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五章 ローレル迷宮編
竜母龍脈、継承
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その言葉に頷く暇もなく周りの景色が一変した。
星一つない夜空、上下左右全てが奥行きのある闇で埋まる。
アズさんと巴の気配が無くなってる。
僕一人だけ分断された?
でもフツと名乗ったあの竜からは敵意は感じなかった。
攻撃ではなさそう。
死の世界の勝手がわからないから、どうしたらいいか困るな。
自分の体以外何も見えない。
どっちを見ても同じ闇。
ナニカが息を潜めているとか、気配を殺してこちらを観察しているという感じもない。気配さえ全く掴めないってのはつまりそういう事だ。
……例外枠の六夜さんみたいのがごろごろいる世界だとしたら、別だけど。
“少し準備に手間取りました。お客様をお待たせしてすみません”
頭に声が響いて、眼前には先ほどまでいたエクトプラズムな蛇竜が浮かんでいた。
なんだ、着替えたとか変身したとかでもないのか。
“殺風景ですね。私もこの姿ですか”
いや、そっちが招待したんだろうに。
僕だってここまで何もないとこは珍しいよ。
姿にしたって変えたいなら自分で変えればいい。
凄い上位竜だったのならその程度難しくもないと思う。
「僕はこちらにどうぞって言われた側で、その感想をもらっても困るんだけど」
“……そうですね。ごめんなさい。今三人とも別々にもてなしている所なんですが、出来るだけ望みに沿った空間を再現した筈なのですが手違いがあったようです”
「望み、って」
ここ、なんもないんですが。
“アズノワールは命華やぐ森林、シン、巴は異界の隠宅といった雰囲気の場にいます。とすれば、貴方の深層にとって落ち着く空間はこのような場なのかも……”
「やめて、何か悲しくなってきた」
想像力が乏しいと言われたようで悲しい。
だけじゃなく虚しい。
せめて星でも光ってれば星空なのになあ。
ほんっとに何もない。
“この魂の仮住まいたる死の国では、外見や周辺の環境というのは幾らでも変えられます。ですので魂の望む景色が各々に広げられており、かつ貴方がたのように生者が立ち入った場合もある程度姿は自在に移ろうのです。例えばこのように”
フツが言葉を区切る。
すると僕の目の前に簡素な椅子と机が闇から浮き上がるかの如く生まれた。
はえー。
「お手軽に創造ができるって事か。凄いな」
座ってくれって事だろうから椅子に腰かける。
確かに体重を受け止める感触が尻に伝わってくる。
“創造とは全く違います。貴方の従者となった巴が使うような、幻に一時的に実体を与える、そんな理解をして頂ければ近いかと”
「巴の……なるほどなー」
確かに巴がごく短時間、幻に実体を与える力を身に付けている事は知ってる。
戦闘時ならまったく問題ないんだけど、それ以外の日常で活用しようと思うと短時間ってとこがネックになる力だ。銀髪になった時の巴はその辺りの、有と無の境を曖昧にする感じの能力を更に強く開花させていっている節がある。
“此度ここへは主に私から巴への要件でご招待しました。その主として意見をもらう事もあろうかと貴方にも同席を願った次第です”
「巴に用?」
おっと。
これは良くないですよ。
警戒の必要ありです。
相手はルトと同格だった存在。
どんな無理をうちの大事な側近に求めてくる事やら。
“ええ。貴方自身の気分転換にもなれば、とアズノワールは言っていましたね。もちろんそちらのお手伝いも厭いません。この世界を知り、触れ、その上で私に尋ねたい事があれば何でもお答えすると約束します”
……と言われても。
死者の国、魂の世界。
その道の専門家とかなら知りたい事、聞きたい事も沢山あるかもしれないけどさ。
僕個人としては、どうだろ?
