リスティリア救世譚

ともざわ きよあき

文字の大きさ
132 / 155
第三章 清廉なるティタニエラ

第八話 二度目の挑戦①

しおりを挟む
 滝の流れる広間にいたクローディアは、木造りの椅子に深々と腰掛けていた。何か祈りを捧げるように整然と佇んでいた彼女の姿を見慣れていた総司は、その姿にわずかな違和感を覚えた。
「ご気分でも、優れないのですか……?」
「ああ、いや」
 クローディアは笑顔で、ぱっぱと手を払いながら否定した。
「歳も歳である故な。少し疲れただけよ、気にする必要はない。それより……ふむ」
 クローディアは、総司とリシアの顔を交互に数度、じっくりと見据えた。
「リシア?」
「ハッ」
「悩みは消えたか?」
「……消えた、わけではありませんが」
 リシアはわずかに微笑んだ。
「それ以上のものを、見出せたと思っています」
「うん、うん」
 本当に総司とリシアを心から気に入っているらしいクローディアは、嬉しそうに頷き、告げる。
「やはりそうなったな。それでよいのだ。自分でどうにもならんことを、自分一人で抱え込んだところで、抜け出せぬ沼に沈み込むだけよ。では、再び天に挑むか」
「はい。俺も十分に回復しましたし、もう一度ジャンジットテリオスに会いに行きます」
「彼奴も心待ちにしていることだろう。今度こそ目にもの見せてやるがいい」
「はい!」
 総司の返事を聞いて、クローディアはまた嬉しそうに頷き、それからさらりとベルへ視線を流した。
「そちらは?」
「あたしは別に。今まで通りですよ」
 ベルが素直に答える。特に期待もしていなかったらしいクローディアは、ベルに対しても頷きで以て返した。
「ヒトそれぞれ、と言ったところ……再戦の日取りは?」
「昨日俺が帰される前に、『二日後に相手をしてやる』と言われています。つまり明日ということに」
「では、しっかりと体を休め、明日に備えることだ。夕食も力のつくものをミスティルの家へ運ばせよう。事のついでだ、ミスティル?」
「はい?」
「里の皆も、望む者のみで構わぬ。夜に呼んでやれ。明日の首尾にもよるだろうが、レヴァンディオールを確保すれば、この者たちとの別れもすぐにやってくる。この先会えぬかもしれんヒト族だ、話したい子もいるだろう」
「わかりました!」
 ミスティルは元気よく返事をして、クローディアに頭を下げ、一足先に戻った。夜の段取りを打ち合わせるといったところだろう。
 三人もまたクローディアに別れを告げ、ミスティルの後を追う。
 その背中を見送り、クローディアは深く、深くため息をついた。
 いつの間にか、滝の流れる神秘の広間にはレオローラが入っており、ゆっくりとクローディアに歩み寄る。
 木造りの椅子に腰かける大老の傍らに跪き、レオローラは遠慮がちに言った。
「お考えは変わらないのですか、大老」
 クローディアは目を伏せ、手を組み、何事か思考を巡らせる。
 彼女が滅多に見せない表情だ。レオローラは顔を伏せ、主の言葉を待った。
「……変わらぬ」
「……申し上げても?」
「よい。許す」
「大老の仰る通り、よき二人であります」
 レオローラはどこか懇願するように、しかしわずかな諦めの滲む声で、自分の想いを告げる。
「それに確かに成長もしているものと見受けます。大老のご心配と、為そうとされている偉業には無論、敬意を払っているつもりですが……あの二人に、託してみても良いのではないでしょうか」
「……託してみても良い、とは」
 クローディアの声が厳しさを帯びた。
「旅路の果て、あの二人が目的を達成するか否かを見極めてからでも遅くはない――――そう言いたいのか」
 レオローラが押し黙った。クローディアは続ける。
「あの子らが失敗し、志半ばで倒れてからでも良いと、そう言うか」
「……やはり、なりませんか」
「当然だ」
 クローディアは強く、迫力ある声で、レオローラの進言を切り捨てた。
「もう二度と……二度と、失うわけにはいかぬ」
 遠き日々を想う。千年もの昔、何も出来なかった過去を想う。
 うっすらと開かれたその瞳には、最早誰にも覆しようのない、強い決意の光が宿っていた。
「あの二人もティタニエラも、この先生き残るための唯一の方法だ。私は成し遂げて見せるとも」
 その日の夜、ミスティルの家の前には十数人のエルフが集まり、神獣との再戦の前祝いを行っていた。
 クローディアの命で準備された食材をエルフたちが調理し、総司はそれらを詰め込むほどの勢いでそれらをかっ込んだ。魔力も体力も回復したものの、早朝に食べた分の栄養はほぼほぼその回復に消費されていたようで、明日のためのエネルギー補給だと言わんばかりである。
 エルフたちはもっぱらジャンジットテリオスとの一度目の戦いについて聞きたがった。外の世界のことを聞きたがる者もいたが、あまりワクワクするような冒険譚は聞かせないように、宴の直前にクローディアに釘を刺されてしまった。
 ミスティルの母が外の世界にあこがれを抱き、隠れ里を飛び出して、ヒトの悪意によって無残な死を迎えたのは、さほど昔の話ではない。ミスティルの年齢は見た目通り、総司やリシアと同じ年の頃である。幼いころに母を失ったと言っても、それはせいぜい十年ほど前。
 総司とリシアの冒険譚は、外界のヒトが経験する事象の中でもことさらに好奇心を刺激しかねないものだ。二人の話に触発されて、ミスティルの母のように外へ飛び出してしまう者が現れることを大老は危惧したのである。
 代わりにジャンジットテリオスとの戦いのことや、ヒトの機能についての話を中心としていた。
 ヒトの機能と言うのはつまり、ヒトが持つ当たり前の身体的特徴のことである。というのも――――
「口も私たちと同じぐらいにしか開かないのね」
「腕が伸びたり取れたりもしないんだな」
「怒ると角が生えるという話もあったが、そういうことはないのか……」
 あまりにも隔絶され、物語やわずかな記録の中でしかヒトを知らないエルフたちは、ヒトに対するイメージが三者三様にとんでもない状態になってしまっていたのである。魔力の性質や持ちえる知識に差はあるものの、ヒトとエルフは、身体的な機能としては非常によく似ている。しかし、彼らの誤解は相当なもので、例えるなら総司の元いた世界で言うところの「鬼」と同じようなイメージを抱いている者もいた。
 今宵、宴に参加してくれた者たちは、朝も総司の復活のために一役買ってくれていた者たちであり、非常に好意的で好奇心も旺盛だった。
 エルフの隠れ里、或いはティタニエラそのものは、確かに隔絶された環境の中にいるものの、外界のヒトたちが思っているほど、ヒトのことを嫌ってはいない。
 しかし相容れるものでもない。その好意的な感情と好奇心は、長らくかかわっておらず、ヒトの闇に触れてこなかったからこそ抱けるものだ。ヒトの魔力自体が、濃すぎれば毒となる種族としての性質。エルフを貴重で金になる商品のようにしか思わない、悪意あるヒトもまた多く世にはびこる現実。リスティリア世界において、ヒトとエルフはこれから先も、滅多なことでは交わることのない種族なのだ。不倶戴天の敵とまでは言わないが、決して「手を取り合って暮らしていく」ことは出来ない。
 奇跡のような時間を楽しみ、独特の味がする果実酒で何度目かの乾杯の音頭を取った後、総司はふと、ミスティルがふらりと宴の場を抜けていこうとしていることに気づいた。
 総司も盛り上がる場を気遣いながら、さっとその場を離れる。
「――――ミスティル?」
 酒でも飲み過ぎたか、騒がしい空気に少しあてられたか。
 ミスティルは家を挟んで宴の場と反対側に回り、心地よい風に身を任せていた。
 総司を振り向く優しい笑顔は、慈愛に満ちた聖母のようである。
「気を遣わせてしまいましたか」
「いや、勝手に気になっただけだ。疲れたか?」
「いいえ、そうではないのですが。少し飲み過ぎてしまったようです」
 照れ臭そうに笑う可憐なエルフ。里一番の人気者になるべくしてなったこの少女は、少しだけ憂いを秘めた表情で、総司から目を逸らした。
「自信はありますか、ソウシさん」
「明日のことか?」
「いえ、そうではなく」
 こほん、と咳ばらいをして、ミスティルが静かに言う。
「この先の旅路。女神救済の偉業……達成する自信が、ありますか?」
「……そっちか」
 総司はミスティルの傍まで歩み寄ると、草の上にどさっと腰を下ろした。ミスティルもすっと行儀よく屈んで、総司の言葉を待つ。
「あるかないかで言われると、ない」
「あら素直」
「そして、自信のあるなしは多分、どうでもいい」
「ほほう」
「やらなきゃどうやら全部終わるらしいし、俺はまだまだこの世界を見ていたい。今のところ、ここで降りる選択肢もねえしな。自信があるかどうかなんて関係ないんだ」
「……やっぱり、お人よしじゃないですか」
「自己中心的だよ。自分のためにやろうとしてんだから。それが結果として、ミスティルの言う“顔も知らない誰か”のためにもなるかもしれないってだけでな」
「今は自己中心的かもしれませんけどね。どうせ、最果ての地に辿り着く頃にはそうじゃなくなってますよ、あなたのことだから」
 ミスティルがからかうように言った。似た者同士、とかつて表現した総司のことをよく理解している。クルセルダ諸島の最奥で共に過ごした時間があるために、ミスティルは最初の頃よりずいぶんと砕けた態度になっていた。
「……この世界に、あなたにとっての“救うだけの価値”がありますかね」
