13 / 48
第4章 寄せ集めのチーム
13 ダンスレッスン
しおりを挟む
午後からのレッスンは各々のチーム、別のスタジオで行うことになった。
それぞれのチームに一人ずつ、担当の振付師がつくことになる。
純嶺たちのチームの担当するのはルイだ。
ルイは簡単に自己紹介を終えると、すぐにストレッチを始める。
「全員、音を聞くのも初めてだと思うけど、一番のサビ終わりまで一度通しで踊るから覚えられそうなら覚えろよ」
「え……」
「いきなり踊んの?」
ルイの要望に、メンバー内でざわめきが起こった。
こういう教え方をする振付師は一定数いる。純嶺にしてみれば特に珍しいことでもなんでもなかったが、経験のないものからすれば驚くことだったようだ。
そんなメンバーの動揺はお構いなしに音が流れ始める。
――結構、テンポが速いな。振りはそんなに難しくなさそうだが。
男性ボーカルの仮歌が入ったその曲は、かなりアップテンポな楽曲だった。
ルイは足技が好きなのか、その曲に多様な種類のステップを織り交ぜた振付を合わせている。一見トリッキーで難しそうな振付だが、規則性があるので覚えてしまえばそんなに難易度は高くない。
そのステップに、歌詞に合わせた上半身の動きが加わる。
こちらもさほど難しい動きではなかったが、なにぶん動きの変化が早い。
初見は目で追うだけで精一杯だ。
――今のところは、揃ったらカッコいいだろうな。
そう思わせる、決めのポイントもいくつかあった。
逆に少しでもずれると一気にダサい仕上がりになるので、その辺りは細かい調整が必要になるだろう。
そんなことを考えているうちに、曲の一番が終わる。
ルイが音楽を止めた。
「こんな感じだな」
一度見ただけで、振りは大体頭に入った。
昔からコウと振付を覚える早さを競ってばかりいたおかげか、純嶺は振付を覚えるのがかなり得意だ。
実際に踊ってみないことにはどこまで再現できるかわからなかったが、軽く流すだけならほぼ問題ないだろう。純嶺は頭の中でカウントを取りながら、今見たばかりのルイの動きを真似るように身体を動かしてみる。
「純嶺、結構動けそう? 細かい説明する前に一回、一緒に流してみっか。誰か他にやるやついるなら、混ざっていいぞ」
ルイのその誘いに反応し純嶺の隣に並んだのは、真栄倉だけだった。
他のメンバーはまだ振りをまったく覚えられていないのか、不安そうにこちらを見ているだけだ。
「わ、二人とも……すご」
踊り始めてすぐ、後ろから感嘆の声が聞こえた。
だが今はそれより、踊ることに集中だ。
まだ身体を慣らす程度の動きしかできないが、リズムと振りを捉えることはできている。
――動きやすいな。
振り自体の難易度がそこまで高くないというもあるが、実際に踊ってみると繋ぎに無理が出ないように設計されているのがわかる。いい振付だった。
ルイは腕のいい振付師なのだろう。
自分も技術で劣っているとは思わないが、見栄えと動きやすさのバランスがここまでうまく取れた振付を作れるかと聞かれれば『難しい』と答えるかもしれない。
そもそも、コウがリーダーを務めるcra+voのメンバーは、自分たちの動きやすさなんてものは求めていなかった。
彼らは全員、自分のパフォーマンスに余念がない。
常に「もっといいもの」「誰もが驚く面白いもの」を極めようとしている彼らに、楽に動ける振付なんて提案しようものなら大量のリテイクを食らうのは間違いない。
高難易度の振付を、まるで簡単なもののように踊りこなす――それが彼らcra+voの魅力でもあった。
――この振りなら、アレンジを入れても面白いだろうな。
踊りながらそんなことを考える余裕もある。
でも今はルイの振りになるべく忠実に踊るよう心がけた。
「純嶺はほぼいけてんな。桜聖も一回で結構掴んでるじゃないか」
先ほど見せてもらったところまで踊り終える。
