいいのか?」
ケンジの言葉に兵士はうつ伏せになり声を殺し涙を流すのだった。
「いいか?今、貴方が罪をみとめ喋ったなら俺が貴方の罪を軽くしてやってくれと言ってやってもいいんだけどな。」
「そんな事信じられるか!」
「じゃ、しょうがないな・・・家族ともども死ぬしかないな・・・」
「いいか!最後通達だ!もし貴方がここで喋らなければ子供は薬が無くて死んでしまうだろう。貴方の妻は子供の薬代の為に体を売るかもしれない!最悪奴隷落ちになるかもしれないんだぞ。」
「そのことを踏まえてよく考えて俺の問いに答えてくれ。だ・れ・に頼まれた?」
兵士は黙って10分がたった・・・
「しょうがない・・・【パラライズ】!」
「ギルこの盗賊を外に出すが何も言わず、俺の言葉にハイで答えてくれ。」
兵士はパラライズを掛けられて呆気なく気絶させられてしまったのだった。
ケンジは兵士を首根っこを持ちながら馬車から引きずりだした。
「ギル!ちゃんと聞いていたな?やっぱり黒幕はあの団長だ!」
「はい!私もこの耳でしっかりききました。」
「な!」兵士のリーダーは言葉に詰まり歯ぎしりをするのだった。
「お前の部下はしっかり喋ってくれたぞ!」
ケンジはリーダーに部下の兵士を返すのだった。
「く・・・お前というやつは・・・なんでしゃべったのだ!」
「喋らなければわしらの家族だけでも生活の保証はされたのに・・・」
「やっぱあの団長に家族の保証の代わりに命令されたんだな。」
「ああ・・・そうだ・・・だがもうこれで何もかもおわりだ・・・」
残りの部下3人の兵士は黙ってうつむき気絶した兵士を睨み続け、先ほどの兵士はパラライズで気絶しており、なにもしゃべれなかったのだった。
「ふう、やっぱりあの団長が黒幕だったのか。」
「なに?こ奴がしゃべったんじゃ・・・」
「いや、この人は何もしゃべらなかったよ。だから、演技をして貴方からしゃべってもらったんだよ。」
「ぐっ・・・こんな手にひっかかるなんて・・・」
「ああ、お前の部下は何があってもしゃべらなかったから目覚めたら褒めてやったらどうだ?」
「で、お前たちはこのまま町の兵士に突き出させてもらう!」
それをきき、兵士たちはガクッと糸が切れた様にうなだれたのだった。
町に運ぶときは馬車の後ろにリアカーを繋ぎ、そこに兵士5人を乗せてリアカーには結界魔法の【サンクチュアリ】をとなえて、暗殺されないように保護したのだった。
町に無事奇襲もされず戻ってきたケンジ達は門番でいた兵士に盗賊を捕らえたと言って手続きをするのだった。
「あのすいません。ちょっと訳アリの盗賊に襲われて捕らえたのですが・・・」
「なに?盗賊だと!」
門番の兵士は後ろに乗せられた盗賊の顔を見たとたん門番の兵士は目を見開くのだった。
「な、ロバート達じゃないか?何でお前たちが盗賊なんだ?」
「・・・」
「ケンジ殿何かの間違いじゃないのか?こいつらは国の兵士なんだぞ?」
「そうだろうな・・・だったら入国審査の石板でこいつらを確かめてみてくれ。それかギルドカードのようなものはないのか?」
「そうか、そうだな。」
そういって門番たちはロバート達を石板で確かめるのだった。すると、石板についている水晶は真っ赤に輝き犯罪者だということが解るのだった。
「ケンジ殿、いったいどうゆう事か団長に説明をお願いできないだろうか?」
「ああ、そのつもりなんで案内してもらえないか?」
ケンジは門番の近くにある兵舎に案内されるのだった。
ケンジ達の野営は他の者たちの生産者とは違い、晩御飯は充分に美味しそうで温かい料理を全員が食べられて体力のある奴隷が2名づつ交代でするのである。
