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第3章:仮面のオフィス・組織に飼われる恋
第28話:黒い曼荼羅の女(黒瀬 志保)
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……あら。ようやく、皆様に私のお話をする時間ができましたのね。
お初にお目にかかります。黒瀬 志保と申します。
瑛斗やあの小娘、奈月の視点ばかりでは、この物語の本当の地獄がどこにあるのか、退屈なさっていたのではないかしら?
あの子、水野 奈月を見て、私がなぜあんなに楽しそうに笑っていたのか。
皆様、不思議に思われたでしょう?
あの子は、私が若い頃にあまりにも似ている。黒瀬の看板を背負わされ、神谷征一という冷徹な男への愛に焦がれ、そして、奈落の底へ突き落とされた、あの頃の私に。
あれは、私がまだ十六歳の夏でした。財閥の邸宅で行われた、息の詰まるようなガーデンパーティー。
ガーデンパーティーなんて聞くと、皆様、華やかで楽しい催しを想像されるでしょう?
でも、私にとっては違いました。そこは、着飾った親たちが「どの家と繋がれば利益が出るか」を品定めし合う、吐き気のするような人身売買の会場。
私はその重苦しい空気から逃げ出したくて、一人、会場の端にある薔薇園へと足を踏み入れました。
月明かりに照らされた、生い茂る薔薇のアーチ。むせ返るような花の香りと、夜の湿り気。その迷宮のような小道の向こうで、私は彼に出会ったのです。
その彼こそが、神谷 征一。
彼は、大輪の白い薔薇が咲き乱れる生垣に背を預け、一人でウイスキーのグラスを傾けていました。
周囲には、彼が脱ぎ捨てたのであろう窮屈そうなタキシードの上着が無造作に放り出され、白いシャツのボタンがいくつか外されていました。
(……なんて、綺麗な人)
眩い照明の下で見るどの令息よりも、暗闇の中にいる彼の方が、ずっと鮮やかに見えました。
ウイスキーの琥珀色が月の光を反射し、彼の端正な輪郭を浮かび上がらせる。鼻先から顎先を結ぶEラインの完璧な均衡。
月光に縁取られたその横顔の美しさは、現実を忘れるほどに理想的。
数段外されたシャツのボタンから覗く鎖骨の線は、崩れた着こなしであるはずなのに、不思議と彼が持つ隠しようのない清潔感と品格を、より色濃く浮き彫りにしていました。その危うい色気に、私は抗うことさえできずに立ち尽くしていたのです。
遠くから聞こえる華やかなパーティーの旋律が、夜の風に乗って微かに届いてくる。けれど、私の耳に響いていたのは、それとは別のリズムでした。
彼は美味しそうに酒を飲むわけでもなく、ただ退屈そうに、冷めた瞳でグラスの中の氷を回していました。
カラン、と氷が鳴る。
その透き通った音は、まるでワルツの始まりを告げる合図。
私の心臓を直接叩くようなその三拍子のリズムに、私は息をすることさえ忘れ、彼という旋律に身を委ねるように立ち尽くしていました。
その時でした。彼がゆっくりと顔を上げ、影の中から私を見つけたのは。
まるで、見知らぬ異邦人にダンスを申し込まれた瞬間のように。
冷たい月の光の下、私たちの視線が重なった。私の中の黒瀬の令嬢という仮面が、音を立てて崩れ落ちていったのです。
「……こんなところで、何を汚している。お嬢様」
「汚している?」
私は思わず、彼の言葉を繰り返していました。純白のシルクのドレス。丁寧に整えられた髪。親たちが最高の商品として磨き上げた私を、この人は今、汚していると言った。
私が当惑して立ち尽くしていると、彼は鼻で笑い、影の中からゆっくりと一歩、一歩と私の方へ踏み出しました。
月の光を吸い込んだ彼の整いすぎた容姿は、さらに磨き上げられ……その輪郭は、彼の内側から放たれるオーラだと錯覚するほど、神々しく、黄金色に輝いて見えました。
(ああ、なんて幻想的な……)
それは、地獄へ誘う光だとも知らずに。
「そうだ。一度ついた汚れは、一生落ちないぞ」
短く、突き放すような言葉だけれど、さっさとこの場を立ち去れとでも言うように、私から視線を外して再びグラスを傾けました。
