溺愛されすぎて監禁されそうな令嬢とその婚約者の攻防戦

ソフィア

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round❹(ディオネ視点)

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その後何ヶ月か、平和に過ごせていた。

ラーツ様と我が家自慢の庭園を訪ねたり、私の部屋で一緒にお茶をしたりとのんびりとすごしていた。
だから私は油断していたのです…。


「やぁ。ディオネ」
ガシャン
「あっ…、え、ラーツ様?どうして…。訪問の連絡はもらってませんよね?」
思わず飲んでいた紅茶のカップを落としてしまった。
同時に驚きと混乱が頭を占めた。
「うん、してないな。でも、嬉しくて思わず使いも出さずに迎えに来てしまったよ。」
満面の笑みを浮かべてラーツ様は、そう仰った。
その笑顔になぜか背筋が寒くなったが、会えたのが嬉しくて肝心なところに気づけなかった。
「まぁ!会えて嬉しいですわ。でも、家令達が驚くので、次はダメですよ!」
後ろで騎士と執事がおろおろしているのが見えたので、ラーツ様に一応注意することにした。
「それは、すまなかった。じゃあ行こうかディオネ。」
「え、どこへですの?お出かけですか?」
私はもしかしたら久しぶりの市民街へ行けるのではと思い、気分が上がっていた。
「王城にきまっているだろう?迎えに来たと言ったじゃないか。」
と、黒い笑みでラーツ様は私の腕を持ち、椅子から立ち上がらせた。まだその時私は単に王城でお茶をしたり、会話をするだけだと思い、のんきにしていた。
「そうなのですね!では、準備して参ります。」
「いや、そのままで大丈夫だよ」
「え?」
「ディオネは、いつも可愛いよ。それに私は早くディオネと王城にいきたいんだ。着替えなくても結局は同じになるから…ね。」
「もうっ!ラーツ様、そんなことないですよ。」
ん?とも思ったが、ラーツ様がここまで楽しそうな顔をしているのは珍しいので、上機嫌の理由が気になり、言う通りにすることにした。
「ですが、わかりましたわ。待たせてしまうのも申し訳ありませんし、このまま行きましょう。」
「ベラ、突然ですまないね。ディオネを連れていくよ。」
「承知致しました。お嬢様をよろしくお願いします。」

わたしはのんきだった。この時の自分を恨みたくなるほどに。
なぜ私はもっと考えなかったのか…
「ふふっ…やっとだなぁ。これで安心できる。」
馬車の中で、小さく呟いた言葉は私には聞こえなかった。

不気味な程に笑みを浮かべているラーツ様は、王城に着くまでずっと私に話しかけていた。
「ねぇディオネ。君がこの前見たいと言っていた桜がやっと咲いたんだ。一緒に見に行こう。」
「まぁ!あの栽培が難しいと言われている桜が咲いたんですの?凄いですわ!!さすがラーツ様!ぜひご一緒させてください。私、かの国で行われている"お花見"というものに憧れてましたの!!」
「ふふ、君のために咲かせたのだから当然だよ。これからいつでもみれるからね。私と一緒ならね。もちろんお花見もさ。」
「もちろんですわ。一人で見ても寂しいですもの。ラーツ様がいればもっと楽しいですわ。」
(無意識に、人を惹かれさせるような言葉選びをするディオネだからこそ、ラーツは、閉じ込めたくなるのだが、そこには気づいていないディオネだった。)
「さぁもうすぐ王城に着くよ。まずディオネのお父上に会いに行こうか。」
そういえば、父が朝から陛下に呼ばれて王城にあがっていたのをわすれていた。なぜ呼ばれたのかは分からないが、とにかくラーツ様の気遣いがありがたかった。
「ええ。そうして下さるとうれしいですわ。」

ガタン、コンコン
「殿下、到着いたしました。」
「あぁ、ご苦労。さぁディオネいこうか。」
「はい。」
ここからが本当の、ラーツ様と私の攻防戦の始まりだった。











※更新遅くなってごめんなさいm(*_ _)m
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