バッドエンドしかないとかいう悪役令嬢とやらに初めてをもらってくださいと言われた魔王だが聞いてくれ

吉川 箱

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二 「バッドエンドしかない」という悪役令嬢とやらの領地で暮らすことになったのだが、聞いて欲しい

ニの5

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 実を言うと首都のタウンハウスからこのドエロミナまで、僕とシリアナ嬢は三日で来た。本来はどんなに急いでも馬車で一ヵ月くらいかかる道程らしい。僕の転移魔法なら、大陸全土どこへでも即時移動可能だ。移動できる物にも制限がない。だがドエロミナへ僕も一緒に帰るのならば、それなりの荷物と人が必要になる。「一ヵ月かけて帰って来ました」という体を装わなければならないのだ。公爵令嬢であるシリアナ嬢が、一ヵ月もの長旅に侍女を一人もつけないのは疑問に思われるだろう。侍女も一緒にドエロミナへ連れて帰るとなると、僕の転移魔法を誤魔化すのは難しい。
「わたくしも転移魔法は使えますわよ?」
 そうだろうね。じゃなきゃ、首都のタウンハウスからでもドエロミナからでも、神聖メ・スイキ法王領と帝国の境目にあるシリズキーネ山脈のラストダンジョンまで毎日通えるはずないもん。もちろん、転移魔法は誰にでも使える魔法じゃない。使える、というだけで規模も範囲も問わず習得した人間は尊敬される特殊な高等魔法だ。
「そもそも転移魔法が難しいのは自分の魂は再構築できても他人の魂を再構築できる人間が居ないからだ。そこは僕の領域だからね。だから転移魔法は僕の得意技なのさ」
 だから後は、単純に魔力の多さによる転移距離の長さ勝負になる。つまり、魂の情報を持たない無機物の転移はそこそこ行われている。それでもやっぱ、転移魔法の使い手は少ないので王室が緊急伝令などに使うのみだ。
「でも君、馬車ごと転移魔法できるの?」
「……そんな範囲の転移魔法は人間には使えませんわ。自分一人を転移、しかも距離は人によってまちまちで、わたくしはドエロミナからシリズキーネ山脈までが限度ですがそれでも今世紀最高の転移魔法の使い手と言われておりますのよ」
 そうだろうなぁ。人間でそんなに長距離を移動できる転移魔法の使い手なんて、百年に一人現れるかどうかだから。
「うん。だからおいそれとは使えないでしょ。僕の正体バレちゃうじゃん。だから君の侍女は一ヵ月先に出発してもらって、ドエロミナの手前の宿で待機してもらう」
「ええ」
「そこへ僕らが一ヵ月後に合流して、そこからドエロミナを目指す。三日くらいかけて、ゆっくり行けばいい」
「分かりましたわ」
「問題は侍女の口止めだよね。疑問を持たないほどうっかりした子か、秘密を絶対に守れる子、居る?」
「それならエロイアで決まりですわ。彼女はきちんと対価を払えばきっちり仕事をする人間ですの」
 そうしてシリアナ嬢が名前を挙げたのが、このエロイア・ナルジワである。無表情で僕を見つめ返し、無言で雄弁に語る。「とっとと行きやがれ」と。彼女はお金が大好きで、お金さえ渡せば秘密は絶対に守るらしい。まぁそういう人間の方が当てになるよね。信用できるかどうかは別として。
 無表情のままのエロイアへ手を振り、廊下を歩き出す。さて、ここからは魔王のお仕事だ。僕は魔王だから寝なくても平気だしね。魔界も放ってはおけないし。ただでさえシリアナ嬢に一晩付き合わされて黒髪が真っ白になってしまったトアにこれ以上、迷惑をかけるのも心が痛む。そうだ、トアにクッキー持って行ってやろう。
 そうして朝に戻って来て、朝食をとってシリアナ嬢の従者として働く。これが代わり映えしなかった僕の、新しい日常だ。
「おはようございます、エイン!」
「おはようございます、エロシリダ様」
 わぁ、天使かわいい。僕を見かけたら当然のように抱っこされるために両手を上げちゃうのほんとかわいい。遠慮なく天使を抱き上げてシリアナ嬢の部屋へ向かう。
「おねいちゃま!」
「あらロシィ。すっかりエインがお気に入りね」
「エインはおかおがいいので!」
「分かりますわ。朝から眼福で寿命が延びますものね」
「です!」
 朝食をとるために食堂へ移動するシリアナ嬢とエロシリダ令息に付き従う。柔らかい朝の光。一日の始まりが少しひんやりとした空気なのはなぜだろう。深く吸い込めば清々しい気持ちになるのはなぜだろう。
 食前からいちゃいちゃするオシリスキナ公爵と夫人を目にするのキツい。童貞にはキツい。朝から胃もたれ必至。この人たちは今から食事だからいいけど僕はこの後食事するんだよ? この光景を見た後に。食事をする天使に意識を集中してないとキツい。
「ぐふふ、お父さまとお母さまのいちゃいちゃを直視できないエインも顔がいいぐへへ」
 シリアナ嬢はいつも通りに鳴いている。早く食事済ませてくれ。僕がこの地獄から抜け出せないだろう。あっ、天使はゆっくりよく噛んでお食事しましょうね。
「エイン、ロシィはきょうもおやさいたくさんたべられました!」
「ご立派ですよ、エロシリダ様。たくさん食べて健やかにお育ちくださいませ」
「はいっ!」
 天使天使。かわいいな天使癒し。エロシリダ令息のお口を拭い、椅子を引く。自分で降りる気一切ゼロだがそれでいい。きらきらした瞳で僕を見つめ、手を広げた天使を抱っこする。
「おねいちゃま、ロシィはエインとおさきにしつれいしますね」
「ええ、よろしくてよ……はっ! ロシィたら恐ろしい子。わたくしの侍従だというのにまるでもう自分の侍従のようにエインを扱って……!」
「ぶっちゃけシリアナ嬢に仕えるよりエロシリダ様にお仕えする方が楽しい」
「エインまで酷いですわっ!」
「エインくんがシシィにもロシィにも好かれていてパパは寂しいっ!」
「君にはわたくしがいるではないかアナルジダ」
「シリネーゼ……!」
「アナルジダ……」
 あああああ、またむっちゅむっちゅ始まったマジほんと童貞に気を使ってくれないかなこの夫婦。落ち着かないからさっさと天使連れて退散しよ。
 エロシリダ令息の部屋まで、肩車をして天使との時間を堪能する。
「エイン、ロシィはごほんをよんでほしいですぅ」
「かしこまりました、エロシリダ様」
 天使は賢いので僕が読んであげた本をすぐに覚える。
「こんどはロシィがごほんをよんであげますね!」
「光栄でございます」
「ええっとぉ、すのーうるふはちいさなおててがつめたくて、にんげんのむらまでてぶくろをかいにいくことにしました。でもすのーうるふはいちエロイどうかしかもっていません」
「おじょうずです、エロシリダ様」
「いちエロイぎんかは、じゅうエローどうかです。ロシィすごい?」
「素晴らしいです、エロシリダ様。エインはとても驚いてしまいました」
 この国の通貨は一エロー銅貨、一エロイ銀貨、一ドエロー金貨がある。一エロイ銀貨は十エロー銅貨と同等、百エロイ銀貨で一ドエロー金貨と同等である。ちなみに貴族しか使わない、百ドエロー金貨と同等の一ドエロイ紙幣というものもある。
 庶民は金貨など一生、目にしないだろう。僕の給料は一ヵ月四十エロイ銀貨で、騎士の所得の二倍である。騎士は平民でもなれるからと言っても、騎士だからね? 国防の要よ? その二倍を侍従に出すって一体どんだけ金持ちなのよオシリスキナ公爵家。
 そしてこの天使、通貨単位を理解しているのである。はっきり言って天使な上に賢いとか完璧か。
「えっへん、ですぅ!」
「大変素晴らしいエロシリダ様には、後でパンケーキを準備いたしますね」
「ぱんけーき! たのしみです!」
「わたくしも! わたくしもですわ、エイン!」
「パパも! パパもですよ、エインくん!」
「わたくしもだ、わたくしもだぞ、エイン君」
 おいいいいいいいいいいいいい! この親子おいいいいいいいいいいいい! いつの間にエロシリダ令息の部屋に集合してんのしれっと合流してんのおい。
「皆様、朝食をお召し上がりになったばかりでは?」
「甘味は別腹だぞ、エイン君」
「スイーツは別腹ですわ、エイン」
「甘いものは心の栄養剤なのだぞ、エインくん」
「……」
 エロシリダ令息の部屋へ当たり前のように集まってお茶を飲んでいる親子へ一瞥投げかける。シリアナ嬢が両手を胸の前で合わせて上機嫌に尋ねて来る。
「エイン、エイン、先日のカッテージチーズも大変おいしゅうございましたわ。今日のパンケーキにはその過程でできたリコッタチーズを入れるのでしょう? 楽しみですのよ」
 タウンハウスに居る時偶然できたクロテッドクリームを再現しようと色々試している過程でカッテージチーズとリコッタチーズとモッツアレラチーズができたんだよね。全部大まかな作り方が一緒なんだよ。モッツアレラチーズは最終的に捏ねなきゃいけないけど。ちなみに命名は全部シリアナ嬢だ。前世の世界に似た食べ物があったらしい。モッツアレラチーズはパンに乗せて軽く炙ったらシリアナ嬢は「これこれ、これですわぁ~」と涙を流しながらパンを食べる手が止まらなかった。吸い込む勢いでパンを食べる人間を僕は初めて見たもんね。
