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第10章 Freedom国、経済の中心へ!
120話 卑劣な要求
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マリアンヌが、グドンの店に世話になり1週間が経ったある日、マリアンヌはグドンに話しかけられた。
「マリアンヌさん、どうだ?暮らしになれたかい?」
「はい!子供達も、今の生活に安心して早く眠れるようになりました。これも、グドンさんのおかげです」
「そうか!それはよかったよ。それで申し訳ないんだが、今日は夕方納品をしてほしいがあるんだよ。だから、今日は5時まで仕事をしてくれないか?それから納品をしてもらいたいんだ」
「は、はい!かまいません。あたしにできる事なら何でもおっしゃってください」
「ホント悪いな。3時からは、この俺の奴隷がマイク君とマリンちゃんの子守は言いつけおくから、心配しないでくれ」
「マリアンヌさん、お子さんはわたくしにお任せください」
「ありがとうございます」
マリアンヌは、グドンの恩を少しでも返そうと思い、日頃から率先してうごいていた。そして、今回の残業も恩を少しでも返せると思ってすぐに承諾したのだった。
「それじゃ、5時になったらここに荷物を取りに来てくれ。納品場所はその時に教えるから頼むぞ」
「はい!」
マリアンヌは、仕事場に戻り5時まで一生懸命働いた。そして、5時になりグドンの書斎に荷物を取りに行ったのだった。
「グドンさん、荷物を受け取りに来ました」
「ああ!悪いな。この荷物をこの家に届けてほしいんだ」
グドンは、普通のマジックバックを、マリアンヌに手渡した。そして、わざわざ道順まで指定してきたのである。
「この家なら、こっちのルートの方が近いと思いますが?」
「いや、時間が早く届きすぎても、まだ家に人がいないかもしれないからな。このルートで時間を、調節して欲しいんだよ」
「なるほど!そういう事なら了解しました」
「大事なお客様だから失礼のないようにな」
「わ、わかりました」
マリアンヌは、グドンの説明に違和感は感じたが、恩を少しでも返せるように言いつけに疑問を持たずやることにしたのだ。
マリアンヌが、納品を指定された家につくと、そこはボロ屋だった。家に着いたら、ノックを3回、5回、2回叩けと言われていたのでその通りにした。
「なんで、こんなにややこしい決まりなのかしら?」
ブツブツ言いながらもその通りにしたら、中から女性が一人出てきたのだ。
「グドンから言われてきました」
「いつもありがとうございます。それじゃこれは納品書です」
女性は、マジックバックごと収め、納品書を渡して来た。マリアンヌは、こんな簡単でいいのと拍子抜けをしたが、簡単な事でホッとしたのだった。
そして、マリアンヌはグドンの店に帰り、書斎で納品書を渡した。
「失礼はしてないか?」
「はい。そんなことする暇もなく、あっというまに納品が終わりました」
「まあ、そうだな。ご苦労様!今日はもう上がっていいよ」
「はい!お疲れさまでした」
マリアンヌは、グドンにお辞儀をして書斎から出ていくのだった。それからグドンは、マリアンヌに月に2、3回残業を頼んだのである。マリアンヌも月に3回ほどの残業で他の日は3時であがるようにしてもらっていたので、不満は全然なかったのだった。
そして、3回目の納品が終わった頃、マリアンヌはグドンに屋敷の方の書斎に呼ばれた。
「あの、今日は何か?いつもの納品は昨日終わったと思いますが?」
「いや、今日はプライベートで、あなたとお話がしたいと思ってだな……」
「えっ?」
マリアンヌは、グドンのセリフに驚いたのだ。マリアンヌはグドンには感謝はしていたが、男性としての意識は全くなかったからだ。
「今夜、食事にでもどうかと思ってどうかな?」
「グドンさん申し訳ございません……私には子供が二人います。今は子供の事だけで精一杯なのです」
「それは、俺の誘いを断ると言うのか?」
「申し訳ございません。あたしも旦那を亡くしたばかりで、次の男性の事を考えることが出来ません」
マリアンヌはどうには諦めてもらおうと言い訳を言った。確かに、グドンの誘いに乗りいい仲になれば、子供の将来は安心出来るものとなるが、亡くなった旦那からグドンの性格を聞いていて、男性としての魅力が自分の好みの男性ではなかったのだ。
