280 / 347
第7章 新たな進化
16話 追い詰められる教会本部
しおりを挟む
まさか、ギルドがヒロトシの店を擁護するとは思いもしていなかった教会は、上層部で会議が開かれていた。
「大司祭いったいどういう事なのだ?」
「はぁあ、私達にもどうなっているのかさっぱりでどうしたものかと!」
「そのような悠長なことを言っている場合ではなかろう!このままでは教会の資金がまったく入らなくなるのだぞ」
「しかし!教皇様・・・・・・聖教国がヒロトシの店を締め出せば、ギルドが聖教国から撤退すると公式に申し出てきたのです」
「そんなことになれば・・・・・・」
「はい・・・・・・そうなれば、聖教国に物資の流通がなくなり、冒険者もギルドが聖教国から撤退して魔物が横行し、平民が暴動を起こすことになるでしょう」
「駄目だ駄目だ!そんなことになれば、本当に聖教国は滅亡してしまう」
「教皇様、あなたの力で何とかならないのですか?薬草問屋もこれ以上は!」
スティーブも、この会議に参加していた。これからわかるように、聖教国の上層部は薬草問屋とズブズブな関係だ。
ヒロトシのポーション屋が開店してから、今まであったポーション屋が次々に閉店に追い込まれ、薬草を購入する店がなくなっていた。
購入しても、ポーションは売れないのだ。今、生き残っているポーション屋は、言う事を聞き入れず原価ギリギリで販売をしていた店である。
その店も今では、ヒロトシの店から薬草を卸してもらっていた。
「馬鹿なことを言うな!」
スティーブは、焦っていた。薬草問屋の売り上げが下がってというより、ヒロトシのポーション屋が開店してからまったくなくなってしまい、従業員が辞職しだしていた。
「旦那様、申し訳ないですが今月で私も辞めさせていただきます」
「何を言っている。お前まで辞めたら薬草問屋はどうなるんだ?」
「もう決めたことですから」
「しかし、今まで給料だって多く渡していただろ?こういう時こそ・・・・・・」
「こんな事は言いたくありませんが、あのポーション屋にはもう太刀打ちできませんよ。独自の薬草の
販売ルートを持ち、薬草を他の店にまで卸すことができているのです」
「だから・・・・・・」
「それに教会のお株さえ奪って、患者がヒロトシの店を頼っているではありませんか?」
「それは、なんとかするために教会と相談を!」
「私が何も知らないとでも?」
「何を言っている・・・・・・」
「ギルドは、教会よりヒロトシを取ったみたいじゃないですか?聖教国がヒロトシに負けたんですよ」
「馬鹿なことを!」
「そうですか?ヒロトシの店に圧力をかけると、ギルドが聖教国から撤退するんでしょ?今まで聖教国がやってきたことをやられて何も出来なくなっているじゃないですか?」
「う、うるさい!そんなに辞めたいのならもう来なくてもいい!お前はクビだ!」
「ありがとうございます。私も沈む船に乗り続ける趣味はござませんので!」
「勝手にしろ!」
こうして、スティーブの薬草問屋から内情をしる人間がどんどん辞職者を出ていた。
「教皇様このままでは、ギルドに納める金が少なくなるんです」
「だからどうしたというのだ!」
「私のギルドからの信用が落ちると言う事です」
薬草問屋が年間納める金は2000万ゴールド以上、つまり売り上げは2億を越える。しかし、今年の納める金は100万ゴールドに達していない。
そうなれば、スティーブの商人ランクはSからAランクに落ちてしまうのだ。
「Aランクに落ちると、ギルドに無茶なお願いも聞いてもらえません」
「そんなに売り上げが落ちていたのか?」
「はい・・・・・・今では売り上げの一部を納めることも出来なくなっています」
「なんだと・・・・・・薬草問屋からのお布施もなくなるというのか?」
「教皇様、申し訳ないのですがこちらからも報告があります」
「大司祭なんだ?」
「マリー司祭が、ヒロトシの店に行って得た情報ですが、ヒロトシのポーション屋では近々薬師も雇う事になるそうです」
「ヒロトシめ!とことん教会本部を潰すつもりなのか?」
「そのようです・・・・・・」
「それで黙って帰って来たのか?」
「申し訳ありません。それと大変恐縮なのですが、ヒロトシがこんな事を・・・・・・」
「なんだ?」
「このままでは聖教国は、滅亡の一途を辿る事になるそうです。そして、教皇様の引退を促されて、聖女を解放しろと・・・・・・」
大司祭は、汗だくとなり教皇にヒロトシのポーション屋であった事を告げた。その報告を受け教皇は、顔を真っ赤にして怒り狂ったのだ。
「ヒロトシの奴め!調子に乗りおって!」
「しかし、教皇様?」
「なんだ?」
「教皇様、ヒロトシは教会内部をどこまで知っているのですか?聖女を解放しろと言ってきたんです。それは、聖女を監禁していることを知っているのですか?」
「そういえば・・・・・・聖女の事を知っているのはここにいる者だけだ。誰が内通者だ?」
「「「「「「そんな!私達がそんな事」」」」」」
教皇の言葉に、大幹部達は慌てて否定したのだった。
「「クックックックッ。相当追い詰められてきましたね」」