やっぱ巴の事が一番気になるよな。
大事な、家族だし。
……家族か。
考えてみればそれを言い訳に、少なくとも澪には酷い事をしちゃってるよな。
そして少なからず巴も傷つけてたのかもしれない。
だからさっき子供がどうとかってとこでえらくぶっ壊れたんだろうし。
澪に至っては六夜さんに付けこまれて……くそ。
ここから出てツィーゲに戻ったら、僕もきっちりその辺りで覚悟をしないと駄目だな。
他の事情はさておき、僕自身の二人への感情って意味ではもうとっくに答えは出てる訳だしさ。
「確かに貴重な体験、機会だと思う。けど、今一番気になるのはフツが巴に何をさせる気か、だ。それ以上に気になる事はないよ」
“案ぜずとも私には貴方はおろか、今の巴を傷つける力もありませんよ?”
「ここは死の国でしょ? そう言われちゃうとさ、色々と昔話や神話を思い出すんだ。例えば、ここに半ば幽閉されている存在が身代わりを求めていて誰かを罠に嵌めようとしているとか」
“賢人、日本に伝わる神話ですか。ああ、なるほど。確かにこちらには独特のルールが幾つかはありますが、私はそもそもここから出る気はありませんよ。だからこそ巴の存在を知った時、彼女をこちらに呼びたいと思ったのですから。アズノワールに頼みましたがまさかこんなに早く叶うとは思いもしていませんでしたね”
「意味がわからない。どうして巴に目をつけるのかも僕にはさっぱりだ。これで不信を消せと言われてもちょっとね」
“ふふ。生者をこちらに縛り付けるルールとしては、まあ分かりやすいものでこちらの食べ物をこちらで食べさせる、というものがあります”
ほら。
僕が知ってるお話にもほとんど同じものが出てくるよ?
大体神話は大雑把にしか知らないのが殆どだけど、死の国なんて存在が出てくるのは大抵大切な誰かの復活を望む場合。
そしてその手の話には大体、飲むな食うな振り返るな目を開けるな的な罠が満載なんだ。
ここだってあっさり暴露したけど見事にルールにあるんじゃないか。
「……やっぱり。おわ!」
短い呟きが漏れる。
僕の確信を合図にしたみたく、フツの姿が僕の等身大にまで縮む。
おお、このサイズだとドラゴンも可愛い。
なんて馬鹿な事を考えてたら、フツの横にさほど背丈のない広葉樹が生えた。
花が咲き、枯れ、黄色とオレンジの間くらいに色づいた果実が幾つも実った状態で落ち着く。
柑橘系に見える。
“例えばそれ、アズノワールが非時香果と名付けましたが、それをここで口にすると心身ともに強力にこちら側に固定され、出ようとすれば相当時間と苦労がかかります”
ときじく。
聞き覚えはある、確か食べると不死になるんじゃなかったっけ。
あれ、長寿だったか? 病気を治すんだっけ? 単なる永遠の象徴?
やばい、かなり曖昧にしか知らない。
もっと長い名前だった気もするぞ。
でもなんで死の世界に閉じ込められるようなモノにそんな名前つけたんだろ。
こっちのはまるっきり呪いの果物じゃないか。
「非時香果ね、神話で出てきた覚えはあるな」
“でしょうね。彼もそれを参考にしたと言っていました。そのトキジクですが、外の世界に持ち出してから生者が食せば肉体の不死を得られます。よろしければいくつでも持っていって下さい”
それでか。
「一つもいりません」
“このような光景を内心に秘める方ならそう仰るかもとは思いましたが、まさかの即答ですか。聞けば貴方は一応商人だとか。これほど大儲けできる商品もないと思いますが”
「お構いなく」
“わかりました、無理強いは致しません。ふふふ、しかし貴方という人は”
「? 何か?」
“女神もルトも、これはさぞ苦労させられるでしょうと思ったまでです。個人的にあの二人は好きではありませんので、こちらから覗くだけの私からすれば貴方は最高です。どうか目いっぱい彼女たちをひっかきまわしてくださいませ。ええ、もう一切の遠慮なく徹底的に”
目の前の可愛らしいフツが悪い感じに笑うのがわかる。
復讐を企てないまでも、女神にもルトにもあまり良い印象はないって事か。
好きじゃないって言ってるけど、実際この様子を見ると多分本当は大嫌いだな、うん。
“……こほん。少し恨みも混じりましたが私としては貴方の活躍には期待しています。なのでこちらに閉じ込めたいなどとは全く思わないし、大事な供である巴を奪おうとも考えていません。私が巴に望んでいるのは、力の譲渡”
「力の譲渡?」
明かされても真意が掴めない。
弱くなりたい事情がある?
