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第一章 眩きレブレーベント
第六話 王女の力はその決意から③
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「“レヴァジーア・クロノクス”!!」
アレインが放つ雷撃は、ブライディルガとの戦いをすら容易く上回る威力で、部屋を埋め尽くさんばかりだ。
その雷撃の奔流を突っ切って、総司が一気に、アレインに肉薄する。まさか一瞬で決着がついてくれるのかと、リシアはにわかに期待した。
だが、リシアはやはりまだ、アレインの実力の全てを知っているわけではなかったと痛感する。
アレインの反応は、総司に勝るとも劣らない神速のそれだった。
左腕を鋭く横へ薙ぎ、総司の剣に“ヴィネ・クロノクス”を横薙ぎに当てて軌道を変えると、軽やかに体を回し、総司の胴へ回し蹴りを食らわせる。
総司は軽く地を蹴ってアレインの攻撃の衝撃を緩和すると、着地と同時に態勢を立て直し、リバース・オーダーの峰でアレインの体を鋭く狙う。アレインは距離を取って剣をかわし、間髪入れずに魔法を放つ。
総司にはアレインを殺すつもりはないが、アレインは本気で総司を殺すつもりだ。
「“ジゼリア・クロノクス”!!」
無数の雷の弾丸を放つ魔法を、完璧に見切る。そして再び接近戦へ持ち込もうとするが、アレインの身体能力の高さと、格闘術の習熟もまた凄まじい。
「さっきからしつこいわね」
ゴッ、と重い音が響く。
アレインは、魔力を収束し強化した腕で、総司の剣の峰を受け止めていた。家屋ほどの巨体を誇ったブライディルガ、その体をも弾き飛ばす総司の膂力を真正面から受け止めて、アレインはにこりともせずに言う。
「接近戦なら勝てるとでも思ったの?」
「……馬鹿力……!」
「お互いさまね!」
剣の上から、躊躇いなく拳を叩きつける。
難なく態勢を立て直した総司だったが、柄から伝わる衝撃に思わず苦笑してしまう。
「すげえなオイ……!」
小細工など必要ない。
そう言わんばかりの戦闘スタイルだ。魔法の補助と魔力による強化で、女神の騎士に匹敵する身体能力を実現し、血統に与えられた強烈な魔法の数々を使いこなすという基礎スペックの高さもさることながら、そもそも「闘い」そのもののセンスがずば抜けている。それこそ、平平凡凡な学生に過ぎなかった総司となど、比べるべくもないほどに、だ。
もともと、総司も運動能力は高い方だった。反射神経も天性のものがある。
だが総司が持ち合わせる才能など、アレインはほとんど全て兼ね備えて、上回っているのだ。総司が彼女と対等に戦えているのは、女神の加護を受け、異世界の人間としての特別な力を得ているからというだけ。
その力を使っていても、アレインから言わせれば「出来損ない」。彼女の目に、総司は「救世主」として映ってはいない。彼女の目的の妨げとなる、目障りな障害でしかない。
「まあ、あなたが望むなら付き合ってあげてもいいわ」
アレインがぽつりと魔法を唱えた。
空間が歪曲し、ゆっくりと異次元から現れたのは、総司が取り戻さなければならないキーアイテム、レヴァンクロス。黒と銀の両刃の大剣を掴み、アレインが微笑む。
「剣術でも強いけどね、私は」
剣を構えるその姿はまさに、紫電の騎士と重なる。アレインが自ら総司との距離を詰め、剣を躊躇いなく振り下ろす。
リバース・オーダーと違って両刃の剣であるレヴァンクロスでは、相手を殺さず戦闘不能に追い込むことは出来ないだろう。無論、アレインにとっては関係のないこと。
「出来ればすぐにそいつを返してほしいんだけどな」
「力づくで取り戻すしかないわねー。出来るものなら、だけど」
剣戟の嵐が吹き荒れるも、アレインも一歩も譲らない。剣術でも強いというその言葉に偽りはなかった。
それでも、剣を使ったせめぎ合いならば総司が一歩勝る、というところ。総司が押し切れないのは、剣術と魔法を複合させるアレインの技巧があまりにも高いためだ。
リシアもそうだが、リスティリアの剣士は剣術に魔法を織り交ぜて戦う。アレインの場合は織り交ぜる魔法が驚くほど鋭い。剣士に必ずある、剣を振り抜いた隙を的確に補って、尚且つまともに受ければ甚大なダメージを負いかねない。
だが――――
「ッ……やるじゃないの」
総司にアレインは殺せないが、総司も既に本気だ。アレインの渾身の一閃を見切り、刃の部分に触れないよう、レヴァンクロスの刀身を指先で掴み、止める。
「ようやく聞ける。その目の光。あの時は答えてくれなかったよな」
城の大書庫で、初めてまともに二人きりで会話した日。
アレインが見せた紫電の眼光を前にして問いかけた総司に対して、アレインはひょうひょうとした様子ではぐらかした。
その紫電の眼光を今、正面から、至近距離で見つめ返し、同じ問いを繰り返す。
「アレイン、お前は一体何者なんだ」
「意味のない問いね。昨日も言ったわ。私は、レブレーベントの王女であると」
魔法を使えば総司を引き剥がすことが出来るだろうに、アレインはそうしない。ギリギリと、剣を持つ手に力を込めながら、アレインが続けた。
「あなたはどう答えるの? あなたがしたのと同じ問いに」
「女神を救うためにこの世界にやってきた者だと答えるよ」
「望んだわけでもないくせに。あなたは“死に場所を見つけるために”リスティリアに来たのではなかったの?」
総司の目が見開かれた。
一瞬の硬直。それは、アレインにしてみれば大きすぎる隙。
すんでのところで致命傷を避けたものの、総司は遂にかわしきれなかった。肩から胸にかけて、アレインの一閃を受けてしまい、鮮血が飛ぶ。
「ソウシ!」
リシアが飛び出そうとしたとき、アレインが鋭く腕を振った。リシアの行く手に雷が落ち、リシアの足が止まる。
「つーっ……!」
総司の体を傷つけることは決して容易ではない。並大抵の衝撃や魔法は弾き返せるほどの強靭な肉体を与えられている。
だが、アレインが手にしているのはオリジンアーツ、総司と同じく女神の加護を授けられた「神器」だ。
リスティリアで初めて受けた「傷」は、皮肉にも同じく女神の加護を与えられた武具によって付けられたものだった。
「……なるほど」
アレインが手にしているレヴァンクロスを睨み、総司が納得したように呟いた。
「アレインも会ってたのか。俺よりも先に」
考えてみれば――――
アレインは、レヴァンクロスが「剣の形になる前」の姿を知っていた。つまり、ここに訪れたことがあったということだ。総司がリスティリアに、レブレーベントの端の田舎に叩き落されるよりも前に。
女神は総司には会ったが、リシアの前に姿を現すことはなかった。だから勝手に、あの気まぐれな女神は総司にしか姿を見せないのだろうと思い込んでいた。
アレインも、この場所で、女神と邂逅していたのだ。そしておそらくは、総司の話を聞いたのだろう。
「ハッキリと伝えたわ。女神の選択は間違ってるってね」
アレインの顔に刻まれている恐ろしい表情が示すものは、憤激と失望。
「何が女神を救う、よ。何が、俺が何とかする、よ。青臭い過去に囚われて死にたがっているような男が、よくもそんな誓いをたてられたものね!」
アレインが再び総司に突進し、彼の剣へ、レヴァンクロスを叩きつける。
「リスティリアの命運をあなたに預けて――――それであなたが“あなたの望み通りに”道半ばで死を迎えたら、残されたリスティリアの民はどうなる!? レブレーベントの国民は!? あなたは苦しみから救われるかもしれないわ、でも残された人々はどうすればいいの!?」
「くっ――――!」
「あなたも、母上も、他の皆も――――女神も! 馬鹿にするのも、大概にしなさい!!」
強烈な蹴りが、傷の入った総司の胸に直撃する。痛みが体を駆け抜けるが、倒れてはいられない。
「この世界の、全ての命が懸かるのよ、『救世主』の双肩には! 敗北も死も、逃げ出すことすらも許されない苛酷な役目よ! それほどの役目を、リスティリアに何の愛着もない、異世界の! しかも死に場所を探すような男に預けて、黙ってその時が来るのを待っていろとでも言うの!? ただ黙って、無責任なあなたの勝利を信じていてくれって、みんなに言わなければならないの!? そんな愚か者が――――民の命を護る王族の一人だと、名乗っていいはずがないでしょうが!」
総司もリシアも確信した。
アレインはやはり、“活性化した魔獣”が生まれる原因を創り出した張本人などではない。
彼女に罪などありはしない。アレイン・レブレーベントの目的は、たった一つ――――それは、眩いほどに美しい、「王女」としての信念が生んだのだ。