「あると思うけどな。少なくとも今は。これまで優しいヒトに、エルフにばかり恵まれてきたからそう思えるだけかもしれないな」
「私みたいにですね」
「そうさ。ティタニエラで最初に出会ったのがミスティルで良かった」
「つい先日のことでしたね。川で倒れていたソウシさんと、殺気だっているリシアさんと、殺気を向けられても余裕しゃくしゃくなベルさんと」
「改めて言われるととんでもねえ集団だな。よく介抱する気になったもんだ」
 二人は顔を見合わせ、くすくすと笑う。
「短い間でしたが、楽しかった。久しぶりに刺激的な日々を送った気がします」
「気が早いな。明日が本番だろ」
「そうでしたそうでした」
 ミスティルはおどけたように言うと、すっと表情を引き締めた。
「確証はありませんが、明日、気を付けておくべきことが一つあります」
「何だ?」
「前にも話しましたが、ジャンジットテリオスは多分、力を示せばレヴァンディオールをあなたに渡すつもりでいるでしょう」
「……そうだな。多分そうだと思う」
「ということは、何か予想外が起きるとすれば、レヴァンディオールを手に入れた後です」
「……なるほどな」
 総司は納得したようにうなずいて、
「たとえレヴァンディオールを手に入れても油断するなと。そういうことか」
「はい。水晶樹の迷宮に招かれざる者がいたことは私も把握しています」
 カトレアの侵入には、どうやらミスティルも気づいていたようだ。総司たちと比べても、魔法の熟練度で言えば明らかに格上であり、尚且つヒトの魔力の気配には“苦手だからこそ”鋭敏なエルフである。総司とリシアにわざと見つかるように魔力の気配を滲ませたカトレアの存在には、気づいて当然でもあった。
「狙いはわかりませんが、油断してはいけません。何が起こるかわかりませんから」
「ああ、わかってる。でもありがとな。明日もその調子で頼むぜ」
「あ、確認ですけど、明日もついていっても良いんですよね?」
「そりゃあもう止めねえよ。護る必要もないぐらい強いってのはわかってるし、むしろ手を貸してくれ、頼む」
「ええ、喜んで」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?

Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。 簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。 一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。 ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。 そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。 オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。 オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。 「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」 「はい?」 ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。 *--*--* 覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾ ★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。 ★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓ このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。 第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」 第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」 第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」 どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ もしよかったら宜しくお願いしますね!

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

処理中です...