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13.新たな予感
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そんなこんなで、あの戦いから一週間後。
おれたちは、
たまたま別荘地帯の空き家探検に来ていたところ、
記憶をすべて失い、
でもなぜか盗まれた虹隕石をもっていた霧浦を発見した。
……ということにして、警察に霧浦を保護してもらった。
エマは、遊びたいストレスがたまって、
つい家出をしたことにしたそうだ。
まあ、あの霧浦がマジシャン・シーフで、
エマを誘拐したって、だれも信じないよな……。
エマはCD の売れ行きも好調で、
歌番組にも出演するようになった。
カッコイイ曲からカワイイ曲まで、
とにかく声色の幅と歌う技術がすごいのだ。
そんなこんなで、
エスパーガール・エマの知名度は
ますます上がっていったのだった。
エマのやつ、
「連絡先交換してください!」
とか言うと思ったけど、アッサリおれらと別れたな。
まあ、芸能人だし、そんなもんか。
「最近リキ、ぼーっとしてることが多いよな。
もしかして、さびしいのか?
エマが『仲間』にならなくて」
いつものように、
おれの部屋でぐだぐだしていると、
マナトがそんなことを聞いてきた。
「いや、そういうワケじゃないけどさ……。
おれらの力に興奮してたわりに、ドライだなーと思って」
「まあ、それはおれもちょっと不思議に思ってるけど……」
「マナトはさ、もっと『仲間』がほしいって思う?」
「あー、今のところ、十分だな。
魔法使いはともかく、エスパーは探しようがないし」
……ん? エスパーは、探しようがない?
どういうことだ?
「オマエ、おれのこと見つけたじゃん」
「そりゃ、探しものの検索条件が、
『同じさびしさをもつ仲間』だったからだよ。
『エスパーを探して』なんてやってない」
んん?
じゃあ、もし「エスパーを探して」ってやると、
どうなるんだ?
疑問符でいっぱいのおれを見て、
マナトは「やってみせようか? 鏡ある?」と
杖をポケットから取り出した。
おれは鏡を差し出す。
マナトが杖をふって呪文をとなえると、
鏡の表面が揺らぎ、何かが映し出された。
鏡に映ったのは……、ドヤ顔をしたノワール⁉
「なんじゃこりゃ⁉」
「ほらな。悪魔が映る」
マナトの影から「ほっほっほ」と笑いながら
ノワールが出てきた。
「あ、そういやリキにはまだ言ってなかったっけ。
おれら魔法使いの考えるエスパーってのは、
『悪魔』と同じなんだよ」
マナトいわく、
悪魔は魔法を「超」える「能力」をもつもの。
だから、「超能力者」と呼ぶらしい。
そっか、だからエマの能力を解明する時、
ノワールはマナトに「専門家」と呼ばれてたんだ。
ノワールの能力は
「どんな生物とも話せるテレパシー」なんだと。
ノワールは誇らしげに胸を張っている。
「……じゃあさ、
『人間の』エスパーを探してくれって言ったらどうなるんだ?」
おれの純粋な疑問に、マナトは目を見開いた。
「それは……、その発想は、なかった」とつぶやく。
さっそくやってみよう!
とマナトが杖を振り、
おれがわくわくしながら呪文をとなえるのを見守った結果……。
「……何も、うつんないな」
「ああ」
鏡には、のぞきこんでいるおれたちの顔すら映らない。
完全に、真っ白だ。
「おかしいな。
確かに魔法を使った感覚があるから、
失敗じゃないと思うんだけど……。
なんでだ、ノワール」
「探しものの精霊が、
もう『エスパー=悪魔』って認識してるんじゃろ。
だから、
精霊が『人間のエスパー? 何それ?』って混乱して見つからない」
「そんな、精度の低い検索機みたいなこと、アリか⁉」
ツッコミをいれると、マナトがぶふっと吹き出した。
それがおれのツボにはまって、おれも笑い出す。
「ふふふっ、まあ、わかんない方がいいんじゃないか?
今後の『縁』と『運命』に期待だな」
ああ、そうだな、それがいいかも。
おれは大きくうなずいた。
おれたちは、
たまたま別荘地帯の空き家探検に来ていたところ、
記憶をすべて失い、
でもなぜか盗まれた虹隕石をもっていた霧浦を発見した。
……ということにして、警察に霧浦を保護してもらった。
エマは、遊びたいストレスがたまって、
つい家出をしたことにしたそうだ。
まあ、あの霧浦がマジシャン・シーフで、
エマを誘拐したって、だれも信じないよな……。
エマはCD の売れ行きも好調で、
歌番組にも出演するようになった。
カッコイイ曲からカワイイ曲まで、
とにかく声色の幅と歌う技術がすごいのだ。
そんなこんなで、
エスパーガール・エマの知名度は
ますます上がっていったのだった。
エマのやつ、
「連絡先交換してください!」
とか言うと思ったけど、アッサリおれらと別れたな。
まあ、芸能人だし、そんなもんか。
「最近リキ、ぼーっとしてることが多いよな。
もしかして、さびしいのか?
エマが『仲間』にならなくて」
いつものように、
おれの部屋でぐだぐだしていると、
マナトがそんなことを聞いてきた。
「いや、そういうワケじゃないけどさ……。
おれらの力に興奮してたわりに、ドライだなーと思って」
「まあ、それはおれもちょっと不思議に思ってるけど……」
「マナトはさ、もっと『仲間』がほしいって思う?」
「あー、今のところ、十分だな。
魔法使いはともかく、エスパーは探しようがないし」
……ん? エスパーは、探しようがない?
どういうことだ?
「オマエ、おれのこと見つけたじゃん」
「そりゃ、探しものの検索条件が、
『同じさびしさをもつ仲間』だったからだよ。
『エスパーを探して』なんてやってない」
んん?
じゃあ、もし「エスパーを探して」ってやると、
どうなるんだ?
疑問符でいっぱいのおれを見て、
マナトは「やってみせようか? 鏡ある?」と
杖をポケットから取り出した。
おれは鏡を差し出す。
マナトが杖をふって呪文をとなえると、
鏡の表面が揺らぎ、何かが映し出された。
鏡に映ったのは……、ドヤ顔をしたノワール⁉
「なんじゃこりゃ⁉」
「ほらな。悪魔が映る」
マナトの影から「ほっほっほ」と笑いながら
ノワールが出てきた。
「あ、そういやリキにはまだ言ってなかったっけ。
おれら魔法使いの考えるエスパーってのは、
『悪魔』と同じなんだよ」
マナトいわく、
悪魔は魔法を「超」える「能力」をもつもの。
だから、「超能力者」と呼ぶらしい。
そっか、だからエマの能力を解明する時、
ノワールはマナトに「専門家」と呼ばれてたんだ。
ノワールの能力は
「どんな生物とも話せるテレパシー」なんだと。
ノワールは誇らしげに胸を張っている。
「……じゃあさ、
『人間の』エスパーを探してくれって言ったらどうなるんだ?」
おれの純粋な疑問に、マナトは目を見開いた。
「それは……、その発想は、なかった」とつぶやく。
さっそくやってみよう!
とマナトが杖を振り、
おれがわくわくしながら呪文をとなえるのを見守った結果……。
「……何も、うつんないな」
「ああ」
鏡には、のぞきこんでいるおれたちの顔すら映らない。
完全に、真っ白だ。
「おかしいな。
確かに魔法を使った感覚があるから、
失敗じゃないと思うんだけど……。
なんでだ、ノワール」
「探しものの精霊が、
もう『エスパー=悪魔』って認識してるんじゃろ。
だから、
精霊が『人間のエスパー? 何それ?』って混乱して見つからない」
「そんな、精度の低い検索機みたいなこと、アリか⁉」
ツッコミをいれると、マナトがぶふっと吹き出した。
それがおれのツボにはまって、おれも笑い出す。
「ふふふっ、まあ、わかんない方がいいんじゃないか?
今後の『縁』と『運命』に期待だな」
ああ、そうだな、それがいいかも。
おれは大きくうなずいた。
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