「パパそれ食べてません! エインくん! 仲間外れはよくないな!」
「わたくしもだ、わたくしもいただいていないぞエイン君。エリィとシシィの手紙で君の作る食事がどれほど美味しいかを知って心待ちにしていたというのに」
 何この人たち。食に貪欲過ぎないか。まぁ分かるけど。やっぱ人間の欲求の多くを占めているのは食だよね。美味しいもの食べたい。
「では僕はお茶の準備をしてまいりますね」
「わぁい。エイン、ロシィはおりこうにしてますね!」
「はい、エロシリダ様」
 天使かわいい。この天使に美味しいものを食べさせたい。エイン大好きって言われたい。癒し。
「楽しみですのよ」
「楽しみだね」
「楽しみだな」
 完全に待ちの体勢に入ったオシリスキナ一家を眺める。ええ、ええ。いいでしょう。こんなに期待されれば僕だって悪い気はしませんとも。エロシリダ様の部屋を後にして、厨房へ向かう。料理長にはすでに許可を取ってある。各種チーズの作り方も伝授してある。使用人の本日のランチはモッツアレラチーズを挟んだ残り物野菜と生ハムの端切れサンドウィッチだ。これも僕が作った。
「エインさん! 勉強させてもらっていいですか!」
「ええ、どうぞ。そしてできれば皆さんにもレシピを覚えていただきたい」
「よろしくお願いしますっ!」
 この城は料理人まで筋肉である。完全なる体育会系組織に僕は目眩を覚えたほどだ。筋肉で料理は美味くならない。だが筋肉は料理に必要な時もある。そう、筋肉は適所で使ってこそ真価を発揮するのだ。例え熱い厨房にひしめく筋肉が暑苦しかろうとも! 僕は筋肉に! 負けないっ!
 朝から室温に戻しておいたバターに蜂蜜を加える。リコッタチーズと牛乳、卵黄をあくまでも優雅に、ふんわりと混ぜ合わせる。ふんわりとだ。篩にかけた小麦粉と重曹、塩を少々加えて貴婦人の手を取るように優しく混ぜ合わせる。筋肉に泡立てさせておいた卵白を何度かに分けてさっくり空気を含ませるように混ぜ合わせる。さすが筋肉。しっかり角が立っている。
「さて」
 準備しておいた蜂蜜入りのバターをたっぷりフライパンに溶かして生地をぽったりと落とす。ちなみに庶民は竈に薪を使っているが、公爵家では魔法を使っているので細かな温度調節が可能である。そう。つまりパンケーキは弱火だ。弱火だよ筋肉。慌ててはいけない。蜂蜜の甘い香りを含んだバターが鼻腔を満たす。さらにフライパンから立ち上る生地の讃美歌が聞こえるか。音まで美味い。ああ。もちろんだとも。これは約束されている。美味いに決まっている。耳と目でも理解できる。美味い。涎を拭きたまえ筋肉。
「手順は分かったかな?」
「ハイッ! エインさんッ!」
「そう、捏ねたくなるのを堪えてフライパンに生地を置くように落とすのです。蜂蜜バターはケチくさい使い方をしてはいけません。公爵家の方々がそんな些細なことを気にするはずもありません。さぁ、全ては美味しいのために!」
「ハイッ!」
 タウンハウスの料理人も覚えが早かったが、ドエロミナ城の料理人も勘がいい。
「残りのリコッタチーズで皆さんの分のパンケーキもお作りになるとよろしいでしょう」
「うおおおおお!」
「やったああああ!」
 厨房が沸き立った。美味しいものってやる気が爆上りするよね! だから美味しいものって大好きさ! 四人分のパンケーキをワゴンに乗せて厨房を出る。エロシリダ子息の部屋で、熊一族が待ち構えていた。
「来ましたわ! ロシィ、美味しいパンケーキがすぐそこですわよ!」
「うわぁい、いいにおいです」
「エインくんこっち、こっちに!」
「何と言う芳醇な香り……朝食を少し抑えめにして良かった」
 公爵家の人間だろ、座って待ちなさいよほんとにこの一家は熊なんだから。熊の如くうろうろしていたオシリスキナ親子が素早くテーブルに着く。いやぁ、アナルジダ公爵いい顔するわぁ。ワクワクが止まらない顔してるわぁ。ドエロミナは数多くの花が咲き乱れるので養蜂も盛んである。ちなみにドエロミナに来て僕が一番嬉しかったのは砂糖だ。そう。ドエロミナは気候が温暖なため、サトウキビの栽培も盛んである。砂糖はカ・ツヤクキィン共和国やケツナメル王国の一部温暖な地域でしか栽培されていないため、大変高価なのだ。もちろん、帝国ではドエロミナでしか栽培されていない。貴族だって大量に購入ができない超贅沢品である。それがこのドエロミナでは庶民の口にだって入るのだ。最高! 甘いものって心が潤うよね!
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