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《幸季視点》
愛情と支配 02
しおりを挟む腰を支えていたリウの手がなくなって、そのまま崩れるようにベッドに倒れ込んだ。こぷりと後孔から白濁があふれる。谷間を伝う感覚に腰のあたりがぞくりと震えた。
もうナカには何もないはずなのに、ずっと揺さぶられ続けた余韻なのか、気持ちよさが止まらない。
ひくひくと小さく身体を揺らしながら、ゆっくりとした動作で顔を上げると、驚いた表情でこちらを見るリウと目が合った。
「どうか、した……?」
掠れた声は囁きほどにしかならなかった。
小さく咳払いをしてみたが、全く治りそうもない。
「いや、意識があるとは思ってなかったから……起きられる?」
「ん……」
返事はしたものの、動けそうになかった。
まず腰に力が入らない。下半身全体の感覚がおかしい。
「ごめん……無理そう」
「ううん、大丈夫だよ。無茶なことたくさんさせたもんね。そのまま、横になってて」
こちらを見つめるリウの目にGlareの気配はもうない。ただ優しいだけのリウだ。
リウは幸季のことを気遣うように見つめていた。そして、優しい手つきで幸季の頭を撫でてくれた。触れた場所から感じる体温に、心が満たされていく。
しばらくすると、リウは幸季を置いて部屋を出て行ってしまった。訪れた静寂と疲労感にふわりと意識が遠のいていく。
どうやら、少し眠ってしまっていたらしい。
小さな物音に意識を取り戻すと、お湯の入った洗面器とタオルを持って、リウが部屋に戻ってきたところだった。
リウはシャワーを浴びてきたらしく、新しいTシャツとスウェットを身につけている。
「ごめん、僕も自分でシャワーに」
「無理しなくていいよ。俺に身体を拭かせて」
「……うん」
ベッドの縁に腰掛けたリウが、寝転がったままの幸季の身体を丁寧な手つきで拭いてくれる。
優しく見つめられる視線に少し恥ずかしくなって、幸季はそっと目を逸らした。
――プレイの後に、こんなに優しくされるなんて。
前のパートナーはアフターケアといっても、ただ言葉で褒めてくれるだけだった。
こんな風に優しくしてくれたことは一度もない。
鞭で打たれて気を失った後でさえも、自分で用意した抗生物質を飲み、手当てをしていたというのに。
――やっぱり、リウは彼と違う。
幸季は前のパートナー以外のDomをほとんど知らない。彼と出会う前に数人、軽いプレイをしたことはあったが深い関係を築いたのは彼だけだ。
いや、それすら驚くほどに浅かったのだと気づいたけれど。
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