387 / 551
五章 ローレル迷宮編
サプライズ・ショー
しおりを挟む
何してんの。
僕の喉奥から出てくる筈のほんの短い言葉は、間抜けに開いた口から漏れる溜息にしかならなかった。
驚きで目も点になっている。
ここは千尋万来飯店、離れ。
僕らの宿。
『おかえりなさいませ♪』
妙にハイテンションな声の出迎え。
巴がいた。
澪がいた。
いろはちゃんがいた。
ハク=モクレンさんがいた。
チャイナドレスだった。
「ミズハに置いておりましたゴルゴンから服が完成したとの連絡がありましてな」
鮮やかな青色を身に纏った巴が衣装の説明をする。
ああ、ミズハの。
注文だけして後は亜空からミズハに人を置いてもらって完成待ちだったアレね。
でも見本はそんなにスリット深かったっけ?
何故にそんな楽し気に自分の姿を晒している。
「ん、足元が、少し……若様、この衣装、お好きですか?」
安定の黒だけどチャイナドレスの黒って中々見ない気もしますよ、の澪が僕の好みを聞いてくる。
好きかどうかって言われてもコスプレ趣味はあんまり、でして。
似合っているとは思う。
あー、じゃあ好きって事なのか。そういう事ね、完全に理解した。
「浴衣とも少し違いますが……これがチャイナですか。初めて着ました」
「ご相伴に預かってまーす♪」
いろはちゃんは水色だ。
あれかな、巴の青を意識したのかな。
というか、何故ここにいる。
今は刑部家で天地をひっくり返した大騒動、の最中だろう。
何故か下の丈が短いミニチャイナ仕様になってるのもどうしてなんだ。
けしからんでしょう。
ショウゲツさん……は見当たらない。
イズモ……もいないな。
ストッパー不在か!
男性陣どこに行った!?
そしてハクさんは……こちらもミニチャイナ仕様。
ついでに言えば一番コスプレ感満載。
具体的には露出多め。
でも見ていて特に思う所は無かったりする。
普段のダンサー姿の方が露出が多いから。
お腹とか、脇とか、背中とか。
隠れてる部分の方が多くて、むしろ普段よりも直視できる。
ご相伴って、そもそも巴と澪のサイズで作ってるのだろうに良く着られたなこの人。
「ん?」
この人がいるという事はだ。
いきなり四人のチャイナドレスが出て来て動転している僕だけどある事に気付く。
一人足りない。
「ギネビアさんもいる?」
「……いますよ、そのコスプレは流石にやりませんけどね」
おお、いた。
スッと襖を開けて登場したのは確かにギネビアさん。
ハクさんの相棒の人だ。
しかし神職の服ではない。
大正時代の女給……あったな、確か判事の正装だとか聞いた気がする。
矢羽根柄、シンプルながらセンスが良い。
巴か澪か、どっちのセレクトだろう。
「ええと、これは何事、でしょう?」
何やら色々とポーズをつけている巴。
爛々とこっちを見ている澪。
ちょこちょこ動き回りながら時折くるりと回るいろはちゃん。
明らかに服装とは会ってないリズムで軽やかにダンスな動きを見せるハクさん。
カオスである。
僕の中では昨夜に勝る混沌がここにある。
頭痛に耐える様子で佇むギネビアさんにとりあえず聞いてみる。
彼女も可愛らしい白のフリルエプロン装備なんだけど、一番正気に近い気がした。
「まあ、巴さんの仰った様にミズハにいるクズノハ商会の方から連絡が入りまして」
「ええ」
「膨大な衣装がこの部屋に運び込まれたのですよ」
「……」
ふむふむ。
ここまではネタでもなく完全に理解できている。
「後は、まあ貴方の所為でしょうねライドウ君」
「なぜに!?」
「だって貴方との念話の後、巴さんが暴走し始めたようですから」
「?」
「旦那様なのかご主人様なのかは知らないけれど、何やら沈んでいる様子の貴方を元気づけようとこの始末」
「……おおぅ」
「で運悪く訪ねてしまっていた私達も呑み込まれたと。まあ端的に言えばそんな所ですよ、ふぅ……」
オーバーマッシュなる、拳で語る司祭様らしいギネビアさんは疲れた様子で説明を終える。
ハクさんの方はかなりノリノリみたいだから、多分この二人の関係性というのは、まあそういう事なんだろう。
「お、お疲れ様です」
「ちなみに私は拳で語る司祭ではありませんが。せっかく貴方の為に慣れない服を着て盛り上げようとした彼女たちの気持ちには、きちんと向き合ってあげなさいね」
「あ、は、はい」
「あと、出来れば私とハクのは記憶から消しておいて頂戴。なんでこんなフリフリの女給やらにゃならんのよ、ホント」
あ。
六夜さんみたく僕らの関係の事をチクリと忠告してきたギネビアさんだが。
彼女もそういえば賢人らしい。
だからこの衣装の本来の用途を知っている訳だ。
そうだよね、恥ずかしいって気持ちになる人だっているよね。
むしろそれ普通だよね。
「若!」
巴が気合十分に僕を呼ぶ。
「ああ、どうした?」
「この後ばにーの方に着替えます故、是非そのまま風呂などご一緒にいかがかと! 外は冷たい雨、さぞお体も冷えましたでしょう!」
そうだった。
チャイナドレスは重罪者担当の看守の正装だっけか。
……じゃない!!
