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第二章 誇り高きルディラント
第六話 たった一人の巡礼者①
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漆黒の風は、触れても何の害もなかった。それどころか、勢いよくうねっているように見えたのに、風の最中に突入したところで、吹き飛ばされるようなこともない。視界だけが奪われているだけだ。
「先が見えねえってのは思ってたより不便だな。しかも視界だけじゃねえ」
「ああ。やはりこの風、魔力を通さない性質がある」
総司の鋭敏な察知能力も、魔力を遮られていては満足に機能しない。目の前から急に何かが飛び出してきてもおかしくはないが、事前に悟ることはほとんど不可能に近い。
それぞれの剣だけはしっかりと握ったまま、二人は先の見えない黒い風の中を歩いていく。
そして、やがて――――
全身が凍り付くような、強烈な魔力の波動にあてられて、二人ともがびたりと足を止めた。
「なっーーーー」
「これは……!」
そして、風が驚くほど急に、ぴたりと止んだ。
ピリピリと頬に焼け付くような、強烈な魔力に満ちた空間。二人が辿り着いたのは――――
「どこの誰だっけ、離れ小島なんて言ってたのは……?」
「この規模……この魔力……ここは……」
崩れ落ちた石造りの廃墟の数々。小島なんて規模ではない。左右に広がる砂浜はどちらも切れ目が見えず、目の前には自然ではなく、滅びた神殿の数々がある。
古びた桟橋に上がり、石造りの崩れた道へ。巡礼者の道と思しきそれは、見るも無残に崩れ果て、今やわずかな通路の痕跡を残すばかりだ。
ただの神殿としては規模が大きすぎる。崩れ落ちた物見の塔や、まだ形の残る階段を見ると、まるでヒトではない何かが歩くために作られたようなサイズに見えた。ただし、階段の一段一段は、よじ登らなければならないような高さはない。
大きさが豪華さを醸し出す。ここはやはり単なる都市の残骸、単なる廃墟ではなく、神殿の跡地だ。しかもまだ神殿の外部、巡礼者の通路でしかない。
空間に満ちる魔力があまりにも高すぎる。何か魔法を発動するものが発する魔力を感じ取ったのではなく、この島全体を満たす空気そのものに、これまでの場所とは比べ物にならないほどの魔力が内包されている。
黒い風の中とは別の意味で、これでは総司の察知能力も役立たずだ。充満する魔力が高すぎるために、その中で別の、魔力を持つ意志ある何かが動いたところで、とても察知できそうにない。
「……見たことのない文字だ」
通路の壁面に刻まれた文字を見て、リシアが首を傾げる。
リスティリアの文字を直感的に理解できる総司が見ても、文字の意味をくみ取ることは出来ない。
「しかもこれ、ただの石じゃないな。なんか特別な……」
そっと触れたつもりだった。だが総司が触れた石が、ヒトが触れたことに反応したのか、ガコンと不気味な音を立てて奥へ引っ込んだ。
そのとたん、総司の足元が崩れ、底の見えない奈落へと落とそうとする罠が起動する。
「なにぃぃぃぃ!」
「”ランズ・ゼファルス”!」
ぱっくりと口を開けた大穴の壁に、地面と水平に、光の槍が飛び出し、突き刺さった。総司はその槍を足場として跳躍し、何とか穴の上へと舞い戻る。
「あぶねえええ!」
「こら油断するな! 辿り着いて数秒で何もかも台無しになるところだったぞ!」
「いやだって、予想できるかよあんなの!」
リシアの反応が少しでも遅かったら、そのまま奈落の底へ一直線だったところだ。まだ高鳴りを続ける心臓を落ち着かせながら、総司が言った。
「随分と原始的じゃねえか……」
「原始的な罠”も”あるらしいというだけだ。この魔力だぞ。魔法的な防御も必ず施されていると考えていい」
「しかもその罠も、事前に察知できそうにない、と」
「だが、この魔力のおかげか」
リシアは、自分の魔法にいつもと違う手ごたえを感じていた。
「魔法の発動がかなり手助けされているように感じる。高濃度の魔力に満ちた空間で、背中を押されるような感覚だ」
