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そのままこくこくと頷くと、またひやりとした感触。
どうやらローションを追加されたらしい。
ううう、僕この感触苦手みたい。
「指増やすぞ」
「……!ん、ん!」
「んー……その手離して、声聞こえないじゃん」
空いた手で僕の口を塞いだ手を剥がそうとする皇輝。
そんなことされたらまたやだって言っちゃいそう。
首を横に振ると、わかったから、と言われた。
「やだはつい言っちゃうんでしょ、わかったから。それより折角なんだから碧の声聞きたい」
「んー、んっ」
「ほーら、そんなんしたら碧のかわいい声も聞こえないし、かわいい顔も見えない」
「かわいく、なっ、ァ、い!」
「かわいいかわいい」
無理矢理剥がして、腕を纏められてしまう。力の差が憎い。
絶対変な顔してる自信しかない。声だって、その、なんかずっと、鼻にかかった変な声しか出ないんだもん。
「隠したらキス出来ないよ」
「……!」
「碧はキスしたいんでしょ」
「ん、ぅん……」
「じゃあ隠さないで。わかった?」
「ウン……」
頷いてやっと腕を解放される。
そうすると今度は意識が腕の方にいってしまって、この手をどこにやればいいかわからなくなってしまう。
枕やシーツを掴む?服を掴む?皇輝の服?それともそれとも皇輝に抱きつく?
いやいやそんなそんな、そしたら皇輝は動きにくくなるし、そもそも抱きつくには距離がある。
皇輝の腕の長さと僕の腕の長さは悲しいかな、違うのだ。
寝転んだ僕と座ってる皇輝だと、良くて皇輝の服を掴めるくらいの距離。
どうしよどうしよ、何かを掴みたい。
手持ち無沙汰だし、何か掴んでないと我慢出来ないんだよ、なんかこの、ぞわぞわするやつを逃がせないの。
考えて、片手はシーツ、もう片手で皇輝の裾を掴む。
気付いた皇輝は微笑んで、それからおでこにキスしてくれた。
……口の方が良かったけど。
でもそれが王子様みたいで胸がきゅうっとなる。
人魚姫の時の僕が満たされていくような。
これはあれだ、一粒で二倍美味いみたいなやつ。
王子様な皇輝と、ちょっと粗暴な皇輝。どっちだってかっこいい。
「何?」
「……ううん、かっこいー……なっ、て」
「余裕結構あるじゃん」
「えっ、あ、ぅア……!」
圧迫感。中に挿入っていた指が今増やされた。
最初に言った通り、時間をかけてゆっくりされてるから痛くはない、痛くはないが苦しい。
苦しい、んだけど。
「……ッあ!」
「ここか」
「まッ、あ、ぅや、あっ」
びくん!と躰が跳ねたのがわかった。
なになになに、なにこれ、ぞわぞわして、なんか、なんか気持ちいいのに、強い、強過ぎる。
「やだああぁ、やっ、これ、や、なにっ、えっう、あァっ」
「ここが碧のイイトコだって」
「やだっ、や、あ!出るっ……出ちゃっ……!」
宣言なんて間に合わなかった。
すぐに達してしまって、訳が分からないまま肩で息をする。
頭の中が「?」でいっぱいだった。
「あ、まっ、まって、ゆび、うごかさなっ、いや、今イっ、イったからあ……!」
「嫌って言わないんじゃなかった?」
「やだあ、いわない、言わないっ、からあ!今、今とまってえ!ッあ!」
「言ってるんだけどなあ」
「やあっ、だめ、またイッ……!イくっ……んん」
皇輝のシャツを掴む手に力が入る。
ぎゅっと握り締めたまま、立て続けにイかされてしまった。
辛い、辛いのに、また中に挿入ってる皇輝の指を感じてしまう。
抜いてえ、と情けない声でお願いしてしまった。
「う、うう……うっ」
「あ、ごめん、調子乗った、痛かったか?」
「いたっ、く、はぁ……なっ、けどっ……なんかっ……なんか、っこわ、こわがっだあ……!」
「ごめんごめん」
情けないのはわかってるけど、涙が出てしまう。
自分の躰が自分のものじゃないみたいでこわかった。
女子じゃないのに、あんななっちゃうんだって。
あんなになっちゃうところがあるんだって。
「ふぐ……っうう」
「ごめん、こわかったか、頑張ったな、今日はここまで、な?終わり終わり」
「でもおおお、こうぎっ、なんも、じでないぃ」
「俺?」
「ぼぐばっがりぃ……」
「……ほら鼻かんで」
「んんん」
僕を落ち着かせようとしながら、ティッシュで鼻をかませ、頭を撫で、忙しそうな皇輝。
我ながらめんどくさいやつだ。
鼻をかんだティッシュを丸めてゴミ箱に投げて、もう一度、皇輝はなんもしてない、と繰り返した。
「そこ?」
「……僕ばっかだ」
「今日は元々慣らすだけのつもりだったし」
「……でも、なんもしない訳には」
「いいって」
「やだ、プールの時は一緒だったじゃん、なんで?」
「……さっきから嫌って言わないって言いながらめちゃくちゃ言ってるけど」
「今そこじゃないぃ!」
「昨日もだけど、碧こういう時駄々っ子になるんだな、初めて知った」
そんなん僕だって初めて言われたし初めて知ったよ!
こんなこと初めてだからな!