会議を見つめる二人の影があるのは当然だった。
「大司祭いったいどういう事なのだ?」
「はぁあ、私達にもどうなっているのかさっぱりでどうしたものかと!」
「そのような悠長なことを言っている場合ではなかろう!このままでは教会の資金がまったく入らなくなるのだぞ」
「しかし!教皇様・・・・・・聖教国がヒロトシの店を締め出せば、ギルドが聖教国から撤退すると公式に申し出てきたのです」
「そんなことになれば・・・・・・」
「はい・・・・・・そうなれば、聖教国に物資の流通がなくなり、冒険者もギルドが聖教国から撤退して魔物が横行し、平民が暴動を起こすことになるでしょう」
「駄目だ駄目だ!そんなことになれば、本当に聖教国は滅亡してしまう」
「教皇様、あなたの力で何とかならないのですか?薬草問屋もこれ以上は!」
スティーブも、この会議に参加していた。これからわかるように、聖教国の上層部は薬草問屋とズブズブな関係だ。
ヒロトシのポーション屋が開店してから、今まであったポーション屋が次々に閉店に追い込まれ、薬草を購入する店がなくなっていた。
購入しても、ポーションは売れないのだ。今、生き残っているポーション屋は、言う事を聞き入れず原価ギリギリで販売をしていた店である。
その店も今では、ヒロトシの店から薬草を卸してもらっていた。
「馬鹿なことを言うな!」
スティーブは、焦っていた。薬草問屋の売り上げが下がってというより、ヒロトシのポーション屋が開店してからまったくなくなってしまい、従業員が辞職しだしていた。
「旦那様、申し訳ないですが今月で私も辞めさせていただきます」
「何を言っている。お前まで辞めたら薬草問屋はどうなるんだ?」
「もう決めたことですから」
「しかし、今まで給料だって多く渡していただろ?こういう時こそ・・・・・・」
「こんな事は言いたくありませんが、あのポーション屋にはもう太刀打ちできませんよ。独自の薬草の
販売ルートを持ち、薬草を他の店にまで卸すことができているのです」
「だから・・・・・・」
「それに教会のお株さえ奪って、患者がヒロトシの店を頼っているではありませんか?」
「それは、なんとかするために教会と相談を!」
「私が何も知らないとでも?」
「何を言っている・・・・・・」
「ギルドは、教会よりヒロトシを取ったみたいじゃないですか?聖教国がヒロトシに負けたんですよ」
「馬鹿なことを!」
「そうですか?ヒロトシの店に圧力をかけると、ギルドが聖教国から撤退するんでしょ?今まで聖教国がやってきたことをやられて何も出来なくなっているじゃないですか?」
「う、うるさい!そんなに辞めたいのならもう来なくてもいい!お前はクビだ!」
「ありがとうございます。私も沈む船に乗り続ける趣味はござませんので!」
「勝手にしろ!」
こうして、スティーブの薬草問屋から内情をしる人間がどんどん辞職者を出ていた。
「教皇様このままでは、ギルドに納める金が少なくなるんです」
「だからどうしたというのだ!」
「私のギルドからの信用が落ちると言う事です」
薬草問屋が年間納める金は2000万ゴールド以上、つまり売り上げは2億を越える。しかし、今年の納める金は100万ゴールドに達していない。
そうなれば、スティーブの商人ランクはSからAランクに落ちてしまうのだ。
「Aランクに落ちると、ギルドに無茶なお願いも聞いてもらえません」
「そんなに売り上げが落ちていたのか?」
「はい・・・・・・今では売り上げの一部を納めることも出来なくなっています」
「なんだと・・・・・・薬草問屋からのお布施もなくなるというのか?」
「教皇様、申し訳ないのですがこちらからも報告があります」
「大司祭なんだ?」
「マリー司祭が、ヒロトシの店に行って得た情報ですが、ヒロトシのポーション屋では近々薬師も雇う事になるそうです」
「ヒロトシめ!とことん教会本部を潰すつもりなのか?」
「そのようです・・・・・・」
「それで黙って帰って来たのか?」
「申し訳ありません。それと大変恐縮なのですが、ヒロトシがこんな事を・・・・・・」
「なんだ?」
「このままでは聖教国は、滅亡の一途を辿る事になるそうです。そして、教皇様の引退を促されて、聖女を解放しろと・・・・・・」
大司祭は、汗だくとなり教皇にヒロトシのポーション屋であった事を告げた。その報告を受け教皇は、顔を真っ赤にして怒り狂ったのだ。
「ヒロトシの奴め!調子に乗りおって!」
「しかし、教皇様?」
「なんだ?」
「教皇様、ヒロトシは教会内部をどこまで知っているのですか?聖女を解放しろと言ってきたんです。それは、聖女を監禁していることを知っているのですか?」
「そういえば・・・・・・聖女の事を知っているのはここにいる者だけだ。誰が内通者だ?」
「「「「「「そんな!私達がそんな事」」」」」」
教皇の言葉に、大幹部達は慌てて否定したのだった。
「「クックックックッ。相当追い詰められてきましたね」」
会議を見つめる二人の影があるのは当然だった。
11
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる