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第二章 誇り高きルディラント
第九話 二度目の探索はサリアと共に②
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「サリア!」
「問題ありません!」
少し形の違う甲冑の騎士がそこにいた。
開けた正方形の部屋は天井が崩れておらず、日の光を取り込めないのに、出所が不明な淡い光で満たされている。その中に、その存在は立っていた。
それまでの古びた金属とは違う、漆黒の体躯。装飾のついた体が、別格の存在であることをわかりやすく見せつけている。
高濃度の魔力の中でも肌で感じる、破格の魔力。どうやら本格的に島の敵意が牙をむき始めたようだ。
金属でできた馬に跨る騎士は、迷いなく突っ込む。サリアは槍を振るい、その衝撃を真正面から受け止める。
「ふっ!」
速度を乗せた騎士の槍が、サリアの槍とぶつかった。サリアは、細い体のどこにそれほどの膂力があるのか、それを受け止めて押しとどめる。
「はっ!」
槍をいなして態勢を崩させて、サリアが魔法を放った。
「“ランズ・ヴィネ・アウラティス”!」
激流の槍が突進する。だが、黒い騎士は避けもしない。
正面から受け止めて、魔法を霧散させ、再びサリアへ槍を振るった。サリアは何とか槍を防いだが、大きく弾き飛ばされた。
「……少しだけ、強い相手が出てきましたね――――」
総司が剣を振るう。蒼銀の魔力が三日月のような形で斬撃となり、黒い騎士へとぶつかった。だがそれも、吹き飛ばすことは出来ても倒すには至らない。
「チッ……!」
続いてリシアが斬りかかった。相当の速度を誇る斬撃だったが、黒い騎士は巧みな槍さばきでそれを受け止める。だが、リシアはひるむことなく剣を振るい続ける。
凄まじい攻防。ほんの数秒で繰り広げられる猛者同士の競り合いは、しかし、リシアに軍配が上がる。
魔力で動いている騎士から、魔力そのものを奪い取る剣。エネルギー源を奪い取られ、黒い騎士を支える馬が一瞬、がくんと膝を崩したのだ。
その一瞬を見逃さない。リシアが神速で剣を振るい、黒い騎士の手から槍を弾き飛ばす。すぐさま迫った総司が魔力を込めて大剣を振り抜いて、騎士の体を横一閃に切り裂き、両断した。
「っしゃあ!」
「見事だ」
「お前もな。お前が気づいたレヴァンクロスの特性、相当便利なもんだ」
「……素晴らしい……」
二人の見事な連携を見て、サリアが微笑む。
強固な信頼関係で結ばれている二人。聞いた話では、出会ってそれほど時間が経っていないということだったが、そうとは見えないほど固い絆がある。
それだけの試練を乗り越えてここにいるということか。サリアはどこか羨むような目を向けていた。
「……ここは……」
リシアがふと気づいた。
見覚えがある。ウェルステリオスに追い詰められて落ちた先の、神獣をかたどる石像が安置されていたあの部屋だ。
「……全然違う方向に進んだな、これは」
スヴェンの案内の中に、この部屋はなかった。リシアが偶然落ちた先にあっただけの部屋だ。
「見覚えがあるのか?」
「昨日お前たちと別れた後、偶然辿り着いた広間だ。ほら」
リシアがビオステリオスの石像を示す。
「お前も知っている姿だろう」
「……確かに。一体何なんだ? ここは」
「さて……昨日は調べる時間などなかったが」
静寂に包まれた広間には、罠の気配もなかった。
「見たところ、読めそうな文字もない。不思議と破壊の跡が少ないが――――」
そこでリシアがはっと気づいた。
昨日、リシアはこの広間に逃げ込んだものの、すぐにウェルステリオスに見つかり、“上から覗き込まれた”はずだ。だが、今この場所には確かに天井がある。
破壊の跡が修復されている。ひとりでに動く石だらけの領域だから、勝手に直ること自体が不思議とまでは言わないが、ここ以外の場所は破壊されたままだというのに、この場所だけが直っている。
「……特別な場所なのだろうが、この広間の意味はわからないな」
「リスティリアの神獣か……ビオステリオス、ウェルステリオス。残りは……?」
「そのヒトに似た形の神獣は、私も知らないが」
リシアが、まさに「ドラゴン」という風体の、翼を広げた神獣の石像を見上げて言った。
「この神獣は、かつて書物の挿絵で見た覚えがある。ティタニエラに関する記述の中で登場するこの存在は確か――――天空の覇者、“ジャンジットテリオス”」
獰猛な顔が一瞬、生気を帯びたように見えた。総司がぎょっと目を見張った時にはもう、単なる石像でしかなかった。
「……ウェルステリオスみたいに、戦うことにならないと良いけどな」
「不吉なことを言うな。願い下げだ」
ボコン、と少し間の抜けた音がした。
二人がばっと振り返ると、サリアの姿勢が不自然だ。
何かを踏んでいる。石の一つを踏んで、その石が何故だか一段押し込まれてしまい、足を取られている。
「……サリアちゃん?」
「あの、その、仕掛けがないかとか、そういうのをちゃんと調べていたんです、本当に」
「で、足元を見逃したと」
「そのような感じです」
「まったく、見かけによらずドジなところがあるなぁサリアは。気を付けてくれよ」
「ええ、以後気を付けます」
「頼むぜ……以後なんてものがあればな」
ズドン! と体が宙に浮くほどの衝撃。広間全体が縦に揺れる。横揺れよりも縦揺れの方が影響は大きいもので、リシアがぐらりと態勢を崩した。総司がぱっとその手を支えて立たせる。
「これはっ……!」
「ヤバい――――!」
衝撃の挙動が、ウェルステリオスが現れた時と似ている。もしかしたら、この床からまたしても現れるのではないか――――
その心配は杞憂に終わる。仕掛けが作動しただけだが、それは決して罠ではなかった。天井に星空が浮かび上がり、それがどんどん遠ざかって、伸びた壁にらせん状の階段が出現する。
サリアは罠を起動させたのではなく、新たなる通路を出現させたのだ。
「問題ありません!」
少し形の違う甲冑の騎士がそこにいた。
開けた正方形の部屋は天井が崩れておらず、日の光を取り込めないのに、出所が不明な淡い光で満たされている。その中に、その存在は立っていた。
それまでの古びた金属とは違う、漆黒の体躯。装飾のついた体が、別格の存在であることをわかりやすく見せつけている。
高濃度の魔力の中でも肌で感じる、破格の魔力。どうやら本格的に島の敵意が牙をむき始めたようだ。
金属でできた馬に跨る騎士は、迷いなく突っ込む。サリアは槍を振るい、その衝撃を真正面から受け止める。
「ふっ!」
速度を乗せた騎士の槍が、サリアの槍とぶつかった。サリアは、細い体のどこにそれほどの膂力があるのか、それを受け止めて押しとどめる。
「はっ!」
槍をいなして態勢を崩させて、サリアが魔法を放った。
「“ランズ・ヴィネ・アウラティス”!」
激流の槍が突進する。だが、黒い騎士は避けもしない。
正面から受け止めて、魔法を霧散させ、再びサリアへ槍を振るった。サリアは何とか槍を防いだが、大きく弾き飛ばされた。
「……少しだけ、強い相手が出てきましたね――――」
総司が剣を振るう。蒼銀の魔力が三日月のような形で斬撃となり、黒い騎士へとぶつかった。だがそれも、吹き飛ばすことは出来ても倒すには至らない。
「チッ……!」
続いてリシアが斬りかかった。相当の速度を誇る斬撃だったが、黒い騎士は巧みな槍さばきでそれを受け止める。だが、リシアはひるむことなく剣を振るい続ける。
凄まじい攻防。ほんの数秒で繰り広げられる猛者同士の競り合いは、しかし、リシアに軍配が上がる。
魔力で動いている騎士から、魔力そのものを奪い取る剣。エネルギー源を奪い取られ、黒い騎士を支える馬が一瞬、がくんと膝を崩したのだ。
