22 / 23
22
しおりを挟む
メナスは言い知れぬやるせなさに、ただただ唇を噛み締めるしか出来ない。声をかけようとも、目の前の今にも消え入りそうな小さな背中に対し、何を言えばいいのか皆目見当がつかない。ただ、押し黙るしかない。
「……ディアナよ……妙な考えはするな。今、人を呼んできてやるから暫し待て」
彼はやっとそれだけ声をかけると、その場で竜に変化し、勢い良く飛び立った。
トエイは頭の隅の方で返事をし、虚ろな瞳で、ヘリオスを見つめていた。
風に揺れた髪が唇に張りつこうとも、ただヘリオスを見つめていた。
「ヘリオス……」
やがて、トエイはヘリオスの背中に自身を横たわらせ、頬をすり寄せた。
もう、二度と動くことのない、救うことも出来ない彼の背中に顔を埋め、彼女は何を思っただろうか。
指に光る指輪の温もりだけを感じながら、彼女は静かに瞳を閉じた。
「一緒に、水に還ろう。ヘリオス」
メナスが人を連れて戻った時、そこには赤い波紋が広がるばかりだった。
二人の姿は、どこにも無かった。
* * *
こんなことになるなら、早くあいつをユリオプスに連れていきゃ良かった。
こんなとこになるなら、あいつと同じ立場で国を支えてやりゃ良かった。
――こんなことに、なるなら。
天覧試合、五人抜き。
その名誉とともに凱旋したアインが目にしたのは、変わり果てた母国の姿だった。
城から眺める光景も、その中にいる人々も。
砂漠だった場所には薄い水のヴェールが敷かれ、歩くと靴に水が染みる。
無造作に転がっていた岩山にはいつしか緑が芽生えている。透明な羽を持った小さな虫がいるかと思いきや、それは水の中に飛び込んで魚になった。
あの豪華な宮殿はいつも以上に物々しく、更に、警備兵の顔触れも以前とは違う。
それが何故か、と推察する間も無く、彼を待ちわびていたかのように市民が彼を迎え入れ、その理由を教えてくれた。
まだ、聞いてもいないのに。事細かに、詳しく、残酷に。
「涼しいな……」
主の居ないその城の一室で、アインは通り抜ける風に身を晒していた。以前は生暖かかったその風が、今はひんやりと冷気を帯びている。
「アイン様……よろしいでしょうか」
窓の外を見つめたまま動かない彼の様子を伺いながら、侍従らしき女性がこうべを垂れる。
「あ、ああ悪ィ、通してくれ」
アインがそう言うと、女性は二歩下がり部屋の入り口の扉を開けた。
ギィ、と扉が開かれると、そこにはあの男が不服そうな面持ちで立っていた。アインは一瞬、びくりと肩を震わせたが、すぐに不器用な笑顔を浮かべた。
「……えと、メナスだよな」
「ドラゴンハンターの女はどうした」
「来てねえよ。あっちの国境で色々あってな、まだ来れない」
「そうか」
メナスが部屋に入ると、侍女はすぐにそこから足を引き部屋から出ていった。それを確認すると、メナスはアインに歩み寄りその顔をじっと睨み付け、こう言った。
「あの少女はな……」
「聞いたよ。消えたんだろ?」
言い終わる前に、アインが言葉を被せてきたので、メナスはまた不機嫌になった。
「アグラに来てからさんっざん聞いたさ。ヘリオスもトエイもいなくなったって」
「その通りだ」
「んで、城に来てみりゃ今度は副官ロウハとその一族の反乱が起きたって……」
そうして視線を落とすアインに、メナスは無感情に言い放つ。
「嘆くは愚かよ。小僧は自らの業に報いたのだ」
そんな言葉にも、アインは怒ることはなかった。それどころか、少し泣きそうな笑顔を浮かべてメナスを見上げた。
「んで、その反乱やらなんやらの鎮圧をしたのが、あんただろ。聞いたぜ」
するとメナスの眉が僅かに動いたので、アインはそれに気を良くして口端を吊り上げた。
「ありがとう」
「我はディアナの娘の決意に敬意を表したまでだ」
「素直じゃねえなあ」
メナスはやはり不機嫌そうな顔でいたが、纏う空気は若干和らいだように見えた。
「……でさ、聞きたいんだけど」
「もう十分聞いたのであろう?」
「いやいや、風に聞いた噂話とかじゃなくてさ」