その上、ケンジの【サンクチュアリ】の結界魔法で守られているのである。そんなところに何十人と攻め込んだとしても落とせるわけがないのだ。それにもかかわらずその盗賊は5人で攻め込んだのである。
「なあ、お前たちここは人通りもまだ多い方だ!なぜ俺達を襲ったんだ?」
縛りあげられた盗賊たちは黙秘を続け目をそらせるのだった。
「・・・」
「金に決まってるだろ!お前たちは野営にもかかわらず・・・」
「おい!黙れ!」
「す・・・すいません!リー、親方!」
そのやり取りを見てケンジは盗賊たちを睨むのだった。
「おい!お前たちは本当に盗賊か?」
「ああ、そうだ!食うに困って盗賊に堕ちたばかりだよ!」
「そうか・・・残念だったな。落ちたばかりで俺達を狙うとはな・・・」
「で、お前たちの家族は?」
盗賊たちはその言葉に反応するがすぐさま目をそらし怒鳴り始めたのだった。盗賊の親分だろう人間が威勢よく胸を張るのだった。
「俺達は天涯孤独の身よ。そんなものはいない!」
親分の目はなにか悲しそうな眼にみえるのだった。
「じゃ、質問をかえてやる?正直に話せよ。」
「誰に命令されて俺達を襲った?」
ケンジの言葉にマイやギル達は驚きケンジをみつめるのだった。
「ケンちゃん、どうゆうこと?」
「マイ、これはテンプレだよ。ホントこの世界の権力を持った者はクソばかりだよな。まあ、全員とは言わないけど・・・」
マイやギル達はまだわからないらしくケンジは事の説明を盗賊の前で説明をするのだった。
「まだ、わからないのか?こいつらはダンジョンの守りをやっていた国の兵士だよ。」
「ち、違う!俺達は食うに困ってお前等を!」
「大方、あの団長に命令されたか、家族を人質にされてたか、弱みを握られて俺達を襲ったんだろうよ。」
それを聞き、盗賊たちはガクッと項垂れるのだった。
「で、もう一度聞くがお前たちは、だ・れ・に!頼まれたんだ?」
「リーダーもう無理だ・・・ここは素・・・」
「ば、馬鹿!黙れ!お前は何を言っている!」
「しょうがないか・・・じゃ個人個人に聞くしかないか…ギル!そっちの奴をこっちに連れてきてくれないか?」
「プリムたちはここでこいつらを見張っていてくれ!」
「はい!」
ケンジはプリムたちにこの強盗達の口封じには充分気をつけるようにと言い、さっき吐きかけた強盗の一人と馬車の中に入るのだった。その際に親方役だった兵士に「いいな!絶対にしゃべるなよ!」と怒鳴っていたが無視して馬車に兵士の一人を引きずり入れたのだった。
「いいか!これから君達一人一人別に聞いていこうと思う。答えたことが違ったらわかってるよね?」
「素直に正直に答えた方が身のためだよ。いいね。」
「で、誰にたのまれたんだ!」ケンジは兵士の一人を威圧するのだった。
兵士の一人はなんで生産ギルドの人間がこんなにも威圧できるのか?解らない事ばかりでこの目の前にいる人間が恐ろしくてしょうがなかった・・・自分も兵士の中では力があるほうなのにケンジには逆らってはいけないと警鐘が鳴り響くのだった。
その兵士はケンジの瞳を凝視して目を反らしたら首を引きちぎられて食われてしまうような猛獣の前にいるような気持になり動けないでいた。
「悪かったな。」ケンジは威圧を解きにこやかな笑顔でまた質問をしたのだった。
「貴方は初級ダンジョンにいた兵士さんだろ?」
「・・・・」
「で、あの団長に俺達を殺れと命令されたんだろ?ひょっとして団長に勤務態度の査定をちらつかせられて命令されたんじゃないのか?」
その兵士はケンジの言葉にポツリポツリとしゃべり始めたのだった。
「俺には妻と子供がいて兵士をクビになる訳にはならんのだ。子供の薬代を稼がないと・・・だからここで口を割れば家族が!」
