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第24話 第二至上主義論者の身体接触
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「私は一条さんとお付き合いしているとはいえ、それは“仮”なのだ。果たしてそんな私が女性と付き合った経験のある男性に分類されるのだろうか?」
二宮さんの話を聞くに連れて、私の中で不安な気持ちが沸々と湧いて出るのを感じた。
別に、今の私と一条さんの関係に不安があるわけではない。寧ろ、今の距離感は最も良いぐらいでそこに問題はない。しかし、一年後…いや既に10ヶ月後に差し迫った決断の日に、私は明確な答えが出せるのであろうか。残りたった10ヶ月である。この間に一条さんと本気でお付き合いするのか、ただの友達に戻るのかを選択せねばならない。どちらを選んでも一条さんとは今の様な関係ではいられなくなるだろう。それを踏まえた上で後腐れない決断ができるかどうか、それが私にとっての不安であった。
「どうなんだろう、二宮さん?今の一条さんと私はお付き合いしているに値するのだろうか?それとも“仮”という言葉を盾に、ただ男女の友達の延長線上にいるだけなのだろうか?」
「そ、そうね…。じゃあ一先ず、お昼ご飯を一緒に食べる以外に一条さんと何をしているのかしら?」
「一緒に登下校をしている」
「成程。それは勿論、手と手を繋いでよね?」
「手?……手か」
そう言えば、恋愛を題材にしたドラマや映画において男女が手を繋ぐシーンなどはよく見かける。だが、「手を繋ぐ」という行為だけでは特に大した要素には思えない。例えば、親子でも手を繋ぐだろうし、学校の体育の授業などで隣の人と手を繋ぐことも少なくないだろう。であるならば、男女が手を繋ぐという行為に対してどのような意味合いがあるというのだろうか。
「どうして、付き合う男女は手を繋ぐのだろう?」
「そうね。ずばり、手を繋ぐという行為より“身体接触”という点が重要なのだと思うわ!」
「身体接触?じゃあ、手ではなくてもいいと?」
「勿論よ!足でも肩でも指先でも、好きな相手に触れた瞬間にビリリとした恋の稲妻が脳を駆け巡るの!それが恋!それが好き!それこそが愛!!」
「ほう。二宮さんは恋愛についてよく勉強しているのだな」
「当たり前でしょう!恋愛っていうのは簡単に出来るものじゃないの!お互いがお互いの時間を捧げるのよ!24時間という有限かつ貴重なものを相手に捧げるってだけで、無駄には出来ないの!あぁ!でも、だからこそ…恋愛は特別なの……」
それだけを言うと二宮さんはうっとりとした表情で虚空を見つめた。そこに何が見えるのかと私も覗き込んで見たが、見えるのは6月の曇った空ばかりでまだまだ私には恋愛の真髄は見えそうになかった。
「それで?一条さんとは手を繋いだの?」
「いや、全く」
「えぇ!?……ねぇ二階堂くん、もしかして貴方は一条さんに”キープ”されているだけなんじゃない?」
二宮さんの話を聞くに連れて、私の中で不安な気持ちが沸々と湧いて出るのを感じた。
別に、今の私と一条さんの関係に不安があるわけではない。寧ろ、今の距離感は最も良いぐらいでそこに問題はない。しかし、一年後…いや既に10ヶ月後に差し迫った決断の日に、私は明確な答えが出せるのであろうか。残りたった10ヶ月である。この間に一条さんと本気でお付き合いするのか、ただの友達に戻るのかを選択せねばならない。どちらを選んでも一条さんとは今の様な関係ではいられなくなるだろう。それを踏まえた上で後腐れない決断ができるかどうか、それが私にとっての不安であった。
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「手?……手か」
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「どうして、付き合う男女は手を繋ぐのだろう?」
「そうね。ずばり、手を繋ぐという行為より“身体接触”という点が重要なのだと思うわ!」
「身体接触?じゃあ、手ではなくてもいいと?」
「勿論よ!足でも肩でも指先でも、好きな相手に触れた瞬間にビリリとした恋の稲妻が脳を駆け巡るの!それが恋!それが好き!それこそが愛!!」
「ほう。二宮さんは恋愛についてよく勉強しているのだな」
「当たり前でしょう!恋愛っていうのは簡単に出来るものじゃないの!お互いがお互いの時間を捧げるのよ!24時間という有限かつ貴重なものを相手に捧げるってだけで、無駄には出来ないの!あぁ!でも、だからこそ…恋愛は特別なの……」
それだけを言うと二宮さんはうっとりとした表情で虚空を見つめた。そこに何が見えるのかと私も覗き込んで見たが、見えるのは6月の曇った空ばかりでまだまだ私には恋愛の真髄は見えそうになかった。
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