その一瞬を見逃さない。リシアが神速で剣を振るい、黒い騎士の手から槍を弾き飛ばす。すぐさま迫った総司が魔力を込めて大剣を振り抜いて、騎士の体を横一閃に切り裂き、両断した。
「っしゃあ!」
「見事だ」
「お前もな。お前が気づいたレヴァンクロスの特性、相当便利なもんだ」
「……素晴らしい……」
二人の見事な連携を見て、サリアが微笑む。
強固な信頼関係で結ばれている二人。聞いた話では、出会ってそれほど時間が経っていないということだったが、そうとは見えないほど固い絆がある。
それだけの試練を乗り越えてここにいるということか。サリアはどこか羨むような目を向けていた。
「……ここは……」
リシアがふと気づいた。
見覚えがある。ウェルステリオスに追い詰められて落ちた先の、神獣をかたどる石像が安置されていたあの部屋だ。
「……全然違う方向に進んだな、これは」
スヴェンの案内の中に、この部屋はなかった。リシアが偶然落ちた先にあっただけの部屋だ。
「見覚えがあるのか?」
「昨日お前たちと別れた後、偶然辿り着いた広間だ。ほら」
リシアがビオステリオスの石像を示す。
「お前も知っている姿だろう」
「……確かに。一体何なんだ? ここは」
「さて……昨日は調べる時間などなかったが」
静寂に包まれた広間には、罠の気配もなかった。
「見たところ、読めそうな文字もない。不思議と破壊の跡が少ないが――――」
そこでリシアがはっと気づいた。
昨日、リシアはこの広間に逃げ込んだものの、すぐにウェルステリオスに見つかり、“上から覗き込まれた”はずだ。だが、今この場所には確かに天井がある。
破壊の跡が修復されている。ひとりでに動く石だらけの領域だから、勝手に直ること自体が不思議とまでは言わないが、ここ以外の場所は破壊されたままだというのに、この場所だけが直っている。
「……特別な場所なのだろうが、この広間の意味はわからないな」
「リスティリアの神獣か……ビオステリオス、ウェルステリオス。残りは……?」
「そのヒトに似た形の神獣は、私も知らないが」
リシアが、まさに「ドラゴン」という風体の、翼を広げた神獣の石像を見上げて言った。
「この神獣は、かつて書物の挿絵で見た覚えがある。ティタニエラに関する記述の中で登場するこの存在は確か――――天空の覇者、“ジャンジットテリオス”」
獰猛な顔が一瞬、生気を帯びたように見えた。総司がぎょっと目を見張った時にはもう、単なる石像でしかなかった。
「……ウェルステリオスみたいに、戦うことにならないと良いけどな」
「不吉なことを言うな。願い下げだ」
ボコン、と少し間の抜けた音がした。
二人がばっと振り返ると、サリアの姿勢が不自然だ。
何かを踏んでいる。石の一つを踏んで、その石が何故だか一段押し込まれてしまい、足を取られている。
「……サリアちゃん?」
「あの、その、仕掛けがないかとか、そういうのをちゃんと調べていたんです、本当に」
「で、足元を見逃したと」
「そのような感じです」
「まったく、見かけによらずドジなところがあるなぁサリアは。気を付けてくれよ」
「ええ、以後気を付けます」
「頼むぜ……以後なんてものがあればな」
ズドン! と体が宙に浮くほどの衝撃。広間全体が縦に揺れる。横揺れよりも縦揺れの方が影響は大きいもので、リシアがぐらりと態勢を崩した。総司がぱっとその手を支えて立たせる。
「これはっ……!」
「ヤバい――――!」
衝撃の挙動が、ウェルステリオスが現れた時と似ている。もしかしたら、この床からまたしても現れるのではないか――――
その心配は杞憂に終わる。仕掛けが作動しただけだが、それは決して罠ではなかった。天井に星空が浮かび上がり、それがどんどん遠ざかって、伸びた壁にらせん状の階段が出現する。
サリアは罠を起動させたのではなく、新たなる通路を出現させたのだ。
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