「言ってる事が無茶苦茶だぞ巴!? それに雨には打たれてないから! お風呂は夜で良いから!」
「何と、コレは湯浴み用の衣装ではないと!? むう、ハクよ。届いた衣装で風呂用のモノは無いのか? ウチの若は奥手でのう、多少隠れる程度で大分助かるんじゃが……」
何か急速に既成事実化しようとしてるけど僕は日常的にお前らと混浴してないでしょ!?
「もちろん見繕ってあるわよ巴っち! 物欲しげに見てるミオミオも安心して! 水着も何種類かあったからねー! えっとー」
……。
毅然と、しなきゃな。
弱気ってのはロクなもんを呼びこみゃしないみたいだから。
結構な衣装が宙を舞っている現状を虚ろに眺めながら僕は思った。
そして気付いた。
部屋の隅っこの方にライムとベレンとホクトもいたって事に。
意図的に気配を消して女性陣に巻き込まれないようにしている風に見える。
……ああ。
その気持ち。
超わかる。
「あったー!! ビキニ! ワンピ! セパレートー! でもこれはちょっと古いかなぁ、ねえビア! ホルターネックにパレオとかオシャレじゃない!?」
彼女たちがこっちに来たのは僕らより前って事だけど。
いつ頃の流行りが二人の旬になるんだろうな。
僕としてはロングパレオとか布面積が多くてよろしいけども。
「着る前提で話すんじゃありません! 大体巴さんや澪さんくらいスタイル抜群なら流行りなんぞ関係なくビキニ一択で良いんですよ、男なんてのは特に!!」
ろ、ろんぐぱれお……。
ギネビアさんが強烈に漢らしいんですが。
とりま、僕も隅っこにいこう。
皆と一緒に正座して嵐をやり過ごすんだ。
「えーじゃあ色はどうする? やっぱピンクは外せないとしてー」
「色なんて黒白赤時々紫。男受けに流行りなんてありま……ちょっとライドウ君」
ガシッと。
マジ力強く襟足を掴まれる。
直で。
強いです、ホント強いんですけど。
「あ、お邪魔しませんから」
「唯一の審査員が中座できると思ってるの? 観念なさい」
ニッコリ。
おい、知ってるか。
時に笑顔には仏が宿るんだぜ。
彼女の肩越しに仁王が見えるんですが。
「中座なんてそんな。ちょっと向こうから味噌と醤油の匂いがするなーなんて思っただけで……おい! せめて着替えは別室でやってくれー!」
ダメ、絶対!
「ハク! 最低限の風紀は守りなさいって! ちょ、真っ先にいろはちゃん隠してどうすんの、巴さんと澪さんを向こうに、おいいいハクー!」
「ひゃっはー、たーのしー!! こんだけ服に囲まれんの、いつぶりカナー!!」
あ、そこはいろはちゃんからで合って、いや間違い、あれ?
あの踊り子さんに僕はどんなだと思われてんですかね!?
至ってノーマルだよ! 多分。
「ほんの少しだった。ほんの少しだけ気持ちが沈んだままだったのは認めるとも。でもまさかこんな混沌を召喚する羽目になろうとは……どうしてこうなった!」
「おう澪、折角じゃ! お前のとこのアルケー、ほれミナト! あれも呼んでな写真も撮らせようではないか!」
「……良いですわね、それ」
澪も乗ってきました。
ええ。
結局この後サプライズショーは夕方前まで続き。
バニーにディーラー、ナースに白衣、メイドに着流し水着に浴衣。
キャリアウーマンに婦警さん、レースクィーンに女子高生。
めっちゃ見せつけられました。
ミナトは呼び出されるやレフ版持参でカメラマンしてホクトを助手にして八面六臂の大活躍。
そうなんだよな、ミナトによって再現された写真らしきものは亜空でも特に女性陣に大好評なんだ。
巴は何にでも興味を持つからともかく、澪やエマ、環も興味津々だった。
ライムはオスの目じゃど阿呆と巴に張り倒されつつ幸せそうで。
ベレンは中身よりも服、とゴルゴンと一緒になっていつの間にか衣装に夢中に。
こうして狂気の催しは全員に伝播していったのです。
合掌。
僕の喉奥から出てくる筈のほんの短い言葉は、間抜けに開いた口から漏れる溜息にしかならなかった。
驚きで目も点になっている。
ここは千尋万来飯店、離れ。
僕らの宿。
『おかえりなさいませ♪』
妙にハイテンションな声の出迎え。
巴がいた。
澪がいた。
いろはちゃんがいた。
ハク=モクレンさんがいた。
チャイナドレスだった。
「ミズハに置いておりましたゴルゴンから服が完成したとの連絡がありましてな」
鮮やかな青色を身に纏った巴が衣装の説明をする。
ああ、ミズハの。
注文だけして後は亜空からミズハに人を置いてもらって完成待ちだったアレね。
でも見本はそんなにスリット深かったっけ?
何故にそんな楽し気に自分の姿を晒している。
「ん、足元が、少し……若様、この衣装、お好きですか?」
安定の黒だけどチャイナドレスの黒って中々見ない気もしますよ、の澪が僕の好みを聞いてくる。
好きかどうかって言われてもコスプレ趣味はあんまり、でして。
似合っているとは思う。
あー、じゃあ好きって事なのか。そういう事ね、完全に理解した。
「浴衣とも少し違いますが……これがチャイナですか。初めて着ました」
「ご相伴に預かってまーす♪」
いろはちゃんは水色だ。
あれかな、巴の青を意識したのかな。
というか、何故ここにいる。
今は刑部家で天地をひっくり返した大騒動、の最中だろう。
何故か下の丈が短いミニチャイナ仕様になってるのもどうしてなんだ。
けしからんでしょう。
ショウゲツさん……は見当たらない。
イズモ……もいないな。
ストッパー不在か!
男性陣どこに行った!?
そしてハクさんは……こちらもミニチャイナ仕様。
ついでに言えば一番コスプレ感満載。
具体的には露出多め。
でも見ていて特に思う所は無かったりする。
普段のダンサー姿の方が露出が多いから。
お腹とか、脇とか、背中とか。
隠れてる部分の方が多くて、むしろ普段よりも直視できる。
ご相伴って、そもそも巴と澪のサイズで作ってるのだろうに良く着られたなこの人。
「ん?」
この人がいるという事はだ。
いきなり四人のチャイナドレスが出て来て動転している僕だけどある事に気付く。
一人足りない。
「ギネビアさんもいる?」
「……いますよ、そのコスプレは流石にやりませんけどね」
おお、いた。
スッと襖を開けて登場したのは確かにギネビアさん。
ハクさんの相棒の人だ。
しかし神職の服ではない。
大正時代の女給……あったな、確か判事の正装だとか聞いた気がする。
矢羽根柄、シンプルながらセンスが良い。
巴か澪か、どっちのセレクトだろう。
「ええと、これは何事、でしょう?」
何やら色々とポーズをつけている巴。
爛々とこっちを見ている澪。
ちょこちょこ動き回りながら時折くるりと回るいろはちゃん。
明らかに服装とは会ってないリズムで軽やかにダンスな動きを見せるハクさん。
カオスである。
僕の中では昨夜に勝る混沌がここにある。
頭痛に耐える様子で佇むギネビアさんにとりあえず聞いてみる。
彼女も可愛らしい白のフリルエプロン装備なんだけど、一番正気に近い気がした。
「まあ、巴さんの仰った様にミズハにいるクズノハ商会の方から連絡が入りまして」
「ええ」
「膨大な衣装がこの部屋に運び込まれたのですよ」
「……」
ふむふむ。
ここまではネタでもなく完全に理解できている。
「後は、まあ貴方の所為でしょうねライドウ君」
「なぜに!?」
「だって貴方との念話の後、巴さんが暴走し始めたようですから」
「?」
「旦那様なのかご主人様なのかは知らないけれど、何やら沈んでいる様子の貴方を元気づけようとこの始末」
「……おおぅ」
「で運悪く訪ねてしまっていた私達も呑み込まれたと。まあ端的に言えばそんな所ですよ、ふぅ……」
オーバーマッシュなる、拳で語る司祭様らしいギネビアさんは疲れた様子で説明を終える。
ハクさんの方はかなりノリノリみたいだから、多分この二人の関係性というのは、まあそういう事なんだろう。
「お、お疲れ様です」
「ちなみに私は拳で語る司祭ではありませんが。せっかく貴方の為に慣れない服を着て盛り上げようとした彼女たちの気持ちには、きちんと向き合ってあげなさいね」
「あ、は、はい」
「あと、出来れば私とハクのは記憶から消しておいて頂戴。なんでこんなフリフリの女給やらにゃならんのよ、ホント」
あ。
六夜さんみたく僕らの関係の事をチクリと忠告してきたギネビアさんだが。
彼女もそういえば賢人らしい。
だからこの衣装の本来の用途を知っている訳だ。
そうだよね、恥ずかしいって気持ちになる人だっているよね。
むしろそれ普通だよね。
「若!」
巴が気合十分に僕を呼ぶ。
「ああ、どうした?」
「この後ばにーの方に着替えます故、是非そのまま風呂などご一緒にいかがかと! 外は冷たい雨、さぞお体も冷えましたでしょう!」
そうだった。
チャイナドレスは重罪者担当の看守の正装だっけか。
……じゃない!!
