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三 「バッドエンドしかない」という悪役令嬢とやらの婚約者と会うことになったのだが、聞いて欲しい
三の7
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「……シリアナ嬢」
「どうしましたの、陛下。なんだかぐったりお疲れになって」
疲れもするよ。僕はね。僕は、人間って本当に信じられないなって今人間不信になっている。ソファへ頽れるように座り、僕の顔を心配そうにのぞき込むシリアナ嬢へ告げる。
「ひろいんが、妊娠した」
「ええっ?! 予定より早くございませんこと? 父親はどなたですの?」
「もちろん父親は淫行教師」
「そう……ですの。それはよろしゅうございましたわ……ね?」
よろしい、のかなぁ。入学前の生徒に手を出して、在学中に妊娠させるようなド畜生をひろいんとくっつけてよかったのかなぁ。僕は己の童貞を守ることと引き換えに、何か大切なものを失ったんじゃないかなぁ。
戸惑っているのはどうやら僕だけのようで、オシリスキナ公爵家の人々は手を取り合って喜んでいた。
「お祝いしなくちゃね、エインくんの料理で!」
「そうだな、エイン君! よろしく頼む!」
「いつの間にか公爵家の胃袋をがっちり掴んでいる君が憎いが君の料理は好きだ憎い!」
「エイン、ロシィはエインにだっこしてもらいたいです!」
「宴ですわね! エイン。スイーツ祭りですわ!」
宴は三日間続いた。特別手当がいただけたので、キヨラ島の僕の執務机と椅子を良いものに変えた。魔王、お金大好き。ひろいんへの罪悪感はさっぱり忘れましたし!
「そりぇで、ヒロインはどうなりましたの?」
口の中のものを飲み込んでから話しなさい。公爵令嬢でしょうが。シリアナ嬢の前へティーカップたっぷりの紅茶を差し出して答える。
「ゼンリツセェン学園は中退して、ヘンタイ子爵がイカセル家へ婿入りするようだ」
「まぁ、イカセル家も子爵だし、家格も釣り合うよね。オシリエ卿は三男だっけ? 婿入りしても問題ないだろうし」
「ロイ先生は次男、次男ですわ」
むぐむぐ言いながらどうでもいい訂正を入れる。だから口の中のものを飲み込んでから話しなさいと何度言ったら理解するのかなこの公爵令嬢は。
「オシリエ・ロイ・ド・ヘンタイ子爵が、オシリエ・ロイ・ド・イカセル子爵になるのかしら……微妙に違和感がありますわね……」
「語呂が悪いからミドルネームは省くんじゃないか? オシリエ・ロイ・イカセル子爵とか……」
「元の名前より悪化していますわね……作者の執念を感じますわ……作者、恐ろしい子……!」
何のことかさっぱり分からないが、ろくなことではないのは確かなので僕はいつも通りに無視を決め込んだ。魔王、何も聞かなかった。
「アホ殿下は順調に癖を拗らせてアナルジワ令嬢に尻を踏まれて心底幸せそうに微笑んでいたよ。すっかり四つん這いが板についていた。小アホ殿下もガマンジル卿と穏やかに過ごしているようだ。あと、ナキボ令嬢がシリアナ嬢みたいに二人を遠くから眺めながら拳を握って楽しそうにしていて怖かった。ヒュース卿は、もうすぐ二人目が生まれるらしい」
あと、ヒュース卿は雄っぱいが成長している気がしたが、そこは報告から省いた。
「ナキボ令嬢とは一度、じっくり二人きりでお話をせねばならないと腐った掛け算の神様のお告げが今、ございましたわ。親友になれる予感がいたしますの」
「会いたくないな、その神様」
ろくでもない神に決まっている。そう僕の本能が警告している。
「……だから、君の従者ももう要らないと思うのだが、どうだろうか」
むぐ。シリアナ嬢の年頃の娘独特のふっくらと張りのある頬が咀嚼を止めた。どちらかと言えばシリアナ嬢はほっそりした方で、決して太っているわけではない。ただ僕がストレスに任せて小麦粉を無意味に練り込んでいるうちに出来上がったシリアナ嬢曰く「うどん」というものを口いっぱいに頬張っているせいもある。
「……」
皿を見つめて停止を続けている。それから大分経って、叱られた幼子のように不安げな表情で僕を仰ぐ。
「陛下は、もうわたくしと一緒に居てくださりませんの?」
「きぃぃぃぃぃぃ! 邪魔で邪魔で仕方ないけどシシィにこんな顔させるだなんて許さない! 許さないよ、エイン!」
「そうだよエインくん! きみ、ぼくのかわいいシシィとは遊びだったのかい! パパ許しませんよ!」
落ち着け熊親子。遊びも何も、どちらかと言えば捕食者はシリアナ嬢で獲物が僕だというのにこの兄バカ親バカめ。
