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round❷(ラーツ視点)
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コンコン…
「殿下、シュテルです。入ってもよろしいでしょうか。」
執務室の扉の向こうで入室の許可を求めてきたのは、私の側近である、シュテル・サンオウエン侯爵令息だ。中々頭の切れる男で、最も信頼している人物でもある。
「あぁ、入れ。」
「失礼致します。殿下、先日はディオネイア様と庭園で成人のお祝いをなさったとお聞きしましたが…。」
相変わらず耳の早いオトコだ。他のものたちに口止めをしたはずだが、サンオウエン侯爵家の情報収集能力には勝てないなと思いつつ顔には出さなかった。
「それがどうした。庭園で愛する婚約者とお茶ぐらいいいだろう。お前にとやかく言われる筋合いはないぞ。第一、陛下にも許可を貰っている。」
せっかくディオネから一緒に住む確約を得て、機嫌が良かったのに、邪魔をする気かと苛立ちを込めて言った。
「いえ、そうではなく…。」
シュテルは、何かを言いたそうな表情をしていた。
「なんだ?違うなら何の用だ。」
全く訳がわからない。
「相変わらず、ディオネイア様のことになると途端に視野が狭くなりますね。その他は完璧なのに…。」
ボソッと言っていたが、もちろん私には聞こえている。まぁ、視野後狭くなるのは認めるが。愛するディオネのことだ。冷静になれるわけが無い。
「当たり前だろう。ディオネは、優しく、聡明で美しいんだ。誰かに狙われたり、言い寄られたりしないかいつも心配だ。そばにいないと落ち着けない。もちろん私のディオネに他のものたちの指1本触れさせる気は無いがな。」
そう、黒い笑みを浮かべて微笑むラーツにシュテルはディオネに惚れる男たちに、黙祷を捧げるしか無かった。
「ところで、結局お前は何しに来たんだ。見ての通り私は忙しい。」
「失礼しました。庭園でのことは、興味本位できいたまでです。本題ですが、殿下に頼まれていました城の用意が出来ました。それにしても、1部屋だけ、バスルーム、キッチン、寝室その他全て揃えているのは、なぜなのでしょう…。」
準備ができたことを聞いて、私の気分は高揚していた。やっと私のディオネを独り占めできる日が来たのだと。
そう。私以外、誰にも見られず、私だけを見つめてくれるそんな日を。
「ふふ…そうか、ちょうどいい。ディオネも一緒に住むと言ってくれたしな。そこで2人で生活するのだ。」
とても晴れやかな笑顔で目を向けたら、そこには、苦々しい顔をしたシュテルがいた。
「殿下…くれぐれもディオネイア様を閉じ込めることはなさらないでくださいね…。殿下以外の人をディオネイア様は、見ていませんよ…。狙おうとする命知らずもいません。」
「それは、そうに決まっているだろう。だか、閉じ込めることは、しないさ。閉じ込めることはな。ディオネが、そうすると言ったら構わないだろう?」
あぁ…早くディオネに会いたい…。早く私の手に堕ちておいで。
「殿下、シュテルです。入ってもよろしいでしょうか。」
執務室の扉の向こうで入室の許可を求めてきたのは、私の側近である、シュテル・サンオウエン侯爵令息だ。中々頭の切れる男で、最も信頼している人物でもある。
「あぁ、入れ。」
「失礼致します。殿下、先日はディオネイア様と庭園で成人のお祝いをなさったとお聞きしましたが…。」
相変わらず耳の早いオトコだ。他のものたちに口止めをしたはずだが、サンオウエン侯爵家の情報収集能力には勝てないなと思いつつ顔には出さなかった。
「それがどうした。庭園で愛する婚約者とお茶ぐらいいいだろう。お前にとやかく言われる筋合いはないぞ。第一、陛下にも許可を貰っている。」
せっかくディオネから一緒に住む確約を得て、機嫌が良かったのに、邪魔をする気かと苛立ちを込めて言った。
「いえ、そうではなく…。」
シュテルは、何かを言いたそうな表情をしていた。
「なんだ?違うなら何の用だ。」
全く訳がわからない。
「相変わらず、ディオネイア様のことになると途端に視野が狭くなりますね。その他は完璧なのに…。」
ボソッと言っていたが、もちろん私には聞こえている。まぁ、視野後狭くなるのは認めるが。愛するディオネのことだ。冷静になれるわけが無い。
「当たり前だろう。ディオネは、優しく、聡明で美しいんだ。誰かに狙われたり、言い寄られたりしないかいつも心配だ。そばにいないと落ち着けない。もちろん私のディオネに他のものたちの指1本触れさせる気は無いがな。」
そう、黒い笑みを浮かべて微笑むラーツにシュテルはディオネに惚れる男たちに、黙祷を捧げるしか無かった。
「ところで、結局お前は何しに来たんだ。見ての通り私は忙しい。」
「失礼しました。庭園でのことは、興味本位できいたまでです。本題ですが、殿下に頼まれていました城の用意が出来ました。それにしても、1部屋だけ、バスルーム、キッチン、寝室その他全て揃えているのは、なぜなのでしょう…。」
準備ができたことを聞いて、私の気分は高揚していた。やっと私のディオネを独り占めできる日が来たのだと。
そう。私以外、誰にも見られず、私だけを見つめてくれるそんな日を。
「ふふ…そうか、ちょうどいい。ディオネも一緒に住むと言ってくれたしな。そこで2人で生活するのだ。」
とても晴れやかな笑顔で目を向けたら、そこには、苦々しい顔をしたシュテルがいた。
「殿下…くれぐれもディオネイア様を閉じ込めることはなさらないでくださいね…。殿下以外の人をディオネイア様は、見ていませんよ…。狙おうとする命知らずもいません。」
「それは、そうに決まっているだろう。だか、閉じ込めることは、しないさ。閉じ込めることはな。ディオネが、そうすると言ったら構わないだろう?」
あぁ…早くディオネに会いたい…。早く私の手に堕ちておいで。
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