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18(スピカ視点)
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私は扉を睨みつけ、怒りに震えた。
なぜエイクズは婚約者であり、半年後には婚姻をひかえているユミリア嬢の部屋に侵入し、寝室で知らぬ女と事に及んでいるのだろうか。
なぜ浮気をしている!婚約をしていない平民だとしても許されぬ。もちろん王侯貴族もだ。このことは近隣国共通でもあり、王族であるからこそ、清く守らねばならないものだというのに…
もしや、避妊すらもせずにことに及んでいるのではないなと震える手を握りしめ考えていたが、ふと手を握られ我にかえった。
ユミリア嬢を見ると、なんとも言えない表情で小さく首を左右に振り、小さく笑むが、その瞳には悲しみが滲んでいた。
それはそうだ。8年も婚約していた者に、婚姻の半年前に裏切られたのだから。心に負った傷は計り知れないだろう。
私はユミリア嬢にどんな顔を見せているのだろうか…
ユミリア嬢は、私から視線を外し扉の方を見た。
扉の中からは微かにまだ事に及んでいる声が聞こえてくるが…
1歩、また1歩とユミリア嬢は歩き出した。
まさか扉を開けるのか?ユミリア嬢が?
私とスーザンは慌てたが、ユミリア嬢は護衛騎士である私達に待機せよと手で指示を出す。
そしてユミリア嬢により、扉はゆっくりと開かれたのであった。
なぜエイクズは婚約者であり、半年後には婚姻をひかえているユミリア嬢の部屋に侵入し、寝室で知らぬ女と事に及んでいるのだろうか。
なぜ浮気をしている!婚約をしていない平民だとしても許されぬ。もちろん王侯貴族もだ。このことは近隣国共通でもあり、王族であるからこそ、清く守らねばならないものだというのに…
もしや、避妊すらもせずにことに及んでいるのではないなと震える手を握りしめ考えていたが、ふと手を握られ我にかえった。
ユミリア嬢を見ると、なんとも言えない表情で小さく首を左右に振り、小さく笑むが、その瞳には悲しみが滲んでいた。
それはそうだ。8年も婚約していた者に、婚姻の半年前に裏切られたのだから。心に負った傷は計り知れないだろう。
私はユミリア嬢にどんな顔を見せているのだろうか…
ユミリア嬢は、私から視線を外し扉の方を見た。
扉の中からは微かにまだ事に及んでいる声が聞こえてくるが…
1歩、また1歩とユミリア嬢は歩き出した。
まさか扉を開けるのか?ユミリア嬢が?
私とスーザンは慌てたが、ユミリア嬢は護衛騎士である私達に待機せよと手で指示を出す。
そしてユミリア嬢により、扉はゆっくりと開かれたのであった。
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