でも、私は動けなかった。
冷たい言葉とは裏腹に、彼の瞳にある熱い何かに、私は強く惹きつけられてしまったのです。
(大人の魅力というのかしら)
私を捉えて離さなかったあの鋭い眼差しが、一瞬で塗り替えてしまった。誰からもお嬢様としてしか扱われてこなかった私を、彼は一言で女として引きずり出したのです。
(……この人なら)
私はその時、生まれて初めて、この人の色に染まってしまいたいと、背徳的な悦びに震えたのです。
「……落ちなくてもいいのです。私、お嬢様でいるのに飽きていたところですから」
精一杯の背伸びをして答えた私に、彼は初めて面白そうに片眉を上げました。それから私たちは、薔薇の香りに包まれながら、夜が更けるのも忘れて言葉を交わしました。
神谷という家の息苦しさ、黒瀬という看板の重さ……。三十二歳を過ぎたばかりの彼と、十六歳の私。年齢差さえ、私たちの間では特別な意味を持つ絆のように感じられました。
それからは、狂おしいほどの恋の季節。
高校の校門で彼を待つ時間だけが、私が私でいられる瞬間。
そして、二人で夜の海へ車を飛ばし、財閥の令嬢という仮面を脱ぎ捨てて、征一の熱い体温だけを信じていた。瞬く間に恋に落ち、神谷と黒瀬の未来を誓い合った。
……十八歳で卒業してすぐ、彼と一つになれると信じて疑わなかった。だからこそ、神谷家への縁談が決まったと聞いた時、私は天にも昇る心地だった。
(ようやく、征一さんと一つになれる)
けれど、運命は……いいえ、神谷の老いぼれたちが用意したシナリオは、残酷でした。
私の結婚相手として記されていたのは、征一ではなく、彼の兄の名。
さらなる地獄は、神谷家兄弟のダブル結婚式という形でもたらされた。同じ式場、同じ時間。純白のドレスを纏った私の隣には、愛してもいない男。そして、そのすぐ傍らで……私が命よりも愛した征一は、別の女、冴子と、誓いのキスを交わしていた。
(……あの時の、引き裂かれるような拍手の音を、私は一生忘れない)
幸せを掴んだ冴子と、抜け殻のような私。
私はその日、純粋だった志保を殺し、蛇のような女になると誓った。
私が手に入れられなかった征一の愛を、今、その息子である瑛斗が、あの平凡な娘に注いでいる。それが、どれほど私の自尊心を逆なでするか、お分かりになるかしら?
だからこそ、あの子が欲しいのです。
神谷の家系図を、私の血で塗り替える。いえ、塗り替えるのではなく元に戻すのです。
神谷の家系図を、私の血で元に戻すのです。
彼が愛した冴子との息子・瑛斗を破滅させ、私の息子・蓮をその頂点に据える。それこそが、私があの日に誓った復讐のフィナーレ。
私としたことが、大事なことを忘れていました。
蓮が描いたシナリオは、確かに完璧でした。
あの子、奈月を熱で弱らせ、瑛斗の部屋から連れ出す。一瞬でも孤独、怒りを感じた瑛斗のもとへ、いいえ、彼らのもとへ私が現れ、その心を揺さぶる。絶望の淵へ追い込むための駒として、私のシナリオも、これで完結したかに見えました。
(でもね……最後の一筆を入れるのは、この私だけ)
監視カメラ越しに世界を覗いているだけの息子には、まだ教えてあげません。
私がなぜ、あんな泥棒猫の娘にこれほど執着するのか。それは、あの子が瑛斗の弱点だからというだけではない。
あの子は、私がかつて手に入れられなかった征一の純粋な愛を、その息子である瑛斗から今も、なお注がれている。それが、たまらなくしゃくに障る。そして、たまらなく愛おしい。
さあ、まずは征一さん。貴方から始めて差し上げますわ。
明日は、一月九日。
私たちが運命の出会いを果たした、あの日。
世間ではとんちの日だそうですけれど、私も……とびきりとんちの効いた最高のプレゼントを携えて、貴方の前に現れて差し上げますわ。
私をあの冷たい海へ突き落としたこと、骨の髄まで後悔させて差し上げます。
(つづく)
お初にお目にかかります。黒瀬 志保と申します。
瑛斗やあの小娘、奈月の視点ばかりでは、この物語の本当の地獄がどこにあるのか、退屈なさっていたのではないかしら?