「そうか……俺の誘いを断るのか」
グドンは、マリアンヌの事が気に入っていたのである。元師匠の下にいた時に比べて今は幼さが消え、美人となっていて何とも艶っぽいマリアンヌを食事に誘いたかったのだ。今までいろいろお世話をしていたのに、プライベートの誘いを断られてフルフルふるえていた。
「あ、あの?グドンさん?」
「あははは!俺の誘いを断ると言うんだな?」
いきなりグドンは大笑いしたので、マリアンヌは少し恐怖を覚えたのである。
「いえ……断るとかではなく、今は子供第一に考えたくあります」
「そうか!わかったよ。じゃ、貴女はクビだ!今日中にここを出て行ってくれ!」
「そ、そんな!」
「始めてきたとき貸した金は、今月分の給料と差し引き0だから安心したらいいぞ」
「ま、待ってください!いま、ここを無一文で追い出されたら子供達は!」
「それはしょうがないだろ?俺からの誘いを断るんだからな!せっかく、マリアンヌさんを気に入って俺の女にしてやろうと思ったのに、それが叶わないんだったら、これ以上俺が気にかけていてもしょうがないだろ?」
「そんな卑怯です!」
「なんとでも言ったらいい!俺は強欲なんだ。手に入れたいものは絶対手に入れると、今まで頑張って来たからここまでの店に成長できたんだ!それは女も一緒だ」
「ううううう……」
「で、どうするんだ?ここを今夜中に出て子供を又寒いおもいをさせ、明日からまた飢えさせるか?」
マリアンヌは下唇を噛みながら、グドンを睨んだ。ここで誘いに乗らなければ、容赦なくここを追い出されるのが分かったからだ。
「睨んでもどうしようもないと思うぞ?どうする?俺の誘いに乗ったら、子供達の安全は保障できるんだ。しかし、断るというのならこの寒空のなか出て行ってもらうだけだよ」
「ううううう」
「そうか!ここまで言っても決断しないというなら、俺が相当嫌いと受け……」
「待ってください!受けます!だから、ここを追い出さないでください!」
「そうかそうか!そんなに俺の女になりたいか?」
「いえ!食事にお付き合いさせて……」
「何言ってんだよ!子供じゃあるまいし、食事だけで終わるわけないだろ?」
「そ、そんな!」
「もし嫌ならいいんだよ。別に俺は構わない!ここを出て……」
「わ、分かりました!言う通りにします……だから、ここに置いて下さい……」
「そうか!物分かりがいい女性は好きだぜ!」
その夜、マリアンヌはグドンと共にした。マリアンヌは生気のない人形のように抵抗をせず、グドンにいいように弄ばれたのだった。
一方、フリーの町では新たな問題が生じていたのだった。
「ケンジ様!少しお時間よろしいでしょうか?」
「ええ~~~?今、やっと仕事が一段落したばかりなんだぞ?」
「だったら、丁度良かったです」
「全然よくない!俺も、息子とゆっくりしたいんだよ!」
「それは仕事が終わってから……」
「終わっても、今みたいにドンドン持ってくるじゃないか!」
「それは申し訳ないと思いますが、これは聞いてもらわないといけないのです!」
「ムシュダルクさんは、いつも同じ事ばかり言うじゃないか」
「今回もなんです!Freedom統一国家になってやることは山積みなんですからしょうがないんですよ!」
「わかったよ!で、その急ぎってなんだよ!」
「これをみてください!」
「なっ!こ、これってまさか!」
「そうです!大麻草を乾燥させたものです。そして、薬士が色んな毒草と調合した麻薬です」
「何で、こんなものが?まさかまた、闇ギルドの残党が残っているのか?」
「それは分かりません!しかし、この薬物が蔓延してきているのです」
ケンジが鑑定すると、治療に万能薬とでて、重傷者にはエリクサーでしか治療不可とでたのである。
「こんなものがFreedom国領にでまわるなんて!」
「売人にとって、ここFreedom国は人が大勢集まっているので、儲けも大きいと言う事なんでしょうね……」
「どこで逮捕者が出たんだ?」
「ホネストの町です!」
「わかった!ホネストの町に鳳凰騎士団第12部隊を送り、町を徹底的に調べるんだ!」
「わ、わかりました」
ケンジは、麻薬だけは早急に何とかしないと、本当大変な事になると焦っていた。しかし、鳳凰騎士団では売人のアジトをつきとめることができなかったのだ。