パンパンと拍手をしながら、ルイが純嶺たちに声を掛けた。
――桜聖……そういえば、真栄倉はそんな名前だったか。
しかし、ルイに褒められたというのに真栄倉は浮かない表情だ。
拗ねたように唇を尖らせ俯いている。
「んじゃ、次はカウント取りながら一個一個動き確認してくから、他のやつらもぼやっとしてないでついてこいよ」
「え、あ……」
「いきなり完璧に踊る必要はない。身体を動かしたほうが振りが入りやすい場合もあるからな」
「そうだな。まずは動きの流れを覚えろ」
まだ動くことを躊躇っているメンバーに純嶺が声を掛けると、その助言にルイが乗っかった。
自分のやり方に口を出すなと言われるかと思ったが問題なかったようだ。逆に、純嶺を面白いものを見るかのような目つきで見つめている。
「さすがは――ってことか」
「?」
ルイの呟きはよく聞こえなかった。
すぐにレッスンが始まってしまったので、聞き返すこともできない。
そこからルイのカウントに合わせて、少しずつ振りを覚えるレッスンが始まった。細かいポイントも確認しながら何度も同じ振りを踊り、身体に馴染ませていく。
回数を追うごとに、他のメンバーも少しずつ動きに慣れてきたようだった。
だがその中に二人、全くついてこられていない者がいる。
歌手志望の叶衣と、モデルのルーネだ。
「まあ、大体よさそうだな。じゃあ、一回通しで流すか」
全体を見ているルイが、それに気づいていないなんてことはないだろう。
それでも特別扱いはしないスタンスなのか、あっさりとそう言い放って次に進もうとする。
ダンス初心者の二人の目は完全に泳いでしまっていた。
――声を掛けるべきか?
自分が講師という立場ならば、すぐにそうしただろう――が、これはオーディションだ。
相手はライバルにもなる存在なのだから、手を差し伸べるべきではないのかもしれない。しかし、チームという立場もある。
「ほら、始めるぞ。純嶺、よそ見してんなよ」
「……わかってる」
ルイから釘を刺されてしまった。
純嶺も審査される立場だ。気を抜いていいわけがない。だがそう思っていても、やはり周り――特に二人のことが気になってしまう。
一番を全員で踊り切ったものの、やはり二人はほとんど動けていなかった。
音に追いつくことに必死になってしまったせいか、レッスン中にできていたところまでだめになってしまっている。
「いったん休憩入れるか」
ルイはそう言うと、あっさりスタジオから出ていってしまった。
メンバーだけになったスタジオ内に居心地の悪い空気が漂う。お互いが微妙な距離感で意識し合う中、最初に声を発したのは真栄倉だった。
「お前ら、やる気あんの? つか、よくそんなので、ここまで来られたよな」
その声は、一番踊れていなかった二人――叶衣とルーネに向けられていた。
真栄倉も純嶺と同じように二人のことが気になっていたらしい。
「ちょっと……やめなって」
制止の声を上げたのは、ドラだ。
真栄倉は一瞬ドラに視線を向けたが、無視して言葉を続ける。
「お前らに足引っ張られて、俺まで落ちるとか勘弁してほしいんだけど? 迷惑だってわかってねえの?」
「…………」
「揃ってだんまりとか舐めてんのかよ。真剣にやろうとしてるこっちがバカをみるとかそういうの、やってらんねえんだけど」
真栄倉にそう詰め寄られても、二人は何も言い返せない様子だった。完全に気圧されてしまっているのがわかる。
純嶺はタオルで顔の汗を拭いつつ、三人のほうへ近づいた。
「確かに、その通りだな」
「え、待って……スミレちゃんまで、そんな」
まさか純嶺が真栄倉の意見に同意するとは思っていなかったのだろう。
ドラが驚いたように声をあげる。
こちらを振り返った真栄倉本人も、なぜか驚いた表情を浮かべていた。
そんな二人の反応を無視して、純嶺は言葉を続ける。