「レヴァンクロスは渡さない。あなたが為すべきことなどない! 女神レヴァンチェスカは、私が助ける!!」
アレインが放つ雷撃は、ブライディルガとの戦いをすら容易く上回る威力で、部屋を埋め尽くさんばかりだ。
その雷撃の奔流を突っ切って、総司が一気に、アレインに肉薄する。まさか一瞬で決着がついてくれるのかと、リシアはにわかに期待した。
だが、リシアはやはりまだ、アレインの実力の全てを知っているわけではなかったと痛感する。
アレインの反応は、総司に勝るとも劣らない神速のそれだった。
左腕を鋭く横へ薙ぎ、総司の剣に“ヴィネ・クロノクス”を横薙ぎに当てて軌道を変えると、軽やかに体を回し、総司の胴へ回し蹴りを食らわせる。
総司は軽く地を蹴ってアレインの攻撃の衝撃を緩和すると、着地と同時に態勢を立て直し、リバース・オーダーの峰でアレインの体を鋭く狙う。アレインは距離を取って剣をかわし、間髪入れずに魔法を放つ。
総司にはアレインを殺すつもりはないが、アレインは本気で総司を殺すつもりだ。
「“ジゼリア・クロノクス”!!」
無数の雷の弾丸を放つ魔法を、完璧に見切る。そして再び接近戦へ持ち込もうとするが、アレインの身体能力の高さと、格闘術の習熟もまた凄まじい。
「さっきからしつこいわね」
ゴッ、と重い音が響く。
アレインは、魔力を収束し強化した腕で、総司の剣の峰を受け止めていた。家屋ほどの巨体を誇ったブライディルガ、その体をも弾き飛ばす総司の膂力を真正面から受け止めて、アレインはにこりともせずに言う。
「接近戦なら勝てるとでも思ったの?」
「……馬鹿力……!」
「お互いさまね!」
剣の上から、躊躇いなく拳を叩きつける。
難なく態勢を立て直した総司だったが、柄から伝わる衝撃に思わず苦笑してしまう。
「すげえなオイ……!」
小細工など必要ない。
そう言わんばかりの戦闘スタイルだ。魔法の補助と魔力による強化で、女神の騎士に匹敵する身体能力を実現し、血統に与えられた強烈な魔法の数々を使いこなすという基礎スペックの高さもさることながら、そもそも「闘い」そのもののセンスがずば抜けている。それこそ、平平凡凡な学生に過ぎなかった総司となど、比べるべくもないほどに、だ。
もともと、総司も運動能力は高い方だった。反射神経も天性のものがある。
だが総司が持ち合わせる才能など、アレインはほとんど全て兼ね備えて、上回っているのだ。総司が彼女と対等に戦えているのは、女神の加護を受け、異世界の人間としての特別な力を得ているからというだけ。
その力を使っていても、アレインから言わせれば「出来損ない」。彼女の目に、総司は「救世主」として映ってはいない。彼女の目的の妨げとなる、目障りな障害でしかない。
「まあ、あなたが望むなら付き合ってあげてもいいわ」
アレインがぽつりと魔法を唱えた。
空間が歪曲し、ゆっくりと異次元から現れたのは、総司が取り戻さなければならないキーアイテム、レヴァンクロス。黒と銀の両刃の大剣を掴み、アレインが微笑む。
「剣術でも強いけどね、私は」
剣を構えるその姿はまさに、紫電の騎士と重なる。アレインが自ら総司との距離を詰め、剣を躊躇いなく振り下ろす。
リバース・オーダーと違って両刃の剣であるレヴァンクロスでは、相手を殺さず戦闘不能に追い込むことは出来ないだろう。無論、アレインにとっては関係のないこと。
「出来ればすぐにそいつを返してほしいんだけどな」
「力づくで取り戻すしかないわねー。出来るものなら、だけど」
剣戟の嵐が吹き荒れるも、アレインも一歩も譲らない。剣術でも強いというその言葉に偽りはなかった。
それでも、剣を使ったせめぎ合いならば総司が一歩勝る、というところ。総司が押し切れないのは、剣術と魔法を複合させるアレインの技巧があまりにも高いためだ。
リシアもそうだが、リスティリアの剣士は剣術に魔法を織り交ぜて戦う。アレインの場合は織り交ぜる魔法が驚くほど鋭い。剣士に必ずある、剣を振り抜いた隙を的確に補って、尚且つまともに受ければ甚大なダメージを負いかねない。
だが――――
「ッ……やるじゃないの」
総司にアレインは殺せないが、総司も既に本気だ。アレインの渾身の一閃を見切り、刃の部分に触れないよう、レヴァンクロスの刀身を指先で掴み、止める。