ケンジが出たら一発なのだが、ケンジもまた色んなことを抱えていた為、身動きが出来なかったのだ。
「マリアンヌさん、どうだ?暮らしになれたかい?」
「はい!子供達も、今の生活に安心して早く眠れるようになりました。これも、グドンさんのおかげです」
「そうか!それはよかったよ。それで申し訳ないんだが、今日は夕方納品をしてほしいがあるんだよ。だから、今日は5時まで仕事をしてくれないか?それから納品をしてもらいたいんだ」
「は、はい!かまいません。あたしにできる事なら何でもおっしゃってください」
「ホント悪いな。3時からは、この俺の奴隷がマイク君とマリンちゃんの子守は言いつけおくから、心配しないでくれ」
「マリアンヌさん、お子さんはわたくしにお任せください」
「ありがとうございます」
マリアンヌは、グドンの恩を少しでも返そうと思い、日頃から率先してうごいていた。そして、今回の残業も恩を少しでも返せると思ってすぐに承諾したのだった。
「それじゃ、5時になったらここに荷物を取りに来てくれ。納品場所はその時に教えるから頼むぞ」
「はい!」
マリアンヌは、仕事場に戻り5時まで一生懸命働いた。そして、5時になりグドンの書斎に荷物を取りに行ったのだった。
「グドンさん、荷物を受け取りに来ました」
「ああ!悪いな。この荷物をこの家に届けてほしいんだ」
グドンは、普通のマジックバックを、マリアンヌに手渡した。そして、わざわざ道順まで指定してきたのである。
「この家なら、こっちのルートの方が近いと思いますが?」
「いや、時間が早く届きすぎても、まだ家に人がいないかもしれないからな。このルートで時間を、調節して欲しいんだよ」
「なるほど!そういう事なら了解しました」
「大事なお客様だから失礼のないようにな」
「わ、わかりました」
マリアンヌは、グドンの説明に違和感は感じたが、恩を少しでも返せるように言いつけに疑問を持たずやることにしたのだ。
マリアンヌが、納品を指定された家につくと、そこはボロ屋だった。家に着いたら、ノックを3回、5回、2回叩けと言われていたのでその通りにした。
「なんで、こんなにややこしい決まりなのかしら?」
ブツブツ言いながらもその通りにしたら、中から女性が一人出てきたのだ。
「グドンから言われてきました」
「いつもありがとうございます。それじゃこれは納品書です」
女性は、マジックバックごと収め、納品書を渡して来た。マリアンヌは、こんな簡単でいいのと拍子抜けをしたが、簡単な事でホッとしたのだった。
そして、マリアンヌはグドンの店に帰り、書斎で納品書を渡した。
「失礼はしてないか?」
「はい。そんなことする暇もなく、あっというまに納品が終わりました」
「まあ、そうだな。ご苦労様!今日はもう上がっていいよ」
「はい!お疲れさまでした」
マリアンヌは、グドンにお辞儀をして書斎から出ていくのだった。それからグドンは、マリアンヌに月に2、3回残業を頼んだのである。マリアンヌも月に3回ほどの残業で他の日は3時であがるようにしてもらっていたので、不満は全然なかったのだった。
そして、3回目の納品が終わった頃、マリアンヌはグドンに屋敷の方の書斎に呼ばれた。
「あの、今日は何か?いつもの納品は昨日終わったと思いますが?」
「いや、今日はプライベートで、あなたとお話がしたいと思ってだな……」
「えっ?」
マリアンヌは、グドンのセリフに驚いたのだ。マリアンヌはグドンには感謝はしていたが、男性としての意識は全くなかったからだ。
「今夜、食事にでもどうかと思ってどうかな?」
「グドンさん申し訳ございません……私には子供が二人います。今は子供の事だけで精一杯なのです」
「それは、俺の誘いを断ると言うのか?」
「申し訳ございません。あたしも旦那を亡くしたばかりで、次の男性の事を考えることが出来ません」
マリアンヌはどうには諦めてもらおうと言い訳を言った。確かに、グドンの誘いに乗りいい仲になれば、子供の将来は安心出来るものとなるが、亡くなった旦那からグドンの性格を聞いていて、男性としての魅力が自分の好みの男性ではなかったのだ。
「そうか……俺の誘いを断るのか」