「……娘と、あの小僧のことか」
「…………ああ」
ヘリオスとトエイが消えた。
民も、城の兵も、そうとしか聞いていなかった。
それというのも、この近寄りがたい竜が、ただ一言「消えた」とだけしか、皆に告げていないからなのだ。
噂は噂を呼び、「王はディアナと百年の眠りについた」「ディアナは新たな仲間を求め旅立った」などと半ば空想めいた話ばかりが国に広まっている。
真実を知るのは、メナスのみ。
アインは藍色の視線をじっと彼に定めた。
「恐らく小僧は死んだ。そして娘とともに消えた。それが全てだ」
「それじゃ分かんねえよ……」
「我にこれ以上何を言えというのだ」
「詳しくっつうか……なんでトエイは消えたとか……なんかあんだろ……!?」
アインは行き場の無い手で髪をくしゃりと掴み、目を泳がせながら苛立ったように天井を仰いだ。
消えた。死んだ。
受け入れたくない結果ばかりがただひたすらに突き付けられる。
それから逃げたいばかりに、アインはメナスに問い掛けているのだ。
「消えるってなんだよ……ヘリオスもトエイもいないって、訳わかんねえよ……」
残っているのは、広大な土地に広がる水の絨毯。
そのじたばたと足掻く様子をただ見つめながらも、メナスには彼の意が汲み取れなかった。
「娘は消えた。小僧は死んだ。……それだけなのだ」
勘弁してくれ、とメナスは息を吐く。
ふと、アインは足掻くのをやめ、目を覚ましたかのようなはっきりとした視線をメナスに遣った。
「消えた?」
「消えたと言ってもだな」
「トエイは生きてるんだな!?」
アインは揺らすように強く、メナスの両肩を掴んだ。
そこでようやく彼の意図することに気付いたメナスは、様々な思考を巡らせ、その中で、自分にとって最も適切な答えを出した。
「ディアナの娘を追い掛ける気ならばやめておくことだ」
「……なんでだ?」
図星を突かれたアインは、両肩に置いていた手をだらりと下に降ろし、唸るように問い掛ける。
「あの娘は元々水に還る気でいたのだ。己が命を代償に、この国を救う為にな」
「……薄々、分かってたよそれは。でもヘリオスがいるなら、そうはならないと」
「確かに、小僧は娘を助けた。だが、物語はそこでは終わらなかった。小僧は己の所業の報いを受け、倒れた。それもまた、貴様らの行いが生んだ結末だ」
メナスはまるで、一枚隔てた壁の向こうで話すかのように他人めいている。微塵も気遣いを見せないメナスに、アインは思わず拳を振り上げそうになったが、彼はそこまで幼くはなかった。
もう、物語は終わってしまったのだ。
蘇り豊かになった国土には優しい風が吹き、何ひとつどうにも出来なかった自分の無力な体を、やけに優しく擦り抜けていく。
情けない。情けなさすぎる。
守れた筈なのに、守れなかった。
「……俺は………………どうすれば……」
アインがそう呟いた瞬間、今まで一歩離れた見解を示していたメナスが、初めて輝きを持った瞳を彼に向けた。
「名は、アインと言ったな」
「な、なんだよ」
メナスはアインよりも背が少しだけ高い。気の済むまでじろじろと見た後、メナスはアインの胸元に手を遣った。
瞬間、アインの心臓あたりが何かに鷲掴みにされたような強烈な痛みと、燃えるような熱を帯びた。
「っあああ!?」
苦しむアインを冷徹に見つめながら、メナスはそこにある物の存在を確かめるように、指を動かしている。
「……やはりな、双子で炎と水を分けていたか」
「ッ……! ……な、なんだよ!?」
訳の分からないアインは、すぐにメナスの手を振り払い距離を取った。
「お前は我らマグナの血を色濃く引いている。真、遺憾だがな」
「……だからなんだ? やっぱ俺を殺すのか?」
するとメナスは、その返答に対し侮蔑にも似た笑みを見せた。
「ディアナの娘の意を無下にはせんと言った筈だ」
「じゃ、なんだよ」
「お前を守護してやろう」
予想だにしていなかった言葉に、アインは馬鹿のように目を見開き、あんぐりと口を開けた。
しばらく思考が停止してしまったが、彼の放った言葉の重要性を改めて認識し、伺うようにメナスを見上げた。