「……挿入ないよ、今日は」
「……それは、うん、僕も今日は……うん、やめとく」
「じゃあ何、碧が気持ち良くしてくれるの?」
「……下手くそだと思うけど」
「冗談だったんだけど」
「……まじでやるからね」
服の上からでも皇輝だって勃ってるの、わかる。
自分がされる時と違う緊張だった。ごくりと息を飲んで、皇輝の服に手を伸ばした。
どうやらローションを追加されたらしい。
ううう、僕この感触苦手みたい。
「指増やすぞ」
「……!ん、ん!」
「んー……その手離して、声聞こえないじゃん」
空いた手で僕の口を塞いだ手を剥がそうとする皇輝。
そんなことされたらまたやだって言っちゃいそう。
首を横に振ると、わかったから、と言われた。
「やだはつい言っちゃうんでしょ、わかったから。それより折角なんだから碧の声聞きたい」
「んー、んっ」
「ほーら、そんなんしたら碧のかわいい声も聞こえないし、かわいい顔も見えない」
「かわいく、なっ、ァ、い!」
「かわいいかわいい」
無理矢理剥がして、腕を纏められてしまう。力の差が憎い。
絶対変な顔してる自信しかない。声だって、その、なんかずっと、鼻にかかった変な声しか出ないんだもん。
「隠したらキス出来ないよ」
「……!」
「碧はキスしたいんでしょ」
「ん、ぅん……」
「じゃあ隠さないで。わかった?」
「ウン……」
頷いてやっと腕を解放される。
そうすると今度は意識が腕の方にいってしまって、この手をどこにやればいいかわからなくなってしまう。
枕やシーツを掴む?服を掴む?皇輝の服?それともそれとも皇輝に抱きつく?
いやいやそんなそんな、そしたら皇輝は動きにくくなるし、そもそも抱きつくには距離がある。
皇輝の腕の長さと僕の腕の長さは悲しいかな、違うのだ。
寝転んだ僕と座ってる皇輝だと、良くて皇輝の服を掴めるくらいの距離。
どうしよどうしよ、何かを掴みたい。
手持ち無沙汰だし、何か掴んでないと我慢出来ないんだよ、なんかこの、ぞわぞわするやつを逃がせないの。
考えて、片手はシーツ、もう片手で皇輝の裾を掴む。
気付いた皇輝は微笑んで、それからおでこにキスしてくれた。
……口の方が良かったけど。
でもそれが王子様みたいで胸がきゅうっとなる。
人魚姫の時の僕が満たされていくような。
これはあれだ、一粒で二倍美味いみたいなやつ。
王子様な皇輝と、ちょっと粗暴な皇輝。どっちだってかっこいい。
「何?」
「……ううん、かっこいー……なっ、て」
「余裕結構あるじゃん」
「えっ、あ、ぅア……!」
圧迫感。中に挿入っていた指が今増やされた。
最初に言った通り、時間をかけてゆっくりされてるから痛くはない、痛くはないが苦しい。
苦しい、んだけど。
「……ッあ!」
「ここか」
「まッ、あ、ぅや、あっ」
びくん!と躰が跳ねたのがわかった。
なになになに、なにこれ、ぞわぞわして、なんか、なんか気持ちいいのに、強い、強過ぎる。
「やだああぁ、やっ、これ、や、なにっ、えっう、あァっ」
「ここが碧のイイトコだって」
「やだっ、や、あ!出るっ……出ちゃっ……!」
宣言なんて間に合わなかった。
すぐに達してしまって、訳が分からないまま肩で息をする。
頭の中が「?」でいっぱいだった。
「あ、まっ、まって、ゆび、うごかさなっ、いや、今イっ、イったからあ……!」
「嫌って言わないんじゃなかった?」
「やだあ、いわない、言わないっ、からあ!今、今とまってえ!ッあ!」
「言ってるんだけどなあ」
「やあっ、だめ、またイッ……!イくっ……んん」
皇輝のシャツを掴む手に力が入る。
ぎゅっと握り締めたまま、立て続けにイかされてしまった。
辛い、辛いのに、また中に挿入ってる皇輝の指を感じてしまう。
抜いてえ、と情けない声でお願いしてしまった。
「う、うう……うっ」
「あ、ごめん、調子乗った、痛かったか?」
「いたっ、く、はぁ……なっ、けどっ……なんかっ……なんか、っこわ、こわがっだあ……!」
「ごめんごめん」
情けないのはわかってるけど、涙が出てしまう。
自分の躰が自分のものじゃないみたいでこわかった。
女子じゃないのに、あんななっちゃうんだって。
あんなになっちゃうところがあるんだって。
「ふぐ……っうう」
「ごめん、こわかったか、頑張ったな、今日はここまで、な?終わり終わり」
「でもおおお、こうぎっ、なんも、じでないぃ」
「俺?」
「ぼぐばっがりぃ……」
「……ほら鼻かんで」
「んんん」
僕を落ち着かせようとしながら、ティッシュで鼻をかませ、頭を撫で、忙しそうな皇輝。
我ながらめんどくさいやつだ。
鼻をかんだティッシュを丸めてゴミ箱に投げて、もう一度、皇輝はなんもしてない、と繰り返した。
「そこ?」
「……僕ばっかだ」
「今日は元々慣らすだけのつもりだったし」
「……でも、なんもしない訳には」
「いいって」
「やだ、プールの時は一緒だったじゃん、なんで?」
「……さっきから嫌って言わないって言いながらめちゃくちゃ言ってるけど」
「今そこじゃないぃ!」
「昨日もだけど、碧こういう時駄々っ子になるんだな、初めて知った」
そんなん僕だって初めて言われたし初めて知ったよ!
こんなこと初めてだからな!
「……挿入ないよ、今日は」
「……それは、うん、僕も今日は……うん、やめとく」
「じゃあ何、碧が気持ち良くしてくれるの?」
「……下手くそだと思うけど」
「冗談だったんだけど」
「……まじでやるからね」
服の上からでも皇輝だって勃ってるの、わかる。
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