「……俺の魔法で全部吹っ飛ばすのもありかもな?」
「やめておけ。本当に何が起こるかわからん」
巨大な石の回廊を、慎重に歩み進めていく。崩れた足場も危険だが、どんな罠が仕掛けられているかわからない緊張感が何より厄介だ。二人は努めて、わずかな変化も見逃すまいと、警戒を保ちながら進んだ。
無残に倒れた尖塔を乗り越えあ先に、石の台座がいくつも立ち並ぶ、広々としたエントランスのような場所に出た。二人が読めない不可思議な文字が床に刻まれており、しかも何故か、ここまでの通路に比べると損傷が少ない、謎めいた広い空間だ。
「……やはり」
「ん? どした?」
「この神殿は、自然に朽ち果てたものではないと思う」
ここまでの道のりの損傷に比べて、今辿り着いた広場の損傷が少なすぎる。いくつも立ち並ぶ台座のうち、わずかしか壊れていない。
「恐らくだが、これまで見てきたのは、何か外部の力によって破壊された痕跡だ」
「攻撃された跡ってことか……? でも、この島は……」
「まだ詳細まではわからんが……」
石の台座に埋め込まれているのは、サリア峠で見た虹の石。
「手がかりがあるかもしれん。光景を保存する、この石があれば」
サリア峠で過去の光景が再生された時のように何かが起きるのではないかと期待して、二人はしばらく虹の石を探索し、魔力を通わせたり、適当に振ってみたりといろいろと実験してみた。しかし結果は不発だ。何事も起こらず、罠が起動することもなかった。
「ダメか……」
広場を囲むように柱が立ち並び、巨大な石のリングを支えている。リングの内側にも、正体不明の文字が刻み込まれている。その文字が読めれば、この場所が一体何なのかわかりそうなものだが、残念ながらそれは叶わない。二人はしばらくあれやこれやと考えを巡らせ、互いに意見を交わしたが、答えが出るはずもなく。仕方なく、その広場を抜け、先へ進むことにした。
やがて、自然を利用した石造りのトンネルへと差し掛かった。トンネルの先は見えず、真っ暗だ。リシアは、シュライヴに渡された魔法道具の一つを手に取り、カンカンと二回、壁に打ち付けた。
金属の棒の先に光が灯る。淡い光が松明の役目を果たし、先を照らす。トンネルの中へ歩みを進めながら、総司が笑った。
「さすが村長だな」
「ありがたいことだ。魔力を通す限り光が灯るらしいが、この場所ならば魔力切れの心配も必要ない」
「しかし壁叩くのは不用心じゃねえか?」
「……確かに。しかし何事も――――」
轟音と共に、二人が入ってきた入口の天井が崩れ、完全に道を閉ざした。更には、崩れ落ちてきたがれきの中から、ガチャガチャと何かが動く音が聞こえる。
「……リシアさん?」
「済まない……やらかしたらしい……」
がれきの中から、何か甲虫の類を模した、鋭い刃を持つ金属製の虫たちが飛び出し、一気に二人へと襲い掛かった。
「まあ気にするな、任せろ!」
総司がリバース・オーダーを構えて、意気揚々と前に躍り出る。
「全部叩き落としてやれば、なんの問題も――――おおおぉう!!」
キン、と一匹目の虫人形に刃先が触れた。そのとたん、虫が軽く爆発し、無数の刃が拡散、総司の体をかすめる。
「ごめん前言撤回だ! 厄介過ぎる!」
「逃げるぞ! 一斉に襲い掛かられたら対処しきれん!」
「これでさっきの落とし穴の分はチャラだぜリシア!」
「言っている場合か!」
飛来する虫人形に追われながら、ひたすらトンネルを掛けていく。
先の見えない中で全力疾走するのは危険だが、後ろにはもっと差し迫った危険物がいくつもあるのだ。悠長なことは言っていられない。
「でかいので吹っ飛ばすのもまずいよなぁ……!」
「お前の魔法では通路そのものが崩れかねんし、私の魔法ではあの拡散する刃を防ぎきれん……! 済まない、私の――――」
「それはもういい! んなことよりマジで、今どうするかって話だ!」
しばらく走ると、開けた空間に出た。
その空間に出たとたん、眩い光が灯り、空間全体を照らし出す。
待ち受けていたのは、無数の階段。どこへ続くかもわからない石の階段が、不規則に、所狭しと立ち並んでいる。正体不明の光に照らし出された分岐する通路を見て、総司が愕然とした。