「な、何言ってんだお前?」
「……ディアナよ……妙な考えはするな。今、人を呼んできてやるから暫し待て」
彼はやっとそれだけ声をかけると、その場で竜に変化し、勢い良く飛び立った。
トエイは頭の隅の方で返事をし、虚ろな瞳で、ヘリオスを見つめていた。
風に揺れた髪が唇に張りつこうとも、ただヘリオスを見つめていた。
「ヘリオス……」
やがて、トエイはヘリオスの背中に自身を横たわらせ、頬をすり寄せた。
もう、二度と動くことのない、救うことも出来ない彼の背中に顔を埋め、彼女は何を思っただろうか。
指に光る指輪の温もりだけを感じながら、彼女は静かに瞳を閉じた。
「一緒に、水に還ろう。ヘリオス」
メナスが人を連れて戻った時、そこには赤い波紋が広がるばかりだった。
二人の姿は、どこにも無かった。
* * *
こんなことになるなら、早くあいつをユリオプスに連れていきゃ良かった。
こんなとこになるなら、あいつと同じ立場で国を支えてやりゃ良かった。
――こんなことに、なるなら。
天覧試合、五人抜き。
その名誉とともに凱旋したアインが目にしたのは、変わり果てた母国の姿だった。
城から眺める光景も、その中にいる人々も。
砂漠だった場所には薄い水のヴェールが敷かれ、歩くと靴に水が染みる。
無造作に転がっていた岩山にはいつしか緑が芽生えている。透明な羽を持った小さな虫がいるかと思いきや、それは水の中に飛び込んで魚になった。
あの豪華な宮殿はいつも以上に物々しく、更に、警備兵の顔触れも以前とは違う。
それが何故か、と推察する間も無く、彼を待ちわびていたかのように市民が彼を迎え入れ、その理由を教えてくれた。
まだ、聞いてもいないのに。事細かに、詳しく、残酷に。
「涼しいな……」
主の居ないその城の一室で、アインは通り抜ける風に身を晒していた。以前は生暖かかったその風が、今はひんやりと冷気を帯びている。
「アイン様……よろしいでしょうか」
窓の外を見つめたまま動かない彼の様子を伺いながら、侍従らしき女性がこうべを垂れる。
「あ、ああ悪ィ、通してくれ」
アインがそう言うと、女性は二歩下がり部屋の入り口の扉を開けた。
ギィ、と扉が開かれると、そこにはあの男が不服そうな面持ちで立っていた。アインは一瞬、びくりと肩を震わせたが、すぐに不器用な笑顔を浮かべた。
「……えと、メナスだよな」
「ドラゴンハンターの女はどうした」
「来てねえよ。あっちの国境で色々あってな、まだ来れない」
「そうか」
メナスが部屋に入ると、侍女はすぐにそこから足を引き部屋から出ていった。それを確認すると、メナスはアインに歩み寄りその顔をじっと睨み付け、こう言った。
「あの少女はな……」
「聞いたよ。消えたんだろ?」
言い終わる前に、アインが言葉を被せてきたので、メナスはまた不機嫌になった。
「アグラに来てからさんっざん聞いたさ。ヘリオスもトエイもいなくなったって」
「その通りだ」
「んで、城に来てみりゃ今度は副官ロウハとその一族の反乱が起きたって……」
そうして視線を落とすアインに、メナスは無感情に言い放つ。
「嘆くは愚かよ。小僧は自らの業に報いたのだ」
そんな言葉にも、アインは怒ることはなかった。それどころか、少し泣きそうな笑顔を浮かべてメナスを見上げた。
「んで、その反乱やらなんやらの鎮圧をしたのが、あんただろ。聞いたぜ」
するとメナスの眉が僅かに動いたので、アインはそれに気を良くして口端を吊り上げた。
「ありがとう」
「我はディアナの娘の決意に敬意を表したまでだ」
「素直じゃねえなあ」
メナスはやはり不機嫌そうな顔でいたが、纏う空気は若干和らいだように見えた。
「……でさ、聞きたいんだけど」
「もう十分聞いたのであろう?」
「いやいや、風に聞いた噂話とかじゃなくてさ」
「……娘と、あの小僧のことか」
「…………ああ」
ヘリオスとトエイが消えた。
民も、城の兵も、そうとしか聞いていなかった。
それというのも、この近寄りがたい竜が、ただ一言「消えた」とだけしか、皆に告げていないからなのだ。