「言ってる事が無茶苦茶だぞ巴!? それに雨には打たれてないから! お風呂は夜で良いから!」
「何と、コレは湯浴み用の衣装ではないと!? むう、ハクよ。届いた衣装で風呂用のモノは無いのか? ウチの若は奥手でのう、多少隠れる程度で大分助かるんじゃが……」
何か急速に既成事実化しようとしてるけど僕は日常的にお前らと混浴してないでしょ!?
「もちろん見繕ってあるわよ巴っち! 物欲しげに見てるミオミオも安心して! 水着も何種類かあったからねー! えっとー」
……。
毅然と、しなきゃな。
弱気ってのはロクなもんを呼びこみゃしないみたいだから。
結構な衣装が宙を舞っている現状を虚ろに眺めながら僕は思った。
そして気付いた。
部屋の隅っこの方にライムとベレンとホクトもいたって事に。
意図的に気配を消して女性陣に巻き込まれないようにしている風に見える。
……ああ。
その気持ち。
超わかる。
「あったー!! ビキニ! ワンピ! セパレートー! でもこれはちょっと古いかなぁ、ねえビア! ホルターネックにパレオとかオシャレじゃない!?」
彼女たちがこっちに来たのは僕らより前って事だけど。
いつ頃の流行りが二人の旬になるんだろうな。
僕としてはロングパレオとか布面積が多くてよろしいけども。
「着る前提で話すんじゃありません! 大体巴さんや澪さんくらいスタイル抜群なら流行りなんぞ関係なくビキニ一択で良いんですよ、男なんてのは特に!!」
ろ、ろんぐぱれお……。
ギネビアさんが強烈に漢らしいんですが。
とりま、僕も隅っこにいこう。
皆と一緒に正座して嵐をやり過ごすんだ。
「えーじゃあ色はどうする? やっぱピンクは外せないとしてー」
「色なんて黒白赤時々紫。男受けに流行りなんてありま……ちょっとライドウ君」
ガシッと。
マジ力強く襟足を掴まれる。
直で。
強いです、ホント強いんですけど。
「あ、お邪魔しませんから」
「唯一の審査員が中座できると思ってるの? 観念なさい」
ニッコリ。
おい、知ってるか。
時に笑顔には仏が宿るんだぜ。
彼女の肩越しに仁王が見えるんですが。
「中座なんてそんな。ちょっと向こうから味噌と醤油の匂いがするなーなんて思っただけで……おい! せめて着替えは別室でやってくれー!」
ダメ、絶対!
「ハク! 最低限の風紀は守りなさいって! ちょ、真っ先にいろはちゃん隠してどうすんの、巴さんと澪さんを向こうに、おいいいハクー!」
「ひゃっはー、たーのしー!! こんだけ服に囲まれんの、いつぶりカナー!!」
あ、そこはいろはちゃんからで合って、いや間違い、あれ?
あの踊り子さんに僕はどんなだと思われてんですかね!?
至ってノーマルだよ! 多分。
「ほんの少しだった。ほんの少しだけ気持ちが沈んだままだったのは認めるとも。でもまさかこんな混沌を召喚する羽目になろうとは……どうしてこうなった!」
「おう澪、折角じゃ! お前のとこのアルケー、ほれミナト! あれも呼んでな写真も撮らせようではないか!」
「……良いですわね、それ」
澪も乗ってきました。
ええ。
結局この後サプライズショーは夕方前まで続き。
バニーにディーラー、ナースに白衣、メイドに着流し水着に浴衣。
キャリアウーマンに婦警さん、レースクィーンに女子高生。
めっちゃ見せつけられました。
ミナトは呼び出されるやレフ版持参でカメラマンしてホクトを助手にして八面六臂の大活躍。
そうなんだよな、ミナトによって再現された写真らしきものは亜空でも特に女性陣に大好評なんだ。
巴は何にでも興味を持つからともかく、澪やエマ、環も興味津々だった。
ライムはオスの目じゃど阿呆と巴に張り倒されつつ幸せそうで。
ベレンは中身よりも服、とゴルゴンと一緒になっていつの間にか衣装に夢中に。
こうして狂気の催しは全員に伝播していったのです。
合掌。
1,916
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。