「最悪だ……しかも……」
不気味な羽音は、すぐ後ろにまで迫っている。
「考えてる時間もねえし……!」
「くっ……とにかく、どこでもいい、どこか飛び込んで距離を取らなければ追いつかれる!」
「先が見えねえってのは思ってたより不便だな。しかも視界だけじゃねえ」
「ああ。やはりこの風、魔力を通さない性質がある」
総司の鋭敏な察知能力も、魔力を遮られていては満足に機能しない。目の前から急に何かが飛び出してきてもおかしくはないが、事前に悟ることはほとんど不可能に近い。
それぞれの剣だけはしっかりと握ったまま、二人は先の見えない黒い風の中を歩いていく。
そして、やがて――――
全身が凍り付くような、強烈な魔力の波動にあてられて、二人ともがびたりと足を止めた。
「なっーーーー」
「これは……!」
そして、風が驚くほど急に、ぴたりと止んだ。
ピリピリと頬に焼け付くような、強烈な魔力に満ちた空間。二人が辿り着いたのは――――
「どこの誰だっけ、離れ小島なんて言ってたのは……?」
「この規模……この魔力……ここは……」
崩れ落ちた石造りの廃墟の数々。小島なんて規模ではない。左右に広がる砂浜はどちらも切れ目が見えず、目の前には自然ではなく、滅びた神殿の数々がある。
古びた桟橋に上がり、石造りの崩れた道へ。巡礼者の道と思しきそれは、見るも無残に崩れ果て、今やわずかな通路の痕跡を残すばかりだ。
ただの神殿としては規模が大きすぎる。崩れ落ちた物見の塔や、まだ形の残る階段を見ると、まるでヒトではない何かが歩くために作られたようなサイズに見えた。ただし、階段の一段一段は、よじ登らなければならないような高さはない。
大きさが豪華さを醸し出す。ここはやはり単なる都市の残骸、単なる廃墟ではなく、神殿の跡地だ。しかもまだ神殿の外部、巡礼者の通路でしかない。
空間に満ちる魔力があまりにも高すぎる。何か魔法を発動するものが発する魔力を感じ取ったのではなく、この島全体を満たす空気そのものに、これまでの場所とは比べ物にならないほどの魔力が内包されている。
黒い風の中とは別の意味で、これでは総司の察知能力も役立たずだ。充満する魔力が高すぎるために、その中で別の、魔力を持つ意志ある何かが動いたところで、とても察知できそうにない。
「……見たことのない文字だ」
通路の壁面に刻まれた文字を見て、リシアが首を傾げる。
リスティリアの文字を直感的に理解できる総司が見ても、文字の意味をくみ取ることは出来ない。
「しかもこれ、ただの石じゃないな。なんか特別な……」
そっと触れたつもりだった。だが総司が触れた石が、ヒトが触れたことに反応したのか、ガコンと不気味な音を立てて奥へ引っ込んだ。
そのとたん、総司の足元が崩れ、底の見えない奈落へと落とそうとする罠が起動する。
「なにぃぃぃぃ!」
「”ランズ・ゼファルス”!」
ぱっくりと口を開けた大穴の壁に、地面と水平に、光の槍が飛び出し、突き刺さった。総司はその槍を足場として跳躍し、何とか穴の上へと舞い戻る。
「あぶねえええ!」
「こら油断するな! 辿り着いて数秒で何もかも台無しになるところだったぞ!」
「いやだって、予想できるかよあんなの!」
リシアの反応が少しでも遅かったら、そのまま奈落の底へ一直線だったところだ。まだ高鳴りを続ける心臓を落ち着かせながら、総司が言った。
「随分と原始的じゃねえか……」
「原始的な罠”も”あるらしいというだけだ。この魔力だぞ。魔法的な防御も必ず施されていると考えていい」
「しかもその罠も、事前に察知できそうにない、と」
「だが、この魔力のおかげか」
リシアは、自分の魔法にいつもと違う手ごたえを感じていた。
「魔法の発動がかなり手助けされているように感じる。高濃度の魔力に満ちた空間で、背中を押されるような感覚だ」
「……俺の魔法で全部吹っ飛ばすのもありかもな?」
「やめておけ。本当に何が起こるかわからん」
巨大な石の回廊を、慎重に歩み進めていく。崩れた足場も危険だが、どんな罠が仕掛けられているかわからない緊張感が何より厄介だ。二人は努めて、わずかな変化も見逃すまいと、警戒を保ちながら進んだ。