“こうして魂を管理するだけの日々を送る私には、この身に未だ宿るかつての力が宝の持ち腐れでしかないのです。具体的には地母たる銀龍と呼ばれた私の最もたる力、『竜母』ですが”
「地母たる銀龍、竜母?」
そういえば巴は僕の力を濃く多く流すと銀髪になる。
何か関係あるんだろうか。
それに竜の母って具体的にどんな力だ?
“既に申し上げましたが私には巴を縛るつもりはありません。『竜母』の力は生命の根幹にまつわる力、詳細に言葉で語るには難しく、手にして直感と経験で理解していくのが一番でしょう。ん、アズ……そうか。それで納得……”
ん?
何やらフツが心ここにあらずといった雰囲気に変わる。
口をつぐみ、何事かを考えているのか押し黙る。
この感じ、念話が入った時に似てるな。
……ああ、もしかして。
フツは今、僕ら三人と同時に話をしてるのか?
もしそうなら相当器用だな。
同時に三人と別々に会話するって。
何か自分で言ってて混乱してくるわ。
にしても、たぶんアズさんと集中してやり取りをしているだろうフツは柔らかい。
僕と対している時の、客人を迎える態度とは随分と違う。
アズさん達とフツが深く親しい関係っていうのは、本当の事なんだろうな。
“すみません、少し助言をもらっていました”
「いや、別にいいよ」
“『竜母』の力ですが、端的に言えば世界の龍脈を把握し活用する事を可能にする力です”
龍脈。
レイラインとか言われてるやつか。
そういわれましても、だけど。
大地のエネルギー的な事しかわからん。風水なんて詳しくありません。
アズさんはこれで僕ならわかると思ったんだろうか。
生命の根幹云々よりは大分イメージはしやすいのは確かか。
“私が扱えるそれを龍脈と例えるのが妥当かは後でアズノワールにも聞いて欲しい所ですが、言わば万物の魂の化石とでも申しましょうか。こちらとあちらを魂が行き来する際に摩擦のようなものが生じ溜まり続けた結果、世界中の地下深く、境界を河のように流れる純然たる力の塊で……いや、やはり説明は難しいですね”
「……巴にはそれを扱うだけの素質があるって事?」
“確かに感じました。成長し、その特性を得る事が出来る上位竜など今では巴かルトしか存在しません。そしてルトはある理由から絶対にありえない。かつここを訪れた巴が銀の髪を伸ばしているのを見て、私は確信しました”
「受け入れた事で巴の立場や人格が何らかの変化を強制される事は?」
“ありません。断言します。これは厳密にはアクセス許可のようなものですから。時間も一瞬で済みます”
「……」
本当なら美味しい話だ。
タダで力をくれるってんだから破格に美味しい話だ。
だけどなあ。
いくら女神やルトが気に入らないからと言って、果たしてこんな……。
“思うに、貴方は本気であの神に挑むつもりでいる様子。であれば『竜母』の力は巴を守るモノにもなりましょう。例え巴自身が望んでも主たる貴方が拒むなら力の譲渡など出来ようもありません。そろそろ答えを聞かせてください。どう、お考えになりますか”
「一切のデメリットが無いのなら。僕としては巴に力を身に付けてもらいたい。だけど! あいつ自身が望まないのなら絶対に御免だ。それが僕の結論」
“良い……関係を築かれていますね貴方がたは。きっと恐らくはあの恐ろしい程強大な精霊と、成長を手に入れた人の骸もまた巴と同じなのでしょうね。少し、羨ましい”
「?」
精霊に骸。
環の存在は女神にさえ気づかれていない筈だから……澪と識か?
識は何となくわかるとして、澪って精霊枠なの? 災害枠じゃなくて?
