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突然の告白にとても驚きました
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「美麗、俺はお前を好いている」
頬に触れていた、私がよそ見をしないようにほんのりと固定されていた手が離れていく。
私が固まったまま何も言えずにいると、アレクはさらに言葉を続けた。
「ずっと昔から好きだったんだ。初めて会ったあの日から。自身の膨大すぎる魔力を制御できず、死にゆくしか無かった俺を、救ってくれた女神」
頬から離れたアレクの手が、私の手を握り、口元へと運ぶと、ちゅっ、という音を立てて口づけを落とす。
懇願するかの様な眼差しで見つめられて、うん。私の思考回路はショート寸前だ。いやもうぶっ壊れたかもしれない。
そんな私の心中を知ってか知らずか、アレクはさらに畳み掛ける。
「美麗、愛している。どうか俺の妃となってはくれないか?」
きさ…き?きさき?妃…?妃!それって結婚してくれってことなのか?
「ちょっ待った!ちょっとタイム!」
「どうした美麗?」
どうしたじゃないよ!! 何だこの展開!? さっきまで恋愛映画とか異世界の性事情の会話してただけなのに。
いきなり愛の告白されるってどういう事だよ! しかも、アレクが私のことを好きだって? ありえない。絶対ありえない。
「うん。これは夢だな。そうだ夢に違いない。よし寝よう。私って相当たまってるんだな」
手は軽く握られていただけだから、すぐに振りほどけたし。私はベッドに寝転がることにした。
せっかく夢に出てきてくれたんだ。ちょっと狭いかもしれないけどアレクと一緒に寝るか。夢だから望んでいないことはされないだろうし。
ああ、毛布の中は暖かいなー。いい感じに眠くなってきた。
「おい!勝手に話を終わらせるな。俺は…」
「アレク…眠いから話の続きは起きてから聞くよ。せまいけどアレクも一緒に寝よ……」
そう言って目を閉じた私は夢の中へと旅立った。
頬に触れていた、私がよそ見をしないようにほんのりと固定されていた手が離れていく。
私が固まったまま何も言えずにいると、アレクはさらに言葉を続けた。
「ずっと昔から好きだったんだ。初めて会ったあの日から。自身の膨大すぎる魔力を制御できず、死にゆくしか無かった俺を、救ってくれた女神」
頬から離れたアレクの手が、私の手を握り、口元へと運ぶと、ちゅっ、という音を立てて口づけを落とす。
懇願するかの様な眼差しで見つめられて、うん。私の思考回路はショート寸前だ。いやもうぶっ壊れたかもしれない。
そんな私の心中を知ってか知らずか、アレクはさらに畳み掛ける。
「美麗、愛している。どうか俺の妃となってはくれないか?」
きさ…き?きさき?妃…?妃!それって結婚してくれってことなのか?
「ちょっ待った!ちょっとタイム!」
「どうした美麗?」
どうしたじゃないよ!! 何だこの展開!? さっきまで恋愛映画とか異世界の性事情の会話してただけなのに。
いきなり愛の告白されるってどういう事だよ! しかも、アレクが私のことを好きだって? ありえない。絶対ありえない。
「うん。これは夢だな。そうだ夢に違いない。よし寝よう。私って相当たまってるんだな」
手は軽く握られていただけだから、すぐに振りほどけたし。私はベッドに寝転がることにした。
せっかく夢に出てきてくれたんだ。ちょっと狭いかもしれないけどアレクと一緒に寝るか。夢だから望んでいないことはされないだろうし。
ああ、毛布の中は暖かいなー。いい感じに眠くなってきた。
「おい!勝手に話を終わらせるな。俺は…」
「アレク…眠いから話の続きは起きてから聞くよ。せまいけどアレクも一緒に寝よ……」
そう言って目を閉じた私は夢の中へと旅立った。
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