あの子、水野 奈月を見て、私がなぜあんなに楽しそうに笑っていたのか。
皆様、不思議に思われたでしょう?
あの子は、私が若い頃にあまりにも似ている。黒瀬の看板を背負わされ、神谷征一という冷徹な男への愛に焦がれ、そして、奈落の底へ突き落とされた、あの頃の私に。
あれは、私がまだ十六歳の夏でした。財閥の邸宅で行われた、息の詰まるようなガーデンパーティー。
ガーデンパーティーなんて聞くと、皆様、華やかで楽しい催しを想像されるでしょう?
でも、私にとっては違いました。そこは、着飾った親たちが「どの家と繋がれば利益が出るか」を品定めし合う、吐き気のするような人身売買の会場。
私はその重苦しい空気から逃げ出したくて、一人、会場の端にある薔薇園へと足を踏み入れました。
月明かりに照らされた、生い茂る薔薇のアーチ。むせ返るような花の香りと、夜の湿り気。その迷宮のような小道の向こうで、私は彼に出会ったのです。
その彼こそが、神谷 征一。
彼は、大輪の白い薔薇が咲き乱れる生垣に背を預け、一人でウイスキーのグラスを傾けていました。
周囲には、彼が脱ぎ捨てたのであろう窮屈そうなタキシードの上着が無造作に放り出され、白いシャツのボタンがいくつか外されていました。
(……なんて、綺麗な人)
眩い照明の下で見るどの令息よりも、暗闇の中にいる彼の方が、ずっと鮮やかに見えました。
ウイスキーの琥珀色が月の光を反射し、彼の端正な輪郭を浮かび上がらせる。鼻先から顎先を結ぶEラインの完璧な均衡。
月光に縁取られたその横顔の美しさは、現実を忘れるほどに理想的。
数段外されたシャツのボタンから覗く鎖骨の線は、崩れた着こなしであるはずなのに、不思議と彼が持つ隠しようのない清潔感と品格を、より色濃く浮き彫りにしていました。その危うい色気に、私は抗うことさえできずに立ち尽くしていたのです。
遠くから聞こえる華やかなパーティーの旋律が、夜の風に乗って微かに届いてくる。けれど、私の耳に響いていたのは、それとは別のリズムでした。
彼は美味しそうに酒を飲むわけでもなく、ただ退屈そうに、冷めた瞳でグラスの中の氷を回していました。
カラン、と氷が鳴る。
その透き通った音は、まるでワルツの始まりを告げる合図。
私の心臓を直接叩くようなその三拍子のリズムに、私は息をすることさえ忘れ、彼という旋律に身を委ねるように立ち尽くしていました。
その時でした。彼がゆっくりと顔を上げ、影の中から私を見つけたのは。
まるで、見知らぬ異邦人にダンスを申し込まれた瞬間のように。
冷たい月の光の下、私たちの視線が重なった。私の中の黒瀬の令嬢という仮面が、音を立てて崩れ落ちていったのです。
「……こんなところで、何を汚している。お嬢様」
「汚している?」
私は思わず、彼の言葉を繰り返していました。純白のシルクのドレス。丁寧に整えられた髪。親たちが最高の商品として磨き上げた私を、この人は今、汚していると言った。
私が当惑して立ち尽くしていると、彼は鼻で笑い、影の中からゆっくりと一歩、一歩と私の方へ踏み出しました。
月の光を吸い込んだ彼の整いすぎた容姿は、さらに磨き上げられ……その輪郭は、彼の内側から放たれるオーラだと錯覚するほど、神々しく、黄金色に輝いて見えました。
(ああ、なんて幻想的な……)
それは、地獄へ誘う光だとも知らずに。
「そうだ。一度ついた汚れは、一生落ちないぞ」
短く、突き放すような言葉だけれど、さっさとこの場を立ち去れとでも言うように、私から視線を外して再びグラスを傾けました。
でも、私は動けなかった。
冷たい言葉とは裏腹に、彼の瞳にある熱い何かに、私は強く惹きつけられてしまったのです。
(大人の魅力というのかしら)
