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ふうふう息を漏らすおれに悠真さんは笑って、また腰が揺れてる、と指摘する。
だって、と反論すると、またその唇を塞がれ、和音もしたいんだもんね、と耳朶を食まれる。
それだけなのに、肩がびくりと揺れてしまった。
全身が敏感になってしまってるよう。
脇腹を撫でられても、腰をなぞられても、太ももに触れられても、ん、ん、と声が漏れた。
かおを上げて、悠真さんをじいと観察することは出来なかった。
ただ震える空気が、ああ笑ってるな、と感じる。
こういう時の悠真さんは、ちょっと意地悪だし、からかったりはするけど、本気で嫌がることはしない。
だからその笑みだってきっと、おれを馬鹿にしてるとか、そういうのじゃないと思う。
そう思うけど、でもやっぱり不安で、つい癖のように悠真さん、と名前を呼んでしまった。
「うん?」
「ゆーまさん……」
「そうだよ、悠真さんだよ」
「ンう、う、あ、お、おなか」
「おなか?」
「も、じゅんび、してる、から、早くいれてえ……」
大きなあたたかい手で触れられると気持ちがいい。
でももっと気持ちいいのがほしくて、ひとりで準備した。
こんなこと言うのは恥ずかしいけど、でももう本当に、我慢出来なくて、他に触れるならもっと、もっとちゃんと、触ってほしくてたまんなかった。
悠真さんの喉が鳴る。
じゃあほら、足開いて、前教えたよね、と付け根を軽く叩かれて、そろ、とそこを開く。
あつくなった頭がする期待と、まだ少しだけ残った理性がみっともない、と思ってしまうのと、どうしても喧嘩してしまう。
それでも躰は止まらない。
早く悠真さんがほしいから。
「そう、良い子、そのまま足、開いてられる?」
「ん……っ」
「相変わらずとろとろだ」
「あっ、う!」
準備してる、って言ったのに。悠真さんの長い指がナカに挿入って、ほんの少し、動かされただけ。
それだけで出してしまった、イってしまった。
……だって悠真さんの指なんだもん、自分のより、ずっと、気持ちいい。
「ご、め」
「謝る必要ないでしょ、気持ちよかったねえ、いいよ、もっとイけるでしょ、いっぱいイって」
「ンっ……ゆ、び、じゃなく、ってえ……」
「うん、準備したんだもんね?でもね、自分で慣らしてあげたいタイプもいるんだよ」
「んえ……」
「覚えといて、俺もね、俺がどろっどろにしたいタイプなの」
「え、あ、まっ、あ、指、もっ、いい、いいからっ、あ!」
どろっどろにしたいとは、と訊く間もなく、指が増やされる。
もういいって言ってる、十分どろどろにされてる、気持ちいい、だからもっと気持ちいいのほしいのに。
あんまり気持ちいいが過ぎると、気が飛んでしまう。
折角悠真さんがいるのに。だから、覚えておきたいのに。
虚しくもなるけど、でもちゃんと、思い出せるようにしておきたいのに。
「あっ、ん、や、ゆびっ、や、ゆうまさん、のっ、はやく……っう、」
「やだ、もうちょっと」
「なんでっ、も、準備、したって……え!」
「俺の挿入れると和音すーぐ飛んじゃうでしょ、かわいいの、もっと見たい」
「かわいくなっ」
「かわいいよ」
「ちが……」
「俺の番はかわいいの」
かわいい。
別に、そう言われたい訳じゃない。
ないのに、でも、それって、おれのこと褒めてる……んだと思うと、胸がぎゅっとなる。
嫌じゃないならいいやって。好意的なものだというのなら、もっと言ってほしいって。
だってそういう時の悠真さんの声、すっごく優しいから。
勘違いしそうになるくらい。
でも、普段はちゃんと気をつけるから、こういうこと、やってる時くらいは、勘違いしたい。
おれのこと、それなりに悪くない、良いと思ってるから、こんなことしてるんだって。
「じゃあっ、んっう、ゆうこと、きーて、よおっ……」
「もうちょっとだけ、ね?」
「やだあ、や、奥、ほし、ね、指じゃ届かない、からあ……」
「あー……そういうお強請りすんの?仕方ないなあ」
「ん……っ」
かわいく言えたから和音に譲ったげる。
そう耳元で言うものだから、悠真さんが引き抜こうとした指を締め付けて、その、また達してしまった。
そのまま耳元でくつくつ笑う声が擽ったくて、恥ずかしい。そんなつもり、なかったのに。
「はー……もうほんとかわい、ちゃんとほしいの言えて偉いね?」
「う、うゔ……」
「ほら、ちゃんと足開いてて。奥がいんでしょ」
「ん、ん、……ッゔー……っあ、あ」
「ん……痛い?」
ぐ、とゆっくり挿入ってくる感覚に息を漏らす。
痛くない、圧迫感があるだけ。それだってナカをごりごりされて気持ちいい。そのままおかしくなりそうなくらい。
ゆっくりゆっくりなのがもどかしい。
でも悠真さんの、おっきい、から。
いきなり全部は、指で慣らしてないとこがきつい、筈、なのに。
「んうー……」
「……っ、和音、気持ちよさそ」
「きもちい、よお……」
「そっか、うん、気持ちいね、ふは、いっぱい気持ちよくなろうね」
今日は和音が満足するまで何回でも抱いてあげる、そんなことを言う悠真さんに、痺れるくらいの快感の中、うん、とはっきり、頷いた。
だって、と反論すると、またその唇を塞がれ、和音もしたいんだもんね、と耳朶を食まれる。
それだけなのに、肩がびくりと揺れてしまった。
全身が敏感になってしまってるよう。
脇腹を撫でられても、腰をなぞられても、太ももに触れられても、ん、ん、と声が漏れた。
かおを上げて、悠真さんをじいと観察することは出来なかった。
ただ震える空気が、ああ笑ってるな、と感じる。
こういう時の悠真さんは、ちょっと意地悪だし、からかったりはするけど、本気で嫌がることはしない。
だからその笑みだってきっと、おれを馬鹿にしてるとか、そういうのじゃないと思う。
そう思うけど、でもやっぱり不安で、つい癖のように悠真さん、と名前を呼んでしまった。
「うん?」
「ゆーまさん……」
「そうだよ、悠真さんだよ」
「ンう、う、あ、お、おなか」
「おなか?」
「も、じゅんび、してる、から、早くいれてえ……」
大きなあたたかい手で触れられると気持ちがいい。
でももっと気持ちいいのがほしくて、ひとりで準備した。
こんなこと言うのは恥ずかしいけど、でももう本当に、我慢出来なくて、他に触れるならもっと、もっとちゃんと、触ってほしくてたまんなかった。
悠真さんの喉が鳴る。
じゃあほら、足開いて、前教えたよね、と付け根を軽く叩かれて、そろ、とそこを開く。
あつくなった頭がする期待と、まだ少しだけ残った理性がみっともない、と思ってしまうのと、どうしても喧嘩してしまう。
それでも躰は止まらない。
早く悠真さんがほしいから。
「そう、良い子、そのまま足、開いてられる?」
「ん……っ」
「相変わらずとろとろだ」
「あっ、う!」
準備してる、って言ったのに。悠真さんの長い指がナカに挿入って、ほんの少し、動かされただけ。
それだけで出してしまった、イってしまった。
……だって悠真さんの指なんだもん、自分のより、ずっと、気持ちいい。
「ご、め」
「謝る必要ないでしょ、気持ちよかったねえ、いいよ、もっとイけるでしょ、いっぱいイって」
「ンっ……ゆ、び、じゃなく、ってえ……」
「うん、準備したんだもんね?でもね、自分で慣らしてあげたいタイプもいるんだよ」
「んえ……」
「覚えといて、俺もね、俺がどろっどろにしたいタイプなの」
「え、あ、まっ、あ、指、もっ、いい、いいからっ、あ!」
どろっどろにしたいとは、と訊く間もなく、指が増やされる。
もういいって言ってる、十分どろどろにされてる、気持ちいい、だからもっと気持ちいいのほしいのに。
あんまり気持ちいいが過ぎると、気が飛んでしまう。
折角悠真さんがいるのに。だから、覚えておきたいのに。
虚しくもなるけど、でもちゃんと、思い出せるようにしておきたいのに。
「あっ、ん、や、ゆびっ、や、ゆうまさん、のっ、はやく……っう、」
「やだ、もうちょっと」
「なんでっ、も、準備、したって……え!」
「俺の挿入れると和音すーぐ飛んじゃうでしょ、かわいいの、もっと見たい」
「かわいくなっ」
「かわいいよ」
「ちが……」
「俺の番はかわいいの」
かわいい。
別に、そう言われたい訳じゃない。
ないのに、でも、それって、おれのこと褒めてる……んだと思うと、胸がぎゅっとなる。
嫌じゃないならいいやって。好意的なものだというのなら、もっと言ってほしいって。
だってそういう時の悠真さんの声、すっごく優しいから。
勘違いしそうになるくらい。
でも、普段はちゃんと気をつけるから、こういうこと、やってる時くらいは、勘違いしたい。
おれのこと、それなりに悪くない、良いと思ってるから、こんなことしてるんだって。
「じゃあっ、んっう、ゆうこと、きーて、よおっ……」
「もうちょっとだけ、ね?」
「やだあ、や、奥、ほし、ね、指じゃ届かない、からあ……」
「あー……そういうお強請りすんの?仕方ないなあ」
「ん……っ」
かわいく言えたから和音に譲ったげる。
そう耳元で言うものだから、悠真さんが引き抜こうとした指を締め付けて、その、また達してしまった。
そのまま耳元でくつくつ笑う声が擽ったくて、恥ずかしい。そんなつもり、なかったのに。
「はー……もうほんとかわい、ちゃんとほしいの言えて偉いね?」
「う、うゔ……」
「ほら、ちゃんと足開いてて。奥がいんでしょ」
「ん、ん、……ッゔー……っあ、あ」
「ん……痛い?」
ぐ、とゆっくり挿入ってくる感覚に息を漏らす。
痛くない、圧迫感があるだけ。それだってナカをごりごりされて気持ちいい。そのままおかしくなりそうなくらい。
ゆっくりゆっくりなのがもどかしい。
でも悠真さんの、おっきい、から。
いきなり全部は、指で慣らしてないとこがきつい、筈、なのに。
「んうー……」
「……っ、和音、気持ちよさそ」
「きもちい、よお……」
「そっか、うん、気持ちいね、ふは、いっぱい気持ちよくなろうね」
今日は和音が満足するまで何回でも抱いてあげる、そんなことを言う悠真さんに、痺れるくらいの快感の中、うん、とはっきり、頷いた。
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