「オシリスキナ公爵夫人と契約したから、月に一度は厨房指導のために顔を出す。あと二年は様子を見なくてはならないだろうし、かき氷屋台の様子も見に来る」
永遠にさよならではない。むしろ、いつか永遠に僕を置いて行くのは君の方だろう。だからこそ、僕はあまりここに長居したくないんだ。だって、いつか離れ難くなる。そうなった時、悲しむのはいつだって僕の方なんだ。
膝をついてシリアナ嬢の脇へしゃがみ込む。幼子へ諭すように、シリアナ嬢の手を包んで揺らす。
「君は適齢期のご令嬢だ。新しい縁談の話もあるだろう。僕のように得体のしれないものを長く傍に置くものではないよ。分かるね?」
これは常識ある大人の僕から告げねばならぬことだ。僕は魔王で、シリアナ嬢とは時間の進みが違う世界の住人である。
「君が貰ってくれればいいだろうに。エイン君」
さらっと恐ろしいことを言ってくれたな公爵夫人。僕は淫行教師のオシリエ・ロイ・ド・ヘンタイ子爵のような、子供に手を出す非常識で悪辣な大人ではないのだよ! シリアナ嬢と僕、一体何歳差だと思ってるの! 二千歳以上年の差があるんだよッ!
「まぁいいさ、シシィ。本当にモノにしたい男ならば自分の力で勝ち取りなさい」
「何を恐ろしいことを言っているんだ公爵夫人、シリアナ嬢のような規格外のご令嬢を手玉に取れる器用さがあったら僕は二千年以上も童貞でいたりはしないのだが? そんな簡単に了承しないでいただきたい!」
驚き過ぎて正直な本心が口から転び出てしまった。責任を取って嫁に来るとか言い出したらどうしてくれるんだ! それを阻止するために頑張った僕の二年弱は何だったんだ! 僕が払う代償が大きすぎるだろう!
「なるほどやはり童貞か。シシィ。童貞はいいぞ」
嫣然と微笑む公爵夫人を見て、僕は悟った。血筋だ。間違いなくシリアナ嬢は捕食者の血筋だ。
「陛下は心も股間も清らかで正直者ですわ」
「心も股間も清らかなまま死んでやるううううう!」
「大丈夫、怖いのは最初だけだよ。すぐに好くなるから安心してシシィに身を任せなさいよ、エインくん」
「そういう気づかいは要りません!」
そういえばあんたも童貞を奪われて公爵夫人と結婚したんだっけね! 怖いよこの一族! 何でそんなにアグレッシブなの! もう薄々どころか完全に僕の正体分かってて言ってるよね! 魔王に娘を嫁入りさせようとか、親として躊躇いはないの! そこは躊躇おうよ、止めるとこだよ! だって魔王だぜ?
「このかわいくも強く気高いシシィの一体何が不満なんだエイン! 憎い!」
「憎いならお勧めしないでいただきたい、エロアナル令息!」
「ロシィは、エインがおにいさまになってくれたらとってもうれしいです!」
うわぁ、エロシリダ令息天使。かわいい癒し。天使にお義兄さまとか呼ばれたいここが天国か。だが断る。
喧々諤々。好き勝手に言い放つ公爵家の人々へ、公爵夫人が一言笑顔で言い渡す。
「シシィ。三年あげよう。三年で、エインを落とせるね? なんせ君はわたくしの娘だもの」
「はい! お母さま!」
「何元気よく返事してくれちゃってるのおおおおおお! 僕にロリコンの趣味はないよ、ダメでしょ絶対ぃぃぃぃぃぃぃ!」
「あっはっは」
何朗らかに笑ってくれちゃってるのこの一家。この先まだ三年、シリアナ嬢と童貞喪失に怯える日々が続くのか。冗談じゃないぞ。
「陛下、お覚悟してくださいませね」
「いや……いやだ助けて、シリトア! シリトアああああああ!」
「あらあら陛下ったら泣き顔も大変麗しくとても興奮いたしますわ」
「いやああああ」
半泣きの僕の腕を、シリアナ嬢が掴む。あ、あかんこれ覚えがあるヤツや。
ごきん、と嫌な音がして肩が外れた。これだけ強ければ僕なんか居なくても自力で解決できたんじゃないのか。攻略対象とやらにこの恐怖を植え付けるだけで問題は解決したんじゃないのかシリアナ嬢よ。令嬢怖い。
僕の前途多難な「バッドエンドしかない」という悪役令嬢とやらから童貞を守る生活は、まだしばらく続くらしい。
「どうしましたの、陛下。なんだかぐったりお疲れになって」
疲れもするよ。僕はね。僕は、人間って本当に信じられないなって今人間不信になっている。ソファへ頽れるように座り、僕の顔を心配そうにのぞき込むシリアナ嬢へ告げる。
「ひろいんが、妊娠した」
「ええっ?! 予定より早くございませんこと? 父親はどなたですの?」
「もちろん父親は淫行教師」
「そう……ですの。それはよろしゅうございましたわ……ね?」
よろしい、のかなぁ。入学前の生徒に手を出して、在学中に妊娠させるようなド畜生をひろいんとくっつけてよかったのかなぁ。僕は己の童貞を守ることと引き換えに、何か大切なものを失ったんじゃないかなぁ。
戸惑っているのはどうやら僕だけのようで、オシリスキナ公爵家の人々は手を取り合って喜んでいた。
「お祝いしなくちゃね、エインくんの料理で!」
「そうだな、エイン君! よろしく頼む!」
「いつの間にか公爵家の胃袋をがっちり掴んでいる君が憎いが君の料理は好きだ憎い!」
「エイン、ロシィはエインにだっこしてもらいたいです!」
「宴ですわね! エイン。スイーツ祭りですわ!」
宴は三日間続いた。特別手当がいただけたので、キヨラ島の僕の執務机と椅子を良いものに変えた。魔王、お金大好き。ひろいんへの罪悪感はさっぱり忘れましたし!
「そりぇで、ヒロインはどうなりましたの?」
口の中のものを飲み込んでから話しなさい。公爵令嬢でしょうが。シリアナ嬢の前へティーカップたっぷりの紅茶を差し出して答える。
「ゼンリツセェン学園は中退して、ヘンタイ子爵がイカセル家へ婿入りするようだ」
「まぁ、イカセル家も子爵だし、家格も釣り合うよね。オシリエ卿は三男だっけ? 婿入りしても問題ないだろうし」
「ロイ先生は次男、次男ですわ」
むぐむぐ言いながらどうでもいい訂正を入れる。だから口の中のものを飲み込んでから話しなさいと何度言ったら理解するのかなこの公爵令嬢は。
「オシリエ・ロイ・ド・ヘンタイ子爵が、オシリエ・ロイ・ド・イカセル子爵になるのかしら……微妙に違和感がありますわね……」
「語呂が悪いからミドルネームは省くんじゃないか? オシリエ・ロイ・イカセル子爵とか……」
「元の名前より悪化していますわね……作者の執念を感じますわ……作者、恐ろしい子……!」
何のことかさっぱり分からないが、ろくなことではないのは確かなので僕はいつも通りに無視を決め込んだ。魔王、何も聞かなかった。
「アホ殿下は順調に癖を拗らせてアナルジワ令嬢に尻を踏まれて心底幸せそうに微笑んでいたよ。すっかり四つん這いが板についていた。小アホ殿下もガマンジル卿と穏やかに過ごしているようだ。あと、ナキボ令嬢がシリアナ嬢みたいに二人を遠くから眺めながら拳を握って楽しそうにしていて怖かった。ヒュース卿は、もうすぐ二人目が生まれるらしい」
あと、ヒュース卿は雄っぱいが成長している気がしたが、そこは報告から省いた。
「ナキボ令嬢とは一度、じっくり二人きりでお話をせねばならないと腐った掛け算の神様のお告げが今、ございましたわ。親友になれる予感がいたしますの」
「会いたくないな、その神様」
ろくでもない神に決まっている。そう僕の本能が警告している。
「……だから、君の従者ももう要らないと思うのだが、どうだろうか」
むぐ。シリアナ嬢の年頃の娘独特のふっくらと張りのある頬が咀嚼を止めた。どちらかと言えばシリアナ嬢はほっそりした方で、決して太っているわけではない。ただ僕がストレスに任せて小麦粉を無意味に練り込んでいるうちに出来上がったシリアナ嬢曰く「うどん」というものを口いっぱいに頬張っているせいもある。
「……」
皿を見つめて停止を続けている。それから大分経って、叱られた幼子のように不安げな表情で僕を仰ぐ。
「陛下は、もうわたくしと一緒に居てくださりませんの?」
「きぃぃぃぃぃぃ! 邪魔で邪魔で仕方ないけどシシィにこんな顔させるだなんて許さない! 許さないよ、エイン!」
「そうだよエインくん! きみ、ぼくのかわいいシシィとは遊びだったのかい! パパ許しませんよ!」
落ち着け熊親子。遊びも何も、どちらかと言えば捕食者はシリアナ嬢で獲物が僕だというのにこの兄バカ親バカめ。
「オシリスキナ公爵夫人と契約したから、月に一度は厨房指導のために顔を出す。あと二年は様子を見なくてはならないだろうし、かき氷屋台の様子も見に来る」
永遠にさよならではない。むしろ、いつか永遠に僕を置いて行くのは君の方だろう。だからこそ、僕はあまりここに長居したくないんだ。だって、いつか離れ難くなる。そうなった時、悲しむのはいつだって僕の方なんだ。
膝をついてシリアナ嬢の脇へしゃがみ込む。幼子へ諭すように、シリアナ嬢の手を包んで揺らす。
「君は適齢期のご令嬢だ。新しい縁談の話もあるだろう。僕のように得体のしれないものを長く傍に置くものではないよ。分かるね?」
これは常識ある大人の僕から告げねばならぬことだ。僕は魔王で、シリアナ嬢とは時間の進みが違う世界の住人である。
「君が貰ってくれればいいだろうに。エイン君」
さらっと恐ろしいことを言ってくれたな公爵夫人。僕は淫行教師のオシリエ・ロイ・ド・ヘンタイ子爵のような、子供に手を出す非常識で悪辣な大人ではないのだよ! シリアナ嬢と僕、一体何歳差だと思ってるの! 二千歳以上年の差があるんだよッ!
「まぁいいさ、シシィ。本当にモノにしたい男ならば自分の力で勝ち取りなさい」
「何を恐ろしいことを言っているんだ公爵夫人、シリアナ嬢のような規格外のご令嬢を手玉に取れる器用さがあったら僕は二千年以上も童貞でいたりはしないのだが? そんな簡単に了承しないでいただきたい!」
驚き過ぎて正直な本心が口から転び出てしまった。責任を取って嫁に来るとか言い出したらどうしてくれるんだ! それを阻止するために頑張った僕の二年弱は何だったんだ! 僕が払う代償が大きすぎるだろう!
「なるほどやはり童貞か。シシィ。童貞はいいぞ」
嫣然と微笑む公爵夫人を見て、僕は悟った。血筋だ。間違いなくシリアナ嬢は捕食者の血筋だ。
「陛下は心も股間も清らかで正直者ですわ」
「心も股間も清らかなまま死んでやるううううう!」
「大丈夫、怖いのは最初だけだよ。すぐに好くなるから安心してシシィに身を任せなさいよ、エインくん」
「そういう気づかいは要りません!」
そういえばあんたも童貞を奪われて公爵夫人と結婚したんだっけね! 怖いよこの一族! 何でそんなにアグレッシブなの! もう薄々どころか完全に僕の正体分かってて言ってるよね! 魔王に娘を嫁入りさせようとか、親として躊躇いはないの! そこは躊躇おうよ、止めるとこだよ! だって魔王だぜ?
「このかわいくも強く気高いシシィの一体何が不満なんだエイン! 憎い!」
「憎いならお勧めしないでいただきたい、エロアナル令息!」
「ロシィは、エインがおにいさまになってくれたらとってもうれしいです!」
うわぁ、エロシリダ令息天使。かわいい癒し。天使にお義兄さまとか呼ばれたいここが天国か。だが断る。
喧々諤々。好き勝手に言い放つ公爵家の人々へ、公爵夫人が一言笑顔で言い渡す。
「シシィ。三年あげよう。三年で、エインを落とせるね? なんせ君はわたくしの娘だもの」
「はい! お母さま!」
「何元気よく返事してくれちゃってるのおおおおおお! 僕にロリコンの趣味はないよ、ダメでしょ絶対ぃぃぃぃぃぃぃ!」
「あっはっは」
何朗らかに笑ってくれちゃってるのこの一家。この先まだ三年、シリアナ嬢と童貞喪失に怯える日々が続くのか。冗談じゃないぞ。
「陛下、お覚悟してくださいませね」
「いや……いやだ助けて、シリトア! シリトアああああああ!」
「あらあら陛下ったら泣き顔も大変麗しくとても興奮いたしますわ」
「いやああああ」
半泣きの僕の腕を、シリアナ嬢が掴む。あ、あかんこれ覚えがあるヤツや。
ごきん、と嫌な音がして肩が外れた。これだけ強ければ僕なんか居なくても自力で解決できたんじゃないのか。攻略対象とやらにこの恐怖を植え付けるだけで問題は解決したんじゃないのかシリアナ嬢よ。令嬢怖い。
僕の前途多難な「バッドエンドしかない」という悪役令嬢とやらから童貞を守る生活は、まだしばらく続くらしい。
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