私を捉えて離さなかったあの鋭い眼差しが、一瞬で塗り替えてしまった。誰からもお嬢様としてしか扱われてこなかった私を、彼は一言で女として引きずり出したのです。
(……この人なら)
私はその時、生まれて初めて、この人の色に染まってしまいたいと、背徳的な悦びに震えたのです。
「……落ちなくてもいいのです。私、お嬢様でいるのに飽きていたところですから」
精一杯の背伸びをして答えた私に、彼は初めて面白そうに片眉を上げました。それから私たちは、薔薇の香りに包まれながら、夜が更けるのも忘れて言葉を交わしました。
神谷という家の息苦しさ、黒瀬という看板の重さ……。三十二歳を過ぎたばかりの彼と、十六歳の私。年齢差さえ、私たちの間では特別な意味を持つ絆のように感じられました。
それからは、狂おしいほどの恋の季節。
高校の校門で彼を待つ時間だけが、私が私でいられる瞬間。
そして、二人で夜の海へ車を飛ばし、財閥の令嬢という仮面を脱ぎ捨てて、征一の熱い体温だけを信じていた。瞬く間に恋に落ち、神谷と黒瀬の未来を誓い合った。
……十八歳で卒業してすぐ、彼と一つになれると信じて疑わなかった。だからこそ、神谷家への縁談が決まったと聞いた時、私は天にも昇る心地だった。
(ようやく、征一さんと一つになれる)
けれど、運命は……いいえ、神谷の老いぼれたちが用意したシナリオは、残酷でした。
私の結婚相手として記されていたのは、征一ではなく、彼の兄の名。
さらなる地獄は、神谷家兄弟のダブル結婚式という形でもたらされた。同じ式場、同じ時間。純白のドレスを纏った私の隣には、愛してもいない男。そして、そのすぐ傍らで……私が命よりも愛した征一は、別の女、冴子と、誓いのキスを交わしていた。
(……あの時の、引き裂かれるような拍手の音を、私は一生忘れない)
幸せを掴んだ冴子と、抜け殻のような私。
私はその日、純粋だった志保を殺し、蛇のような女になると誓った。
私が手に入れられなかった征一の愛を、今、その息子である瑛斗が、あの平凡な娘に注いでいる。それが、どれほど私の自尊心を逆なでするか、お分かりになるかしら?
だからこそ、あの子が欲しいのです。
神谷の家系図を、私の血で塗り替える。いえ、塗り替えるのではなく元に戻すのです。
神谷の家系図を、私の血で元に戻すのです。
彼が愛した冴子との息子・瑛斗を破滅させ、私の息子・蓮をその頂点に据える。それこそが、私があの日に誓った復讐のフィナーレ。
私としたことが、大事なことを忘れていました。
蓮が描いたシナリオは、確かに完璧でした。
あの子、奈月を熱で弱らせ、瑛斗の部屋から連れ出す。一瞬でも孤独、怒りを感じた瑛斗のもとへ、いいえ、彼らのもとへ私が現れ、その心を揺さぶる。絶望の淵へ追い込むための駒として、私のシナリオも、これで完結したかに見えました。
(でもね……最後の一筆を入れるのは、この私だけ)
監視カメラ越しに世界を覗いているだけの息子には、まだ教えてあげません。
私がなぜ、あんな泥棒猫の娘にこれほど執着するのか。それは、あの子が瑛斗の弱点だからというだけではない。
あの子は、私がかつて手に入れられなかった征一の純粋な愛を、その息子である瑛斗から今も、なお注がれている。それが、たまらなくしゃくに障る。そして、たまらなく愛おしい。
さあ、まずは征一さん。貴方から始めて差し上げますわ。
明日は、一月九日。
私たちが運命の出会いを果たした、あの日。
世間ではとんちの日だそうですけれど、私も……とびきりとんちの効いた最高のプレゼントを携えて、貴方の前に現れて差し上げますわ。
私をあの冷たい海へ突き落としたこと、骨の髄まで後悔させて差し上げます。
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