噂は噂を呼び、「王はディアナと百年の眠りについた」「ディアナは新たな仲間を求め旅立った」などと半ば空想めいた話ばかりが国に広まっている。
真実を知るのは、メナスのみ。
アインは藍色の視線をじっと彼に定めた。
「恐らく小僧は死んだ。そして娘とともに消えた。それが全てだ」
「それじゃ分かんねえよ……」
「我にこれ以上何を言えというのだ」
「詳しくっつうか……なんでトエイは消えたとか……なんかあんだろ……!?」
アインは行き場の無い手で髪をくしゃりと掴み、目を泳がせながら苛立ったように天井を仰いだ。
消えた。死んだ。
受け入れたくない結果ばかりがただひたすらに突き付けられる。
それから逃げたいばかりに、アインはメナスに問い掛けているのだ。
「消えるってなんだよ……ヘリオスもトエイもいないって、訳わかんねえよ……」
残っているのは、広大な土地に広がる水の絨毯。
そのじたばたと足掻く様子をただ見つめながらも、メナスには彼の意が汲み取れなかった。
「娘は消えた。小僧は死んだ。……それだけなのだ」
勘弁してくれ、とメナスは息を吐く。
ふと、アインは足掻くのをやめ、目を覚ましたかのようなはっきりとした視線をメナスに遣った。
「消えた?」
「消えたと言ってもだな」
「トエイは生きてるんだな!?」
アインは揺らすように強く、メナスの両肩を掴んだ。
そこでようやく彼の意図することに気付いたメナスは、様々な思考を巡らせ、その中で、自分にとって最も適切な答えを出した。
「ディアナの娘を追い掛ける気ならばやめておくことだ」
「……なんでだ?」
図星を突かれたアインは、両肩に置いていた手をだらりと下に降ろし、唸るように問い掛ける。
「あの娘は元々水に還る気でいたのだ。己が命を代償に、この国を救う為にな」
「……薄々、分かってたよそれは。でもヘリオスがいるなら、そうはならないと」
「確かに、小僧は娘を助けた。だが、物語はそこでは終わらなかった。小僧は己の所業の報いを受け、倒れた。それもまた、貴様らの行いが生んだ結末だ」
メナスはまるで、一枚隔てた壁の向こうで話すかのように他人めいている。微塵も気遣いを見せないメナスに、アインは思わず拳を振り上げそうになったが、彼はそこまで幼くはなかった。
もう、物語は終わってしまったのだ。
蘇り豊かになった国土には優しい風が吹き、何ひとつどうにも出来なかった自分の無力な体を、やけに優しく擦り抜けていく。
情けない。情けなさすぎる。
守れた筈なのに、守れなかった。
「……俺は………………どうすれば……」
アインがそう呟いた瞬間、今まで一歩離れた見解を示していたメナスが、初めて輝きを持った瞳を彼に向けた。
「名は、アインと言ったな」
「な、なんだよ」
メナスはアインよりも背が少しだけ高い。気の済むまでじろじろと見た後、メナスはアインの胸元に手を遣った。
瞬間、アインの心臓あたりが何かに鷲掴みにされたような強烈な痛みと、燃えるような熱を帯びた。
「っあああ!?」
苦しむアインを冷徹に見つめながら、メナスはそこにある物の存在を確かめるように、指を動かしている。
「……やはりな、双子で炎と水を分けていたか」
「ッ……! ……な、なんだよ!?」
訳の分からないアインは、すぐにメナスの手を振り払い距離を取った。
「お前は我らマグナの血を色濃く引いている。真、遺憾だがな」
「……だからなんだ? やっぱ俺を殺すのか?」
するとメナスは、その返答に対し侮蔑にも似た笑みを見せた。
「ディアナの娘の意を無下にはせんと言った筈だ」
「じゃ、なんだよ」
「お前を守護してやろう」
予想だにしていなかった言葉に、アインは馬鹿のように目を見開き、あんぐりと口を開けた。
しばらく思考が停止してしまったが、彼の放った言葉の重要性を改めて認識し、伺うようにメナスを見上げた。
「な、何言ってんだお前?」
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる