月が導く異世界道中

あずみ 圭

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七章 蜃気楼都市小閑編

お約束な光景

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「若、バナナはおやつに入りますか」

「まずエリスは修学旅行に行きません、以上」

「遠足はバナナ無限食べ放題のはずでは!?」

「何だその夢みたいな催しは! 私も行くぞ!!」

「遠足じゃなくて修学旅行だって言ってます。あとアクア、そんな催しは存在しないから安心して仕事に戻ろう」

『……』

 ジンたちが言葉を挟めずにコントを眺めてるのはダメでしょう。
 エリスとアクアを仕事に戻す。
 もっとも、あの二人が揃って乱入できるって事は今は暇な時間帯なんだろうけど。
 
「という訳で。特別講義として認可された修学旅行について一通り話しました。質問は色々あるかと思いますがまず一点、確認があります」

 識が順調に行事説明、いや講義概要をジンらに話し終えた。
 皆、識の言葉通り色々と聞きたい感じだな。
 そしてエリスじゃないけど遠足前の子供の様に目を輝かせてる。
 ロッツガルド学園にいると遠出とか浮き足立つようなイベントは意外と少ないからなあ。
 レベル上げ、って色気のない目的で学園外に出るのだって結構ワクワクしてる感じするし。
 
「今回はそれなりのラインまで成長した学生という事で一期生のみを対象とし、期間は一週間を予定しています。例によって参加は自由ですが、参加する場合は流石に親御さんの許可など保護者に当たる方の許しをもらってきて下さいね」

 一週間、学園の外に学生を連れ出して講義を行うんだ。
 保護者の許可はきちんともらっとかないと、いくら生徒の自主性を重んじる学園であっても後が怖い。
 なんて僕は当たり前に考えていたんだ。
 修学旅行なんて名前をあててるから、またつい向こうの常識が顔を出したのかもしれない。

「既に天涯孤独なので問題ありませーん」

「村には卒業したら金投げつけて縁切るんで問題無いです」

 アベリアにジン。
 あれ、ジンって村が狭っ苦しいみたいな事言って学園に来たらしいのは知ってるけど実家との関係もそんなに悪かったっけ?
 アベリアは……そうなんだな。
 身内が既にいないのも、特待生ならありえるか。
 貴族や豪商の家に生まれてロッツガルド学園に通う子が多数だけど、特待生なら能力重視。
 普通の家庭だったり、貧乏だったり、或いは孤児だろうと見出されさえすれば学園に入る事はある。
 多くはない、結構な幸運も必要な奇跡だと思う。

「俺も問題ありません。まさか俺に黙って親方衆が先にツィーゲのアレを抜け駆けして見ようとしてたとは驚きましたけどね。元々それなりに自由な単身赴任みたいなもんなんで。絶対行きます」

「先生と識さんの講義なら全部この目に焼き付けておきたいです。他の用事は全部排除するんで参加でお願いします」

 イズモにダエナ。
 魔建築の映像、ツィーゲに物凄い反響があったみたいで。
 職人組合から学園に魔術関係の人材についての問い合わせが物凄いらしい。
 これからは様々な方面で職人やその子も道に邁進するために魔術を学ぶなんて光景も見られるようになるかもしれない。
 イズモ自身もいずれローレルに戻ったらこの手の建築を広めようとするだろう。
 そしたら分校か別の場所に建築土木に特化した学校が出来るなんて事も……。
 ダエナはまあ予想通りというか。
 あとで奥さんにまた一言伝えておいた方が良いかもだね。
 熱血モードで視野が狭まったままって感じだ。
 でも若い時に見つけた夢や目標ってのはこれで良い気もする。
 僕も弓道についてはある程度視野が狭い自覚あるし。

「帰省なんでむしろ喜ばれまーす」

「先生、どうか父の暴走を止めて下さいね。せっかくの特別講義なのに下手をしたら新生ツィーゲ観光と社交界デビューとかで全部埋められそうで……」

 ユーノとシフ。
 本気で暴走してるあの人を止めきるのは多分無理。
 でも講義としてツィーゲに行く以上、帰省とは違いますよ位はわかってもらえると信じてる。
 ただミスラは大丈夫かそっちが物凄く不安になっているのは事実だね。
 
「今晩にでも許可もらってきます。今の成績はここに通ってるおかげなのは理解してくれてるので参加の方向で進めて下さい」

 当の本人は苦笑するばかり、か。
 ミスラのとこはこの中だと確かに家庭事情は普通寄りで、笑える事にだからこそ浮く。
 父母がいて実家にもそれなりに帰れて、学校生活を満喫してる。
 ただそれだけの、本当に普通な環境に過ぎない筈なのにロッツガルドでは奇異な環境に映るんだから皮肉なもんだよな。
 確かお母さんが神殿の熱心な信者で、お父さんもその影響を受けているって感じだったかな。
 流される性質のミスラは当然の様に進路を神殿に勤める道に決めていたようだけど、最近ユーノと付き合うようになってまた違う方向に流され出した。
 僕が彼について知ってるのはそんなとこだ。
 あとヒューマンにしては珍しく、他人の為に頑張る方が向いている稀有な性格をしてる。
 それでいて完全武装状態だとこの中で一番凶暴に見えるシルエットなのもまた面白い。

「出来る限り今のツィーゲを見学して回れるようにプランを作成している途中ですが、何か君たちから希望はありますか?」

「荒野へはどのくらい入れるんでしょう?」

「……」

 ジン……。
 お前らを荒野やベースに入れる訳がないだろー……だろー……だろー……。
 レンブラントさんに何されるかわからんですよ。
 でもああ、良かった。
 アベリア以下他の面々がドン引きしてくれてる。

「冒険者ギルドは見てみたいですね。最強の上澄みだけが生き残る最先端のギルドの雰囲気なんて滅多に味わえるもんじゃないでしょうから」

 とはダエナ。

「ウェイツ孤児院」

 イズモ、ぶれないな。

「やはり武具や魔道具が気になります、それにあちらのクズノハ商会は一体どうなってるのかも」

 ミスラは意外と現実的というか、普通なんだよな。
 ほっとする。

「私もクズノハ商会をじっくり見たいです。それからグルメに、神殿に頼らないエステってどんなレベルなんだろうとか」

 アベリアもクズノハ商会か。
 確かにアルバイトこそしててもツィーゲには行かせた事……そういえばなかったっけ。
 後は御飯ですか。
 修学旅行って……思えば思うほど、勉強としての意味って何があるんだろうな。
 ロッツガルド学園のお偉いさんの会議でも驚くほど快速で認可に至ったから、何かしらの意義を見出してもらえたんだろうけど……ホントにどこが受けたんだろ?
 新婚旅行は坂本竜馬が日本に広めたような記憶があるから、修学旅行も近代になってどっかで誰かが広めたんだろうか。
 江戸以前はそういうのなかった筈だ。

「ツィーゲは色々びっくりする街で我が故郷ながら行って損はしない街だと断言しますけれど……エステはやはり神殿が一番だと思いますよアベリア」

「へ、そうなのシフ」

「ええ。神殿に頼らない方向で色々と模索はしていても結果はまだついてきてないのが現状です。結局最上級も最もお得なのも神殿製になりますもの」

「だねー。最近のツィーゲって特にエステみたいな外見磨きより実利に偏った方向に技術も魔術も発展してる気がするー」

「でもさ、エステで綺麗になるのも十分実利的な気がするんだけどな」

「それがね、今のツィーゲの冒険者って女神の祝福にあんま頼らない人が増えてるの。もちろん便利で使ってる人もいるけど、そもそも魔物相手ならエステ以前の問題でしょ?」

「あー、なるほど」

「ただ! これは極秘ですが最近母の様子が大分明るいようで、何かしら見つけたかもしれません。手が届くような代物ならアベリアも是非ご一緒しましょう」

「シフ―! 心の姉妹よう!!」

 そこは友よ、じゃないのか。
 シフトユーノからすれば帰省みたいなものだ。
 父親、いや家からの干渉を出来るだけ排して講義としてツィーゲを見てみたいという気持ちはあるようだ。
 そして同時にでも無理だろうな、という若干の諦めも見て取れる。
 友人も知人も、家族も様々な知己がいる街なんだからまったく新鮮な気持ちでというは、まあ難しい。

「私達は拡張区域がどういう風に広まっていくのかを見てみたいです。専馬道とか馬車専道とかの新しい交通網も使ってみたいところです」

「あと実家以外の宿に泊まるのも楽しみです! こういう機会じゃないと絶対許してくれないと思うんです」

 ……あ、そういえばこいつらどこに泊めよう。
 宿泊施設完全に忘れてたわ。
 誰か招待したとしても最悪クズノハ商会に寝泊まりで良いしあんまり考える必要なかったとこだ。
 ふむ……ツィーゲのセキュリティしっかりしてそうなとこ、この際調べてみようかな。

「おや、二人については実家に泊まればと考えていたのですが皆と一緒が良いですか」

 と識。

『当然です!』

 揃って吐き捨てるかのように、即答か。
 お年頃ってやつなんかねえ。
 レンブラント家、生まれるガチャだったら超大当たりだと思うんだけどな。

「あ、先生。向こうではどれくらい費用を見込んでおいた方が良いですか? 持っていく金額の参考にしたいんです」

「……全、あ、いや」

『?』

「そうだな。基本的には学園の補助もあるし今回はテストケースらしいから金の心配はあまり要らない……が」

『……』

「……うん。ま、全財産もってって使い切る位で良いんじゃないか?」

『っ!』

「実際、後悔はやらずにするよりやってする方が前向きになれる、気もする」

「ちょ、先生?」

 そこそこ考えて突き抜けた答えをしたら案の定質問してきたイズモから真意を問われた。

「いや実際な? あの街を多少回ってみれば全財産を持っていったとしてもお前らは間違いなく絶望するんだ」

「絶望、ですか?」

「ああ。お前らの様に様々な理由があれど力を求める人種にとってあそこは魅力的過ぎる。どれだけ計画的に買い物をしたとしても後ろ髪を引かれるのは間違いないし、絶対に未練を残す」

『……』

 ごくり。
 学生たちが息を呑むのがわかる。
 これまで僕も識もあんまり嘘は言ってきてない。
 もちろん今のも全部本当の事を言ってる。
 露店街でも専門店通りでも飲食店でも。
 ジン達にとってみれば欲しい物に溢れている夢の街だ。
 
「だから幾ら持っていっても構わないしどれだけ使っても構わない。ただし、借金は禁止だ。向こうの金貸しとの接触はもちろん、分割払いの類も禁止する」

 借金禁止とか修学旅行のルールじゃないよね。
 でもこれ大事。
 う、シフとユーノがニコニコしてる。
 一応、うん一応言っておかないとまずいかもしれない。

「言うまでもないが、友人との貸し借りも止めておけ。流石に禁止まではしないが金のやりとりは友人とはしない方が良い。パーティとはいえお前らのそれは学園限定のごっこに過ぎない。一蓮托生の運命共同体なら装備一つを全員の資産で買う事もあるだろうがな。お前らの場合はそうじゃないってのを忘れるなよ」

 友達との金の貸し借りは絶対にロクな事にならない。
 貸す方がくれてやるつもりで貸したとしても、何かしらのしこりを残すケースが大半だと思う。
 レンブラント銀行の場合、用立てられる金額がとんでもないから普通に返していくにしてもツィーゲの買い物だと一生ものになりかねない。
 学校行事としてやる以上、ちゃんと注意くらいはしておかないと。

「口うるさいと思うだろう。だがあそこでは一振りの剣が屋敷みたいな値段で樽にさしてある事もザラだ。色々と次元が違うんだ。ともあれまずは金と制服、常備薬があれば忘れないように。」

「制服で行くんですか!?」

「当たり前だろう。ロッツガルドの講義で出かけるんだぞ? よし、他に質問があれば識に聞くように」

 さて。
 じゃあ僕は二期生の為に課題を出しておかないと。
 これは事務局経由で頼めば問題無いか。
 分校出身の子達も中々食らいついてくるし、ちゃんとした課題を出して反応を確かめたい。
 事務局か……。
 学生の身分だった頃は学校に行きたくないなんて日はよっぽど無かったのに、講師になったらちょっと事務局に行くのが憂鬱になるとはねえ。
 わからないもんだ。
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