「言い方はきついが、真栄倉の言ってることは間違ってない。この二人のダンスレベルが誰より低いのは、午前中のレッスンでわかってたことだからな」
「……それは、今から練習していけば」
「そのために一番必要なのは、本人たちのやる気だ。教える側がいくら真剣に向き合ったところで、やる気がなければうまくいくわけがない――真栄倉の言いたかったのは、そういうことなんじゃないのか?」
「…………え? 今、そんなこと言ってた?」
それぞれのチームに一人ずつ、担当の振付師がつくことになる。
純嶺たちのチームの担当するのはルイだ。
ルイは簡単に自己紹介を終えると、すぐにストレッチを始める。
「全員、音を聞くのも初めてだと思うけど、一番のサビ終わりまで一度通しで踊るから覚えられそうなら覚えろよ」
「え……」
「いきなり踊んの?」
ルイの要望に、メンバー内でざわめきが起こった。
こういう教え方をする振付師は一定数いる。純嶺にしてみれば特に珍しいことでもなんでもなかったが、経験のないものからすれば驚くことだったようだ。
そんなメンバーの動揺はお構いなしに音が流れ始める。
――結構、テンポが速いな。振りはそんなに難しくなさそうだが。
男性ボーカルの仮歌が入ったその曲は、かなりアップテンポな楽曲だった。
ルイは足技が好きなのか、その曲に多様な種類のステップを織り交ぜた振付を合わせている。一見トリッキーで難しそうな振付だが、規則性があるので覚えてしまえばそんなに難易度は高くない。
そのステップに、歌詞に合わせた上半身の動きが加わる。
こちらもさほど難しい動きではなかったが、なにぶん動きの変化が早い。
初見は目で追うだけで精一杯だ。
――今のところは、揃ったらカッコいいだろうな。
そう思わせる、決めのポイントもいくつかあった。
逆に少しでもずれると一気にダサい仕上がりになるので、その辺りは細かい調整が必要になるだろう。
そんなことを考えているうちに、曲の一番が終わる。
ルイが音楽を止めた。
「こんな感じだな」
一度見ただけで、振りは大体頭に入った。
昔からコウと振付を覚える早さを競ってばかりいたおかげか、純嶺は振付を覚えるのがかなり得意だ。
実際に踊ってみないことにはどこまで再現できるかわからなかったが、軽く流すだけならほぼ問題ないだろう。純嶺は頭の中でカウントを取りながら、今見たばかりのルイの動きを真似るように身体を動かしてみる。
「純嶺、結構動けそう? 細かい説明する前に一回、一緒に流してみっか。誰か他にやるやついるなら、混ざっていいぞ」
ルイのその誘いに反応し純嶺の隣に並んだのは、真栄倉だけだった。
他のメンバーはまだ振りをまったく覚えられていないのか、不安そうにこちらを見ているだけだ。
「わ、二人とも……すご」
踊り始めてすぐ、後ろから感嘆の声が聞こえた。
だが今はそれより、踊ることに集中だ。
まだ身体を慣らす程度の動きしかできないが、リズムと振りを捉えることはできている。
――動きやすいな。
振り自体の難易度がそこまで高くないというもあるが、実際に踊ってみると繋ぎに無理が出ないように設計されているのがわかる。いい振付だった。
ルイは腕のいい振付師なのだろう。
自分も技術で劣っているとは思わないが、見栄えと動きやすさのバランスがここまでうまく取れた振付を作れるかと聞かれれば『難しい』と答えるかもしれない。
そもそも、コウがリーダーを務めるcra+voのメンバーは、自分たちの動きやすさなんてものは求めていなかった。
彼らは全員、自分のパフォーマンスに余念がない。
常に「もっといいもの」「誰もが驚く面白いもの」を極めようとしている彼らに、楽に動ける振付なんて提案しようものなら大量のリテイクを食らうのは間違いない。
高難易度の振付を、まるで簡単なもののように踊りこなす――それが彼らcra+voの魅力でもあった。