“巴も同じ事を口にしました。貴方を守り、不安を払う為の力ならば幾らでも欲しいと。しかしそれも貴方が望まぬモノなら一切手にしようとは思わないと”
「……」
巴のやつ。
たまに凄く殊勝な事を言うよなあ。
本当に、僕は人にだけは恵まれてる。
「わかった。その『竜母』の力を巴にもらう。ただし何か異常があった時は――」
絶対に許さない。
“絶対に許さない、ですね。わかっています。ええ、必ずそういうと思っていました。やはり貴方は彼に似ています。ルトが入れ込むのも、悔しいですが理解できますね……”
「わかってるなら……いい」
正直ただで力をもらうというのは、相手を完全には信用できない状態だとあまりしたくはない。気持ち悪いし。
それでもいずれ来る女神との決戦を思えば、僕も、僕以外も多くの力を得ておいて損はない。
“そうそう。もしも力をタダでもらうのが気持ち悪いなどとお考えなら”
「ん」
こちらの心を見透かしたようにフツが言葉を伝える。
そんなに、僕とその『彼』の思考は似てるのかね。
ルトを嫁にするようなタイプと似てるとは思わないんだけどなあ。
“カンナオイのいざこざをちょっと片づけていってくれませんか? あれも元を糺せば国や領土を大切に思うが故に起きている争い。されど貴方なら如何様にも解決は可能でしょう。本来であれば私が関わる事でもありませんが、女神が与えた二つの王権の内一つが悪さをしたおかげ……で大分こじれてしまっています”
「王権? 魅了の魔眼か?」
女神が与えた王権ってどういう事だ?
あれは智樹の魔眼の力、それは確かに女神が与えたものかもしれないが……。
“女神が勇者に与えた力は王権授与。強靭な肉体と魔力、それに支配者として彼らに相応しい能力が選別されて発現した筈です。彼女がどう説明したかまでは当人しか知り得ないでしょうが”
「……」
“此度は二人の勇者が招かれています。女神の好みは偏り、他に下賜された力や神器に差はあれど、二人が得た力は随分似通ったものになっている様子”
「あれが力の一部ね……」
“会いもせず、語らいもせず、触れもせず、人の絆を引き千切り国を転覆させる力など見るも触れるもおぞましいもの。このローレルに、賢人たちが愛した国にかような悪病は不要です”
「確かに、それは日本人のやらかした事として少し悪いとは思ってた」
まさか魅了をああいう使い方に発展させるとは思ってもみなかったもんな。
“もちろん始まりの冒険者にも協力させます。しかし彼らは限定的にしか介入しないでしょうから、どうか今を生きる貴方に一切の始末をお願いしたいのです”
……もしかして、いろはちゃんとの付き合いも知ってたりするのか?
六夜さん経由でアズさんが話していればそれもありか。
でも始まりの冒険者が歴史の表舞台を嫌い極力干渉を少なくしようとするのなら、それが可能であっても彼らによる問題解決はきっとあり得ない。
……そうだな。
既に誰もが笑って夜明けを迎える幸せなエンディングは存在しない、ドロドロになったお国事情でも。
少しでも良い結末を望み、多寡はともかく惜しみなく全力を尽くす人がいる。
そして僕は彼女をそれなりに知っている。
懸命な、その姿を。
「先に断っておく。フツが望む結果になるとは限らないよ?」
“承知の上です。きっと多くの命がまたここに来るのでしょう。それもまた世の常、責めなど致しません”
「なら、巴の力の謝礼として出来るだけはやってみる」
代価の仕事があるというのは、タダより気が楽だし。
“貴方がたがカンナオイに訪れた事で恐らく事態は加速度的に進んでいる筈。近くかの街にて武力蜂起が起きましょう。どうぞ、よしなに”
不穏な予言を残し、闇は払われ、元の景色、アズさん、巴が戻ってきた。
もしくは僕が戻った?
まあどっちでもいい。
巴には一見変わった様子はないし、アズさんも多分一緒だ。
澪や他の皆も待ってるだろうし、頃合いだ。
そろそろ生者の世界に戻りますか。
罠は無いよね、帰れるよね?
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