「ようやく聞ける。その目の光。あの時は答えてくれなかったよな」
城の大書庫で、初めてまともに二人きりで会話した日。
アレインが見せた紫電の眼光を前にして問いかけた総司に対して、アレインはひょうひょうとした様子ではぐらかした。
その紫電の眼光を今、正面から、至近距離で見つめ返し、同じ問いを繰り返す。
「アレイン、お前は一体何者なんだ」
「意味のない問いね。昨日も言ったわ。私は、レブレーベントの王女であると」
魔法を使えば総司を引き剥がすことが出来るだろうに、アレインはそうしない。ギリギリと、剣を持つ手に力を込めながら、アレインが続けた。
「あなたはどう答えるの? あなたがしたのと同じ問いに」
「女神を救うためにこの世界にやってきた者だと答えるよ」
「望んだわけでもないくせに。あなたは“死に場所を見つけるために”リスティリアに来たのではなかったの?」
総司の目が見開かれた。
一瞬の硬直。それは、アレインにしてみれば大きすぎる隙。
すんでのところで致命傷を避けたものの、総司は遂にかわしきれなかった。肩から胸にかけて、アレインの一閃を受けてしまい、鮮血が飛ぶ。
「ソウシ!」
リシアが飛び出そうとしたとき、アレインが鋭く腕を振った。リシアの行く手に雷が落ち、リシアの足が止まる。
「つーっ……!」
総司の体を傷つけることは決して容易ではない。並大抵の衝撃や魔法は弾き返せるほどの強靭な肉体を与えられている。
だが、アレインが手にしているのはオリジンアーツ、総司と同じく女神の加護を授けられた「神器」だ。
リスティリアで初めて受けた「傷」は、皮肉にも同じく女神の加護を与えられた武具によって付けられたものだった。
「……なるほど」
アレインが手にしているレヴァンクロスを睨み、総司が納得したように呟いた。
「アレインも会ってたのか。俺よりも先に」
考えてみれば――――
アレインは、レヴァンクロスが「剣の形になる前」の姿を知っていた。つまり、ここに訪れたことがあったということだ。総司がリスティリアに、レブレーベントの端の田舎に叩き落されるよりも前に。
女神は総司には会ったが、リシアの前に姿を現すことはなかった。だから勝手に、あの気まぐれな女神は総司にしか姿を見せないのだろうと思い込んでいた。
アレインも、この場所で、女神と邂逅していたのだ。そしておそらくは、総司の話を聞いたのだろう。
「ハッキリと伝えたわ。女神の選択は間違ってるってね」
アレインの顔に刻まれている恐ろしい表情が示すものは、憤激と失望。
「何が女神を救う、よ。何が、俺が何とかする、よ。青臭い過去に囚われて死にたがっているような男が、よくもそんな誓いをたてられたものね!」
アレインが再び総司に突進し、彼の剣へ、レヴァンクロスを叩きつける。
「リスティリアの命運をあなたに預けて――――それであなたが“あなたの望み通りに”道半ばで死を迎えたら、残されたリスティリアの民はどうなる!? レブレーベントの国民は!? あなたは苦しみから救われるかもしれないわ、でも残された人々はどうすればいいの!?」
「くっ――――!」
「あなたも、母上も、他の皆も――――女神も! 馬鹿にするのも、大概にしなさい!!」
強烈な蹴りが、傷の入った総司の胸に直撃する。痛みが体を駆け抜けるが、倒れてはいられない。
「この世界の、全ての命が懸かるのよ、『救世主』の双肩には! 敗北も死も、逃げ出すことすらも許されない苛酷な役目よ! それほどの役目を、リスティリアに何の愛着もない、異世界の! しかも死に場所を探すような男に預けて、黙ってその時が来るのを待っていろとでも言うの!? ただ黙って、無責任なあなたの勝利を信じていてくれって、みんなに言わなければならないの!? そんな愚か者が――――民の命を護る王族の一人だと、名乗っていいはずがないでしょうが!」
総司もリシアも確信した。
アレインはやはり、“活性化した魔獣”が生まれる原因を創り出した張本人などではない。
彼女に罪などありはしない。アレイン・レブレーベントの目的は、たった一つ――――それは、眩いほどに美しい、「王女」としての信念が生んだのだ。
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