――この振りなら、アレンジを入れても面白いだろうな。
踊りながらそんなことを考える余裕もある。
でも今はルイの振りになるべく忠実に踊るよう心がけた。
「純嶺はほぼいけてんな。桜聖も一回で結構掴んでるじゃないか」
先ほど見せてもらったところまで踊り終える。
パンパンと拍手をしながら、ルイが純嶺たちに声を掛けた。
――桜聖……そういえば、真栄倉はそんな名前だったか。
しかし、ルイに褒められたというのに真栄倉は浮かない表情だ。
拗ねたように唇を尖らせ俯いている。
「んじゃ、次はカウント取りながら一個一個動き確認してくから、他のやつらもぼやっとしてないでついてこいよ」
「え、あ……」
「いきなり完璧に踊る必要はない。身体を動かしたほうが振りが入りやすい場合もあるからな」
「そうだな。まずは動きの流れを覚えろ」
まだ動くことを躊躇っているメンバーに純嶺が声を掛けると、その助言にルイが乗っかった。
自分のやり方に口を出すなと言われるかと思ったが問題なかったようだ。逆に、純嶺を面白いものを見るかのような目つきで見つめている。
「さすがは――ってことか」
「?」
ルイの呟きはよく聞こえなかった。
すぐにレッスンが始まってしまったので、聞き返すこともできない。
そこからルイのカウントに合わせて、少しずつ振りを覚えるレッスンが始まった。細かいポイントも確認しながら何度も同じ振りを踊り、身体に馴染ませていく。
回数を追うごとに、他のメンバーも少しずつ動きに慣れてきたようだった。
だがその中に二人、全くついてこられていない者がいる。
歌手志望の叶衣と、モデルのルーネだ。
「まあ、大体よさそうだな。じゃあ、一回通しで流すか」
全体を見ているルイが、それに気づいていないなんてことはないだろう。
それでも特別扱いはしないスタンスなのか、あっさりとそう言い放って次に進もうとする。
ダンス初心者の二人の目は完全に泳いでしまっていた。
――声を掛けるべきか?
自分が講師という立場ならば、すぐにそうしただろう――が、これはオーディションだ。
相手はライバルにもなる存在なのだから、手を差し伸べるべきではないのかもしれない。しかし、チームという立場もある。
「ほら、始めるぞ。純嶺、よそ見してんなよ」
「……わかってる」
ルイから釘を刺されてしまった。
純嶺も審査される立場だ。気を抜いていいわけがない。だがそう思っていても、やはり周り――特に二人のことが気になってしまう。
一番を全員で踊り切ったものの、やはり二人はほとんど動けていなかった。
音に追いつくことに必死になってしまったせいか、レッスン中にできていたところまでだめになってしまっている。
「いったん休憩入れるか」
ルイはそう言うと、あっさりスタジオから出ていってしまった。
メンバーだけになったスタジオ内に居心地の悪い空気が漂う。お互いが微妙な距離感で意識し合う中、最初に声を発したのは真栄倉だった。
「お前ら、やる気あんの? つか、よくそんなので、ここまで来られたよな」
その声は、一番踊れていなかった二人――叶衣とルーネに向けられていた。
真栄倉も純嶺と同じように二人のことが気になっていたらしい。
「ちょっと……やめなって」
制止の声を上げたのは、ドラだ。
真栄倉は一瞬ドラに視線を向けたが、無視して言葉を続ける。
「お前らに足引っ張られて、俺まで落ちるとか勘弁してほしいんだけど? 迷惑だってわかってねえの?」
「…………」
「揃ってだんまりとか舐めてんのかよ。真剣にやろうとしてるこっちがバカをみるとかそういうの、やってらんねえんだけど」
真栄倉にそう詰め寄られても、二人は何も言い返せない様子だった。完全に気圧されてしまっているのがわかる。
純嶺はタオルで顔の汗を拭いつつ、三人のほうへ近づいた。
「確かに、その通りだな」
「え、待って……スミレちゃんまで、そんな」