グドンは、マリアンヌの事が気に入っていたのである。元師匠の下にいた時に比べて今は幼さが消え、美人となっていて何とも艶っぽいマリアンヌを食事に誘いたかったのだ。今までいろいろお世話をしていたのに、プライベートの誘いを断られてフルフルふるえていた。
「あ、あの?グドンさん?」
「あははは!俺の誘いを断ると言うんだな?」
いきなりグドンは大笑いしたので、マリアンヌは少し恐怖を覚えたのである。
「いえ……断るとかではなく、今は子供第一に考えたくあります」
「そうか!わかったよ。じゃ、貴女はクビだ!今日中にここを出て行ってくれ!」
「そ、そんな!」
「始めてきたとき貸した金は、今月分の給料と差し引き0だから安心したらいいぞ」
「ま、待ってください!いま、ここを無一文で追い出されたら子供達は!」
「それはしょうがないだろ?俺からの誘いを断るんだからな!せっかく、マリアンヌさんを気に入って俺の女にしてやろうと思ったのに、それが叶わないんだったら、これ以上俺が気にかけていてもしょうがないだろ?」
「そんな卑怯です!」
「なんとでも言ったらいい!俺は強欲なんだ。手に入れたいものは絶対手に入れると、今まで頑張って来たからここまでの店に成長できたんだ!それは女も一緒だ」
「ううううう……」
「で、どうするんだ?ここを今夜中に出て子供を又寒いおもいをさせ、明日からまた飢えさせるか?」
マリアンヌは下唇を噛みながら、グドンを睨んだ。ここで誘いに乗らなければ、容赦なくここを追い出されるのが分かったからだ。
「睨んでもどうしようもないと思うぞ?どうする?俺の誘いに乗ったら、子供達の安全は保障できるんだ。しかし、断るというのならこの寒空のなか出て行ってもらうだけだよ」
「ううううう」
「そうか!ここまで言っても決断しないというなら、俺が相当嫌いと受け……」
「待ってください!受けます!だから、ここを追い出さないでください!」
「そうかそうか!そんなに俺の女になりたいか?」
「いえ!食事にお付き合いさせて……」
「何言ってんだよ!子供じゃあるまいし、食事だけで終わるわけないだろ?」
「そ、そんな!」
「もし嫌ならいいんだよ。別に俺は構わない!ここを出て……」
「わ、分かりました!言う通りにします……だから、ここに置いて下さい……」
「そうか!物分かりがいい女性は好きだぜ!」
その夜、マリアンヌはグドンと共にした。マリアンヌは生気のない人形のように抵抗をせず、グドンにいいように弄ばれたのだった。
一方、フリーの町では新たな問題が生じていたのだった。
「ケンジ様!少しお時間よろしいでしょうか?」
「ええ~~~?今、やっと仕事が一段落したばかりなんだぞ?」
「だったら、丁度良かったです」
「全然よくない!俺も、息子とゆっくりしたいんだよ!」
「それは仕事が終わってから……」
「終わっても、今みたいにドンドン持ってくるじゃないか!」
「それは申し訳ないと思いますが、これは聞いてもらわないといけないのです!」
「ムシュダルクさんは、いつも同じ事ばかり言うじゃないか」
「今回もなんです!Freedom統一国家になってやることは山積みなんですからしょうがないんですよ!」
「わかったよ!で、その急ぎってなんだよ!」
「これをみてください!」
「なっ!こ、これってまさか!」
「そうです!大麻草を乾燥させたものです。そして、薬士が色んな毒草と調合した麻薬です」
「何で、こんなものが?まさかまた、闇ギルドの残党が残っているのか?」
「それは分かりません!しかし、この薬物が蔓延してきているのです」
ケンジが鑑定すると、治療に万能薬とでて、重傷者にはエリクサーでしか治療不可とでたのである。
「こんなものがFreedom国領にでまわるなんて!」
「売人にとって、ここFreedom国は人が大勢集まっているので、儲けも大きいと言う事なんでしょうね……」
「どこで逮捕者が出たんだ?」
「ホネストの町です!」
「わかった!ホネストの町に鳳凰騎士団第12部隊を送り、町を徹底的に調べるんだ!」
「わ、わかりました」
ケンジは、麻薬だけは早急に何とかしないと、本当大変な事になると焦っていた。しかし、鳳凰騎士団では売人のアジトをつきとめることができなかったのだ。
ケンジが出たら一発なのだが、ケンジもまた色んなことを抱えていた為、身動きが出来なかったのだ。
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