279 / 347
第7章 新たな進化
15話 ギルドの選択
しおりを挟む
ヒロトシの口から出た言葉は、マリーにとって信じられないものだった。
「そのようなことはありません!」
「何故そう言いきれる」
「当たり前です!聖女様は神秘性を重んじ、自ら俗世間と係わらないようにして!」
「それは、マリーさんが直接聖女様から聞いたんですか?」
「それは・・・・・・」
「俺からしたら、聖女様は聖教国が金を信者から集める為の犠牲者だよ」
「そこまで、聖教国を愚弄する気ですか?」
「愚弄?事実だろ?あんた達は、聖教国が何をしているかわかっているはずだ」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「教皇は何年間その地位に君臨している?欲望の強い無能な人間を長い間トップに置くと、いい人材が育たないぞ?」
「ぐぬぬぬぬ!言わして置けば!」
「とりあえず言っておく。ポーション屋は始まりに過ぎない。次はこの店で薬師が活躍するから覚悟しておけ!」
「なっ!」
「丸薬も同じような価格にするつもりですか?」
「焦るだろ?聖教国で教会の存在意義が無くなるんだからな。教会のお抱え錬金術師や薬師が行き場を無くし、今最大の元凶とも言える薬草問屋を潰してやるよ」
「ぐっ!」
「いいか?俺からの猶予を与えてやるよ。薬草問屋に値段を元に戻させないと、次は聖教国がなくなることになるぞ?」
「馬鹿なことを!」
「俺から助言だ。まだ平民には余裕が生まれてくるからな?」
「平民に余裕が生まれて来たら、どうなるというのですか?」
「わからないのか?だったらこのまま聖教国が滅びるのを待つんだな。民衆の力を侮ると後悔するよ」
マリーは、ヒロトシの言う余裕が何故聖教国が滅びる事になるのかわからなかった。それより、ヒロトシのポーション屋から、風邪薬や腹痛の薬が売り出される事に驚愕した。
聖職者が経営する病院まで、ヒロトシのポーション屋に患者を奪われる事になるからだ。
今まで、薬草問屋が価格を一手に担っていたが、独自のルートを持つヒロトシの店には太刀打ちができないのだ。
それ故に、スティーブは教皇に泣きついたのは明らかだった。
「教会を本気で怒らす気ですか?」
「おー!聖教国が悪人の三下のようなセリフを吐いてもしょうがないだろ?現実を見ろよ」
「ここは聖教国です。国を怒らせて商売ができると思っているのですか?」
「商売はできるに決まっているだろ?」
「何を言って・・・・・・」
「商売は商人ギルドが仕切っているんだぜ?ギルドは国とは関係のない独立した機関だ」
「馬鹿なことを、聖教国が言えばこんな店より、ギルドは聖教国の言う事を重んじます」
「そう思うならそう思ってな!後悔するのは聖教国だよ」
「その強気な態度へし折って上げましょう!」
マリーがヒロトシの言葉に怒りを露にして怒鳴った時、客室にティアが新たな客を案内した。
「ご主人様、お客様です」
「なんですか?この奴隷は!今は私たちが話しているのがわからないのですか?」
「司祭様、申し訳ありません。しかし、それは不味い事になるかと・・・・・・」
「何が不味いですか!謝るならさっさと下がりなさい!」
「おい!何を勝手なことを言っている」
この客室に入って来た人物に、マリーや部下達は目を見開いて固まってしまった。
「「「「「「「大司祭様!」」」」」」」
なんと、入室してきたのは教会の大幹部の大司祭だった。
「マリー、帰るぞ!このままではお前の首がとぶことになる」
「何を言っているのですか?」
「お前、商人ギルドにも使者を送っただろ?それが問題になっておる」
「あーあ。マリーさん、商人ギルドにも使者を送っていたんだ?早まった事をしたね」
「何を!」
「まさか儂も驚いたよ・・・・・・商人ギルドがヒロトシのポーション屋を潰すなら、商人ギルドだけじゃなく、冒険者と生産ギルドが聖教国領から撤退すると言ってきた」
「なんですって!なんで聖教国よりヒロトシの店をとるのですか?」
「そりゃ当然だろ?俺は、商人ランクSSSなんだぜ?商人ギルドだけじゃなく、どれだけ利益を出していると思っている?」
「ヒロトシよ。今回は教会が引いてやる。しかし、その首洗って待っておれ!」
大司祭は、その顔を真っ赤にしてマリー達を連れて帰っていった。
「負け惜しみを!」
「くっ」
聖教国もまさか、ヒロトシを擁護するとは思ってなかったようだ。ヒロトシが、他の店と同じなら聖教国をとっていたであろう。
しかし、ヒロトシにポーション屋を止めろなんて言ったら最後、王国領の店まで止められたら大損害になるからだ。
ギルドはヒロトシの性格なら、王国領を離れてしまい、自分の土地でギルドが手出し出来ないようにするはずだと思っていた。
それなら、聖教国は捨てヒロトシについたほうが絶対に良かったのである。