無残に倒れた尖塔を乗り越えあ先に、石の台座がいくつも立ち並ぶ、広々としたエントランスのような場所に出た。二人が読めない不可思議な文字が床に刻まれており、しかも何故か、ここまでの通路に比べると損傷が少ない、謎めいた広い空間だ。
「……やはり」
「ん? どした?」
「この神殿は、自然に朽ち果てたものではないと思う」
ここまでの道のりの損傷に比べて、今辿り着いた広場の損傷が少なすぎる。いくつも立ち並ぶ台座のうち、わずかしか壊れていない。
「恐らくだが、これまで見てきたのは、何か外部の力によって破壊された痕跡だ」
「攻撃された跡ってことか……? でも、この島は……」
「まだ詳細まではわからんが……」
石の台座に埋め込まれているのは、サリア峠で見た虹の石。
「手がかりがあるかもしれん。光景を保存する、この石があれば」
サリア峠で過去の光景が再生された時のように何かが起きるのではないかと期待して、二人はしばらく虹の石を探索し、魔力を通わせたり、適当に振ってみたりといろいろと実験してみた。しかし結果は不発だ。何事も起こらず、罠が起動することもなかった。
「ダメか……」
広場を囲むように柱が立ち並び、巨大な石のリングを支えている。リングの内側にも、正体不明の文字が刻み込まれている。その文字が読めれば、この場所が一体何なのかわかりそうなものだが、残念ながらそれは叶わない。二人はしばらくあれやこれやと考えを巡らせ、互いに意見を交わしたが、答えが出るはずもなく。仕方なく、その広場を抜け、先へ進むことにした。
やがて、自然を利用した石造りのトンネルへと差し掛かった。トンネルの先は見えず、真っ暗だ。リシアは、シュライヴに渡された魔法道具の一つを手に取り、カンカンと二回、壁に打ち付けた。
金属の棒の先に光が灯る。淡い光が松明の役目を果たし、先を照らす。トンネルの中へ歩みを進めながら、総司が笑った。
「さすが村長だな」
「ありがたいことだ。魔力を通す限り光が灯るらしいが、この場所ならば魔力切れの心配も必要ない」
「しかし壁叩くのは不用心じゃねえか?」
「……確かに。しかし何事も――――」
轟音と共に、二人が入ってきた入口の天井が崩れ、完全に道を閉ざした。更には、崩れ落ちてきたがれきの中から、ガチャガチャと何かが動く音が聞こえる。
「……リシアさん?」
「済まない……やらかしたらしい……」
がれきの中から、何か甲虫の類を模した、鋭い刃を持つ金属製の虫たちが飛び出し、一気に二人へと襲い掛かった。
「まあ気にするな、任せろ!」
総司がリバース・オーダーを構えて、意気揚々と前に躍り出る。
「全部叩き落としてやれば、なんの問題も――――おおおぉう!!」
キン、と一匹目の虫人形に刃先が触れた。そのとたん、虫が軽く爆発し、無数の刃が拡散、総司の体をかすめる。
「ごめん前言撤回だ! 厄介過ぎる!」
「逃げるぞ! 一斉に襲い掛かられたら対処しきれん!」
「これでさっきの落とし穴の分はチャラだぜリシア!」
「言っている場合か!」
飛来する虫人形に追われながら、ひたすらトンネルを掛けていく。
先の見えない中で全力疾走するのは危険だが、後ろにはもっと差し迫った危険物がいくつもあるのだ。悠長なことは言っていられない。
「でかいので吹っ飛ばすのもまずいよなぁ……!」
「お前の魔法では通路そのものが崩れかねんし、私の魔法ではあの拡散する刃を防ぎきれん……! 済まない、私の――――」
「それはもういい! んなことよりマジで、今どうするかって話だ!」
しばらく走ると、開けた空間に出た。
その空間に出たとたん、眩い光が灯り、空間全体を照らし出す。
待ち受けていたのは、無数の階段。どこへ続くかもわからない石の階段が、不規則に、所狭しと立ち並んでいる。正体不明の光に照らし出された分岐する通路を見て、総司が愕然とした。
「最悪だ……しかも……」
不気味な羽音は、すぐ後ろにまで迫っている。
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