「だがこのままだったら、俺は貴方を町の兵士に突き出し奴隷に落とされるぞ。どのみち貴方の家族は路頭に迷う事になり子供の薬代はなくなり、近い将来子供は死ぬことになるけどそれでもいいのか?」
ケンジの言葉に兵士はうつ伏せになり声を殺し涙を流すのだった。
「いいか?今、貴方が罪をみとめ喋ったなら俺が貴方の罪を軽くしてやってくれと言ってやってもいいんだけどな。」
「そんな事信じられるか!」
「じゃ、しょうがないな・・・家族ともども死ぬしかないな・・・」
「いいか!最後通達だ!もし貴方がここで喋らなければ子供は薬が無くて死んでしまうだろう。貴方の妻は子供の薬代の為に体を売るかもしれない!最悪奴隷落ちになるかもしれないんだぞ。」
「そのことを踏まえてよく考えて俺の問いに答えてくれ。だ・れ・に頼まれた?」
兵士は黙って10分がたった・・・
「しょうがない・・・【パラライズ】!」
「ギルこの盗賊を外に出すが何も言わず、俺の言葉にハイで答えてくれ。」
兵士はパラライズを掛けられて呆気なく気絶させられてしまったのだった。
ケンジは兵士を首根っこを持ちながら馬車から引きずりだした。
「ギル!ちゃんと聞いていたな?やっぱり黒幕はあの団長だ!」
「はい!私もこの耳でしっかりききました。」
「な!」兵士のリーダーは言葉に詰まり歯ぎしりをするのだった。
「お前の部下はしっかり喋ってくれたぞ!」
ケンジはリーダーに部下の兵士を返すのだった。
「く・・・お前というやつは・・・なんでしゃべったのだ!」
「喋らなければわしらの家族だけでも生活の保証はされたのに・・・」
「やっぱあの団長に家族の保証の代わりに命令されたんだな。」
「ああ・・・そうだ・・・だがもうこれで何もかもおわりだ・・・」
残りの部下3人の兵士は黙ってうつむき気絶した兵士を睨み続け、先ほどの兵士はパラライズで気絶しており、なにもしゃべれなかったのだった。
「ふう、やっぱりあの団長が黒幕だったのか。」
「なに?こ奴がしゃべったんじゃ・・・」
「いや、この人は何もしゃべらなかったよ。だから、演技をして貴方からしゃべってもらったんだよ。」
「ぐっ・・・こんな手にひっかかるなんて・・・」
「ああ、お前の部下は何があってもしゃべらなかったから目覚めたら褒めてやったらどうだ?」
「で、お前たちはこのまま町の兵士に突き出させてもらう!」
それをきき、兵士たちはガクッと糸が切れた様にうなだれたのだった。
町に運ぶときは馬車の後ろにリアカーを繋ぎ、そこに兵士5人を乗せてリアカーには結界魔法の【サンクチュアリ】をとなえて、暗殺されないように保護したのだった。
町に無事奇襲もされず戻ってきたケンジ達は門番でいた兵士に盗賊を捕らえたと言って手続きをするのだった。
「あのすいません。ちょっと訳アリの盗賊に襲われて捕らえたのですが・・・」
「なに?盗賊だと!」
門番の兵士は後ろに乗せられた盗賊の顔を見たとたん門番の兵士は目を見開くのだった。
「な、ロバート達じゃないか?何でお前たちが盗賊なんだ?」
「・・・」
「ケンジ殿何かの間違いじゃないのか?こいつらは国の兵士なんだぞ?」
「そうだろうな・・・だったら入国審査の石板でこいつらを確かめてみてくれ。それかギルドカードのようなものはないのか?」
「そうか、そうだな。」
そういって門番たちはロバート達を石板で確かめるのだった。すると、石板についている水晶は真っ赤に輝き犯罪者だということが解るのだった。
「ケンジ殿、いったいどうゆう事か団長に説明をお願いできないだろうか?」
「ああ、そのつもりなんで案内してもらえないか?」
ケンジは門番の近くにある兵舎に案内されるのだった。
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