まさか純嶺が真栄倉の意見に同意するとは思っていなかったのだろう。
ドラが驚いたように声をあげる。
こちらを振り返った真栄倉本人も、なぜか驚いた表情を浮かべていた。
そんな二人の反応を無視して、純嶺は言葉を続ける。
「言い方はきついが、真栄倉の言ってることは間違ってない。この二人のダンスレベルが誰より低いのは、午前中のレッスンでわかってたことだからな」
「……それは、今から練習していけば」
「そのために一番必要なのは、本人たちのやる気だ。教える側がいくら真剣に向き合ったところで、やる気がなければうまくいくわけがない――真栄倉の言いたかったのは、そういうことなんじゃないのか?」
「…………え? 今、そんなこと言ってた?」
81
あなたにおすすめの小説
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
隠れSubは大好きなDomに跪きたい
みー
BL
ある日ハイランクDomの榊千鶴に告白してきたのは、Subを怖がらせているという噂のあの子でー。
更新がずいぶん遅れてしまいました。全話加筆修正いたしましたので、また読んでいただけると嬉しいです。
不器用な僕とご主人様の約束
いち
BL
敬語のクラブオーナー×年下のやんちゃっ子。遊んでばかりいるSubの雪はある日ナイトクラブでDomの華藍を知ります。ちょっと暑くなってくる前に出会った二人の短編です。
🍸カンパリオレンジのカクテル言葉は初恋だそうです。素敵ですね。
※pixivにも同様の作品を掲載しています
世界で一番優しいKNEELをあなたに
珈琲きの子
BL
グレアの圧力の中セーフワードも使えない状態で体を弄ばれる。初めてパートナー契約したDomから卑劣な洗礼を受け、ダイナミクス恐怖症になったSubの一希は、自分のダイナミクスを隠し、Usualとして生きていた。
Usualとして恋をして、Usualとして恋人と愛し合う。
抑制剤を服用しながらだったが、Usualである恋人の省吾と過ごす時間は何物にも代えがたいものだった。
しかし、ある日ある男から「久しぶりに会わないか」と電話がかかってくる。その男は一希の初めてのパートナーでありSubとしての喜びを教えた男だった。
※Dom/Subユニバース独自設定有り
※やんわりモブレ有り
※Usual✕Sub
※ダイナミクスの変異あり
兄さん、僕貴方にだけSubになるDomなんです!
かぎのえみずる
BL
双子の兄を持つ章吾は、大人顔負けのDomとして生まれてきたはずなのに、兄にだけはSubになってしまう性質で。
幼少期に分かって以来兄を避けていたが、二十歳を超える頃、再会し二人の歯車がまた巡る
Dom/Subユニバースボーイズラブです。
初めてDom/Subユニバース書いてみたので違和感あっても気にしないでください。
Dom/Subユニバースの用語説明なしです。
【完結】俺だけの○○ ~愛されたがりのSubの話~
Senn
BL
俺だけに命令コマンドして欲しい
俺だけに命令して欲しい
俺の全てをあげるから
俺以外を見ないで欲しい
俺だけを愛して………
Subである俺にはすぎる願いだってことなんか分かっている、
でも、、浅ましくも欲張りな俺は何度裏切られても望んでしまうんだ
俺だけを見て、俺だけを愛してくれる存在を
Subにしては独占欲強めの主人公とそんな彼をかわいいなと溺愛するスパダリの話です!
Dom/Subユニバース物ですが、知らなくても読むのに問題ないです! また、本編はピクシブ百科事典の概念を引用の元、作者独自の設定も入っております。
こんな感じなのか〜くらいの緩い雰囲気で楽しんで頂けると嬉しいです…!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる