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六章 アイオン落日編
鑑定団の襲来
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「鑑定?」
黄昏街から這い出てきたウチのデマの一件が、後は地道な炙り出しや時間稼ぎで様子を見ながら進めていくだけになった。
つまりは一段落、だ。
なのに。
新しい問題がにょきにょきと出てきたみたいだ。
ウェイツ孤児院がそそり立って早三日ほどが過ぎた夕食後。
巴と識からの報告には不穏な動きとして鑑定、の文字があった。
「なんじゃ、識。ロッツガルドもか」
「……いやまさかツィーゲでもとは。偶然、でしょうか」
当の巴と識も驚いている。
この世界における鑑定といえば、知識と経験による真贋鑑定のそれじゃない。
物品の性能や出どころ、性質を露呈させるスキルの事だ。
ただ、いわゆるゲームにおける鑑定スキルやアイテムとは違って、あまり万能でもないんだ。
ちなみに僕らでも皆それなりには使える。
僕の場合は界で済ませる。
ええ、スキルとしては使えませんとも。
なんせ鑑定スキルとは、ある程度のクラスに至った冒険者が後天的に身につける事があるという特殊な代物だ。
詳細な取得条件は不明で、でもかなり有用で希少なスキルとして所有者は結構威張れる。
ただ、例えば識は薬品や魔物なんかの鑑定は詳細に出来るんだけど、武器とか食品になると大雑把な結果しか出ない。
澪は食材関連はかなり細かな情報を見る事ができるけど、建材や鉱物、武具全般や日用雑貨になると残念極まりない。
前にツィーゲで樽売り(樽なんかにまとめて突っ込んである安物)の長剣を鑑定させたら「まずい、せめて百は欲しい」とかいう性能完全無視の愉快な鑑定結果が出た。
質がダメなら量が要る。
いやそうじゃない。
ジト目で見ると澪は頬を赤らめていた。
そうじゃない……。
あと、冒険者である事が条件なのか亜空ではサリが使えるくらいだ。
いや環もいたな。
つまり従者のみんな、それに魔族のサリが使える事になる。
主観やその人物の経験や知識にもよるみたいだし、こういっては何だけど鑑定スキルはどんな経歴のどんな職にある人物がどんな物を鑑定するかで信頼性が全く違う。
だから僕らもこれまで鑑定というスキルに対してさしたる警戒は抱いてなかったんだ。
「ウチの商品の出処を探る為に鑑定スキル持ちを集めているようで」
「ツィーゲの方はリオウの置き土産ですな。関連付けが失敗するようなら少しでもウチを困らせてやれ、といったところかと」
リオウはもういないってのになあ。
でも確かに。
諦めが良いとか、潔いとか。
あいつにはまるで当てはまらないか。
反神教の人がリオウの遺産を爆発させてから逃げた、ってのもあるか。
しかしロッツガルドまでとは。
あそこではウチの好感度はかなり高かった筈なのに。
僕だからな、悪いタイミングが重なったのか。
「ならツィーゲの方は特にする事もないか。亜空産の鑑定ってよっぽどじゃないと正確には出来ないだろ?」
鑑定の専門家レベルでも産出地までは出ないと思う。
蜃気楼都市に来た冒険者で試してもいるけど、陶器や食材についてまともに鑑定できた試しがない。
食味とか材質なんかはある程度出るみたい。
「……そうですな、リオウが集めた連中にもよりますが亜空産、とは出ないでしょうな。出ても蜃気楼都市産か……或いは異世界産?」
そうか。
こっちから見れば日本は異世界だわな。
とはいえ、亜空の物で日本産とは出ない筈だ。
僕の界でも亜空産とは出ない。
産地はケリュネオンって出るんだ。
界と鑑定は違うから、あまり参考にはならないかも。
以前は産地は世界の果てって出てたんだよね。
多分、亜空とこっちの結び目というか印をどこに置いたかでころころ変わってるんだと思う。
「冒険者のテストだと確か……」
「蜃気楼都市に訪れている状態で鑑定をやらせたところ、蜃気楼都市産と出たのは一人。残りは不明ですな」
「だよね。生育可能環境とかも出ないんでしょ?」
「可食の是非、食味などしか鑑定できないようで。蜃気楼都市産と鑑定できた者は怪しげなテキストも流れ込んできたとか。まあ問題はありませんな」
「テキスト?」
「歯抜けのいわくありげなもので、空白を予測して要約しますと、もっと器用になりたければ食べるべし、みたいなものでした」
何か、RPGのボーナスアイテムを思わせる文章だな。
でも僕が一通り界で調べた時はそんなものはなかったな。
どういう事だろ?
「ちなみに、その食べ物は何?」
「干し柿です」
「今ある?」
「それはもう、菓子受けに幾つかは忍ばせるよう徹底させとりますから」
「……好きだよね。最初は干す時間がもったいないってコモエと二人で反対した癖に」
「渋柿を干すと言ってくだされば儂らも文句など申しませんでしたとも」
「その割には甘いのや半々に別れる品種でも渋柿作り研究させてるみたいじゃないか」
「……だって美味いんじゃもん」
可愛らしく言ってみせても巴は巴だから。
「良いんだけどね。甲州百匁と言えば渋柿の代表格、干して枯露柿作りなんてのも定番だし。亜空だと何故かその甲州百匁さえ甘柿のもあるから油断できないんだよな」
どうも経験的に筆柿は渋柿で富有柿や次郎柿は甘柿、なんて思ってた所があって。
亜空では中々騙される事も多かった。
界で性質を調べるのも、最初の頃は柿で使った事もあった。
懐かしい思い出だ。
巴やコモエが舌を出して苦渋の表情で渋柿報告をしてくるのも、あれはあれで楽しかった。
何故まず食うのかと。
渋柿は人にとっては厳密には毒扱いだろと。
なんて思い出に浸ってると澪が干し柿を持ってきてくれた。
界で鑑定の真似事をしてみる。
「うーん、テキストにはそんな怪しげなものは無いな。干した柿、上手に干せている……ん、産地は蜃気楼都市? あれこないだ柿を調べた時はケリュネオン産だったのに」
ちなみに最初の界では荒野産だった。
「おそらく、加工しているからではないでしょうか。干し柿が作られたのはここな訳ですから。テキストについては、亜空の食材が肉体に及ぼす影響でしょう。以前果物で実験しましたが確かに特定の能力の向上に効果が見られますから」
識のもっともな指摘。
なるほど。
そして僕はここを蜃気楼都市だと認識もしている。
亜空とも認識してるけど、その差はなんなのか。
あと実験も。
ジンとかで試したんだった。
だとすれば柿は特に器用さが上がるって事か。
その鑑定者、結構優秀な人なんだな。
でもただのテキスト情報、本当に能力が上がると信じる人はそんなにいないだろう。
気休めやお守り程度に落ち着くんじゃないかな。
「なるほど。それありそう」
「スキルの中でも特にあやふやな代物じゃかならなあ。余程の人数で公開試行させた上で内容が重複でもせんと信憑性も噂レベル、気にする必要は無さそうですな、若」
「ツィーゲの方はね。例え蜃気楼都市産と言われても、はいそうです、そこから仕入れてますでゴリ押すし」
「ルートの共有を求められた場合は?」
「当然、お金を貰ってウチが仲介するって提案しとく」
「ですな」
突然試験を課された気がする。
巴の満足気な顔がまた。
「ロッツガルドの方も劣勢の講師らによる悪足掻きかと思います。とはいえ、そろそろイズモも学園に戻る頃ですので一度若様にも講義にお出で頂いて学生らの気を引き締めて欲しくも、ございます」
そうか、イズモも帰ってくるか。
面白建築映像もあるな。
それに識によると、ジン達も中々頑張っている模様。
後輩を鍛えさせる、という方針を識と相談して決めておいたけど良い方向に進んでくれているみたいだ。
女神の使徒云々は一度レンブラントさんたちに預けるとして、ロッツガルド学園に出向くか。
あっちの店は今はツィーゲよりも練度の落ちる新人のみんなを使ってるから様子を確認したくもある。
「識? 若様は沢山お働きになってるんですよ? この上ひよこのちょびっとの成長くらいの事でロッツガルドに来いと? お前はそういうんですか?」
識はね、巴と澪を気にしながらもロッツガルドに来て欲しいなと僕に言った訳ですよ。
でもね、澪はそんな事は意にも介さないんです。
限りなく本心で言ってるんですよ、澪は。
でもね、僕もこの程度動いたくらいで沢山お働きに、なんて言われると背中がむず痒くなるしそんな立派な仕事はしてないんです! と叫びたくもなってしまうわけで。
澪に悪気なんてこれっぽっちもないのはわかってる。
なのに僕はどこかの仕事人が婿殿! あなた! と叱られている様子をしみじみと想像してしまう。
うん、学園でもう少し仕事しよう。
「け、決してそのような事は!」
「そだね、学園も随分留守にしてるし、ザラさんにもウチ関連の事では大分無理な調整をお願いしてるみたいだし。行くよ、学園。明日からで問題ない?」
「勿論です! 次回の講義案や彼らの現状を含め、ゆるりと」
「うー……若様、ご無理はなさらず」
「これまで通り、夜はこっちで食べるし休むのもこっちだから。今日までとそんなに変わらないよ。巴と澪には商会の事や戦争の状況把握を任せちゃうけど、よろしく頼むね」
「お任せください!」
「お任せあれ」
となれば。
識は明日あっちに行ってからで良いって言ってくれたけど。
少しは、特に新しい子らについては資料読んどこう。
食べたら取り掛かってお風呂までの間には済むかな。
何だかんだで楽しみだ。
聞いてる限りだと講義ではダエナが面白い事になってるようだ。
あの妻子持ちがどうなってるのかね。
黄昏街から這い出てきたウチのデマの一件が、後は地道な炙り出しや時間稼ぎで様子を見ながら進めていくだけになった。
つまりは一段落、だ。
なのに。
新しい問題がにょきにょきと出てきたみたいだ。
ウェイツ孤児院がそそり立って早三日ほどが過ぎた夕食後。
巴と識からの報告には不穏な動きとして鑑定、の文字があった。
「なんじゃ、識。ロッツガルドもか」
「……いやまさかツィーゲでもとは。偶然、でしょうか」
当の巴と識も驚いている。
この世界における鑑定といえば、知識と経験による真贋鑑定のそれじゃない。
物品の性能や出どころ、性質を露呈させるスキルの事だ。
ただ、いわゆるゲームにおける鑑定スキルやアイテムとは違って、あまり万能でもないんだ。
ちなみに僕らでも皆それなりには使える。
僕の場合は界で済ませる。
ええ、スキルとしては使えませんとも。
なんせ鑑定スキルとは、ある程度のクラスに至った冒険者が後天的に身につける事があるという特殊な代物だ。
詳細な取得条件は不明で、でもかなり有用で希少なスキルとして所有者は結構威張れる。
ただ、例えば識は薬品や魔物なんかの鑑定は詳細に出来るんだけど、武器とか食品になると大雑把な結果しか出ない。
澪は食材関連はかなり細かな情報を見る事ができるけど、建材や鉱物、武具全般や日用雑貨になると残念極まりない。
前にツィーゲで樽売り(樽なんかにまとめて突っ込んである安物)の長剣を鑑定させたら「まずい、せめて百は欲しい」とかいう性能完全無視の愉快な鑑定結果が出た。
質がダメなら量が要る。
いやそうじゃない。
ジト目で見ると澪は頬を赤らめていた。
そうじゃない……。
あと、冒険者である事が条件なのか亜空ではサリが使えるくらいだ。
いや環もいたな。
つまり従者のみんな、それに魔族のサリが使える事になる。
主観やその人物の経験や知識にもよるみたいだし、こういっては何だけど鑑定スキルはどんな経歴のどんな職にある人物がどんな物を鑑定するかで信頼性が全く違う。
だから僕らもこれまで鑑定というスキルに対してさしたる警戒は抱いてなかったんだ。
「ウチの商品の出処を探る為に鑑定スキル持ちを集めているようで」
「ツィーゲの方はリオウの置き土産ですな。関連付けが失敗するようなら少しでもウチを困らせてやれ、といったところかと」
リオウはもういないってのになあ。
でも確かに。
諦めが良いとか、潔いとか。
あいつにはまるで当てはまらないか。
反神教の人がリオウの遺産を爆発させてから逃げた、ってのもあるか。
しかしロッツガルドまでとは。
あそこではウチの好感度はかなり高かった筈なのに。
僕だからな、悪いタイミングが重なったのか。
「ならツィーゲの方は特にする事もないか。亜空産の鑑定ってよっぽどじゃないと正確には出来ないだろ?」
鑑定の専門家レベルでも産出地までは出ないと思う。
蜃気楼都市に来た冒険者で試してもいるけど、陶器や食材についてまともに鑑定できた試しがない。
食味とか材質なんかはある程度出るみたい。
「……そうですな、リオウが集めた連中にもよりますが亜空産、とは出ないでしょうな。出ても蜃気楼都市産か……或いは異世界産?」
そうか。
こっちから見れば日本は異世界だわな。
とはいえ、亜空の物で日本産とは出ない筈だ。
僕の界でも亜空産とは出ない。
産地はケリュネオンって出るんだ。
界と鑑定は違うから、あまり参考にはならないかも。
以前は産地は世界の果てって出てたんだよね。
多分、亜空とこっちの結び目というか印をどこに置いたかでころころ変わってるんだと思う。
「冒険者のテストだと確か……」
「蜃気楼都市に訪れている状態で鑑定をやらせたところ、蜃気楼都市産と出たのは一人。残りは不明ですな」
「だよね。生育可能環境とかも出ないんでしょ?」
「可食の是非、食味などしか鑑定できないようで。蜃気楼都市産と鑑定できた者は怪しげなテキストも流れ込んできたとか。まあ問題はありませんな」
「テキスト?」
「歯抜けのいわくありげなもので、空白を予測して要約しますと、もっと器用になりたければ食べるべし、みたいなものでした」
何か、RPGのボーナスアイテムを思わせる文章だな。
でも僕が一通り界で調べた時はそんなものはなかったな。
どういう事だろ?
「ちなみに、その食べ物は何?」
「干し柿です」
「今ある?」
「それはもう、菓子受けに幾つかは忍ばせるよう徹底させとりますから」
「……好きだよね。最初は干す時間がもったいないってコモエと二人で反対した癖に」
「渋柿を干すと言ってくだされば儂らも文句など申しませんでしたとも」
「その割には甘いのや半々に別れる品種でも渋柿作り研究させてるみたいじゃないか」
「……だって美味いんじゃもん」
可愛らしく言ってみせても巴は巴だから。
「良いんだけどね。甲州百匁と言えば渋柿の代表格、干して枯露柿作りなんてのも定番だし。亜空だと何故かその甲州百匁さえ甘柿のもあるから油断できないんだよな」
どうも経験的に筆柿は渋柿で富有柿や次郎柿は甘柿、なんて思ってた所があって。
亜空では中々騙される事も多かった。
界で性質を調べるのも、最初の頃は柿で使った事もあった。
懐かしい思い出だ。
巴やコモエが舌を出して苦渋の表情で渋柿報告をしてくるのも、あれはあれで楽しかった。
何故まず食うのかと。
渋柿は人にとっては厳密には毒扱いだろと。
なんて思い出に浸ってると澪が干し柿を持ってきてくれた。
界で鑑定の真似事をしてみる。
「うーん、テキストにはそんな怪しげなものは無いな。干した柿、上手に干せている……ん、産地は蜃気楼都市? あれこないだ柿を調べた時はケリュネオン産だったのに」
ちなみに最初の界では荒野産だった。
「おそらく、加工しているからではないでしょうか。干し柿が作られたのはここな訳ですから。テキストについては、亜空の食材が肉体に及ぼす影響でしょう。以前果物で実験しましたが確かに特定の能力の向上に効果が見られますから」
識のもっともな指摘。
なるほど。
そして僕はここを蜃気楼都市だと認識もしている。
亜空とも認識してるけど、その差はなんなのか。
あと実験も。
ジンとかで試したんだった。
だとすれば柿は特に器用さが上がるって事か。
その鑑定者、結構優秀な人なんだな。
でもただのテキスト情報、本当に能力が上がると信じる人はそんなにいないだろう。
気休めやお守り程度に落ち着くんじゃないかな。
「なるほど。それありそう」
「スキルの中でも特にあやふやな代物じゃかならなあ。余程の人数で公開試行させた上で内容が重複でもせんと信憑性も噂レベル、気にする必要は無さそうですな、若」
「ツィーゲの方はね。例え蜃気楼都市産と言われても、はいそうです、そこから仕入れてますでゴリ押すし」
「ルートの共有を求められた場合は?」
「当然、お金を貰ってウチが仲介するって提案しとく」
「ですな」
突然試験を課された気がする。
巴の満足気な顔がまた。
「ロッツガルドの方も劣勢の講師らによる悪足掻きかと思います。とはいえ、そろそろイズモも学園に戻る頃ですので一度若様にも講義にお出で頂いて学生らの気を引き締めて欲しくも、ございます」
そうか、イズモも帰ってくるか。
面白建築映像もあるな。
それに識によると、ジン達も中々頑張っている模様。
後輩を鍛えさせる、という方針を識と相談して決めておいたけど良い方向に進んでくれているみたいだ。
女神の使徒云々は一度レンブラントさんたちに預けるとして、ロッツガルド学園に出向くか。
あっちの店は今はツィーゲよりも練度の落ちる新人のみんなを使ってるから様子を確認したくもある。
「識? 若様は沢山お働きになってるんですよ? この上ひよこのちょびっとの成長くらいの事でロッツガルドに来いと? お前はそういうんですか?」
識はね、巴と澪を気にしながらもロッツガルドに来て欲しいなと僕に言った訳ですよ。
でもね、澪はそんな事は意にも介さないんです。
限りなく本心で言ってるんですよ、澪は。
でもね、僕もこの程度動いたくらいで沢山お働きに、なんて言われると背中がむず痒くなるしそんな立派な仕事はしてないんです! と叫びたくもなってしまうわけで。
澪に悪気なんてこれっぽっちもないのはわかってる。
なのに僕はどこかの仕事人が婿殿! あなた! と叱られている様子をしみじみと想像してしまう。
うん、学園でもう少し仕事しよう。
「け、決してそのような事は!」
「そだね、学園も随分留守にしてるし、ザラさんにもウチ関連の事では大分無理な調整をお願いしてるみたいだし。行くよ、学園。明日からで問題ない?」
「勿論です! 次回の講義案や彼らの現状を含め、ゆるりと」
「うー……若様、ご無理はなさらず」
「これまで通り、夜はこっちで食べるし休むのもこっちだから。今日までとそんなに変わらないよ。巴と澪には商会の事や戦争の状況把握を任せちゃうけど、よろしく頼むね」
「お任せください!」
「お任せあれ」
となれば。
識は明日あっちに行ってからで良いって言ってくれたけど。
少しは、特に新しい子らについては資料読んどこう。
食べたら取り掛かってお風呂までの間には済むかな。
何だかんだで楽しみだ。
聞いてる限りだと講義ではダエナが面白い事になってるようだ。
あの妻子持ちがどうなってるのかね。
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