「そのようなことはありません!」
「何故そう言いきれる」
「当たり前です!聖女様は神秘性を重んじ、自ら俗世間と係わらないようにして!」
「それは、マリーさんが直接聖女様から聞いたんですか?」
「それは・・・・・・」
「俺からしたら、聖女様は聖教国が金を信者から集める為の犠牲者だよ」
「そこまで、聖教国を愚弄する気ですか?」
「愚弄?事実だろ?あんた達は、聖教国が何をしているかわかっているはずだ」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「教皇は何年間その地位に君臨している?欲望の強い無能な人間を長い間トップに置くと、いい人材が育たないぞ?」
「ぐぬぬぬぬ!言わして置けば!」
「とりあえず言っておく。ポーション屋は始まりに過ぎない。次はこの店で薬師が活躍するから覚悟しておけ!」
「なっ!」
「丸薬も同じような価格にするつもりですか?」
「焦るだろ?聖教国で教会の存在意義が無くなるんだからな。教会のお抱え錬金術師や薬師が行き場を無くし、今最大の元凶とも言える薬草問屋を潰してやるよ」
「ぐっ!」
「いいか?俺からの猶予を与えてやるよ。薬草問屋に値段を元に戻させないと、次は聖教国がなくなることになるぞ?」
「馬鹿なことを!」
「俺から助言だ。まだ平民には余裕が生まれてくるからな?」
「平民に余裕が生まれて来たら、どうなるというのですか?」
「わからないのか?だったらこのまま聖教国が滅びるのを待つんだな。民衆の力を侮ると後悔するよ」
マリーは、ヒロトシの言う余裕が何故聖教国が滅びる事になるのかわからなかった。それより、ヒロトシのポーション屋から、風邪薬や腹痛の薬が売り出される事に驚愕した。
聖職者が経営する病院まで、ヒロトシのポーション屋に患者を奪われる事になるからだ。
今まで、薬草問屋が価格を一手に担っていたが、独自のルートを持つヒロトシの店には太刀打ちができないのだ。
それ故に、スティーブは教皇に泣きついたのは明らかだった。
「教会を本気で怒らす気ですか?」
「おー!聖教国が悪人の三下のようなセリフを吐いてもしょうがないだろ?現実を見ろよ」
「ここは聖教国です。国を怒らせて商売ができると思っているのですか?」
「商売はできるに決まっているだろ?」
「何を言って・・・・・・」
「商売は商人ギルドが仕切っているんだぜ?ギルドは国とは関係のない独立した機関だ」
「馬鹿なことを、聖教国が言えばこんな店より、ギルドは聖教国の言う事を重んじます」
「そう思うならそう思ってな!後悔するのは聖教国だよ」
「その強気な態度へし折って上げましょう!」
マリーがヒロトシの言葉に怒りを露にして怒鳴った時、客室にティアが新たな客を案内した。
「ご主人様、お客様です」
「なんですか?この奴隷は!今は私たちが話しているのがわからないのですか?」
「司祭様、申し訳ありません。しかし、それは不味い事になるかと・・・・・・」
「何が不味いですか!謝るならさっさと下がりなさい!」
「おい!何を勝手なことを言っている」
この客室に入って来た人物に、マリーや部下達は目を見開いて固まってしまった。
「「「「「「「大司祭様!」」」」」」」
なんと、入室してきたのは教会の大幹部の大司祭だった。
「マリー、帰るぞ!このままではお前の首がとぶことになる」
「何を言っているのですか?」
「お前、商人ギルドにも使者を送っただろ?それが問題になっておる」
「あーあ。マリーさん、商人ギルドにも使者を送っていたんだ?早まった事をしたね」
「何を!」
「まさか儂も驚いたよ・・・・・・商人ギルドがヒロトシのポーション屋を潰すなら、商人ギルドだけじゃなく、冒険者と生産ギルドが聖教国領から撤退すると言ってきた」
「なんですって!なんで聖教国よりヒロトシの店をとるのですか?」
「そりゃ当然だろ?俺は、商人ランクSSSなんだぜ?商人ギルドだけじゃなく、どれだけ利益を出していると思っている?」
「ヒロトシよ。今回は教会が引いてやる。しかし、その首洗って待っておれ!」
大司祭は、その顔を真っ赤にしてマリー達を連れて帰っていった。
「負け惜しみを!」
「くっ」
聖教国もまさか、ヒロトシを擁護するとは思ってなかったようだ。ヒロトシが、他の店と同じなら聖教国をとっていたであろう。
しかし、ヒロトシにポーション屋を止めろなんて言ったら最後、王国領の店まで止められたら大損害になるからだ。
ギルドはヒロトシの性格なら、王国領を離れてしまい、自分の土地でギルドが手出し出来ないようにするはずだと思っていた。
それなら、聖教国は捨てヒロトシについたほうが絶対に良かったのである。
11
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる